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猫箱ただひとつ

物語追求blog。アニメ、マンガ、ギャルゲーを取り扱ってるよ

アグミオンはいるよ、ここにいるよ―遍在する声の在処―

アニメ 銀の匙
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安玖深音とアニメ

 

アニメを観てビクゥッ!とする時がありそれはつまるところアグミオン(=安玖深音)の声がテレビから聞こえた時である。

 

「……聞き間違いか?」

 

そう思いふたたび画面を注視する。目線の先ではメイ・チャン*1がエドの美男妄想に浸りしあわせそうな顔をし、駒場姉妹がトウモロコシを手渡してくれていた*2アグミオンの声がする。間違いない!!まじかまじかまじか!!YAHOOOOーー!!!

 

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なんというかあれだよ普段聞き慣れない状況で好きな《声》が聞こえてくると無性に嬉しくなる奴だ。わかるでしょそういう気持ち。あまりの嬉しさに目がうるっとしてしまうくらいに嬉しくなる。

そして馬鹿げた想像だと分かっているものの、"アグミオン"という《声》がまるで世界に遍在するかのように感じられてしまう。いつでもどこにでもいるように見えてけれどいつでもどこでもその存在を確認できるわけではない。しかしふとした瞬間 "ふわっ" と現れる。こちらの気などお構いなしに姿を見せてはまたどこかへすっと消えていく様は、詩であり夢でもありニューマでありエーテルのようでさえあった。

 

――アグミオンは遍在する。間違いない

(いや間違ってるからね)

 

そんな錯覚に合うたびに、あらゆる概念は観測次第で持ち主に姿形を変えて信号《シグナル》を送ってくるのだなという考えが浮かぶのだ。『ヒカルの碁』でいえばヒカルが伊角さんとの対局中の盤面にsaiを見たように、『つよきす』でいえば料理に夫の姿を見た椰子のどかのように。

自分が大切に想っているものは時折「姿形を変えて」我々の目の前にその輪郭を残してくれるのかもしれない。そういった瞬間に出会ったとき嬉しくなってしまうのは、"それ" に出会えた実感があるからだろう。*3

 

失ったものは巡りくる。きっとそれは絶望ではないよね。

 

アグミオンの《声》が『鋼の錬金術師』『銀の匙』から聞こえてきたとき私はそういった気持を抱いてしまったなって。それはぽかぽかするものだった。

 

《声》に関する記事

(固有名をきちっと指定した声優に関わる記事って実はこれがはじめてだったりする。ただ声優よりはやはり《声》という概念として取り扱っているけれども)

 

 

 

 

 紅緒~~~!!

 

*1:鋼の錬金術師FULLMETAL ALCHEMIST(2009)に登場する少女

*2:銀の匙 同級生駒場の双子の姉妹

*3:これもまた現実で絶対に取り戻せないものを、取り戻すことが出来る方法なのだろう。いつだってそれは物質の世界ではなく観念の扉からやってくる。『鋼の錬金術師』の真理の扉がこちらとあちらを隔てているのも"あっち"には失ったものが"あ"るからだ