猫箱ただひとつ

物語追求blog。アニメ、マンガ、ギャルゲーを取り扱ってるよ

海街diary、シン・ゴジラ最近見た映画のちょっとした感想を。

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がっつり書きたい訳でもないけど、ちょろんと残しておきたい感想。結構適当です。

ちなみに映画の満足度の目安はこちらで、ADVより易しめ。

★★以下 うーん 

★★★ そこそこ

★★★★ 2周する程に良い

★★★★★ 素晴らしい

ネタバレ注意。段落スキップ推奨。

 

 

インターステラー(吹替版)2014

インターステラー(吹替版)

突出したものはないSFストーリーだけど、映像美がトップクラスの作品。『事象の地平線』が美しすぎて「………」って呆然してしまうほどにアレはいいものだ……。

SFにおける作品外形が際立っているので、その辺り好きな人は見て損はないはず。

私的満足度:★★★

 

 

テルマエ・ロマエ 2012

テルマエ・ロマエ

山越真実がやたらコミカル調な人物であり――作中一人だけ浮いてしまっていることを除けば――楽しいお風呂映画。

すこし掘り下げれば、結局ルシウスはオリジナリティを獲得しようとせず、模倣の中に自身の美学を突き詰めることもなく、他者の成果物をパクリ続けるのですねと。

本作はそれを結局肯定してしまうのは、なかなか面白い。

私的満足度:★★★

 

 

くちびるに歌を 2015

くちびるに歌を

終盤。中五島中の合唱を聴けなかった桑原アキオに、柏木ユリらは彼の為にくちびるに歌をのせる。

それは一見すれば感動的なシーンで、当のアキオは嬉しそうでさえあった。

しかし誤解を恐れずに言えばあれは「同情的視線」が煮詰まったもので、私には喜んでいいのか、怒るべきなのかよくわからなかった。

アキオの視点からいえば――彼の世界観は素朴なものだと思うので――怒るべき理由などないだろう。自分の為に歌い、自分の為に何かしてくれたのだから。

でも彼の父親・幸一はどうだろう? 

自閉症である息子は「歌が聞けなかったこと」に未練がましい素振りをする。それを見ていた合唱部が "彼のために" と人がごッタ返している玄関ホールで歌いはじめる。

あの時、幸一は「もういいから、いいから」という素振りをしていたし、この状況が繰り広げられることに好意的ではなかった筈だ。

同情的視線というのは向ける側は気持ちいいかもしれないが、受ける側は(現代的な自我が発達していれば)苦痛なものだ。自分には普通のことが出来ないと明示化される。それは他人に普通にあるものが自分にはない事を認めなければいけない事に繋がるからこそ、キッついのだ。

例え自分自身のことではなくても、家族、親、息子という関係性ならば容易にその苦痛は幸一へと転化するのではないだろうか?……息子が同情的視線に晒されていると…彼が感じても不思議ではないと思う。

もしもアキオが自閉症ではなく(現社会が認知する)健全な人間だったら、合唱部の面々は歌ってくれただろうか? 何らかの事情で会場に入れず、合唱が聴けなくなり、それを残念そうにしていたら玄関ホールで衆人環視無視で歌ってくれただろうか? 

あなたは桑原サトルの兄だからと、仲村ナズナと過去の因縁があったからと、そういう理由で歌ってくれただろうか?

――私はそうはならないと思う。

きっと「残念だったね。また聞きに来てよ」で終わるだろう。あれは彼が自閉症という社会的弱者で、俺たちが救ってあげなければいけない、そんな意志が行き着いたフィーナーレ。

思い出して欲しい。合唱中の彼彼女らの晴れ晴れとした、まるで自分は重大なことを成しているとでもいうべきあの表情を、思い出して欲しい。

   ◆

私はここのシーン概ね否定的に見ていて、今でもどう捉えるか悩んでいる。時守叶だったらどんな事言うかな?……希ちゃんだったらすんげー怒りそうで、こおりだったら「何が悪いの?」としれっとしそう。

ここを除けば結構好きな映画で、それまでは自閉症を持つ家族-弟の距離感が好きだったんだけども……先述シーンでう、うーん?となってしまった。

私的満足度:★★★(3.8)

 

 

TED (字幕版)2012

テッド(字幕版)

大変笑わせて頂いた。

クマのぬいぐるみがヤク中とか卑怯すぎるし、平気で■■シーンとか■■シーンとかあるので、人とは一緒に見たくない映画。下品すぎるので食事中にも見ないほうがいいよ。うん。

あと終わり方はヤケクソすぎてお腹痛い。最高。なんだこれ最高か。翌日にはストーリー全部忘れる大衆娯楽ですけど、コミカルな作品が好きな人にはおすすめ。『監獄学園』好きな人もいけるはず。

