猫箱ただひとつ

物語追求blog。アニメ、マンガ、ギャルゲーを取り扱ってるよ

「リリイ・シュシュのすべて」と少女性(1911文字)

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*本作の感想を期待している人に応えられない記事。

 

・2013年6月に観終えてメモを取る
・メモがあるにも関わらずブログでは何も書いていない
・本作について書きたい
・でも記憶欠損激しいので感想は書けない
・よしじゃあ紹介記事を書こう

以上がこれまでの流れです。

ネタバレ無いので安心してどうぞ。

 

 

 

リリイ・シュシュのすべて [Blu-ray]

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本作は開始一分で画面に惹き込まれるほどに雰囲気が独特です。カタカタカタと打ち鳴らしながら画面上に登場する文字列、白と黒画面による暗転、いつか見た田園風景を自転車で漕いでいく主人公……それらが一体となって物語を魅せてきます。

画面上に打ち出されるキータイプによる文字列はローマ字からの文字変換ではなく、よく分からない象形文字から→日本語へと変換されていきます。私は「ここが」すごいいいなあ……って。なんでか判らないんだけどゾクゾクする。エーテルるんるん。

それと「田園風景」が胸にぐっときます。私は田舎育ちというわけでもないし、そこまで田んぼと寄り添うように生きてきたわけじゃない。田んぼとの思い出なんて全然ない人だというのに、この作品で"映る"田園風景は懐かしさでいっぱいになってノスタルジーってこゆことなんだなとため息が出ちゃう感じ。美しいです。

そこから家庭、日常、学校生活とつながっていきます。不安定な自我が密集しお互いの聖域を侵食しあるいは創りあるいは壊すそんな内部でのどろどろとした空間が"クラス"という単位の総称ですから。気持ちが悪かった。きっと誰もが経験したことのある学校風景の一部です、でも俯瞰して見るそれらは異常としか言いようがありません。けどこれが人間だなとすら思えてきます。

少しだけ歪な家庭、日常生活、ピアノの鍵盤を叩く音、当たり前な学校、旋律、感情、エーテル、青猫……。

リリィ・シュシュのすべて』はこんなふうに世界観が強固。観た瞬間「こういうの待ってた」って思うはずです。

 

 

 

少年と少女

 

本作に出てくる登場人物はみな若い。ぱっと見た感じ中学生かそこらだし、そしてその若さがそのまま輝かしさに繋がっているようにすら思えます。

"幼さ"、というのはそれだけでそれを見た他者へ心的な働きかけを促してしまう。過去の栄華に思いを馳せてしまうし、あの日の自分と今の自分を比べて汚さに頭がくらくらしてしまうことだってあります。

主人公の"蓮見雄一"を見ては心がざわつき、"津田詩織"という女の子を見てはなんだか無性に泣きたくなる。そして津田詩織は「少女性」が強すぎると思う。彼女の心象風景とかそういった"幼さ"に触れてると心が耐え切れなくなって何で何で何で何で。と自問してしまう。

「少女性」というのは性的な意味じゃなく、むしろ性的なものも含めてある"なにか"がごっそり抜け落ちてしまっているような印象を抱きます。だからこそ、その"なにか"が加えられていない津田詩織という女の子は純度が高いように私は感じてしまう。

そしてもうなんだかいろいろ嫌になってしまう。昔のことを思いだして叫びたくなる。彼女にときめいてしまってる。正直可愛い。Σ

リリィ・シュシュのすべて』を見ていると彼彼女のあどけない表情に、私はそういうものを感じてしまうなと思いました。(終)

 

 

 

おわり


「紹介記事」を書くことは、私がイメージする「外側」で書くこととイコールみたいな気がします。→アニメを楽しめなくなるのは「俯瞰高度」が高すぎるせい

とはいえ、これ紹介記事の分類でいいのかちょっと怪しいんですけどね……。感想っぽいちゃぽいかも。 

本気で誰かに作品に関心を持ってもらえるにはいろいろポイントがあったり、技術的な部分が入ってくるとは思うんですけど、自分は練度が低くてどこがどうすればいいのかよく判らんです。

どうなんですかね紹介ってこれでいいのかな?…… 

 

リリィ・シュシュのすべて』は2時間半あるので結構長丁場です。退屈になる時もありますが、最後には観て良かったなと思う映画だと、個人的には思うのでよかったらこの機会にどうでしょうか。

ではまたね。

 

 

 

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