猫箱ただひとつ

物語追求blog。アニメ、マンガ、ギャルゲーを取り扱ってるよ

この素晴らしい世界に祝福を第一話。私達は"ルーパー"だったんだね!(←何そのダサいネーミング)

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異世界転生ものアニメ、やっぱおもしろいぞい!

 

Pause!Pause!

 

女神・アクアちゃんは不条理な展開(=異世界送還)に巻き込まれて半狂乱になりカズマの胸ぐらをつかみガンガン揺するのだが、この際、"Pause"の文字が現れアニメーションもろとも停止する。(CM云々は置いておいて考えてみると)

これ。すっごいメタ的というかこのアクアとカズマがいる「異世界」を「ゲーム画面のように観測している者」がいるんじゃなかろうか。という気さえしてくるのだけど、あれ、それって、もしかして私達? いやいや。その線も捨てきれないけどね、でもいきなり最上位レイヤーに思考を飛躍させるのは穿ちすぎなのですよ沢渡さん? 

現時点で安易に考えるならこの「異世界」を「ゲーム画面のように観測している者」は「女神」の立場の人でしょうか。彼女たちはカズマと比べるとものっそい上位レイヤーの方々ですしね。

 

 

私達は異世界においてはループ者だったのね

 

カズマは異世界送還後にすぐさま「次」にやるべきことをつまびらかにし、それに沿って行動しようとする。まずはギルドに行き情報収集をすること――それはアクアにとっては手際が良すぎると思わせるものだったけど、カズマにとっては何度も何度も何度も繰り返してきたことなのだからそりゃ嫌でも次にやるべきことが判断できてしまう。

RPGの世界観・世界設定・テンプレート・仕様・お約束……それらはゲーム毎ですこしづつ違うかもしれないがしかし共通するものもあるものだし、例えば冒険者の街にきたらまずは職業を身に付けるとか、他人の家にはいってタンスを開き、壺を割るとかそういうの。

いわばカズマは「RPG世界をループ」し続けてきた状態だと言っていいし、ループを重ねてきたからこそRPG世界における状況適応が他者より幾分も早い。未来予知に限りなく近い「次にやるべきことがわかる」という状態はとても強い力なのだなと、私はようやく納得した気がする。

そしてLoop+erで"ルーパー"なんてどうだろう。チート使用者をチーターって呼ぶのと同じように。……でもネーミングがダサすぎるので普通にループ使用者でいいですねはい。ウーパールーパーじゃないんだぞ。

  ◆

そしてもしカズマがRPG世界と同じく現実世界を「ループ」できていたのなら、ヒキニートにならず一話のように計画を立て実行に移せる素早さがあったかもしれない。

でも……未来予測のしすぎでニヒリズムに陥ってしまいヒキニート戻りっていう可能性も否めませが。

 

 

異世界に持っていくものはアクアである

 

 異世界の魔王を倒すかわりとして「前世の記憶引き継ぎ」+「どんなモノでも持っていっていい」と告げられるカズマ。

彼が選んだのは最強の装備でも能力でもなく「女神・アクア」なんだけれど、これって実はとてもいい選択なのでは?と思わずにはいられない。

「魔王討伐」という立場ならもっとチートな力を選んだほうが良かったと思うけれどね、だって冒険が厳しいより楽ちんなほうがいいじゃない。でも「楽しく生きる」という点においては「同伴者(=アクア)」を連れていくのはベストな選択だったと思うのだ。

一話後半。汗をかいて労働に励み、美味しいものを喰らってはアルコールを飲んで吐いて寝る充実した毎日を送るカズマ。今までのヒキニート生活を鑑みればアクアという同伴者を得ながらのこうした日々は案外彼にとって悪くはないんじゃないかという気もしてくる。

もしアクアという片割れがいなかったら、カズマもきっとここまで伸び伸びした顔をしていないだろうなあ……って思っちゃうんだよね。隣に自分の気持ちを共有しぶつける相手がいるからこそ(=レスポンスがある)、大きなイベントなんてない何気ない日々が鮮やかになっていくのではないだろうか。

この場合の「同伴者」っていうのは、「自分の人生を共有してくれる者」と大差ないので――強力な能力を持って一人で異世界を生きていくよりは――ずっとずっと楽しい生活を送れるはずなんだよね。

それに例えチートな力を持ってくる選択をしたとしても、はじめての世界、はじめての場所、はじめて尽くしの環境で一人ってのはやっぱり心細いんじゃないか、と。いくらループに近い情報力を持っていようとも感情を共有しそれが反射してくる相手がいるっていうのは――ここ意外に見落としがちだけどね――でもとても大切な事柄のように感じちゃうわけさ。