猫箱ただひとつ

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PSYCHO-PASSⅡ・1話_世界の秘密を知った者(3808文字)

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*一期ちょっと忘れてる

 

一期を振り返ってみよう。主に私の記憶の中から。だから間違っている部分もあるし何か欠けている部分もあるかもしれない。でもいい。調べる時間が惜しい。

一期の最後は常守朱がシュビラシステムがどんなものかを暴きながらも、それを良しとして終わった気がする。

なぜ良しとしたのか―――シュビラによってもたらされる社会が歪であろうとも肯定できる要素を見出したから? 現状最適解に近い社会を創り出している為安易にシュビラを破壊できないという後退的な考え方から?

思い出せない。やばいなちゃんと考えておけば良かった。考える行程を省くとどうしてもここらへん曖昧でおぼろげになっちゃうんだよね……。少し後悔。

私の残存するメモリだと、常守朱はシュビラによる社会を黙認しつつも、でもシュビラに頼らない社会のほうがいいよねという考え方だった気がするんだけどどうだったけな。

まあいい。そう仮定しよう。

 

 

シュビラという世界の秘密

 

そしてそんな朱の状況を踏まえた上で今回を振り返ってみるといろいろ考えさせられる。

 

 「俺達はシュビラに作られた社会に支配されているんだ! そんなのおかしいだろっ!!」

「可能性も未来も勝手に決められて一部の勝ち組だけが得してよ!! じゃあ他の奴はいらない人間だってのかよぉ!!!」


「いいえ」
「そんなことない。必要よ」
「あなたも。あなたの作った爆弾も」

「社会が必ず正しいわけじゃない。だからこそ私たちは正しく生きなければならない」

「間違いを正したいと言うあなたの心も能力も、この社会には必要なものよ」

「社会は一人一人が集まって作られるもの。あなたが正しくあることが社会を正しくすることでもある」

「あなたの正義は尊いものだから」

「―――お前は部品なんかじゃない」

「社会が強制しても抗う心がある限り、1人の人間だ」

「東金さん…」

――常守朱、東金、容疑者

容疑者は叫ぶ。「この社会がおかしい!」と。これにたいしシュビラの真実を知っている朱は「そうだね。だからこそ私たちは正しく生きていこう」と返答した。

そして今回の事件に携わっていた霜月は「あなたは間違っている」とそう呟いた。

これって朱1人だけ「世界の秘密」を知っている上でどう生きていくかというものに見える気がしてならない。世界の秘密に手が届いたものが、秘密を"知って"いるという責任を抱えながらどう生きていくのかと。

そこにはきっとどうしても他者に対して傲慢にならざるをえないし、上から目線の立場を貫かなくてはならなくなると思う。1人だけ世界を外側から俯瞰できるのだ。世界の内側にいる奴らはその視点を持たないからこそきっと常守朱の行動にたいし苛立ち困惑するんじゃないか。

あいつはいつも何でも知っている顔しやがって、とかそういう気持ちが膨れはじめてしまったりするんじゃないか。

世界の秘密を知っている―――という言葉の響きは、神殿の奥深くにて神から予言を与えられた人間を想像してしまう。その神殿から自分がいるべき現世へと帰ってきたものは、さて、今までいた自分の世界をどう認識するのだろうか。

世界の客観性―――そういうものに近い能力を有したと言ってもいいのかもしれない。自分が暮らしている世界の目に見えない意識するのが難しい"ルール"を知っているということは、それだけで客観性を所有していることになる。それはきっと孤独なんだろうなとも。

ってこの話どこかに接続しそうだなーって思ったら、少し前にしていた「流儀」の話に連結しそうだ。
↓ 

 

Systemに依存するだけじゃダメで、Systemを自分の意志で使うかが問われるということですよね。GALAXSystemに参加してればいいんだろ、とりあえずGALAXSystemに言いなりになっておけばいいんだろという風になってしまえば、確かに国・社会という面からすればすごく効率的で治安がよく問題のない社会づくりが可能でしょう。

でもそうすると個人の意志が簒奪された結果の社会とも言えるかもしれませんね。それは人間が機械化してしまったそんな未来なのかも・・・。(ここはサイコパスというアニメのシュビラシステムというものが、テーマとしてすごく合致しそうです)

――何故この現実世界をゲーム化する必要があり、何でもありのこの世界で「流儀」が必要なのか? GALAXSystemとシュビラシステムで考える

社会が敷いたSystemに対抗するには「流儀」があればなんとかなるかもしれない、そう記事で語った。

流儀という自分の決め事を貫徹することさえ出来れば(それはとても難しい)、社会の枠組みに飼い慣らされることも、自分の意志が剥奪されることもない。

常守朱ふうに見れば、彼女の自分の為の自分の決め事は「社会が必ず正しいわけじゃない。だからこそ私たちは正しく生きなければならない」ということなんじゃないか?

この考え方を獲得できたものは、シュビラに支配されている社会を客観的に見ることもできるし、自分の意志で常に「今わたしはどう行動するべきだろうか?」と判断できる。シュビラがもたらしたルールに縛られているの分かりつつも、それを超えることができることを示唆しているんじゃないか?

もし朱がシュビラが統治した社会、"以上"の社会を目指しているのならば、それはきっと……ああそうか繋がってきた……そうかこの先は「運命と偶有性を受け入れる社会」ってことになるのか。ぶっちゃけると、それは今私が生きている社会への逆戻りにしか見えないんだけれども、あるいは違う別形態の社会の可能性もあるんだろうか?……わくわく。

 

 

シュビラSystemの是非

 

 シュビラって人間の心相を理解し、その人の適正を判断し、人生を定めるというものだよね。

将来ケーキ屋さんになりたいーー!!って言おうとも

「ダメです。あなたは獣医師の適正があります。その道を歩みなさい」って言われるような社会。そして何の適正もなかったり、あるいは社会の害とされる心を持っている人は過酷な人生を強制的に歩まさせる社会でもある。

自由意志がない癖に、その人生を歩むことになるのは自分の"適正"だと言うんだから他者に八つ当たりできない。全ての責任は自分に返ってくるのだ。

それはなんて重い社会なんだろう。

自由意志が剥奪されるのはまだいいんだよ、でも責任の全てを自己1人に背負わせる(背負うことになってしまっている)この社会は相当キツいよ。ありえない。だから自己責任で心が圧死した奴はサイコパス係数を極度に上げて「社会が悪いんだ!!シュビラに支配されている現状がおかしい!!」っていう結論になってしまうのも無理はない。

実際そうだものね。彼らはシュビラという世界の秘密の片鱗に手を触れた者なのだ。おかしいのは自分じゃなくてシステムの方なんだと。

―――もしシュビラシステムを次のステージに移行させたいと朱が願うのならば、「責任を肩代わりしてくれる存在」を提示させればいいんじゃないかなって私は提案する。

今歩んでいる人生の責任が100%自己に被るものではなく、それを何割か背負ってくれるアーキテクチャを組み込むことが出来ればこの社会はもっと住みやすいと思うんだよね。

そのアーキテクチャを具体的に? 分からない。んー。宗教が生きているのならば宗教でもいいよねって答えになるんだけれども(できれば宗教以上の肩代わりしてくれる存在を希望してる)

けれどもおそらくシュビラに統治されたこの世界は「神」とかいなさそうだしなあ……宗教とか全滅している気がする。なぜかって、だってこの世界は「運命と偶然」を排除しているんだもの。

運命という概念が希薄な世界に神は現れないよ。あいつらはいつだってその時、その場の"奇跡"と感じてしまう現象にこそ宿っているのだから。

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 ドミネーター発売とかすごいな