私的満足度:★★★★

 

 

シン・ゴジラ(2016)

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見ていて驚いたのが、この物語にはMicro描写が一切ない

未曾有の災害(=ゴジラ)に苦しめられる声、救いを求める民、あるいはそれに準じる視点はなく、日本のトップにいる官僚の視点のみで描かれるのが面白い。災害に対応するための会議・実行を中心に描くのは、『組織』という巨大で抽象的な図像を描くのと同義なのだとさえ思えた。

逆に言えば(私には)そこくらいしか魅力を感じるところはなく、全体として見れば……なんとも言いにくい作品だなあというが本音。満足したかと言われればそうじゃないよねと。

「現実に突然虚構が入り混じった」「日本のトップ描写がファンタジー」「憲法9条」といったことも掘り下げられそうだが別に前傾している気はしない。派閥、勢力、思惑によって人々の蠢きを捉えた曼荼羅――という印象が私には強いせいだろうか。

これ日本人じゃなくて外国の方の感想を読みたいところ、多分そんな評価しないのではないかと思っていて……いや、まだどこの感想も見てないので的外れな場合もあるだろうけど。

ちなみにゴジラ作品を見たのは本作が始めてですね。

私的満足度:★★★

 

 

サカサマのパテマ 2013

サカサマのパテマ

女の子が降ってくるボイーミーツガール…

ではなく地下から"上がって"くる女の子に出会う物語。逆さま人間。重力が逆。ストーリーなんかどうでもいいと思わせる美しいカットの連続でうわー!!(目きらきら)って感じ。

っていうかこれ映像が前傾している作品だよね?

私的満足度:★★★

 

 

スティーブ・ジョブズ 2016

スティーブ・ジョブズ (字幕版)

偉大な者が人格者とは限らないし、むしろ非人格者であることのほうが多い。実力と社交性というのは相関関係なんてないないないしみたいなことを掘り下げたいわけじゃなく、本作は「物語の描き方」がとても好みだということ。

うまく言語化できないけど時間の流れ方、画作り、会話の応酬と間がよくて「スティーブ・ジョブズ」がどうとかぶっちゃけどうでもいい。単純な物語として非常によく出来ていると思う。

Q:「事実」をバラして、揃えて、並べ替えたらそれは「事実」となりえるでしょうか?

A:人はそれを物語って呼ぶんだぜ

私的満足度:★★★★

 

 

 

ガールズ&パンツァー 劇場版2015

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ガルパンはいいぞ!―――この台詞が横行する起因となった劇場版。

観てみたら、TV版には負けるかなあというのが率直な感想。劇場版はなにかが悪いわけでもないけど、何かが殊更良いわけでもないかなと個人的には感じました。

私的満足度:★★★

 

 

 海街diary 2015

海街diary [レンタル落ち]

4姉妹の日常を切り取り――続けた――作品で、やわらかな朝陽のような雰囲気が劇中を満たしているのがたまらない。

…これはいい作品だよ……評価されてほしいなと思ったら既に高評価を受けていたので満足。

キリッとした幸姉がすずの前では(あたりが)やさしくなる所が好き。千佳は他の姉妹より殊更描かれないのでどういう人なのか分かりにくい所はあるものの、人懐っこい(?)ふんにゃり(?)している所が惹かれたり。

 私的満足度:★★★★

 

 

映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生 2016

映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生 [DVD]

わさドラをちゃんと観たのは今回が始めてで、「このドラえもん冷たい?」という印象を覚えました。

大山ドラはいつでものび太のことを受け止めてくれる、見守ってくれる、そんなあたたかい雰囲気があるんですけど、わさドラはどこか突き放した感じがあって、時折冷たい。好きにしなよ。僕は知らないよ。みたいな。

でもこれはコミック版のドラえもんの印象と近くて、どっちかっていうとわさドラのび太の関係性は「友達」なのかな? 大山ドラも友達と言っていいんですけど、それだけでは言い表せないものがありますよね。友達だけど、ただの友達じゃないみたいな。んー、彼は母性的?なのかな。

大山ドラ世代がわさドラを受け入れるのは難しいと聞きますけど、それって「声」だけの問題じゃなくて「キャラクター」の変質も大きな要素になっているのかもしれません。

そのせいか分かりませんけど、大山ドラは可愛いと思えるのに、わさドラはたまにイラッとしますね…。なんでだ……。

――とかくまず旧版である1989年の『日本誕生』を観てから、2016年版を観ましたが、やはりアニメーションだけならば後発のほうが圧倒的です。比べてしまうのは可哀想なくらい被写界深度の移行や、色の鮮やかさ、キャラクターの動き方が洗練していて観ていて楽しい。

