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猫箱ただひとつ

物語追求blog。アニメ、マンガ、ギャルゲーを取り扱ってるよ

相手が『無敵くん』かどうか判別するための2つの基準

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無敵くんの判断基準

 

以下のサイトによれば『無敵くん』とはこのような存在らしい。負けることがない/負けを認めないからこそ無敵、だから無敵くん。

 

無敵くんとは、SF作家・山本弘氏の小説「神は沈黙せず」に登場する造語で、「ネット上の掲示板等での議論において、結論はすでに明白なのに、負けているのに負けを認めず、相手が諦めるまでつまらない反論を次から次に持ち出してずるずると引き延ばす者」[1]のこと。

(中略)

無敵くんの特徴

自分が信じたいものしか信じない。
頑固な存在であり、いくら論破されても間違いを認めない。
議論において絶対に「負け」を認めない。(議論の判断基準を「勝ち負け」とした場合)
彼らとの議論はやたらに手間がかかる割に決着がつかないことが明白で、相手にするだけ時間の無駄。
相手が負けを認めない「無敵くん」と分かった時点で、さっさと撤退すべき。

――http://dic.nicovideo.jp/a/%E7%84%A1%E6%95%B5%E3%81%8F%E3%82%93

 

前々から思っていたけど、この判断基準では相手が『無敵くん』かどうか判別するのは難しい。

なぜなら自分が信じていないものを主張する人はいないし、多くの場合「自分が信じているもの」を訴えかけそれがどれだけ正しく普遍的で合理的かを語るものだからだ。これではお互いに「自分が信じたいものしか信じない」に当てはまってしまう。

また"結論が明白" "論破" という判断もまた明確なものが存在せず、どういう状態が「結論が明白」で「論破」なのだろうか。例え議論に『勝敗』を持ち込んだとしても、曖昧な基準しかないのであれば互いが「負け」を認めることはないんじゃないだろうか。

さらに言えばこのような場では『無敵くん』が論敵を「無敵くん」と呼び始めることも考えられ、「どちらが先に相手を『無敵くん』と呼びならすか」が肝要になりよりはやく相手を無敵くんにしたほうが議論の終幕を狙えるかに終始してしまうかもしれない。

なので相手が『無敵くん』かどうか判別するためにここさえ注視しておけばいいものがあれば便利だなと思った次第であり、私なりに「このような振る舞いを相手が取るならばそいつは『無敵くん』と呼べるだろう」という基準を見繕っていきたい。

 

 

①主張の根拠を述べない

通常自分が主張したあらゆるものには立証責任が課せられ、「その主張はどのような理由で成り立っているのか」答えなければいけない。「◯◯は人として屑である」と主張するならば「なぜ◯◯は人として屑なのか」の理由を説明するということになる。

何を当たり前な、と思われるかもしれないが『無敵くん』の場合これに答えられないことが多い。おそらく根拠を示すことなく主張が通ると思っているのだろう。もしも相手が何かを主張して、その主張の成り立ちに触れないならばこう問いかけてあげればいい。

「その主張を立証してください」or「『▼▼』の根拠を述べてください」

もし相手が主張に根拠を示す責任を理解している者ならば答えるだろうし、そんなことを理解していなくてもその人自身が発した言葉なのだから当然その理由も説明できるはずだ。出来ないのであればその主張は主張たり得なくなってしまうので一番困るのはその人自身でもある。

そして様々な理由をつけて「自身が発言した主張の立証を逃れよう」とする振る舞いが相手に見れるならばそいつは『無敵くん』だと判断していいだろう。*1

例:「答える義務がありません」「立証することを拒絶します」

こんなことを言われたら要警戒である。自身が発した言葉を立証することもできない馬鹿に付き合う必要はないが、付き合うのならば最後まで根拠を言わない可能性を念頭に置いたほうがいい。

以下は私が今まで見た中で最悪に近い回答。

  • 「根拠を求めたらお互い困るのに、自分がされて困ることをボクに求めるのやめてくれない?」
  • 「立証について行わないと回答済みのはず。 相手に立証を執拗に求め続け、勝利を獲得するのがネトウヨのやり口」

これを見たとき流石に苦笑いになったものだが、稀有な例だと信じたい。

 

 

 

②根拠を求めているのに何故か「意図」を答える(=根拠が主張の成り立ちの説明になっていない)

相手の主張に根拠がないので求めたとしよう。このとき根拠ではなく「意図」を答える場合、これまた無敵くんの可能性が仄めかされる。

例えば「◯◯は人として屑」という主張ならばいかに◯◯が屑であるかを語ればいい。◯◯が書いたとは判別できないように匿名掲示板で他者の悪口を書き連ねること、自分の思い通りにならなければ幼児のように癇癪を起こし尊敬している(と口で言う)他者を悪罵で攻撃しはじめること、批判精神が欠如している為自身の行動を指摘されても改められないこと、ナルシズムの檻に閉じ込められ齢40手前でネットストーキングが生き甲斐になっていること、躁鬱病による過激な言動、リアルの前科などを語れば「◯◯は人として屑」であることの成り立ちは示せるだろう。

