猫箱ただひとつ

物語追求blog。アニメ、マンガ、ギャルゲーを取り扱ってるよ

マンガに救われたあの一瞬を再現するために叶美奈子はここにいる(電波教師1巻)

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この世界はクソだ、生きてたって何の意味もない
現実の世界には 辛いことから助けてくれるヒーローなんていない。
そんなことばかり考えていたんです。

 

【じゃあうさぎにいいことを教えてあげようか】

そんな時 あるサイトで、こんな言葉に出会いました

【ヒーローがいなければ "ヒーローになればいい"】

その言葉が、私の人生に意味を与えてくれたんです。
これ「ぶら☆くら」ってまんがのキャラのセリフらしいんですけどね。 

それで私 わかったんです。

 

物語の言葉で現実の人間を救える、現実[本物]のヒーローにだってなれることが。

 

――叶 美奈子(電波教師1巻)

 

この言葉が大好きで、泣いてしまうくらいに素敵だと思う。

言葉の奥深くに隠された意味なんて分からないけど、けれど、この叶という少女は物語の言葉で救われて、ヒーローになると誓い、声優を目指している。自分を救ってくれたものに感謝して還元しようとしているその有り様がどうしようもなく胸を打つ。同類だとさえ思った。綺麗だった。

彼女がやろうとしていることって私が一度も想像したことがないようなやり方でもあった。

叶美奈子は……たぶんだけど、声優として物語を作ろうとしているわけじゃなくて、"あの一瞬"を再現しようとしているんじゃないかって思う。言葉に救済されて、言葉に涙して、物語のイデアに触れてしまって精神構造が組み替えられる"あの一瞬"を今度は"自分が行う側"へと回ろうとしているんじゃないか。だから物語へと介入する「声優」を目指しているんじゃないだろうか。

―――今度は自分がヒーロー(=誰かを助ける番)になるんだって。物語の言葉で自分のような人間を救おうとしているんじゃないかってそんなふうに感じる。

この精神性を想うだけで目頭が熱くなる。こういうの弱い。叶のヒーローのスタンスは少し歪で身を滅ぼしかねない危うさがあるけど……でもでもでもなんか好きだ。

これもまた一つの物語への関わり方なんだろう――なんて思うと涙と嬉しさで心がぐちゃぐちゃになっていく。私が想像しえなかった方法で、私が考えもつかなったやり方で、物語と現実を強くリンクさせていく方法はまだ他にもあったのだ。つよく。つよく。繋ぎ止めていく。

 

ちなみに電波教師とは?

 

オタクな教師が常識破りの教育方針を打ち出して生徒たちを導く、それが『電波教師』だと思います。オタクカルチャーに精通している人は思わず「にやっ」と笑ってしまう小ネタもあるのも本作のポイントでしょうか。

"まなびライン"という単語久しぶりに見たよ!てかフラクタルも出してくるとはこやつ!w みたいな感じにくすっとしちゃう。

にしても『まなびストレート』を出してくるとは好感度上がるしかないです、あれはいいアニメだよねえ。次回予告のテンポのいい"メロディ"が好きだったなあと。

さらに社会的常識に囚われない"鑑"の行動・言葉はいちいち痛快であり、読後感は爽快の一言。まだ1巻しか読めていませんが、私こういうの好きです。気に入ったので少しづつ読んでいきたいです。

そういえば今期からアニメ化も始まっているので、途中からだけど見てみようかなあとも考えていたり。どうなんですかね。アニメはアニメでまた一味違った面白さなのかな?

 

――次回予告(明日9時)

「わわわたしがモテないのはどう考えてもお前らが悪い!!」

 

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