猫箱ただひとつ

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けっこうおもしろかった_サノバウィッチ体験版感想。5894文字

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プレイ時間 5時間(途中で中断)
製品版を買いますか? 買っても良さげな雰囲気

公式HP│サノバウィッチ|YUZU SOFT

 

 

サノバウィッチのポイント

 

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・他人の感情を「五感」で感じ取れる主人公

ゆずソフトだけどストーリーに期待できそう

・ヒロインの可愛さは鉄板 

 

まず言いたいのは体験版長っ!長いよこれ。5時間ほどプレイしても一向に終わる気配が見えない。

2014年前後の作品体験版って全体的にプレイ時間が長くなっている気がするんですが気のせいかな? いやもっと前から長くなっていたとは思うんだけどね。個人的には2時間ほどで済むくらいが製品版を購入した時に共通√の楽しみを取っておけるので有り難いかなと思う人、なので途中で中断しちゃいました。

とりあえず序盤さわった感じだとハズレではなさそうな空気を感じます。『のーぶる☆わーくす』で痛い目を見たのでゆずソフトにはあまり期待していない勢ですが今作はふつーにおもしろい。

とはいえ"ゆずソフト"って括れるほど製品版を買っているわけではなく、『EXE』『夏空カナタ』『天神乱漫』の体験版と比べて『サノバウィッチ』の体験版の面白さは群を抜いてるというものですけど。

プレイしていて退屈はしないしダるみも辛みもなければ、綾地さん可愛いし魅力的だしえちーしまじおこモードなんてご褒美だし最高じゃないか!?最高でした! 

物語の内容自体そこまで新鮮ではない――魔女と心の欠片を集める――と言ってもいいけれども楽しいんだよね。不思議。ここらへんあんまり語りたい領域ではないのでパスするけれども購入意欲湧いてきたなと。

私のerg購入タイミングってまず「作品を認知」→「リストに放る」→「時を待つ」→「今このタイミングでプレイするのが良さそうと感じ始める」→「購入」という流れなのでどうせ来年とか再来年とかになるでしょうけれども。

でもこういう縁・運命で作品プレイの時期を決めるのって、サイコロ転がしてるみたいで楽しかったりするんですよね。自然に任せるとか運命に託すって「責任を増大」させるのでそれもある意味で面白いかもしれません。ここはアマネ的な思想ですけど。

兎角、体験版面白いです。製品版もこの調子で行ってくれると嬉しいな。 

さてここから先はそんな体験版の感想です。

興味あればどうぞ。

 

  

 

 

共感覚能力の「絶対性」はどんなもん?

 

主人公は相手の感情を味覚や触覚といった「体感覚」で感じることが出来るという。相手に悩みがあれば「苦い」と舌で感じ、嘘を吐いていたら「酸っぱい」と感じたり時には頭痛となって現れるそうだ。ちなみに興奮すれば甘めの味だそう。

まず思ったのが彼の能力はどこまで信じていいのだろう?ということ。

別段そんな共感覚能力を持っていない人でも他者が悩みを抱えて"いそう"、楽しんで"いそう"、嫌悪感を持って"いそう"といった推測はいくらでもできるし完璧じゃないにせよ割合当たっていることがしばしばある。

主人公の能力は―――ほぼ誰でも有している「他者読解能力」を味覚といった別の受容器官で「変換」しているだけなのではないか? もしそうならば彼が感じる「苦い味」「頭痛」といったのは所詮彼の主観的に見て感じた「相手はこうであろう」という推測でしかない。つまり「情報の正確さ」において一般人となんら変わらないんじゃないの?ってこと。

酸っぱい味がしたからってその「嘘」は「嘘を吐いたって」どこまで信じられるのよ? というお話。

とはいえ彼の能力は単純な共感覚能力ではなく「母親の魔法の残滓」みたいなものだそうで、ようは魔法であるそうだ。

あの猫猫の言うことを信じていいのならば、おそらく「情報の正確さ」は「j完璧」に近いレベルなんだろう。主人公が5感を"誤認"しなければの話だが。酸っぱいと感じたと思っていても本当は"甘か"ったということも十分ありえるので。人間の感覚器ってそんなあてにできなかったりするんだよね。

そうは言っても精神・肉体が正常時であるならば、十分「ちから」として有効活用できそう。お悩み相談と相性いいし。

 

 

 

 

大きな穴

 

主人公には心に「大きな穴」がありそのせいで彼女の欠片を飲み込んでしまった。

「それっ、間違いありませんっ。私が今までに集めた欠片っ」

――綾地

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この「大きな穴」を七緒は「生きるための活力がない状態だ」だと言い、キミくらいの年頃には珍しいんだけどねと付け加える。

いやー……そんなこと無いと思いますけどね?

