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猫箱ただひとつ

物語追求blog。アニメ、マンガ、ギャルゲーを取り扱ってるよ

『Φなる・あぷろーち』感想_バレンタインデーに許嫁登場!!(5578文字)

ゲームレビュー ゲームレビュー-Φなる・あぷろーち
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φなる・あぷろーち (通常版)
満足度:★★★(3.5)


ゲームショップで中古500円で売られている『Φなる・あぷろーち』を見つけた。

「たしかゼンさんやPalantirさんがよく話題にしていた作品だったような」と思いつつ、携帯で作品概要をさっくとチャック。これ約10年前の作品ですがAmazon見る限りそんなに評価が悪そうではない、そして500円ということで購入を決意。(チャリーン)

ちなみに『Φなるあぷろーち』は、こういう作品です。

あるバレンタインデーの日、水原涼の家に1人の少女が訪ねて来た。

彼女の名は益田西守歌。彼女は1包みのチョコと共に指輪を取り出し、強引に涼の指にはめる。それも、無理に外そうとしたら爆発するという言葉と共に。西守歌は更に、自分が涼の許嫁だと語る。

こうして涼の、波乱に満ちた結婚相手選びが始まるのであった……。

――Φなる・あぷろーち - Wikipedia

つまり、自称・婚約者の女の子がやってきて主人公の日常を引っ掻き回す系の萌えゲーです。他のヒロインの特徴としては妹、同級生、幼なじみ、お姉さん、そして婚約者の5人になります。

プレイ感想としては、ギャルゲーを始めてやった頃にやると面白いかもねー?と思いました。今プレイするといろいろ懐かしさ溢れる雰囲気です。

 *

ちなみに『Φなるあぷろーち』はPCゲームじゃなくて、PSゲームです。私としては久しぶりのプレイステーションゲームであり、ここ5年くらいテレビでノベルゲーやるのご無沙汰だったかな?

そのせいかPS2を起動させるときに、この、「ディスクを入れて」→「スイッチを押す」っていう行程が懐かしすぎました。全然この機械で遊んでいたなかったんだなーと感慨にふけってしまったり(・ω・ 。)

(ほんとPS2で遊ぶの久しぶりなせいか、PS2で面白いゲームをやってみたいなという欲求がむくむくと(° o°) 何か面白いタイトルないですかね。出来ればノベルゲーム以外の奴がいいんですけど……『鬼武者』とか?……あとは『大神』とかも良さ気な。)


……っと脱線です。
以下、本編の雑然とした感想をば。 

 

 

RTP推進委員会

2月14日バレンタインデー。

この日突然家に押しかけてきた女の子・自称・許嫁の西守歌(しずか)。彼女はなんでも「RTP推進委員会」という男女を無理やりお見合いさせて、結婚させて少子化対策しちゃおうぜ!という政府の意向よりこの家に来たという。


曰く、少子化対策しないと日本は終わる
曰く、シズカと涼との相性は"コンピュータ"で良好だとのこと
曰く、断れば懲役刑

もうね、滅茶苦茶笑ったwww今の現政府ならやりかねないwwこれはやりかねないなwwwにーはっはっは!!!っていう哄笑でした。

少子化の原因を履き違えた挙句、お見合いすれば子どもが出来ると思っている所や、今現在の社会と逆行してまで"昔"(←昭和)に戻りたくて戻りたくて堪らない感じとかが「RTP推進委員会」とぴったり当て嵌まるよね。

「家政婦は日本の伝統なので復活させよう」に近い短絡さをすごい感じます。

例えパートナーが見つかっても、結婚するかは別の問題だし、結婚しても子どもを産むかどうかって「産める経済環境が整っていなければ産まない」ものだと思うので、いくらお見合いしても根本的な解決にはならないと思うんですよね。

それも「RTP推進委員会」のヤバイ所は、この規則に従わなかったら懲役刑なところです。なるほど……こうやって恐怖で縛り付けて行動を強制するのがお前らのやり方なんだな……と。

そして「いいから帰れよ!」と言い続ける涼に、西守歌(しずか)はこう言ってしまう時があります。

「従ってくれないのならあなたの大切なものが傷つくことになりますよ」
「例えば、あなたが働いている喫茶店プラーヴィを潰してしまうことだって私たちは出来るのです」

(原文違うけどニュアンス的にはこんな感じ)

これを聞いた涼は、今まで"人間"として西守歌をもう人間では見ないようになります。彼女が隣で声を囁やこうと無視、朝にご飯を作ってくれても食べずに学校に行ったりなど。徹底的に「いないもの」として扱い始めるんですけど、ま当然なんですよね。

何故なら西守歌(しずか)がやったことって「個人の聖域」を毀しますと宣言してきたのだから。ここを超えるか否かが人としてのボーダーだというのに、それを弁えず"飛び越えて"しまった。

