『時計仕掛けのレイライン』感想_魔術道具を回収する作品

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満足度:★★★(3.5) 

「ここが、ただの学校だと思っていましたか? それは残念でしたね」

 

  プレイ時間   (忘れた)
  面白くなってくる時間  一時間ほど
  退屈しましたか?   していない、でも
  おかずにどうか?   使える
  お気に入りキャラ   鹿ヶ谷憂緒

公式HP│時計仕掛けのレイライン

 

 

 

時計仕掛けのレイライン(黄昏時の境界線)」のポイント

 

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・ 毎日世界が"入れ替わる"学園のお話。
・ 魔術がテーマだが、バトルものではなく「事件解決系」物語なので注意。

 

 『時計仕掛けのレイライン』は「魔術」を取り扱っているが、戦闘は控えめで魔術道具(遺品と呼ばれている)が暴走しそれを解決することがメインの作品である。なので『Fate』『コミュ』(コミュは魔術的作品じゃないって?細かいことは気にしない気にしない)みたいな作品を望んでいる場合期待には応えられないだろう。

そんな魔術が含有する学園において幾ばくかの謎をスパイスに、ヒロイン・鹿ヶ谷憂緒の可愛さに悶まくるものが本作品である。キャー憂緒ちゃん可愛いー!////

 

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ヒロインはもう2名いるのだが、鹿ヶ谷憂緒のツーンとした態度から徐々に好意に転じる様子を肌でかんじつつ遺品による魔術で生まれた擬似的恋愛を経過しながら「あれ実はこいつオレのこと好きじゃね?」的な妄想的蜜月を体験してしまったら他の女など居ないモノとして扱うようになってしまう。居ないも同然であった。異論は認める。

ま、馬鹿なことを言うのはこのくらいにして『レイライン』の感想に移りましょうか。個人的には、悪くないけどあんまりパッとしないような感じです。

魔術を基板にした物語ではあるものの、よくある魔術的事象によるイベントの連続ですし滅茶苦茶面白いと言うわけではない。

さらにもう一つイマイチだと感じてしまうのは『レイライン・黄昏』における最大の「謎」がちっぽけなもののように思えてしまったからだろうか。クライマックスで学園の根幹を支える「謎」を解き明かされても「あ、そうなんだ」という感じの驚きなのだ。大した事なさすぎて逆に興味を持ちにくいミステリアス具合でかえって困った。

むしろアオハタの55まるごと果実のジャムがは糖度が30~度という低さにも関わらず舌が甘いと感じてしまう事にミステリーを覚えてしまう。どうでもいいな。

魔術という要素は宙ぶらりんになっているわけではないしお粗末だとは思わないのだが、どうも"生かし"きれてない印象を受ける。それとも「第一部」だからか? 「第二部」「三部」ではもっとおもしろくなっているのだろうか?

兎角、本作品を私的に要約するなら「魔術が絡む学園を舞台にヒロインの可愛さにもだえるもの」ということになる。

ようは魔術的要素に期待はしないでいちゃラブゲーとしてプレイしたほうが良さそうということ。(レイラインはそこまでいちゃラブでもないけれど……)

とは言え、ある事件のさいの憂緒ちゃんは本当に可愛いかったし、えちシーンをすぐ飛ばしてしまう私としては珍しくちゃんと読む程の興奮だったということを付け加えておこう。

 

―――それと5月11日(10時)の期間限定で『レイライン』シリーズ1~3本パックが発売中。ぴったり10000円で3作品はもちろんドラマCDも付いてくるのでお買い得になっている。

…なんだけど…………私はこれ買えば良かったって思うよorz 『黄昏時』を購入したときはまだこのパック販売してなかったので愚痴っても仕方なのだけどさ;



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時計仕掛けのレイライン 3本パック』に『ドラマCD』がセットになって登場!! 2015年5月11日10時まで!!
 


ただ、『黄昏時』をプレイした後になっては、2章、3章を個別で買うかと言われればうーんと迷うところ。うーんどうしよう。1章のポテンシャルから言って続編そこまでという感じなのだけれど……ま、考えます。

そしてここから先は本作品の雑感である。今回は少なめで無いにも等しい(正直語りたい動機があまり無いというのもある)けど。

 

 

理事長の笑い方っておもしろいなあ

 

 

理事長の笑い方って独特で聞いているとこっちも楽しくなってくるんだよね。あっはっは! 自分が想定している「笑い方パターン」と毎回ずれていて、そこがすごい新鮮に感じるんのもあるんだと思う。

 

「あっはっはっは、よろしく頼むよ!」

―――理事長

 

とはいえ、この方毎回笑って誤魔化すんですけどね(白目)

 

 

 

 

憂緒ちゃんは内向的

 


鹿ヶ谷憂緒と話していると「あー内向的な人だなあ」と思う。目をそらす所もあんまり自分のスペースに相手を入れたくないのかもしれないなんて考えてしまったり。

 

「そうですか。事態への反省というものが感じられなかったもので」 

――鹿ヶ谷憂緒

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実際、彼女は外向的な人ではないし、自分の内在世界を大切にする人だよね。丁寧に慎重に言葉を紡ぐところも"自分の内側にあるモノを安易に吐き出さない"ような印象を受けたりね。するわけですよ。

 

 

 

 

リトさんとの質疑応答

 

 

満流「これって学園長の鍵かな」

リト「いいえ」

満流「えっ? 違うのか?」

憂緒「久我くんの質問の仕方が悪いのです。リトさん、この鍵は遺品ですか?」 

 
薄々分かっているものの、やはりリトさんは「与えられた言葉」でしか受け答えできないんだなーと。これが嫌味だったら「面白いやつね」と思うのだけれど、彼女の場合、素なのが若干こわい。

だってそれは会話のなかの文脈を拾えないということだし、相手の言葉から「意図」を汲み取る作業ができないということだもの。

こういった相手を想像する力が無いことは、誰かと親密な関係になるのって難しそうな気がするのだけれどどうなのか。これではまるでコンピュータだよね。

リトが人間ではない可能性。魔術によって存在しているものという線も捨てきれない。

 

 

 

すごい罪悪感

 

「さあ、身体をキレイにしよう! ぴっかぴかにみがいてあげるぞ!」


――鍔姫

 
もう罪悪感しかなくて辛い。

不手際で猫になってしまい、その猫化している状態で鍔姫に見つかりお風呂へレッツゴーのシーン。

あれだよね……パーソナルスペース…というよりはプライベートエリアか。プライベートな部分を相手の了見無しに"見て"しまうのが嫌なのは、自分がされたら嫌だからという前提があるんだろう。だって我が身を振りかえって嫌だもの。嫌だよ。嫌でしょ。

 

 

ここもすこし罪悪感だったりね。

 

「きみは人には信用しろ、相談しろというくせに……自分のことは何も言わないのですか?」


――鹿ヶ谷憂緒

 

ハイ

 

おわり(/・ω・)/にゃ!

 


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