猫箱ただひとつ

物語追求blog。アニメ、マンガ、ギャルゲーを取り扱ってるよ

思考の種子

ふと「あの感覚」を思い出せなくて歯がゆい思いをするなど(本好きの下克上#2)

*ネタバレ注意

映画を三回に分けて見たら、案外悪くないなという結論に。

「映画はぶっ続けで一本見るもの」 という固定観念にとらわれていたが、でも実際はどうなんだろう? 集中力って2時間ずっと続くわけではないし、時にゆるみながら、時に緊張しながら視聴しているものだと思う。 例え面白い映画だったとしてもこうなることが…

物語は朝焼けの色みたいなもので、ただそこにあるだけのもの。(3347文字)

当たり前のことだが、物語を「見る」ことと「語る」ことは違う。 全然違う。 「見たもの」は語れないし、語ったとしても「見たものを語った」というふうに落ち着いてしまう。赤色を見たときそれを「赤色だ」と言うことは出来ても、赤色の感覚を言葉には出来…

自分の為に怒ってくれる、自分の為に泣いてくれる、という代償行為。

代償行為とは「欲求を満たすための本来の目標/行為が、別の物に置き換わりながらも充足すること」とここでは定義する。 隣人を殴りたいが我慢して壁ドン、炭酸水を飲みたいが水道水で唇を湿らせ、初恋の人に似ているのであなたを好きになりましたといったも…

【冴えカノ】現実と物語をオーバラップさせ続けるこれは一体何なんだ?

アニメ『冴えない彼女の育てかた』の加藤恵は“メインヒロイン”として抜擢され、安芸倫也がつくるギャルゲー制作に携わるようになる。 時に原画家のイメージを引き出すモデルとして、時にライターのアイディアを裏付けるモデルとして彼女は存在する。そしてデ…

萌え、萌え?①(恋カケ~げんしけん)

(1)内面類推と萌えの関係性 「萌え」とは明確な定義が決まっておらず、発言者によってゆらぎがある言葉だ。私自身は深い感情に出会った時に、それも可愛いの最上級として使っている。 今回はそんな萌えの発動条件・因子はどこにあるのか?と興味をもったの…

物語は、当事者性を奪う

ま、そこが良いところでもあるんだけど、欠点でもある。

思考速度とタイピング、フレームと発見、作家論とqwerty配列

もしもまだ筆で文字をつくるのが一般的で、それ以外の(まともな)選択肢がなかったならば、私はこんなにも文章をしたためることはしなかっただろう。 日記も手紙も書くことさえ億劫となり、趣味――つまり楽しむものとして捉えていたかは怪しいと思う。

アニメはなぜメタ表現作品が少ないんだろ

ここで言う「メタ」とは、「物語/キャラが物語/読者について言及する」ことを指している。

増田の妖精、とPsychopath

良心が異常に欠如し、他者に冷淡で共感しえず、慢性的に平然と嘘をつく。 行動に対する責任が全く取れなく、罪悪感が皆無で、自尊心が過大で自己中心的で、 口が達者で表面は魅力的…… wikiによれば犯罪心理学者のロバート・D・ヘアは以上のようにサイコパス…

「年を取れば涙もろくなる」とは一体どういうことなのか。

「年を取れば涙もろくなる」これは一体どのように説明すればいいのだろう? この言葉は「取るに足らない出来事でも年をとる事で泣いてしまう」といったもので、ドラマティックでもなんでもない味気ないワンシーンだったとしても、ぼろぼろと涙してしまうこと…

共感性羞恥は物語読みに必要なスキル?

『共感性羞恥』というワードが去年話題になった。 これは「他者の恥ずかしい行為を見て、それを見ている自分もまた恥ずかしくなること」を指したものであり、話題の起因となった[マツコ&有吉の怒り新党 ](2016年8月24日放送) が10-80代500人にアンケートを…

アニメを見ない生活 on ICE!!!

そういえば最近アニメを見ていない。 夏アニメ終了時からアニメを見る敷居が時間的に気持ち的にも高くなって、「このままだと今期は見ることはないかも」と周りに話していたが、なんだか実現してしまった感じである。

作品対談お疲れ様でした

先日の作品対談お疲れ様でしたー。 質疑応答の繰り返しは楽しく、あっと言う間の4時間でありました。時間の流れはなぜこんなにも早いのかってくらいに深夜に突入したときはすこし驚きつつ(笑)また自分なりの当該作品への考えを深めることができたのは大きな…

相手が『無敵くん』かどうか判別するための2つの基準

無敵くんの判断基準 以下のサイトによれば『無敵くん』とはこのような存在らしい。負けることがない/負けを認めないからこそ無敵、だから無敵くん。 無敵くんとは、SF作家・山本弘氏の小説「神は沈黙せず」に登場する造語で、「ネット上の掲示板等での議論に…

ノベルスフィアをプレイするタイミングが難しい

『無職転生』熱が蘇ってきており、ちょっとした休憩や移動時間の合間に文章を追いかける習慣がついてきた。と思ったらするすると最終決戦を迎え、最終回に到達し、無職転生ってそういうお話だったのね……知ってたけど改めて突きつけられるとそうだよね……うん…

