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仮面ライダー鎧武4話_ルールから外れた世界にようこそ!(1842文字)

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書き溜めていた『仮面ライダー鎧武』の感想をここから10記事以上投下していきます。今日は4話の感想をば!

 

 

メロンライダーはまさに"他者"と呼ぶべき存在だ

 

「なんでだ なんであんたと戦わなきゃならない」

「なぜ」だと

敵に「なぜ」などと問いかける者はそもそも戦う資格すらない

戦いに意味を求めてどうする

答えを探しだすより先に、死が訪れるだけのこと

――葛葉 紘汰、呉島 貴虎

メロンのライダーはまさに「他者」という感じだ。自分とはかけ離れた異物であり相容れない存在である他者。

それは時には「世界の理不尽」と呼んだり「不条理と呼ぶこともある。突然現れて、突然命を奪っていく天災や事故という事象と対して違いはない。そんな存在。そんな現象のようなもの。

ただそれら現象とメロンライダーが唯一違うものがあるんだとすれば、「人としての意志」があるということくらいだろうか。

それ以外は葛葉紘汰にとって彼は「不条理の具現」なのである。

 

この世界には、理由のない悪意などいくらでも転がっている

そんなことさえ気づかずに今日まで生きてきたのなら

貴様の命にも意味はない

今この場で消えるがいい

――呉島 貴虎

 

この言葉は「お前は今まで安全で安定した世界にいただけなんだよ。それをお前は"現実"と呼んでいたにすぎない。でも実は違うんだ。この世界には理由なき悪意が蔓延っているし、不条理な事象どこにでも落ちている。そんなことも気づけなかったのか? ハッ」

みたいに聞こえる。

紘汰が生きてきた世界は、安定した社会だ。そこには人間が叡智に叡智を重ねた堅強とでもよぶべきルールが敷かれている。そのルールは限りない不条理から人間を守ってくれている。死を、愛を、正義を。それらを出来る限りのもと保証してくれる世界だった。そんな場所に紘汰はいた。

でもそのルールが適用された世界から"一歩"外を出れば、そこはルールが無い世界だったんだよ。理不尽と不条理が裸で歩いているようなそんな空間でしかない。

だからこそ、紘汰はそんな事実に耐え切れない。何故なら、今まで彼がいた世界は純粋培養でぬくぬくと育ってきた場所だったことを理解してしまったからだ。

 

恐ろしく強く 歯が立たない
俺はそいつに殺されかかった

マイ「そんな殺すなんて」

本当だ。あいつは本気だった


おかしいよな……
俺はただインベスゲームに参加してただけだ
バロンとの勝負だって、ルールの中で勝ち負けを競ってた。

でも気づいたんだ。
そのベルトの力はそんな生易しいもんじゃない

遊び半分なんかじゃなく
生きるか死ぬかを決めるためのものなんだって

わかるんだ
そのベルトを使い続ければ
いつかまたあいつが俺の前に現れる

次はもう逃げ切れない
だから俺は
俺はもう変身できない

そうだから多分、「戦極ドライバー」というものはそんな世界へライドする物なんだろう。不条理な世界へのパスポート、参加権と言ってもいいのかもしれない。

あるいはこの世界の欺瞞というベールを剥がすための「目」だろうか。 

そしてその世界で求められるのは、「戦う意志」だけなんだよね。「勝つ」ことではなく「戦い続ける意志」なんだよ。戦い続ける気持ちがないと、不条理が襲い掛かってくる世界では生き残れない。

そう生き残る為に、戦い続けるんだ。勝つという結果を求めてではなく、戦うという過程が重要なんじゃないのかなって思う。

戦う意志がないものは、簡単に死ぬ。紘汰のように「なぜ戦わなきゃならない?!」とと戸惑っている間に、死ぬ。理由を求めているあいだに死ぬ。

だってそうでしょ? 

自分の命を奪わんとする動物に向かって「どうして戦う必要がある?!」と聞くか?

台風や地震に向かって「なぜお前と戦わなくちゃいけない?1」なんて聞くか?

死という抗いようのない世界のルールに向かって「なぜ俺は死ななければいけない?!」なんて言うか? 言わないだろう。 

それはただ"あ"るだけなんだよ。その存在を黙って首肯しろ。そう言っている。じゃなきゃ死ぬ。

 

<参考>