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仮面ライダー鎧武45話_決して互いの道は交わらない(1338文字)

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そうか……そうかそうかそうだったのか……。

 

 

 なんだ駆紋戒斗とカズラバコウタは対立しているように見えて、実際のところ同じ立場に近い者同士だったんだ。

「戒斗おまえは一体何がしたいんだ」
「今の人間では決して実現できない世界を、俺がこの手で創り上げる」
「なんだよそれは」
弱者が踏み躙られない世界だ

「誰かを虐げる為だけの力を求めない。そんな新しい生命でこの星を満たす」

「舞と一緒に、知恵の実を使って」
「……今の世界で、それは無理だって言うのか」
「それが俺の生きてきた時代だ」
「誰もが強くなるほどやさしさを忘れていった」

「強くてやさしい奴だって大勢いた。みんなこの世界を守ろうとして必死だった」
「そんな奴から先に死んでいった」
「優しさが仇になって本当の強さに至れなかった」

「貴様もそうだ。カズラバコウタ」

「いいや。俺はお前だけには負けない」

「お前を倒して証明してみせる。ただの力だけじゃない本当の強さを」

――駆紋戒斗、コウタ

 戒斗は強さだけを求め続けているように見えた。強さだけを手に入れてオーバーロードのように弱者を踏みにじりそれを良しとするような、強者に上り詰めてもそこから何かを成そうとしない目的の無い奴かとずっと思ってた。

でも違った。

彼は理想を求めた結果「人類を滅ぼす」という解に行き着いただけだったのか。自分と同じように弱者を踏みじらない世界を作り上げる為に、自分の理想を実現するために彼は今まで強さを求めてきた。

大してコウタは、自分の周囲にいるものを守るために力を欲し、その願いを叶えてきた。だから人類を――ひいては周囲の大切な人たちを――滅ぼすという駆紋戒斗の主張に納得できない。

だからコウタは言ったんだろう。「お前が言っている世界は、今の世界じゃ実現できないのか?」と。そして戒斗は「出来ない」と答える。

お互いに残された道は、対話というフェーズを超え、立ちふさがる障害を排除するという段階にきた。きてしまった。そしてそれだけだったんだ。


コウタはきっと言う。今の世界でも弱者が踏みにじられない世界は実現する。そしてお前は強さを持ちつつ優しさを持っている奴は死んでいったといった。ならばお前を倒してその「本当の強さ」とやらを獲得すればいい。

コウタの行動は、言葉、そんな主張のように聞こえる。

そして駆紋戒斗も言うだろう。いいやこの世界では弱者が踏みにじられない世界は実現しないと。客観的な事実を見ろ。現に優しさを持ちつつ強さを持っていった奴は死んでいる。それが基本線だ。そこを間違えるな。ならばこの先「実現できる」などと世迷い言を信じられるわけがない。だから<黄金の果実>でこの世界を一から創造する。

そんなことを言いそうな気がする。

 

ふたりとも自分の理想を信じているだけだった。きっと。それを叶ようと戦っていただけだった。

 

おわりっ!

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