異世界転生で得られる教訓は「今までの全てを取り替えることで人間の行動は変わる」という考え方(無職転生~本好きの下克上)

*両作品はほんのすこし触れる程度。 異世界転生と環境 『無職転生』『本好きの下克上』『この素晴らしい世界に祝福を!(アニメ)』『Re:ゼロから始める異世界生活(アニメ)』を読んでいると目をひかれるのは転生者は前世とは違う行動を取っていることであ…

『お前がそう思うんならそうなんだろ』の使いドコロ

お前がそう思うんならそうなんだろう お前ん中ではな 元ネタはどうであれこのフレーズは今では至るところで見かけるし、主に相手の主張を封じる煽りとして、はたまた答えは人それぞれなのさてめーは黙ってろという文脈で使用されることが多いように思う。

クンフー論は創作論だったのだなあと、思う。

海燕さん達の造語である「クンフー」を私が好き勝手に解釈して、いろいろ考えていたことがあった。それは一言でいえば「楽しいを活性化させる」にはどうすればいいのかな?ということであり、もうすこし長い文章で語るならば以下のようになる。 1)クンフーを…

ゲーム民族のように、物語ユーザーも物語に対するアプローチがそれぞれ違うはずなのである。だから「物語民族」の分類が欲しくてたまらない

1)ゲーム民族 以下、スパ帝国氏の記事が大変興味深かった。 ▼ ゲームが強くなる100の知恵++ | スパ帝国 この記事は、ゲーマーを「意思決定」「研究」「管理」「軍人」「操作」「ロボット」「消費者」7つのタイプを民族と呼びならし、ゲームに対するアプロー…

対立する記事(=思考)をもっと増やしつつ、肯定と否定を繰り返したい

このブログでは基本的に「1つの考え」を「1つの記事」に収めるようにしている。これは反対意見を斟酌して無闇矢鱈長文にならないように、他記事で引用する時主張がコンパクトのほうが便利なこと、そして一番の理由は私自身が想起しやすくするためだ。 記事…

あらゆるものを好きになりたいという願いは、あらゆるものを好きになれないという前提から始まる

なんて無理なお話なのでしょう 「あらゆるものを好きになりたい」と思っている人はいるだろう。 私もその一人で嫌いなものをどうにかして好きになり、「嫌い」という状況をなくしたかった。嫌いな人間、嫌いな信条、嫌いな口癖、嫌いな音楽、嫌いな虫……それ…

両手が崩れ落ちる感覚をもう思い出せない、からってその気持ちも忘れちゃうんですか?

以前、私には「両手が崩れ落ちる」感覚を幻視できていた。それは手首から肉片がめくれて血がどばどばと流れだす時もあれば、砂のように両手がさらさらと崩れる時もあった。肘の先からなにもない感覚だけがあった。 これは、別にしたくてしていたわけじゃない…

理解できない《他者》が大好き。例えばそれは『強盗、娼婦のヒモになる』の母上だったり『はつゆきさくら』の小坂井綾だったり

(はつゆきさくらの一コマ) 他者とはつゆきさくらとゴトショフ どんなに気持ちを汲もうとも理解できない "他者" とでも呼べる人間が好きだ。 今までの経験と知識をもってしても「君がなぜそう考えるのか?」が意味不明だし、その説明を求めて密なコミュニケ…

あの、勝手に撮るのやめてくれませんか?

なんの断りもなく写真を撮られるとムッとしてしまう自分がいる。でも考えてみればただ写真を撮られただけなのにね?なぜこんなにも「嫌」って思ってしまうんだろう。なぜ脳がちりちりする感じがするのだろう。実際、物理的な、被害なんて無いのに。 パシャパ…

人は簡単に変わるかもしれないけど、そう簡単には変わらないのかもね

人間はなにかしらのキッカケによってそれまでの歩んできた過去とは別人と思える人になることがある。 それは死する体験によって人生の有限感を獲得し"イマ"の一秒一秒を大事にしはじめたり、何らかの神秘体験が宗教の回心を促したり、人との出会いで内在化す…

思い出が美化されるのは、美化されないとやってられないから

幾年か前の環境は私にとってあまりよいものとは呼べず、むしろ悪いものでさえあった。退屈で、つまらなく、いかに嫌気が差してしまうのかを同グループに所属している友人と愚痴るくらいには無駄な時間の連続だった。 それは日記も付けていることから間違いな…

あまりにも他者を自分の思い通りにできると思っている人はキモイ

以下のツイートを読んで、思う所をぐりぐりと。 「あなたのツイートは読んでいてツラい」とか、別に伝えてくれなくていいので、ツラいと思ったら、その時点でミュートかブロックしてくださいね。 Twitterは自由に発言できて、自由に繋がりを選択できるツール…

気持ちって必ずしも肉体と同期するわけではないかも

以下のイラストを見まして表題通り考えたわけです。

『芸術上の盲人』とは、物語を読むこと=銀行通帳の残高を眺める無感動な人間

*そろそろこの概念について整理する。 1)芸術上の盲人とはなにか 『芸術上の盲人』は「物語を読む」のと「銀行通帳の残高文字列を眺める」ことがイコールでありこの2つの行為に差異がない人間のことだと定義する。物語を読んで別世界の体験に浸ることもなけ…