ゲームAngel Beats!発売をおめでとうございます。あ、私は買ってないけど、シリーズ完結したら一括購入する予定です。いつ出揃うんだろ楽しみ。
そんな未来のために、2010年にアニメAngel Beats!が放映された当時の考察やら批評やらを自分の為にまとめておきます。
またこの機会にアニメAngel Beats!に不満持っている人は、一度目を通してみてはどうでしょうか。もしかしたら当時の感想にすこしだけ光を灯してくれるかもしれません、あるいは逆側の感情にさいなまれるかもしれませんが。
それと複数の他人のABの見方を読んで思うのが、《物語そのもの》の見方が全くないということ。世界そのものであり、夢であり、エーテルのような"クローバー"の見方をする人がいなくて、ネットなれど1人2人くらい見つけられるかもと思っていたんですけど空振という結末に。
それがいいとか悪いとかじゃなくてね。
視点切替のお話なんだけどそもそもこの対象にピントを"合わせる"こと自体が普遍的じゃないのかもしれないなとやっぱり感じるわけですよ。あるいは、"そういうもの" があるとは知らない場合があるのかもと。
必ずといっていいほどまずはここに視点を切り替えるので、逆にいえば他者が物語のどこに注目するかしたいかが分かったような気もします。文字で表されたものが全てじゃないにせよ、その人が「文字に起こ」したものが一番語りたいことでよく見えたものだと思いますから。
何にせよ "クローバー" の視点で見る物語はおもしろいのでおすすめしときます。この話はいずれ……と思いきや、そういえば既に書いていましたね。
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では本題。
注意としては、自分の中のAngel Beats!観を書き換えられたくない人は一度固めてから読んだほうがいいでしょう。
私自身、「他者の視点」を漁ろうと決心できたのはABが終わって5年後経過した今だからこそなので、同じような気持ちの人は気をつけてねと。
Angel Beats!の考察・批評をまとめておく
※個人的に好きな文物はもちろん、好きじゃないタイプ、参考にできるもの、参考にできないが資料(=当時の反応)として欲しいもの、他には批判、感想も列挙していきます。
6話までをステージ、エリクソンの発達課題で貫く記事。
↑の記事のつづき9話まで。
ABを図解。主に物語構造について。
最終回の音無の行動の考えを押し広げる、良い批評だと思います。というより私が好きな批評です。やはり作品に即して、その作品の価値を押し広げられる書物こそが、という想いがありますので。
「時間軸」と「死後の世界」についてのちょっとした考え。
Angel Beats!哲学的考察SS(ゆりっぺの意志と表象編): うたかたの日々 でぼちん珠洲城遥万歳
ゆりっぺの叫びに「普遍的意思」を接続したもの。
Angel Beats!考察(音無の成仏肯定の考えについて、何故賛否両論だったのか?): てるてるの部屋
音無の行動に対してなぜ賛否両論だったのか。否定する人はどこらへんに否定的要素を感じるのかを説明してくれています。
とはいえAngel Beats!って転生物語ではないと思うんですよね……(記事末に対して)。最後の最後まで劇中で生まれ変わりが"ある"とは確定していませんしSSSメンバーがそういう希望を持つのはありですが、それは不確定要素であるという前提での夢・約束だけなのでは。
でもCパートはどう説明すんの? って言われれば、なんでCパート入れたんやって私は思うんですよ。人生賛歌を謳うのならばCパートは「音無か天使の描いた夢」か「AngelPlayerによる死後世界を学園から→都市へと書き換えた」というふうにしか見れなくなってしまう。けれどもしあれが実際に、本当に、転生の音無と天使だとするならば死後の世界の意義と価値がなくなってしまうので私としては転生説は受け入れられないなと。
もしあれが「彼女たちの一瞬に見た、見たかった、そして叶うことがないと分かっている上での夢」であるなら、めちゃくちゃ素敵なんですけどね。
その発想は無かったです。死後の世界は元々は更地だったんじゃないの?という指摘。
サントラのピアノの上に降ってきた「羽根」について。
wikiでABに関する情報をまとめられているwiki。関係者発言については私は見たくない情報の一つなので眼は通していませんが、いつかもしかしたら……見るかもしれませんので表示させておきましょう。
一個人の感想
せれわっち AngelBeats!を読み返した今ひなゆりよりひなユイを推したい理由
唐突だった日向の告白にたいして、
teruteru Angel Beats!考察(あの世界の世界観について)
死後の世界の優しさについてのちょっとした記事。
ABの批判的文脈・またはそういったものを扱った記事
ねこねこブログ : Angel Beats!全話視聴完了。あまりにもひどすぎる終わり…。これなんてガイアナ人民寺院? - livedoor Blog(ブログ)
複数の人の意見が交ざったもの
これで終わりです。
もしかしたらもう少し追加するかもしれませんが、今のところはこんな感じで一区切りにしたいと思います。
あるいは「こういう記事もあるよ?」と教えてくれれば嬉しいです。目を通して気に入れば載せたいですね。
さて、そういえば10話の日向の告白って、未来を見据えたユイ救済ではなく、過去の(もう失われてしまった)ユイの人生への救済を「今現在」で行っていることがとんでもないことですよね。
ただどちらかというと視聴者は「倫理的にユイを消えさせたのはどうなのか?」ばかり語られていて、日向がしたその行為自体には言及されていなくて悲しいなと。
彼がしたことって "物語" の力そのものですよね? Narrativeの本質って、"書き換えて"しまうことだと思っているんですよ。悲惨な過去も、不安定な未来も、物語化してしまえばそれは固定化され実在するものだと感じられるようになる。
それはとても恐ろしく、でも同時に喜びに満ちているものだとさえ。
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