猫箱ただひとつ

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ヒロインではなく「友達」と仲良くなるノベルゲームがやりたい(シュガスパ2~Angel Beats!)

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――Sugar+Spice2Chuablesoft

 

Sugar+Spice2』は女の子と仲良くなるゲームだ。ささいな日常を重ね、恋をし、その想いをぶつけていく――ゆえに主人公の中心にいるのはいつだってヒロインである。

しかし主人公の友達「優」と「信九郎」らの仲のいいやりとりを見ていると――引っ越しの際声をかけなかったら不機嫌になるの可愛すぎ!――もしかしてヒロインよりも友達のほうが魅力的なのではないか? 彼らとの仲を深めたほうが楽しいのではないか? 友達デフォルトで恋人を攻略するのではなく恋人デフォルトで友達になろうとするゲームがあってもいいんじゃないか? そんな気持ちが生まれてしまう。

どういうことかというと、ギャルゲーの多くはまず主人公に(無条件で!)魅力的な友達がいて、その状態から女の子と恋仲になろうとする。

しかし考えてみれば、主人公とその友達にも「友達になった経緯」があるはずで、そこには――リトルバスターズの理樹と真人のように――恋愛よりもドラマチックで、刺激的で、ハートフルな物語があっても全然不思議ではない。

むしろ恋の道程は描くのに、友情の過程をまるっきり触れないのはいくらなんでもおかしいのではないか。友達をつくるのは恋人づくりよりも下に見られるのは一体どういうことなのか、そんな疑問すら浮かんでくる。*1

もちろんここで求めているのはギャルゲーやBLや百合ゲーのように行き着く先が性愛ではなく、あくまでも友愛である。友達という距離感のまま日々を分かち合い、思い出を共有すること、そしてそのSPICEとして恋人が存在する。

つまりそれが「恋人が最初からいてそこから友達をゲットする」なんていうノベルゲームで、(私は)そんな作品があっても良いのではないかと夢想してしまう。

まあ……恋人は必ずしもいなくてもいいのだが、少なくとも「赤の他人から親友になるまでを描いたもの」をプレイしたい。とても。

――そんな気持ちを抱えた状態で『Angel Beats! -1st beat-』をプレイ。あれ。これ、私が求めていた感じに近いんじゃなかろか。

 

ギルド降下作戦で藤巻を助けてあげると「あの時は世話になったな。お礼にメシをおごらせてくれ」(意訳)と誘われたり、ユイの筋トレにつきあったり、日向と朝食のメニュー選びに一喜一憂する様子はほんっとーーになんともいえないふつうの友情を育むかんじはグッドである。

実際、ABは下記画像のように誰に会いに行くのかを男女の区別なく選択できるし、松下五段√もあったり、日向とキャッキャウフフもできたりと「ヒロインなにそれ?」状態で進行することも可能だ。

というよりヒロインという存在がかなり希薄になっていて、全員等価に均されている雰囲気さえある。

 

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――Angel Beats! -1st beat-(Key)

 

友達の距離感で、日常を過ごしていくこの感じがたまらんのよね……。

そういう意味ではラノベ『僕たちは友だちが少ない』なんてのは大変私好みであり、恋よりも友を優先した小鷹チャイコフスキー

てことで、私はそんな作品をやりたいのだけど全然知らないので、もし知っている人いたらぜひ教えてください。

ではでは。

 

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ゲームAngel Beatsが発売された今だからこそ当時の考察・批評をまとめる

 

『Angel Beats!』総括_生きて満足して死ぬってことは素晴らしい(10674文字)

 

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*1:なにより恋愛というのは、一度そういう関係になれば今までの「複雑な関係性」からありきたりでお仕着せで誰もが想像し得る「恋人」に収斂していってしまうものだ。それはある意味でテンプレート的であり、予想できるからこそ退屈なものへと変わってしまう。もちろんそうではない恋もあるが(漫画『あそびあい』等)、ギャルゲーというくくりだとあまりお目にかかれないのものではないだろうか(それはそれで好きなんですけどね)。しかし友情は複雑なままの状態で成立させることが出来るのではないか? そこにはやはり文化的な、媒体的な、『型』によって恋と同じく絡め取られてしまうのかもしれないがそもそもこれを追求した作品自体少ないのでなんともいえないからこそ見てみたい。みたいな。