猫箱ただひとつ

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「俺が見たかった物語はこれじゃない」作品批判はめっちゃ楽なんだよね

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1)作品批判は難しい

 

 

作品を批判するという事。面白い「批判」とは何ぞや? - Togetterまとめ

 

上記事読んで「作品批判ってしっかりやろうとすれば難し」くて、考察記事書くより時間かかるなんだろうなと思います。

↑では「面白い批判」を探っていきますが、私はそうじゃなくて「最良の批判」を探っていきたくてどうすればそれが実現できるのか。

単なる「俺が見たかった物語が見れなかった」恨み節をぶつける自己を主体にした安易な規範批評ではなく、その《物語そのもの》に捧げられるような批判文物を書き上げたいわけです。

「作品が描きたかったもの」を汲みつつ、それが上手くいかなかったのならば何故上手くいかなかったのか?を踏まえて言及したいわけです。

 

何故なら、自分が求めているものと作品が描こうとしている物を区別できていない批判は結局のところ「あなたに合わなかっただけ」の一言で終了する無意味なものでしょうから。

とはいえ、これはやりたい人はやればいいと思いますし、私もやってます。不満をぶつける事は心のもやもやが解消できますし、同じ不満を持っている人と気持ちを共有できる。やはりそれは単純に楽しいです。

けれどそれは作品をくさしているだけで、それ以上の価値を持つことはないでしょう。

 

そしてそれ以上の批判文物を目指すのならば、どういう方法を取ることで書き上げられるのでしょうか。

 

 

2)最良の作品批判の条件

 

最良の作品批判とはなにか? 

 

先述したTogetterまとめを下地にさせてもらいさらに私の意見も加えますと

「自分が求めている物と作品が描こうとしている物」を区別し、さらに「ファンが楽しんでいる部分」を理解し、「世間の批判」も理解し、それを踏まえた上で作品が提示した内容より「上回る提案」が出来るものが最良の作品批判だとします。

 

そして筆者は『Charlotte』で↑の方法を挑戦してみたので、経緯や結果を書き記してみたいと思います。

ちなみに私は本作に好意的な人間であり、些細な不満はあっても「大きな」不満は特にありませんでした。なので『Charlotte』に対して「自分が求めている物」ってあんまり無くて、そのせいか本作がなぜ賛否両論になっているのかよく分からない状態だったんですね。

ここがスタート地点。

参照1→Charlotteがこんなにも文句言われるだなんてお姉さんびっくりだよ

 

なのでまずは「世間の評価」を調べます。Twitterで「Charlotte 不満」「〃 批判」「〃 ダメ」とワード検索し片っ端から否定派はどこにご立腹なのか、なにが不満を生み出す要因になっているのか、肯定派はどこに魅力を持っているのか。20日の間検索ワードを変えて否定派・肯定派の意見を目を通していき、かなり低く見積もっても500件の意見は読めたはずです。

さらに様々な方と実際にお話をさせてもらい「具体的な不満」も知ることが出来たのは幸いでした。

次に取り出した不満が、それは本当に不満なのか? 妥当か否か? が疑問だったので、自分なりに解消してみようとしたのが『Charlotte』考察を書いたきっかけになります。

参照2→Charlotte考察―もう僕たちに奇跡は必要ない―

 

上記記事の副産物として「作品が描いている物」も自分なりにですが理解でき、結果的に批判記事を書く上で重要なポイントを踏まえられました。

とはいえ、この「作品が描いているもの」の見極めが一番難しいんですが、これは各々のスタイルで頑張るしかないのかなと思います。絶対的な正解などないので、多くの人が「納得」できるかが焦点だと思います。

逆に多くの人に納得してもらわなければその主張は怪しいと見做されても仕方ありませんし、ここを見誤ると批判記事も納得のいくものにはなりにくいでしょう。

 

   ◆

 

そしてここでようやく

  • 「自分が求めている物」
  • 「ファンが楽しんでいる部分」
  • 「世間の批判」
  • 「作品が描こうとしているもの」

4つを区別し理解できるので、批判記事に移れます。

『Charlotte』であれば世間の不満を参照して「作品が描いている物」が「うまく描けていなかった」と結論付けられるので、ではなぜうまく描けていないのか? そしてどうすれば改善するのか? という目線で批判を行っていきます。

「ファンが楽しんでいる部分」を損なわずに、本作が展開した物語以上の「提案」をするのは滅茶苦茶難しい。というか作劇者でもない一視聴者でない私にはひたすら荷が重いです。それにこの視点あんまり欲しくない視点なので余計に(涙

参照3→肯定派の人間が、『Charlotte』を全力で批判してみます

 

↑の批判が的を射ているかは定かではありませんが(それは読者の判断に委ねます)少なくともここでいう「最良の批判」を行うには以下の行程を踏まえることにはなりそうです。

 

1、世間の評価を調査し、肯定派・否定派の意見に耳を傾ける。

2、「自分が求めている物」と「作品が描きたかったもの」を区別し、後者を具体的に言葉にする。

3、「肯定派・否定派の意見」「作品が描きたかった物」を踏まえ、それは上手く行ったのか? 上手くいってないならば何故うまくいかなかったのか? それを改善するにはどうすればよいのか? を考える。

4、それも肯定派が楽しんでいる部分を損なわず、表現された作品以上の「提案」を提示する。

 

これを行えるならば「俺の倫理観に違反するからダメ」「俺の価値観に合わない」といった規範批評よりは、もっとずっとしっかりした作品批判が行えるのではないかと思います。

ただお分かりの通り面倒くさいのは確かでしょう。

 

 

おわり

 

その作品にとって価値ある批判って、ちゃんとやると時間かかるし、難しいんだなってことですね。

私は好きな作品じゃないと絶対やらない自信がありますし、嫌いな作品でここまでリソース割けないなと思います。

 

本記事が指す「最良の批判」とは、当該作品に満足している人しか書けないのかもしれません。

 

 

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