むしろこの年頃の人間にとって「生きるための活力がない状態」っていうのはよくあることだと思っていてよく「繰り返す日常」というフレーズが作文に頻出する事や「夢とかとくにない」っていう発言だってそう珍しいものではないのでは?と印象論ながらに思うよ。

"豊か"であればあるだけ人は成長しなくなるし現状こそが最善だと思いつつあまりの退屈っぷりに嫌気をさしていくもの。ましてや「夢」なんてものは持ちにくい、何故なら「成長」っていう概念は「夢」の陸続きみたいなものなので。

とはいえ私がこれを語る上でモデルにしているのは私が見てきた世界でのお話だから「こっちの世界ではそうなんだよ」と言われればにゃるほど納得しようか。

「保科くんには大きな悩みがあるだろう? しかし、その悩みを解決させることを完全に放棄している。違うかな?」

――七緒

 

高校生で諦観しきっているのってそんな珍しくなくない? もっとひどい厭世家だってゴロゴロ見渡す限り見つかる感じだよ。(くどい)

そして

もしそれらが"ない"―――とは云わないまでも"稀少"だとするなら―――一体この世界では何が起こっているんだろう? 裏っ返せば生徒一人一人が諦観しきってないってことでしょ、大きな悩みがあっても解決できているってことでしょ。

そんなのまるで"理不尽"というステータスにならないよう誰かが守ってくれているような気さえするのだけど。

 

 

 

 

それは本当の願いごとなの

 

 めぐるんは「クラスの人気者になりたい!」と言う。

しかしよくよく話を聞いてみれば「学校内で居場所が欲しい」「気軽に話せる友だちが欲しい」というのが本当に求めているもののような気がする。

もしそうならばクラスの人気者になるより遥かに易いし仮に人気者になれたとしても「これ自分求めてたものじゃありませんでした」ということにもなりそうで恐い。

 

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とりあえず彼女の希望である「クラスの人気者になる」という実践方法を考えてみよう。

1、クラス内ヒエラルキー上位者の独裁をめぐるがぶっ潰す(ランキング争い)

2、1つでもいいから秀でた能力を所有する

3、クラスを空中分解された後指揮をとる

 

……おそらく説明しなくても判ると思うが難易度半端ねえな……特に3。そして個人的にやりたいのが3だったりする。

3はまず「ヒエラルキー」という概念を毀して(これがグループという単位ならばまだ現実的だが「クラス」となると無理ゲー)、「個人」となったクラスメイトを統括するカリスマがないと出来ない。

なぜ「クラス」単位が無理ゲーだと考えるかというと、約40人の関係を一気に切断できるやり方なんてそうそうない。かなりの極限状態を作り出せないと不可能だし仮にその状況を生み出せたとしてもそれはもう学校・学級崩壊レベルの話だったりする。

「一気に」しなくていいのならいいけど、これ長期的な施策になるの時間かかる。めぐるんの希望は多分「早く」「人気者になりたい」なので依頼者の願いと咬み合わない。そして彼女は間違いなく(3)なんて望んでいませんねはい。

現実的ならその学校の「人間が他者に付与する価値観」を押さえておくと、どうすれば自分の価値を上げられるかという「方法」が明確になってくるのでいいよねとは思うものの、これもまた手っ取り早い方法ではないけれど。

オーソドックスなのは勉学に打ち込んで上位者になってまず注目をあびる。クラスで認識してもらった後は聖人のように振る舞うことで人気者に……なれるか。そもそも「人気者」っていう概念が考えれば考えるほど「実践」しようとするととんでもないコストかかるんだよありえねー。


↓こんなのナチュラルでやって達成できないなら意識してしなくていいものだと思うよ。ほんと。

 

「そうだねー……人気者になる方法かぁ―――……」

「明るくて、優しくて、誰にでも分け隔てなく接するような人?」

「でもそれが嫌味にならないようにしないと、他の人から反感を買っちゃうかもしれないしね」

――憧子

 

 

そもそもね「人気者」になってどうするの?ってお話だよ。立場を得て賞賛を得ましたはい!どうするのめぐめぐ!? そこからどうするよ! 人気者になってもそこから何か成し遂げたいものとかないんじゃあとは立場の維持に固執するだけでもうぜんっぜん楽しくもなんともないよ。

もうここであれだよね、めぐるんの願い事がおかしいって自分で気づくと思う。判りきっていることだけど彼女が欲しいのは「友だち」でさらにその友だちを得たら何するか一発だよ。そう「楽しくお話したい」これだけ。これだけだと思うし、なによりこっちのほうが「成し遂げたい」ことがあるってことになる。


あれだよね。基本的に自分の求めているものって実際はぜんぜん分かってないことが多いってことなんだよね。自分の願い事も本当はもうひとつ下の段階にあるのに正当化と欺瞞と綺麗事によって"べつの願い事"になってしまうのなんてザラ。

