猫箱ただひとつ

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『天体のメソッド』は人に勧めにくいし全く面白くないけど、好きです

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*最終回まで見た人向けの記事です。あと本作を全肯定しているわけではないので、ファンの人には辛い表現があります。

 

 

1)天体のメソッドは面白いかと聞かれれば

 

私にとって『天体のメソッド』は本当に面白くない作品だった。「7年前に円盤を呼んだ少年少女の約束」をキーとしつつも、物語はぼんやりとしているし、12話を除けばあっと驚く展開もないし正直言うとつまらない。

登場人物だれ一人魅力的ではないのも辛いですし、ノエルちゃんも私にとっては特に可愛くないんですよね……というくらいに合わなかったアニメだったと思う。

 

でも……心がじーんってする場面は多い。

それも「なぜこんな場面で私は感動しているんだろ」って自分でも不思議なところで情動が揺れ動いてしまう。本当に些細な所。あまりにも些細なのですっかり忘れてしまっているけど、ノエルが後ろを向きながらひょこひょこ歩いているとか、大きなふきを持ってゆらゆら歩いているEDシーンとか、そういうところで頭が"ぎゅー"ってして鳥肌が立ってる。

全然物語が面白いと思えないのに(本当に面白くない)EDを迎えれば「悪くない」と思えちゃう何かがこの作品にはある。そうやって次回を見ていく。

この感覚ははじめてだったように思う。感動にもいろいろあるけれど『天体のメソッド』がもたらすそれは絆でも郷愁でも悲しみでも喜びでもセンス・オブ・ワンダーによるものではない、もっと別の何かなのだ。

少なくとも私が感じたのは、ほんのささやかなプレゼントのようなもので――13話で空に舞った金色の花びらのように――大きな感動はないものの受け取ったら大事にしたくなるものだった。

 

 

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(13話・天文台)

 

 

誰もがそういうふうに感じるわけではないから人には勧めにくいし勧められないのだけど、でも私は好きだよって思えちゃう。不思議。好きな人物はいないしストーリーも否定的に受け止めているのに、こんなふうに最終的には好意的に受けとめてしまうなんて事もあるようだ。

 

 

2)絵本のような物語(天メソ)

 

12話まではそうは思えないんだけど、最終回まで見ると、まるで絵本のようだなと思った。

 

 

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(13話・ラストシーン)

 

 

少年少女が過去の約束をたよりに集まり、その約束で離れ離れになるものの最後には皆にっこり笑顔になっていくぽかぽかのHappyend。だれもが傷つかない、だれもが不幸にならない、懐かしいがいっぱいの物語―――。

なんだかこれが絵本っぽく感じるのだ。

ラストのでデフォルメされたノノカ達がノエルを探すオリジナルED、そして普段とテクスチャが違うノエルを見て余計にそう感じる。質感がざらざらした手書きの絵本みたいに。

 

うまく言葉に出来ないけど、「そういえばちいさい頃にこんな絵本を読んだこともあったかもしれない」と思えた作品だった。

 

 

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