オピニオン
*といいつつ一般ゲーも扱います。
当たり前のことだが、物語を「見る」ことと「語る」ことは違う。 全然違う。 「見たもの」は語れないし、語ったとしても「見たものを語った」というふうに落ち着いてしまう。赤色を見たときそれを「赤色だ」と言うことは出来ても、赤色の感覚を言葉には出来…
(1)内面類推と萌えの関係性 「萌え」とは明確な定義が決まっておらず、発言者によってゆらぎがある言葉だ。私自身は深い感情に出会った時に、それも可愛いの最上級として使っている。 今回はそんな萌えの発動条件・因子はどこにあるのか?と興味をもったの…
参考 www.youtube.com↑ E-moteに限らずLive2Dやモーションポートレートを用いた「動く立ち絵」というのは今では見慣れた表現になってきた。そしてそれは作品を「リッチ」にするために、あるいはキャラクターに「存在感」を出すために導入されることが多いと…
例年どおりその年に "プレイ" したエロゲ(含む一般ノベル)26作品を気のむくまま語っていきます。核心的なネタバレはしませんが、作品内容には触れますしダメなものはダメと言いますのでそこはご注意下さい。 ・2014年にプレイしたエロゲ18作品・2015年にプレ…
*『Charlotte』『アオハライド』『プロポーズ大作戦』『いろとりどりのセカイ』『Re:ゼロから始める異世界生活』『恋色空模様』『はつゆきさくら』のネタバレ注意。 視点・取得・限界 いずみの氏が言う『視点取得限界』について考えたくなった。 ▼ togetter.…
*「レビュアー=作品を語る者」と本記事では広く定義する。 レビュアーもまた評価を下される身である 作品に感想・批判・評価を下していくレビュアー。一見すれば作品を<従>にし自身を<主>にするその在り方は、お気楽で威勢のいいように見えるかもしれな…
1)ネタバレについての指摘 以前からこのブログでは、作品に対して一定ラインを超えていたら「ネタバレ注意」と記してきた。かっちりとした区切りはないが「未プレイ者の楽しみを奪う」ような情報を載せていたら「ネタバレ」だと判断することが多かった。 だ…
*Fate/stay nightネタバレ注意 「アニメ化」とはつまり原作に対する批評行為である(4747文字) 小説のアニメ化、ラノベのアニメ化、ノベルゲームのアニメ化。それぞれ媒体は異なるものの、まず原作ありきで、その原作をアニメ(映像媒体)へ落とし込むことを「…
*内在的考察とは別領域のお話なので一緒くたにしないようにね。 批評=創作 印象批評からフォルマリズムまで、批評行為とは「ある対象が存在しその対象を語るもの」である。 視聴した作品が己の心を揺さぶったならばそれは如何なる場所で、如何なる高揚があっ…
2015年に私が"プレイ"した作品を振り返りながらオススメ*1」を選んでみます。▼ eroge-pc.hatenablog.jp ※おすすめ度は★★★★(4.0)~★★★★★(5.0)のみ表記し、それ以下の作品はあえて表記しません。これは「読む価値」があると私が認めた物語のみ付けます。最…
作家論とはなにか 作家論とは、ある著者の作品を複数並べ比較しそこから共通する要素、モチーフ、展開、物語構造を抽出し『式』(アルゴリズム)とでも呼べるようなものを取り出す行為のこと。 あるいはそういった『式』を前提として、現行作品はその『式』…
腐り姫 Liar-Soft (2002-02-08) Amazon.co.jpで詳細を見る それは本当に稀少だが、ある一部の芸術作品が提供する快楽に我々の感性が追いついていけないことがしばしばある。 一見それは作品の出来が悪かったように思えるかもしれないが、誤りであり、その作…
*ゲーム『アトラク=ナクア』の内容に触れてるので、気にする人は回れ右 名作と謳われたノベルゲームが10年後、20年後の市場で受け入れられるかと言ったら難しいだろう。(個人単位ではなく「市場」という括りであることに注意) その作品が当時の市場で評価…
*既に実現しているラノベ作品があるかも 電子書籍は印刷本の劣化版だが、印刷本にはない 「製本コストを抑えられる為値段が安くなる」 「購入したらすぐ手元に届く早さ」 「電子情報のため部屋を圧迫しない」 などの魅力がある媒体だというのが個人的な認識…
*一般化するには難しい考え方かもしれない。
以前お話した《物語そのもの》なる考え方を物語に適用した場合、原作とアニメ化、その2つもまた別物だと見ることができるに違いない。 参照→《物語そのもの》とは?
(1)《物語そのもの》の定義 《物語そのもの》とは文字や絵等で構成された表現物を読んださいに生まれる観念と定義します。 例えばアニメ『true tears』は絵、音、文字で表現された映像データですが、それを視聴した際に生じる『true tearsそのもの』はその…
――作者は物語を生み出すだけの装置でしかない*1 私はこれに同意する。「作者」の意図によって物語のテーマが決められるわけじゃないし、絶対的な答えが決定づけられるわけではない。 「作者」は物語を生み出す装置に過ぎないからこそ、その物語〈=テクスト…
記事の内容 ・物語は現実を理解するための手助けとなる。・そして多視点の強化に繋がる・さらにいろんな感情を知ることも可能。・8683文字 さて、「物語を読む」ということはどんな効果があるんだろう? 思うにそれは他者の人生を内在化することが可能になり…
作品と文脈の主従関係が逆転した語り アニメ、漫画、映画、演劇、ノベルゲームといったあらゆる作品*1について語るとき、歴史的観点、時代背景、イデオロギー、作者といった「外在的文脈」を何故あなたは使うのか? *1:作品というと範囲が広すぎて見失うので…
記事の内容 ・フリーゲームのRPG『Reincarnation』をやってみた ・それの考察 ・4481文字 Reincarnationとは? まず『Reincarnation』とは、少女を仲間にして敵と戦うフリーゲーム。大まかな内容は普通のRPGと思ってくれて構わないのだけれど、少し違うとこ…
「歌詞非認識」っていうのは、歌詞の意味を認識解出来ないこと。別に耳が悪くて言葉自体が聞き取れないとかじゃなくて、音楽を聞いてるとき歌の"意味"がうまく知覚できないことを言っています。外国語だとわかりやすいですかね? 例えば「Alea jacta est」っ…
*Twitterはじめて間もない人に向けた記事です。 私がTwitterでアクティブに活動するようになったのは、2013年1月06日でした。その日から現在*1に至るまでの476日間、Twitterを使ってきた感想を書き残していきます。 *1:2014年4月11日
以前に*1『キラ☆キラ』という作品をTwitterで語っていました。 鹿之助という主人公の在り方、心に抱えていた問題、薄くも鈍い現実感。きらりという女の子の家庭。不和と懊悩。生きるって?そんな私の呟きにid:DG-Lawさんが返信をします。 *1:9ヶ月前くらいに
原作既読者が満足するのはは無理かも? 例えば原作『CLANNAD』が最高だったとしても、その作品のアニメ化が必ず「最高」ということには得てしてなりません。それはアニメ化の出来が悪いからという意味ではなく、世間的に出来がよいとされる京アニ制・アニメ…
「声優」への興味がなくなってしまった。誰々がこのキャラクターの演技をしているとか、その人がどういう私生活を送ってるとか、もう果てしなくどうでもいい。 私は物語をそのまま楽しみたい。