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猫箱ただひとつ

物語追求blog。アニメ、マンガ、ギャルゲーを取り扱ってるよ

あの日思い描いたアニメ化だったと思う。FateUBW24話

アニメレビュー アニメレビュー-Fate/stay night UBW
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スタジオディーン制作にて)2006年にアニメ化されたFate。(私が視聴したのはもう少し後でこの年代ではなかったはず)

原作をプレイしてからこのアニメを見た私はそれなりに楽しく見ていたと思います。とはいえ作画の質、アニメーションの出来、ストーリーは今みたらきっと苦笑いしか出ないものかもしれないけど……でも当時は別段そこまで言いたくなるものではなかった気がするな。

ただ友人に「で、あの(噂ではいろいろとひどい)アニメFateどうだったの?」と聞かれると答えを窮しながら「24話という長さで原作の3つの√をまとめたという意味では良かったんじゃないかな」くらいの返答しか出来なかった。

いや14話のアーチャー回で挿入歌「ヒカリ」が流れたところは、原作ファンならばぐっとくるシーンだったとか泣いてしまったとかちょっとした言いたいことはあるけれど、「素晴らしい!ぜひみて!」とは言えなかったのがなんか悔しかった。

そして3年後の2009年に迎えた劇場版第一作Fate/stay night UNLIMITED BLADE WORKSを見て これじゃないと思ってしまった。意地を張っていたのかな、やっぱり私が求めていた「Fateアニメ化」は叶えられていないことを悟った。

アーチャーのキャラデザインから、剣戟の動き、特に士郎が理想を貫き通しアーチャーがその姿を見て納得してしまう重要なシーンが「あんまりな出来」だった。これじゃないんだよ、あれじゃないんだ。あらゆるところに稚拙さを感じ、後悔しながら劇場を後にした。劇場版Fateは、劇場版CLANNADを見たときに感じた気持ちと同種だった。

原作を見ていない友人は「劇場版Fateよかったね」「士郎とアーチャーかっこよかったね」と言っていたが、私は首を振った。Fateはあんなじゃないんだよ、ほんと、原作やろうぜと呟いた。めんどくさい人間だった。 


  ◆

 

それから6年後の2015年。ufotable制作のUBWは、まさに私があの日思い描いたFateアニメ化でした。

18話でのオリジナル演出は原作Fateを上回るシーンになったと思うし(ネタバレしたくないので抽象的に話します)、最終回一話前の24話はほんとうに素晴らしいギルガメッシュ戦でしたね。

士郎の理想を貫き通す姿、剣戟、捌き方、魔術回路の流れ行く疾走感、心象世界のくすむ景色、輝く赤い夕焼けをバックに微笑むアーチャー―――きっと原作未プレイの人も大満足なアニメ化だったと思います。

 

 

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そう その通りだ

この想いは借り物 だれかを救うだれかの姿を見て真似ただけの飾り物だ

あの時 自分の中はからっぽだった だれもが平等に死んで だれひとり救えなかった 人間なんてそんなもんだと諦めないと とても生きてはいられなかった

だから

だからこそ その理想に憧れた

いけないのか

自分の気持ちではないから それは偽物なのか

偽物だから届いてはいけないのか

違う

それはきっと違うと思う

偽物でも叶えられない願いでもいい

全ては救うことはできないと 

誰かが犠牲にならなければ救いはないと分かってる

そんなものが理想にすぎないと知った上で なお理想を求め続けた

多くを救うために傷つけて それでも誰も傷つかない幸福を求め続ける

その果てに 奴はここに辿り着いた

お前が信じるもの お前が信じたもの

その正体が偽善だと男は言った

それでもそう言った男こそが 最後までその偽善を貫き通した

ならやっていける

借り物のまま偽物のままでも構わない

俺はそれでいい 

衛宮士郎は最後までこの夢を張り続けられる

 

たとえその先に求めていたものが何一つ無いとしても―――

 

 

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士郎の在り方はただひたすらに綺麗。その在り方が矛盾し歪だろうとも尊いとさえ思えます。こんなにも壊れている心だけれども、でも、やっぱりそれは美しいんです。健全だから正常だから美しいとは限らないように、"届かないことを知りながらも届けようとする" 在り方を私は求めてしまうし望んでいるのかもしれない。

誰かさん風にいえば「そんなのある年齢にしか抱けないものだよ。時間と共にやがてみんな捨てていく。重すぎるんだ。背負いきれない」というかもしれない。"でも" だからこそなんだと思います。そして"レアルタ・ヌア"で到達する木偶になりながらも足を引き摺りながらも、アルトリアのもとに行く様はあらゆる情念が解放していっちゃうよね。なんて綺麗なんだろう。なんて素敵なんだろう。

やっぱり私は衛宮士郎という人間が大好きだってことを再確認できた。よかった。"答えを得た"と言ってしまいたいくらいに―――そして待ち焦がれる劇場版"Heaven's Feel"では、イリヤの透明感あふれる姿・輝かしい正装が見れるはずなのでイリヤ大好きな私は見にいくでしょう。ええ絶対。映画館は嫌いなので購入するかレンタルかもしれませんが(汗


そして残すは(おそらく)最終回の「エピローグ」を残すのみ。なんかもうあれだよね感謝しかない。そして物語は終わり続いていく。(Fateは派生作品がでまくっているのを最近知って「えええ」と。まだ展開するのかすごいな。全然読めてないのでいつかいつか…。)

 

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