猫箱ただひとつ

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美砂のように生きられたのならば。Charlotte第3話

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好きな回。ダントツで。

 

■考察記事を書きました。よければ。

Charlotte考察―もう僕たちに奇跡は必要ない―

 

 

頬が痛い

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不審者を見つけた友利は、ダッシュで追いつこうとするものの驚いた犯人の裏拳によって頬を殴られるという結果に。

不審者の彼がどうして「裏拳」だったのかが疑問だったのでよくよく見返してみると、どうやら携帯か何かを弄っていたところに(報告連絡でもしていたんですかね?)壁の死角からいきなり女生徒が現れてとっさに攻撃しようとした結果が「裏拳」だったのだろう。

この赤の他人の顔面をためらいもなく殴打できる感じ、慣れている感さえある。喧嘩したこと無い人は相手の顔面殴るのに大抵躊躇しますから。

そして頬が痛いであろう友利がまっさきに気にしたのはビデオカメラ。ビデオカメラに何か大切なものが入っているのだろうか。それともビデオカメラ自体が大切なのかな。というよりいつもビデオカメラを所持しているのは何でなんだろと思っていたので、ふむ。

 

 

どーでもいいっすの

 

柚咲「眠り病というんでしょうか、最近いつのまにか寝ていて起きると違う場所にいたりする、ということがありましてー」

柚咲「お医者さんには『多重人格の怖れがある』とか言われちゃってます!」

友利「そうですか。多重人格ではないので安心してください」

柚咲「はーむっ

 

(マシュマロに口付ける)


――Charlotte第3話

 

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見返してみると、柚咲さんにとって自分が多重人格であるかどうかなんて、本当些細なことだったんだなーってことがよくわかる。

友利が「あなた多重人格じゃないっすよ」と言って何の反応も返さず、好物のマシュマロを食べてるところか「ふーん」みたいな印象を受ける。

眠り病(ナルコレプシー)って実際体験してみるとめっちゃ怖いと思うんですよね。だっていきなり意識が途切れて記憶も途切れて、気づいたらベッドの上だったとか、気づいたら知り合いに囲まれていたとか、っていうのは日常世界にたいする「安心」を根こそぎ奪っていくものですから。

いわゆる「記憶喪失」と同じくらいに自分が生きている世界に対して恐怖を覚える、あうりは覚えやすいのが「眠り病」だとさえ思えますもの。

でも柚咲ちゃんにとってそうじゃないのかもしれない。もしくはそういった事を友利達に気取られたくないのかもとも考えてみたりね、するわけです。

 

 

友利奈緒×恐喝

 

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友利「なら協力しあって、逆に相手を脅しにかかりましょう」

美砂「? 勝算は?」

友利「私は相手を脅す作戦を立てるのが大の得意です。信じてください♪」

 

――Charlotte3話

 

今回のように「脅す」ことに特化した作戦――直接性にもたらされるスピード解決―――というのは短期的面ならば良さそうに思えるが……長期的な面だと悪手の場合が多い。

脅される相手はそのことをずっと覚えているものだし、恨みを伴っていることも多い。そして時間は当時の恐怖すらもやさしく風化していってくれる。怖れを忘却したあとに残るのは恨みであり、復讐へと繋がっていくものだと思う。

柚咲ちんが今回は大丈夫でも3年後どうなっているかは……かなり怖い所でもあるのかなって。

ただ「長期的な目線にたって」今回の諸問題を解決する方法って何があんのよと言われるとパッと思いつかないものだよね。うーんうーん。

 

 

 

言葉を紡ぐ時

 

 

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「俺は美砂、おまえが好きだった」

「恥ずかしい話だけど、恋してたんだ」

「それを伝える前にいっちまうなんて」

「それも原付きのニケツで事故、俺だけはケガで済んで」

「お前を殺したのは、俺でっ」


「そっかー、そかそか」

それは大変な思いをさせ続けちまったな

「でもそういうスリルを求めたのはこのあたしだ。自業自得だ」

 

――Charlotte3話

 

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美砂のこの言葉に彼はどれほど救われたのだろうか。好きで、大好きで、でももうどこにもいなくて、後悔していて、苦しみ続けてきて「それは大変な思いをさせ続けちまったな」と想い人からやさしく語りかけからけるこの一瞬は今日までのすべてを報わせるものに違いない。

そして美砂自身、彼に贈れるものはもうこれしか無かったのだと思うと無性に涙で眼の輪郭が滲む。

 

「泣くなよ、柄でもねえ」

「ショウ、あたしのことは忘れて、明日からはお前の人生を歩め」

「いつまでも死人のことを引っ張るな」


「でないと、お前の人生狂っちまって、この先幸せになれないぜ」



――美砂 Charlotte3話


あまりにもやさしくて、そしてきっとどこかで求めていた言葉だった。ショウのように苦しんでいる人間と相対した時、自分もまたこんな言葉を手向けたいと思わせるほどに。

 

そしてショウが美砂を断ち切るこれは、とても痛く、きつい。これを自分で言ってしまうのがもうどうしようもない事が起こってしまった後で、そのどうしようもなさを受け入れる事に他ならない。

 

「俺はお前がいない、俺の道を歩む」


「お前への想いを断ち切る」

「そうして生きてく」

 

――ショウ

 

もうどんだけだよ……どれだけの意志でこれほどの言葉を言えるのかと想像するだけで辛い。

 

 

美砂「二人とも幸せな人生を送れよな!」

ショウ「ああ」
コータ「おうよ」

美砂「じゃあな!ずっとありがとな!」

美砂「最高に楽しかったぜ!!!

 

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ずっとずっと最高に楽しかったぜ!と人生を終える日がきたなら、その生涯はとんでもなく幸せだったと思う。じゃあな!最高に楽しかったぜ!―――こんな生き方を目指したよね……美砂のここを見ているとすごく嬉しくなるのですよ。

 

だって彼女の顔に後悔も未練もない

 

 

ですから。

 

 

 

 

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