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仲間とは隔たり、拒絶するからこそ純度が保たれる。マジ恋#2

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閉じるからこそ

 

風間ファミリーは閉鎖的と指摘されたように、序盤においてもそれは窺い知れる。具体的にはクリスを仲間に招き入れるシーン。

まず大和たちはクリスを仲間に "入れる" か入れないかを相談しあい、物品のように彼女を取り扱う。最終的には「面白そうだから」「楽しくなりそうだから」という理由で一度仲間にしてみて合わなかったらおさらばしようということで話がついた。

それはどこまで行っても上から目線で、大和達は選ぶ側、クリスは(頼んでもいないのに)選ばれる側になった構図。おもちゃが気に入れば使い続けるし、気に入らなければ捨てるのみ。

こういった態度をもしもクリスが事前に知っていたならば、一時的にせよ風間ファミリーに入っていただろうか?……気位の高い彼女のことだ、おそらく不愉快に感じて断るのではないか。

もちろん新メンバーによる「ファミリーの居心地が悪くなるのではないか」といった彼らの懸念はごもっとも。今まで順風満帆に、平和に、楽しくやってきたのにたった一人のせいで調和が崩れるのはご免被りたいだろう。

大和たちの視点からすればクリスは異物なのも分かるし、しかしファミリー外の視点から見ればその態度は傲慢なものでしかない。

――だが「仲間」とは本来そういうものだとも思う。

(仲間)・他を線引し、その境目が深くなればなるほど、クラスタ内の繋がりは強化される。もしも「誰でもいい」のならばそれはクラスメイトと同じくらいの繋がりしか得ることはないし、隔てるからこそ――他者を拒絶するからこそファミリーの特別感、結束感は高まっていくのだ。

・・・"絆"とは必ずしもいい意味ではないのだよね。

閉じた関係の中で育まれる価値観は、閉じた中では適切に機能するものの、それ以外の場所ではうまく伝わらない。隔たった故の弊害であり、隔たったからこそ肥大化した。

 

クリス「このような廃ビルはさっさと取り壊すべきだな」


――真剣で私に恋しなさい(みなとそふと)

 
クリスが秘密基地を切り捨てた時、すぐさま「お前、死ねよ」と返した京。続く言葉はこれである。

 

京「分からないだろ、お前には!! この場所が! この空間が! どれだけっ……どれだけ大切なのか!!」


――真剣で私に恋しなさい(みなとそふと)

 

いやいや分かるわけ無いだろ・・・。

たった一度訪問して、風間ファミリーのことを知らないクリスが、京がどれだけ秘密基地を大切に思っているか理解できるはずがない。なのにこの言動は「知っていて当然」というニュアンスさえ感じるものだ。

つづくモロ、モモも、「仲間になれなかったね。残念」「お雨うざいぞ」とクリスをふるぼっこにして、最後にはまゆっちまで「お前仲間じゃねーから!」が飛び火してKO。

ここにはお互いの価値観が隔てられていることに対するフォローがお互いにない。だから衝突するし、衝突したとき、価値観があわなければこのようにバッサリと切り捨ててしまえる。もちろんクリスだって非道い態度だし、京たちが怒るのも無理はないが、だからといって全面的に京たちが正しいわけでもない。私からすればどちらも非道い。

そして、こんな事態になってもクリスとまゆっちは(それでも)ファミリーに入りたいと決意するのはある意味凄まじいな!!? (と思うのはわたしだけかい?)

 (了)

 

 

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