涼が怒るのも当然だし、むしろあそこは殴り合いになったとしても仕方なかった。それくらいに「しちゃいけない」ことなんですよ。そしてそれで敵対され排撃されたとしても文句なんて言えるわけがない。

その人の聖域に踏み込むことは、「じゃあ戦争をしましょうか?」なんですから。

 

 


百合佳さんEND何度も躓く

最初は百合佳さんをやったのだけれど、何度やっても「BADEND」で躓く躓く……。

もうこれはしょうがないと思い攻略サイトを見ても、Happy Endに全然行かないので、諦めて数日ゲームを放置してしまていた。

もう嫌だ!なんでgoodENDもHAPPYENDにも分岐しないなd!orz と。

(珍しいと思うんですがΦなるあぷろーちは、BAD、GOOD、HAPPYといった具合にヒロインに3つのENDが用意さていたり(例外有))

でどうにも無理ということで、考え方を変えて、攻略サイト順に"はじめ"からやってみると、あら不思議、簡単にHappy Endに行けました。まさに「私の今までの苦労は?……」という感じだったよね(涙

(おそらくチョコ貰うときの選択も影響があったんだろう)

途中から攻略サイト通りに選択肢を選ぶんじゃなくて、最初からやらないとダメだよっていういい教訓。


 *

百合佳さんのHappy Endの最後、ハルが前デザインのプラーヴィの制服を、百合佳さんに渡す場面がうるっとした。いろんな感情が、一気に昇華して燦燦と輝いた瞬間でした。

あとHappyEndに行くと、「光風」が流れだすんだけどこれまたグッド。こういう音楽好き、まったく。

 

 

選びなおそうよ

「選び直そうよ」

――明鐘

 シズカとの「選択」を「選びなおそうよ兄さん」という言うアカネ。ここちょっとドキッとする。そうだよね"選び直し"てもいいんだよねと。

 *


あと明鐘の「兄さん」と「ごめんなさぁい」を聞く度に、かるく蕩けてしまう。

 

 

結婚って?……

*わりと適当なこと言っているので、適当に聞いてくれると助かります。

明鐘はこう言います。

兄さんとは「血が繋がっているから」、だから「結婚できない」、だから兄さんと一緒にいることが辛いと。彼女の言葉を聞いていると結婚ってなんなんだろうね?って思わずにはいられない。


そもそも「結婚」なんて国民国家思想を強く根付かせる為の国の計画の1つでしかなかったはず(Cf.レイヤー化する世界)なのに、今現在はそれがとても当たり前なもので結婚という概念があまりにも身近になりすぎていて「恋のゴールは結婚」という認識を強く刷り込まれてしまって、「結婚できない=不幸」みたいな価値観を形成してしまっている気がする。そんな倫理観が一番の問題なのかもしれない。

企業が"帝国化"してきた現在、国民国家思想にヒビは入ってきているときているし、いずれ「国」という概念は分解され融解されてしまうんだろう。そうなったとき「国民国家思想」に基づくもの、あるいはそこから生まれたものは、だんだんと価値を失っていくんじゃないか?と考えてしまう(あるいはもう既にいくつかのものが価値を失ってしまっている)

結婚も同じで、どんどん形骸化しているように感じる。だって結婚してどうするの? そういう体面を取って、形を取って何が得られるの? 別に好き同士なら、二人で一緒に添い遂げればいい。わざわざ籍に入る必要はとくに感じない。(医療面で家族の意思を代行する権利、税制上の優遇、相続、娘との法的関係などいろいろあるのかもしれないが、ここでは「恋」そのものだけに焦点を置く)

出来ちゃった結婚がまさにそれで、子どもができたから→結婚するという流れになってきている。「子どもができた」という理由がなければ、特に結婚はしないということでもある。ならば恋の延長線上に「結婚」という価値観はすでに壊れ始めてきている気がする。

結婚することで互いの家族との接続を強めたい、という側面もあるかもしれない。でもどうなんだろ。「互いの家族の縁を強めたい」という動機付けが今の結婚にあるんだろうか? それが魅力的だと思う人は多いのか? 私には少ないように見える。

というのもそれを動機づけとして結婚する人を見たことがないという理由だけだが。

 

 *

そして明鐘ちゃんを見ていると、多様性はどこまで許容されるべきか?という問題も考えてしまう。

つまり、近親婚、近親相姦といった兄妹での愛は認められるべきか?それとも否定されるべきか?ということ。

以下の記事では、同性婚に反対する人の方がマイノリティという主旨のものです。

Gay Marriage Support High In Developed Nations, Poll Finds

上記リンク先は、世界16ヶ国の18歳から64歳の人の同性婚支持率をまとめたもの。発表年度は2013年。16ヶ国というのは、アルゼンチン、オーストラリア、ベルギー、カナダ、フランス、ドイツ、英国、ハンガリー、イタリア、日本、ノルウェーポーランド、韓国、スペイン、スウェーデン、米国。

