満足度:★★★(3.4)
好意度:★★★★
プレイ時間 | 12時間 | ||
---|---|---|---|
面白くなってくる時間 | 3時間ほど後に | ||
退屈しましたか? | 最初のほうちょっとだけ | ||
おかずにどうか? | 使えないんじゃないかなあ | ||
お気に入りキャラ | ミリア |
公式HP│13cm OnLine 〜フロレアール〜
フロレアールのポイント
・ご主人様とメイド、2人の同居生活
・本作の魅力を口にできない感じ
『フロレアール』はご主人様とメイド、2人の同居生活を中心にしたゲームです。このため登場人物はこの2人以外ほとんど出番がないor少ないです。
あんまり正確な人数をあげても興が削がれるだけなので口にはしませんが、冒頭の画像の少女一人がヒロインであり、他に攻略対象となる女の子はいませんし、また「攻略」という概念がない作品でもあります。
女の子とキャッキャしたい―――そんな萌えゲーを求めている人は『フロレアール』を手に取るのはやめておいたほうがいいでしょう。ヒロインは一人しかいませんし、そもそも楽しむ趣旨が違うゲームです。
では何ゲーなのか?
うーんなんでしょうね。哲学ゲーと言ってもいいのかもしれないけどちょっと違う気もしますし……ただ、登場人物たちの自我系・精神が溶解せしめる苦悩がでてくるゲームが好きな人は相性良いかもしれません。
序盤は退屈
序盤はすこし退屈ですが、そこはぐっとこらえて最後まで進められると本作の醍醐味を味わえると思います。
ではその醍醐味とは?―――これを口にすると物語の核心的な内容に触れることになり、つまり「魅力を語る=プレイしようとしている人の魅力を削ぐ」というアンビバレンツな状態になっています。なんじゃそりゃ。いえ、でもそういう作品ってありますよね?
強いて言えばフリーゲーム『孤独なアルファ』、『スカイハイクロノスエンド』、『SCE_2』、またはノベルゲーム『Forest』『Sense off』が好きな人は琴線に触れるような作品だと思いますよ。
もちろん「部分的に近しい」「雰囲気がほんのすこし似ているかも」という程度のことであり、上述した作品が好ましくても『フロレアール』がイコールで好ましいということにはならないでしょう。
ただ本作を手に取る間口を広げるならば、そういう細い繋がりを提示するのも悪くはないのかなと。
ざっくり言うならば、「フロレアールはすこし不思議なギャルゲー」とでも思ってもらえればいいです。
(このゲームの醍醐味に触れず紹介するのほんと難しい。ネタバレ嫌いな私からするとそこ避けてすすめるほうが良いと思うので触れませんが、触れて紹介したほうが訴求力は高くなる気はするのでうーん悩む)
それと1999年に発売された本作を2015年にプレイしたんですが、その耐久度(=今でも通用するかどうか)はまずまず大丈夫な感じ。今のギャルゲユーザーにでも耐えられるかなと。それがイコールで面白いというわけじゃないんですが。
◆
本当に私的なんですけど『SCE_2』大好きな人たちは(ゲームの満足度自体が高くなるかは分かりませんが)やって損はなかった、と思えるはずです。
はず。
全力でおすすめしたい作品ではありませんが、知り合いにはオススメして感想訊きたいなあと思うような作品ですね。
(DL版)
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