しかしこのとき「この日体調が優れなくてもやもやしていてついつい◯◯は屑だっていってしまいましたけど、本当は◯◯は最高だって言いたかったんです。でもその中にも屑の部分があると言いますかそれで……」と何故か主張の意図を説明しはじめる者がいる。

その者の「気持ち」や「意図」など主張の論理性になんら寄与しないのにも関わらず、それがどのようなものかを説明し始める場合、もしかしたらそいつは主張の意図がイコールで主張の根拠だと勘違いしているのかもしれない。

対処としてはそれは意図の説明であって根拠を示しているわけではないことを指摘するか、根拠とはこういうものだと具体例を交えて説明すればいい。それで理解してくれるならばまだいいが、「これで根拠は示した!」「これでボクの主張は通る!」と凱歌をあげはじめたら紛うことなき『無敵くん』である。

彼の前で全ての主張は根拠がなくていいし、全ての反論は論拠なき主張によって覆せるのである。

またこれは「意図」ではなくとも「根拠ではないものを根拠として語り始める」全般を指しているため、元主張とは別主張をいきなり展開しはじめ別主張の根拠を述べる行動等も含まれることを強く言っておきたい。

    

私なりに『無敵くん』を定義するならば「議論に決着をつけないよう立ち回る者」と言っていい。主張と反論の応酬によってもうこれ以上言葉を重ねられない状態だったとしても、無敵くんならば別の主張を持ち出したり、全然関係ない根拠を根拠と呼び始め議論に決着をつかないようにするわけだ。

結論が明白(=片方が根拠を述べられない/根拠が見当違い)であるにも関わらず、それを無視することで際限なく議論を引き伸ばす。絶対に負けることがない存在。故に無敵。

それを再現するには「主張の根拠を述べない」「根拠が主張の成り立ちの説明にはなっていない」ことを粛々と行えばいい。これで晴れて議論は無限に発展し、相手が諦めるまで粘れば"勝ち"という異様な状態に持ち込むのが彼らのやり口というわけだ。

逆に「主張に根拠を示す」「根拠が主張の成り立ちの説明になっている」この2つが守られているならば、その議論は正常に機能するだろう。相手が主張の根拠を述べる。その根拠を不当だと感じるならばどこがどう不当なのかを根拠を述べ主張(反論)する。その主張(反論)に対してこれまた相手側が不当だと感じるならばどこがどう不当かを根拠を述べ主張(反論)する。根拠を切り崩せば主張自体無化されるので、この応酬によって自ずと議論に決着がつくという寸法である。

『無敵くん』が何故嫌われるのかというと、この当たり前で、正常な議論を脅かす存在だからだ。そしてそれは往々にしてそ無自覚な者ほどやるので、話し合っても無駄な時間に終わるのだろうとも思う。(=説明しても理解できないのでいくら言っても分からない)

観測したら無視・撤退を決め込んだほうがいいと言われる理由もここにあるのではないだろうか。

 

 

まとめ

 

まとめると、

  • 「主張に根拠を示す」
  • 「根拠が主張の成り立ちの説明になっている」

この2つを満たせず、それを指摘しても改善が見込めない場合――指摘して改善されるならばこの限りではない――相手は『無敵くん』であると考える。そんな2つの判断基準を提示してみたが、どうだろうか使えるかな。

 

 

 

サンプル記事

@ddrdaisukiは自身の主張の理由も提示できない人でした。ダメだこりゃ - 猫箱ただひとつ

『お前がそう思うんならそうなんだろ』の使いドコロ - 猫箱ただひとつ

 

 

 

*1:ただし気をつけなければいけないのは「相手が主張したものに対し根拠を求める」ことは有効でも、「相手が主張していないものに根拠を求めち」場合それは当然答える義務はないということだ。いわゆる『不当予断の問い』といわれる詭弁で、「君は、今でも奥さんを殴り続けているのかい?」という質問等を指す。これは質問形式を用いているが「君は今でも奥さんを殴り続けている」と主張しているのは質問者であってこちらではない。また「はい」「いいえ」どちらに答えても妻を殴っていることを認めてしまうことになるため、このような詭弁に対し、真っ正直に答えてはいけないし、答える義務もない。回答者は「『今でも奥さんを殴り続けている』と主張するのは私ではなくあなたなのですから、まずはそれを証明することが先でしょう」と突き返すだけでいい。詭弁を用いている自覚がある者ならば「バレたか」と諾々と質問形式に紛れ込ませた主張の根拠提示を始めると思うが、一番厄介なのはこれが詭弁だと自覚していないものだろう