思考の種子

幸せとは「ずっと」を有された言葉

幸せとかくそくらえなので 映画『Hector and the Search for Happiness』*1は、題名どおりヘクターなる精神科医が幸せをさがすお話。 彼はことあるごとに「あなたは幸せか?」と人々に訊ねるのだけど、これはなんだか変な質問じゃないだろうか。 *1:邦題:し…

一週間を乗りきるずぼら料理リスト(随意更新)

目的 内蔵をいたわりたくなり自炊率を上げたいものの、毎回作って毎回洗うのは面倒。 なので食材を吟味しつつ、手軽に作れるものを探し求め、三ヶ月続けて食卓に残ったレシピの一覧です。備忘録の体であります。 本記事の料理法は面倒くさがりな私がやってい…

物語は朝焼けの色みたいなもので、ただそこにあるだけのもの。(3347文字)

当たり前のことだが、物語を「見る」ことと「語る」ことは違う。 全然違う。 「見たもの」は語れないし、語ったとしても「見たものを語った」というふうに落ち着いてしまう。赤色を見たときそれを「赤色だ」と言うことは出来ても、赤色の感覚を言葉には出来…

萌え、萌え?①(恋カケ~げんしけん)

(1)内面類推と萌えの関係性 「萌え」とは明確な定義が決まっておらず、発言者によってゆらぎがある言葉だ。私自身は深い感情に出会った時に、それも可愛いの最上級として使っている。 今回はそんな萌えの発動条件・因子はどこにあるのか?と興味をもったの…

物語は、当事者性を奪う

ま、そこが良いところでもあるんだけど、欠点でもある。

思考速度とタイピング、フレームと発見、作家論とqwerty配列

もしもまだ筆で文字をつくるのが一般的で、それ以外の(まともな)選択肢がなかったならば、私はこんなにも文章をしたためることはしなかっただろう。 日記も手紙も書くことさえ億劫となり、趣味――つまり楽しむものとして捉えていたかは怪しいと思う。

異世界転生で得られる教訓は「今までの全てを取り替えることで人間の行動は変わる」という考え方(無職転生~本好きの下克上)

*両作品はほんのすこし触れる程度。 異世界転生と環境 『無職転生』『本好きの下克上』『この素晴らしい世界に祝福を!(アニメ)』『Re:ゼロから始める異世界生活(アニメ)』を読んでいると目をひかれるのは転生者は前世とは違う行動を取っていることであ…

ゲームAngel Beatsが発売された今だからこそ当時の考察・批評をまとめる

ゲームAngel Beats!発売をおめでとうございます。あ、私は買ってないけど、シリーズ完結したら一括購入する予定です。いつ出揃うんだろ楽しみ。 そんな未来のために、2010年にアニメAngel Beats!が放映された当時の考察やら批評やらを自分の為にまとめておき…

なぜ「評論家気取り」というレッテル張りを彼らは使うのか?

*めんどくさいので評論=批評としておきます。*この記事もレッテル貼りの循環に陥っていなくもない。 評論家批判をする人たちがよく使う理屈↓ 1)評論家気取りを批判するとその人も評論家気取りという無限地獄 アニメを見てこなくそにけなす評論家気取りうぜ…

二次創作でイリヤスフィールは救えるのかな

*2204文字 イリヤとプリマ アニメ『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』15話をようやく見た。 イリヤはアインツベルンが生み出した人形であり、悲願を達成する為の道具だった。これだけでも悲劇的だが聖杯戦争における死に方もいたたまれない。 UBWで…

1つのソシャゲーを永久に続けられないのは何故だろ?(2250文字)

ロラン・バルトの「明るい部屋」を読んでみた感想メモ(4060文字)

『ピンポン』と『マルドゥックスクランブル』を読み終わったときに、「これは語りたくないな」と思ってしまった。 どうしてそう思ったのかはよく分からないけれど、あえて理由をつけるとすれば言葉にしてしまえば語ることを選択してしまったら、ピンポンはピ…