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猫箱ただひとつ

物語追求blog。アニメ、マンガ、ギャルゲーを取り扱ってるよ

お前のことを絶対に許さない

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――許さない

 

以前からこの言葉は不思議だなー、どんな意味なんだろう?と考えていた。これには「祈り」の概念が汲み込まれているようで、けれど決して同一ではない、しかしやはり近いものがあるように思う。

祈りというのは、今この時間軸と未来の時間軸を取り替えようとする行為だ。「幸せになれますように」「世界が平和でありますように」「コンテスト期限日まで作品が仕上がりますように」まあなんでもいいけどそういった今現在手にしていないものを未来では叶えられて欲しいことを人は願い祈る。そして、祈りとは、一人で行うものである。

逆に「約束」は相手が必要であり、相手の同意が必要であり、自分と相手両方の合意があってはじめて約束と見做される。今と未来を交換する遂行宣言であり、能動的な概念と言っていいんじゃないだろうか。

 

この考えでいくと「許さない」という概念は、

 

・今と未来を交換する遂行宣言であり

・自分と相手が必要で

・相手の合意は不必要で

・自身の姿勢を明示化するもの

 

と言ってよさそうだ。

 

すなわち他者に向けて「お前を許さない」と言葉を発する時、それを発した本人は相手の合意なしに"約束"し、今から未来まで自身を「相手を許さない」状態に縛り付けるようとするということだ。

「私は遂行するだろう。今この瞬間から遠い未来まで『お前のことを許さない』という状態でいることを―――」

そう言っているわけだ。一方的な約束、一方的な宣言、一方的な実行。また「私はお前を認めない」という言葉も同種のものだろう。だからどうした。

なるほど。これもまた別種の「祈り」だったわけか。長年の疑問が氷解したところで脳裏をかすめるのはやはり初雪だった。そんなふうに事あるごとに初雪を思いだしてしまうくらいに私は彼のことが好きなのだ。

 

今年も、春がやってくる。

 

 

 

・はつゆきさくら記事

 

 

END