綾地さんも後に語るけど「その悩みが本当に解決した悩みじゃないこと」っていうことである。

こういうの自分で訓練してないと「求めていたものは手に入れたけど心が満たされないぞ?」って状態になっちゃう。それは嫌なんだけどここを何度か経験しないとうまくいかないのかもしれない。

大事なのは自分の欲望をありのまま認知しようってことになるのだと思う。


例えば

→「猫を殺す仕事しかわたしには出来ないですから」

違うだろ!そう思考停止するのが楽で楽で自分が本当は何ができるかっていう「複雑で難しい」ことを考えるのが嫌で嫌でしょうがないから現状を消極的に受け入れているだけだろ!あ!?

→「もう一度高校生になったら恋愛したいなー」

違うだろ!今、お前は高校生としたいだけなんだろ!あ!?

→「恋人がほしい」

はいこれ年中事ある事何度も繰り返している人いますが実は現状孤独なだけで寂しいだけで「そばにいてくれる人」が欲しいだけだったりね。それなら恋人ではなく蜜な関係を作れるなら友だちという関係でもいいし家族だって問題なかったりする。恋人である必要はなかったりね。あるいは"やり"たいだけという欲望なだけでフウン゛ク行くことで解消されたりすることだって十分ありえるわけで「恋人」である必要は全くない。やれれば誰でもいいわけさ。

こんなふうに「本当に求めている物はなにか?」と考えて、その答えが例えそれが醜くて汚くててもちゃんとそれを受け入れれば「目標達成時の満足感のズレ」がなくなるだろうさ。

人間ちゃんは綺麗事ダイスキだからねー、そう簡単に自分のきったない欲望を直視することが出来る人ってあんまりいない気もするけれどね。難しいというよりはそもそも「このこと」を認識している人が少ないのかもしれない。

めぐるんがここらへん認識していれば、相談内容も「楽しくおしゃべりできる人が欲しいです」という趣旨のものになって(←まあこれを相談するのも恥ずかしくて難しいかもだけど)、スピード解決だったかもねとは思う。

綾地さんなんか「それじゃわたしではどうでしょうか?」「だめですか?」「お話し相手になれませんか」みたいな事言ってくれそうですし。

綾地さん言ってくれなくても「人気者になる」と「楽しくお喋りできる友だち」だったら難易度はるかに違うし、これなら綾地さんも主人公もそんな悩まなくても策はいろいろ立てられたんじゃないかなって。

依頼者が「本当に求めていること」を見抜くのも、相談者に求められるスキルなのかもしれないなと。インセンティブシステムかー。

他者の動機を見極めるのは場数も大事だけど前提として「想像力/多視点」が十分に育まれていないと難しいのかもしれないなんてことを思ったり。

 

 

 

 

モンハンの価値に気づく能力

 

 めぐるんは「モンハン300時間プレイ」の価値に気付かなかったが、主人公はそれに気が付きクラスでの立ち位置もゲットすることに成功した。

ここで「何か一つ秀でた能力があるといいよね」っていうお話ではなく、そもそもその秀でた能力の「価値に気がつく能力」がなくちゃダメなんだなってよく分かるお話であった。マーケット感覚ぱないです。

私もここの感覚というか能力がしょぼいので、「知識あればそれに気がついていたよね」というお話にしちゃいそうなんだが実はそうではなく「直感的な」ものらしい。

とはいえそれも「過去の思考の積層」によったものであるらしく、いわゆる「勘(=論理では説明できない経験を土台にした解法)」なものだそうな。

普段からあらゆる事象にたいして「これはどれくらいの価値があるのか?」と考える癖つけないと無理っぽいなホント。

非伝統的な価値観って「物質」でできたものじゃないことが殆どのような気がする。目に見えるもの触れるものではなく、やはり「事象」なんだよな。そこらへんが伝統的な価値観とは違っていてうまく認知しづらいというかそんな感じ。

「ナンパ」さえ今後は市場的に価値がでて仕事に出来るかもしれないし、「他人の買い物を代行する」とかもお仕事として成り立ちそうだし「時間を貸す」なんてことも? 狭義の意味ではもう成り立っているのだけれど言いたいのは広義で時間を貸すことが可能になりそれがマネタイズできる何かになるかもしれない。みたいなね。

「私のランニングに付き合うだけで500円」というサービスももしかしたら流行るかもしれない。運動が三日坊主になる人は協力者がいるだけで長期的に取り組めることと思いますし(もうそれは"コーチング"という仕事で実際あるらしいがもっと個人的な領域でのお話。)あとネトゲ代行とかもすでにありそう?


(終)

 

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――次回の予定記事(明日朝7時)

焼畑農業をしよう」