上記調査の結果では、16ヶ国中9ヶ国で、同性婚賛成派が過半数を占めていたそうです。16ヶ国全体で集計すると、回答者の52%が同性婚を支持。つまり、少なくとも上記の国々全体の中では、同性婚に反対する人の方がマイノリティなんですよ今や。

 ――『トモダチコレクション』の同性婚問題で「マイノリティ(=同性愛者)は黙ってろ」とか言っちゃうのがガラパゴスすぎて笑える件 - みやきち日記

これを読んで、同性婚を支持する人が16カ国中で半分を超えるならば、近親婚はどうなんだろ?って考えてしまう。近親婚はワールドワイドではどんなふうに認知されているんだろうか。


 * 

ヨスガノソラ』でも言ったんだけど、私は近親婚を是認できるんだよね。主に感情の面だけだけどさ。だから"多様性"という面でなら、兄に妹が恋をしても別にいいんだよ。あるいは兄が妹を愛しても。

近親婚って「奇形児」「交換の概念」「血の廃れ」という問題は出てくるけど、それが解決できちゃうなら、近親婚もありなんでしょ?ってことになる。

いずれ科学の力で諸問題が解決するのならば、あとは近親婚を社会が、世界から"認められるか"どうかが争点になってくるんじゃないだろうか。兄妹が恋するのが少数派なだけって、だけだと思うしね。

 *

例え結婚できなくても、ずーっと一緒に寄り添って死にたいよねん。社会保障が得られなくても、世間から後ろ指指されたとしても、慎まく、でも楽しく暮らしていきたい。

「結婚」っていう概念は、なんでこうも縛り付けるのかな……って思う。もはや呪いに近いなにかを感じてしまう。別に結婚しなくても、明鐘と涼が「一緒にいよう」と決意すれば、一緒にいることが出来るのに。でもそれは社会の拒絶によって、どうもその意志を阻害されてしまうような印象を受ける。

恋の延長線上に結婚ではない、概念が生まれて定着している地域もあるかもしれないとふと思った。フランス婚みたいな入籍しない事実婚といった在り方もそうだとは思うんだけれど、何かもっと違うなにかがあるのかもなーと。


 

全CG・全EDを手に入れたらオマケモード

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全CG・全EDを集めると「アカネの部屋」に行けるようになる。

そこでは「Φなるクイズ」が実施されていた。『Φなるあぷろーち』の復習?!っていうくらいに、ニッチな問題が出題されていてやってみると結構楽しかったりする。


例えばこんな問題が出題される。

・笑りんの婚約者の苗字は何でしょう?
・シズカが前に通っていた学校の名前は?
・百合佳さんはハルの優しさをどんなふうに言い表した?

こんな感じの際どさの問題を出されるわけですよ、そしてそんな難しい問題を一発で正解出来た時は「よし!」ってなるので楽しい。……ただ私は8回挑戦してようやく全問正解(=10問連続)したわけなんだけども、ちょっと難しかった気もするよね。

(黒服さんの説明係の名前とか覚えてないって!)

 

でも、ま「Φなるクイズ」は"世界"の記憶の定着を促してくれた気がするので、とてもナイスです。


んでアカネの「Φなるクイズ」をクリアすると、今度は「シズカ」選択肢が現れる。

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ここでは「声優さんの感想」を聞けるとのことだったけれど、もちろん興味ないので即退場。

 

あと音楽観賞の選択肢を選ぶと、「エピローグ」と「光風」がまた聴ける。これは大好きな楽曲。懐かしさあふれる感じと爽やかさがぐっどです。

 

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CG鑑賞

 

画質ボロボロだけど、CG鑑賞をば。

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ちゅーか、お嬢にBADENDが2つあるなんて誰が思うのか!って感じです。探すまでちょっと苦労した。


あとシズカの折り紙の雛人形に隠しておいた「メッセージ」ってあれはもう、"魔法"の儀式なうえに、明日の自分と過去の自分を交換する"約束"に他ならない。こういう事できる子素敵。

でもあれは本当にリスクが高い。だからこその"魔法"なんだけれども、叶わなかった時のことを考えると胸がぎゅっとなる。


てことで終わり。

んじゃまたね! 

 

 

<参考>

 

φなる・あぷろーち (通常版)
φなる・あぷろーち (通常版)

 

TVアニメ『Φなる・あぷろーち』ボーカルアルバム Love,Fate,Love
TVアニメ『Φなる・あぷろーち』ボーカルアルバム Love,Fate,Love

 

Φ (ふぁい) なる・あぷろーち2 ~1st Priority~ (初回限定版:書き下ろしドラマCD同梱)
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