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タイトルって本当大事だし、作品の一部なのになあ…と(映画『神様メール』を見て)

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ちまちまと映画を見ているわけですが、作品内容とタイトル(邦訳)が乖離したものがいくつかあって……うーんとなっています

『神様メール』もそのひとつで、確かに少女が人類にメールを飛ばす場面はあるわけですが、そもそも彼女は「神様の娘」であって神様自身ではないですし、見終わった後の全くマッチしていない感がすごくて、なぜこの「内容」がこの「題名」なのかとはなはだ疑問です。

で、何でそう感じるのだろう?―――と考えるとタイトルとは入り口であり出口であるという意見がぱっと思い浮かびます。

すなわち私たちはまずタイトルを見て→作品を見始める。そして幕が閉じると同時にタイトルを思い出す。時に内容が題名を言及し、喚起させることもある。そういった関わり方が「題名」と「内容」にはあって、ここがずれると違和感を覚えるのではないか? ということですね。

『神様メール』であれば「「新・新約聖書」が妥当なのでは……」と思って原題を調べると『LeT out Nouveau Testament』だそうなので、やっぱりなと思いました。

他にも

 

ここらへん(個人的に)タイトルと内容がマッチしておらず、視聴途中で「なんでこのタイトルなのよ」とげんなりした思い出。

前妻、元カノの暴露本を書いてベストセラー作家となったハリーは、やがて、小説へと置換した自分自身と会話し、おおくの登場人物(=虚構)に祝福される。それすらも次の本のネタにするケレン味ある映画『Deconstructing Harry』の邦訳が「地球は女で回ってる」とかもうバカじゃないの? なぜ作品内容が「女にだらしない男の話」みたいになっているか意味不明だしまるで脱構築に焦点が合っていないかのようなタイトルセンスには哀しくなってくる。

 先述したように作品っていうのは「内容が題名を言及し、喚起させる:こともあるわけです。そしてその言及方法の仕方によってインパクトをもたらしたり、味わい深い体験を生み出すこともあります。

例えば『'&' - 空の向こうで咲きますように』のように題名がなんじゃこりゃ?というのもあるでしょう。一見しただけでは分からず、序盤を齧ってもピンとすらこない。「見て分からなければ、聞いても分からない」比奈織カゴメの口癖を体現するようではありませんか。

そしてラストでようやく「&」とは、「空の向こう」とは、なにが「咲く」のか―――これらの明朗たる答えが提示されたときの興奮! 今までの断片的なピースとピースがかちりと嵌まるあの瞬間! ストーリーとタイトルが有機的に接続する楽しさ! 

そんなふうにタイトルだからといって蔑ろに、安易に歪めていいわけではないと思うんですよ。

 

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もちろん、なんでもかんでも原題に即せばいいわけではないし(←ほんとかー?)、日本で売り込むには仕方ない面もあるのは分かっているんですが、「作品だけ」を考慮するとどうもやるせません。

逆に『それでも夜は明ける(12 Years a Slave)、『リリーのすべて(原題:The Danish Girl)なんかは邦訳のほうが好きではあります。

しかしやはり邦訳というのは、原題を書き換えた人間・組織の解釈で色付け(=歪められて)いるわけですから気持ち的に納得しづらい部分もあり。そこは読者である私が想像を働かせたいところなんだよねとか色々思うわけです。

とりあえずタイトルを安易に書き換えた事例に出会ったおかげで「タイトルの大切さと役割」の理解をひとつ得たのでよしとして終わり。

 

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