猫箱ただひとつ

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「無職転生」のエリスを考えるといろいろ辛くなる(1743文字)

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書こう書こうと思って今まで書いてこなかった「無職転生」のエリスについて、感情メモを書き残しておきます。


ちなみに「無職転生」とは無料で読めるウェブ小説です。内容は無職ニート34歳が家を追い出された挙句トラックに跳ねられ死亡するものの、生き返った先は魔法が使える異世界だった!というお話。



無職転生 - 異世界行ったら本気だす -

 

これは私がなろう小説の中で大好きなものの1つです。もしまだ読んでいない人がいたらこの機会にどうでしょうか。おすすめです。いやほんっと面白いんだって!

 

この先、

ネタバレ極大注意。

(百五十五話「日記 前編」まで読み終わったら見てください。)

 

とはいってもそう大したものじゃない内容なんですけどね。ではどうぞ。

 

 

 エリスは頭悪いし、口は悪いし、すぐ手が出る。ついでに蹴りもかましてくるし噛み付いてもくる。けどそんな彼女のことを嫌うどころか私は大好きだったりする。


それはきっとエリス・ボレアス・グレイラットに「ヒーロー」の資質が溢れているからなんだと思う。

悪いことは悪いと言い、わからないことはわからないと言い、むかつくものはむかつくと言って殴る。エリスはいつだって周りの同調圧力や権力に屈しなかった。そんな精神の在り方がとてもまぶしい。

少年期のあとの時、あの場所で、オルステッドに出会ってしまったときエリスは動じなかった。世界最強の男といわれる存在にただまっすぐ剣を突きつけて、相手を斬り殺すことだけに全力を尽くしていた。

いつだって自分の思ったとおりに動いて、迷いなんかなかった。いつだってエリスはまっすぐだった。まっすぐにルディだけを信じて、ルディの為に生きてきた。そんな生き方が羨ましすぎて、かっこよすぎて涙でいっぱいになってしまう。私はきっとこんな子を待っていたし、この子の傍にいたかった。


何度も何度も、エリスに殺されかけたよ。あいつは俺をどこまでも追ってきて、見かける度に全力での戦闘になった。けど、まぁ、手加減してたんだな。あいつがその気になれば、いくらでも俺を殺す方法はあったのに。あいつは俺を殺せるタイミングでは絶対に仕掛けてこなかった。それどころか、俺が別の事でピンチになると、影ながら助けてくれたもんだ。まるでベ○ータみたいな奴だな」

「もっとも、あいつは野菜の国の王子様とは違う。
 エリスは俺のそばにいたいだけだったんだ。
 あいつは、ずっと俺のことが好きだったんだ。
 俺の事が好きで、俺のために一生懸命で……。
 でも、口下手で、どうしていいかわからないから、結局殴るしか出来なかっただけでな」 


「エリスも、死ぬのか……?」

ああ、俺を庇ってな。あれは確か……アトーフェと再戦した時だったか。本気の魔王様が思いの外強くてな、油断したよ

 老人は、懐かしむようにそう言って、口の端を歪めた。

――無職転生 - 異世界行ったら本気だす - - 第百五十四話「終わりと始まり」

 ―――だからそんなエリスの不器用な行動が、必死にルディを想っている姿を見ていると声を押し殺してしまう。

エリスのルディに対する懸想が報われなくて、でも、最後までルディを想って死んだとか……そんなのって……もうあんまりだよ……こんなのってない……。あんまりだよ、あんまりすぎる……。

エリスがにこって笑いながら「ま、いっか」「こんな最後も」って思いながらルディをかばって死んでいった様子や、ルディと戦うことでしか自分の気持ちを表現できなかった様子がありありと思い描けてしまって本当に辛い。今この文章を書いているときも、涙が止まらない。もうなんかずっとぼろぼろ泣いてしまってほんとつらい。

そんなどうしようもないくらいに、エリスを思い描くともうダメになりそうになる。いろいろな感情がごちゃまぜになってごちゃごちゃに壊れてしまう。

 

……もうエリスはいい奴すぎるんですよ…………。




<参考>