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仮面ライダー鎧武23話_世界のルールと戦うと決めた日。絶望との抗い(2310文字)

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仮面ライダー鎧武 (ガイム) DXカチドキロックシード

カチドキ♪カチドキ♪

 

世界のルールと戦うと決めた日

「いい加減に気づけよ。お前が憎んでいるのは、ヘルヘイムでもユグドラシルでもない」

希望の対価に犠牲を要求するこの『世界のルール』そのものだ
「そんなものぶっ壊せ。ぶっ壊して世界を変えろ」

「世界を、変える……」


ユグドラシルの連中がなぜあんな真似をするかわかるか? それはやつらが弱いからだ」

「ルールに縛られて戦うことしかできない。世界の残酷さに屈服した連中だ」

「だったらお前の知ってる―――ほら、駆紋戒斗。あいつのほうが人としてはまだ強い」

「戒斗が?」
「ああ」

「あいつは弱さと折り合うつもりが全くない」

「力を手に入れること以外の生き方をすべて放棄してんだ」

「まあああいう愚かな男の末路は2つに1つだなあ。無様にくたばるか、あるいは本当に危険な力を手に入れるか」

――サガラ、コウタ

とうとうコウタはここに行き着いてしまったか・・・。

そうなんだよね、もし「戦い続ける」という概念に、"勝ち"という価値基準を設けてしまった場合最終的には「世界のルールをぶっ壊す」という結論に至ってしまう。

「不条理」という事象に勝つ為には「不条理を出現させるルール」という大本を断つ必要がある。

しかしそれは人間には無理だ。

ゆえに成す為には「危険な力」が必要になるんだろう。人間という力では届かないより大きな力。

けれどもそれはサガラが言うように駆紋戒斗のような在り方――力を求め勝ちに拘る――は無様にくたばるという結末にも簡単につながる。何もせず何も果たせずただ不幸と苦渋を啜って死ぬだけの人生だったということももちろんあり得る。 

だからね、「幸福希求」という視点に立った場合、「世界のルールをぶっ壊す」という戦い方は下の下なんだよね。出来ることならこんな選択肢なんて選ばないほうが賢い。

けれども、それを"選ばなくちゃ"、"不幸になる"という状況のときはそんなこと言えなくなる。つまり「世界のルール」を壊さなければ、絶対に後悔するという未来予測が立ってしまった場合、その状況では 

「戦い続ける」or「逃げる」しかないんだよね。*1

 

 

 

始まりの女

 

なぜ彼を戦いに駆り立てるの
「お前があいつを気にかけるからだよ」
「始まりの女」


「俺には未来は見通せない」
「だが、あんたの正体は知っている」
「あんたに選ばれたことが何を意味するのかも……な」

選ぶのはあなたの役目ではない

「俺はただ見届けるだけだ」
「禁断の果実を誰がつかむのか」

――サガラ、女

 

 どういうことなんだろ。よく分からない。保留にしておこう

 

 

世界のルールを壊すってことは「繰り返す」ことを停止させることなのかもね 

 

確かに俺は過ちを犯した

だからこそ同じ過ちが繰り返されるのを見過ごせない!

――コウタ

 コウタはユウヤを殺したことを過ちだったと語り、また同じ過ちを繰り返すことを阻止したいと叫んだ。

つまりこれは何を言っているかというと「世界のルールと抗う」ってことだろう。

ヘルヘイムの実を食べると動物は怪人化する→怪人は人間を襲う→襲われた人間は戦うか否かの選択肢を迫られる。戦うことを選べば怪人は死ぬことにになり、戦うことを拒否すれば自分が死ぬそんな状況に抗いたい。

コウタが言っているのはこの「犠牲によって成り立つ希望」という世界のルールが気に食わないのだろう。誰かさんが時間の矢を壊したように、またそれと同種の願いだ。 

俺は諦めない!
犠牲が必要だっていうなら、

それを求めた世界と戦う!

問題はどうやって戦うか? である。

世界のルールとは、すなわち一個人では、ううん、人間ではどうしようも出来ないものなんだよね。そんな世界のルールを、人間が、どうやって、その領域に手を伸ばせるのか? ということに直結してくる。

 

人は時間を止められるか? 否

人は不老不死を実現できているか? 否

人は4次元世界を観測できるか? 否

 

そう貴虎がいったように「どうにもできないことがある」、それもまた世界のルールなのだ。

 

 

 

救済でもなく、破滅でもない、第三の選択肢

 

戦極リョウマが指し示した第三の選択肢とはなにか?

世界がヘルヘイム化しても戦極ドライバーを使うことで果実から無害なままエネルギーを摂取する。そしてドライバーが生産できる数である10億個、つまり10億の人間を救済する方舟計画ではなく、

世界がヘルヘイム化し人類が無策のまま滅ぶでもなく、

人類がインベス化した、その先に、人類の進化みたいなものを求めているんじゃないか?

 

戦極ドライバーによってヘルヘイム世界と共存するのではなく、人類がインベス化し、でも知性を持った、人格を有した「新しい人類」というものを希求しているんじゃないか?戦極リョウマは。

 

その第三の道のヒントが、ヘルヘイムの支配者であるオーバーロードにあるんだろう。ゆえにそこに駆紋戒斗を向かわせた。

 

 

 

*1:何もしないという選択は逃げるのほうに入れておいた。