ただ1989年版にはなかったテーマを無理やりぶっこんでいるので、ストーリーには少し違和感もあります。

大山ドラ時の映画って、テーマは一応あるんですけど、希薄なんですね。物語の中心がなくてとりあえず事件がばたばた起きてみんなで対応していく。でもその「あっさり」した感じが読後感の良さにもなっていたりするわけです。

でも今回の2016年版はテーマを強調するような台詞をドラえもんが言うのですけど、これがそれまでの物語の前後と繋がっていなくて「んん?」となってしまう。

それがちょっと無理矢理感が出てしまっているのもあるんですけど、私的には物語がクドくなっているのが気になりました。

あーごめん。まとまってないし比較だけのお話になってしまったけどこれでおわり。

私的満足度:★★★

 

 

ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日(吹替版)2013

ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日 (字幕版)

 

"物語"を愛好するすべての者達へ

私的満足度:★★★★★

 

 

 

Session!(吹替版)2015

セッション(吹替版)

作品外形(=本作で言えば“音”)が圧倒すると、中身はどうでもよくなっちゃう好例。観終わったとき、ストーリーを語ることが野暮だと思える映画。

私的満足度:★★★★

 

 

 

エクス・マキナ(字幕版)2016

エクス・マキナ (字幕版)

食傷気味のストーリーに、現代的な映像を組み合わせたらどうなるか?そんなアンドロイド映画。

人間と違わぬまでに精巧なアンドロイドはどうのように考え、処理し、動いているのか。本作では現代っぽい「検索エンジンが…」「人工知能が…」と興味を惹かれる要素を与えられるものの、それは行動ロジックを明確にしただけで、ストーリーに影響することはない。

というよりストーリーだけ見れば、「これ今やるの?」ってなくらい陳腐なものだろう。

ただ人間とアンドロイドの境界線を "滲ませる" 映像の数々は見ごたえがあり美しい。人工皮膚ぺろり。ぺろり。と剥がれていく様はある種内蔵をさらけ出すフェティシズムに溢れており二重の意味で息を呑むに違いない。ええきっとね? 

私的満足度:★★★

 

 

トゥルーマン・ショー (字幕版)1998

トゥルーマン・ショー (字幕版)

彼は全世界の娯楽であり、慰み者であり、勇気を与える存在だった。しかし彼はそのあり方に気づいてしまう。

――世界は……人類は……俺を"観"続けていたのだと。

私的満足度:★★★

 

 

帰ってきたヒトラー(吹替版)2015

帰ってきたヒトラー(吹替版)

風刺でありながらコメディで、コメディと思いきやメッセージ色が強い本作。視聴後はヒトラーについて考えるべきなんでしょうけどこの相反する、両義のような構造を持つ物語が個人的には気に掛かっていて考えがまとまったら何か語りたいなと。本編はすなおに面白かったです。

私的満足度:★★★★

 

 

SMALL TIME CROOKS(邦訳おいしい生活)2000年

Small Time Crooks

ちんけなコソ泥がクッキー売ったら大金持ちになり、ついでに生きるステージも上がる。まわりは富裕層だらけになったので交流もしてしんぜよう、でも話が噛み合わない。なぜだ? 俺たちには教養がなかったのだ。

そうして彼女は「教養を得なくてはならない」と頑張る……、んだけど結局無理で自分の文化レベルと近い者と歩むエンドロールは、いろいろ含蓄ある映画だと思う。面白いかは別として。

私的満足度:★★

 

 

花咲くいろは劇場版 HOME SWEET HOME 2013

劇場版 花咲くいろは HOME SWEET HOME

本編では語られることのなかった、松前緒花の母親(過去)にクローズアップしつつ、 現在の喜翆荘も絡め取る劇場版。

感想はというと……もう最高でした。こういう情緒的な作品好きだ…好きだなあ……。

私的満足度:★★★★

 

 

劇場版 ムーミン 南の海で楽しいバカンス(吹替版)2015

劇場版 ムーミン 南の海で楽しいバカンス(吹替版)

小さい頃TVでちょくちょく観たことはあったものの、しっかりムーミンを観たのはこれが始めてかもしれない。

私的満足度:★★★(3.9)

 

 

プラダを着た悪魔 (字幕版)2006

プラダを着た悪魔 (字幕版)

ステージが上がっても、そこが「自分の生きるステージ」ではなかったらいくら成功しても無駄だよねと。サクセスストーリーでありながらそれを否定する終わりが好印象な映画。

努力を描かずかっ飛ばすところは軽快であり、同時にエルメスやフェンディを着こなす主人公ちゃんかっこいい。

私的満足度:★★★★

 

 

おわり

計19作品の簡易感想でした。なにかお気にめす物があれば幸いです。

 

 

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