2006年ねこねこソフトから発売された『Scarlett』は、女性キャラにボイスはあるものの、男性ボイスは付いてない非フルボイス作品である
ただ公式ソフトからDLできる『男性追加ボイスパッチ』を当てれば、男性にも声が付くようにはなるのだけれど、このパッチ当てていいのか迷った。
というのも作品が最初から――どんな経緯があったにせよ――男性ボイスを最初から切り捨てているのならば別にいらないんじゃないの? なくても構わないならそのままプレイしてみればいいんじゃないか? ということで、まずはなしでプレイしたかったからだ。
結果、
―――思いの外よい。
フルボイスと比べると部分ボイス作品は体感的に半分くらいしか聞かなくてよいことになるのか、テキストがさくさく進む。それもスカーレットは男性キャラの出番が多いため、「ボイスがない」ことの影響はその分顕著なのかもしれない。
あれ、もしかして、男性ボイスって別になくてもいいんじゃないか―――そんな考えが過る。もちろんあるに越したことはないのだろうけど、ま無くてもいいのかもしれない。
特に私はキャラボイスをSKIPすることが少ないので、フルボイスだと「重い」んだろうな。別作品で「その他女」「その他男」のキャラクターボイスをプレイ早々OFFにしちゃうのも、読む"処理"が重くなることへの対処だったと考えると私的に納得してしまう。
前から思っていたけど、女性キャラさえ声があればギャルゲーとしては全然問題ないんだなって『Scarlett』で再認識してしまった。乙女ゲーであれば男性だけボイスあれば乙女ゲーとして問題ない感じに。
もちろんめっちゃはまってる声だったら女性男性問わず喜ぶのだけども……そうではない場合も結構あるしね。
――スカーレット・プレイ終了
最後までプレイし終わったので、お楽しみにとっておいた『男性追加ボイスパッチ』を当ててみることにした。わくわく。さてどうなるかと思いきやほとんどイメージと違う。
私にとって明人は中性的でもっと軽い声を期待していたのだけど太い。男性ではなく女性がボイスを当てるイメージだったがそう来たかorz 九郎はひょうきんであり軽い人柄を想像していて「明るい声」かなと思っていたのだけれどこれまた声が野太い。ダンディって感じだ。ダンディズム。ナセルは温かみのある声をイメージしていたのだけれどちょっと冷たい印象がひりつくボイスだった。逆に八郎・の声は期待していた感じでよかった。
ああ。うん。
……私の嗜好なのは分かっている。もちろんそこは分かってる。ただ私のようにまず最初にテキストで男性陣のボイスを脳内音声でゲームプレイしていたユーザーが後に男性ボイスを追加した時に感じる印象というのも書き残しておきたかった。サンプルデータとして。
そして、私のように似たような事を思った人がいるか気になった。どうかな? 同じような人いる? いやいやでもさー九郎はもっとライトな感じじゃないかな。なに、そうでもない?
えー。
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