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戦争と軍学校をテーマにした「ガンナイトガール」体験版感想(4474文字)

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ガンナイトガール 初回版[アダルト]

 
「世の中は不条理で、全然思い通りにいかない。だから覚悟のない人にとって、不幸はいつも突然なんだ」

 

  プレイ時間   4時間
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公式HP│ガンナイトガールofficial web site 

 

 

「ガンナイトガール」のポイント

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民間学校が廃校になり軍学校になってしまった!
・戦争まっただ中!
・激しい訓練もあるよ?()

軍学校的なエ口ゲでしょうか。

はい以下「ガンナイトガール」の感想だよん。

 



 

 軍学校は楽しいところなのかも?

 

 「入らないの?」

「あ、はい。食堂は学年順に使うのが規則なので、待機中です」

「学年順? じゃあ先輩が食べ終わるまで待ってるの? ここで?」

「はい、そうなります」

――絢斗、ましろ

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上級生が飯食っている時は、下級生は飯を食べてはいけなくそのまま待機とのことらしい。

こういうずいぶん厳しい規律が軍学校にはあるんだろうなと思ったのだけれど、もしかしたらこれはこれで楽しいものなのかもしれない?

 

平和な時代の軍人さんは、災害救助や訓練、社交(宣伝)が主なお仕事となります。軍隊内は規律の厳しい学校そのものと思えば分かり易いでしょう。上下(先輩後輩)関係と同期(同級)生、単位としての部隊(クラス)の結束はとても強いものです。そして、実際に事が起きたら即応出来るように日々許される範囲内(予算・法律)でシゴかれ鍛えられています。

 で、平時の軍隊内では、実際に事が起きる事態を願う風潮などほとんどありません。何故ならば、一旦事が起きたら軍隊はたちまち楽しい「学校」ではなくなってしまうのですから。好戦的なのは政治家とポピュリズムに燃え上がった国民(=マスコミに煽られた世論)です。彼らは「やってしまえ!」と叫ぶだけで、実際戦場に赴く人たちを「人間」とは見ていません。軍は国の道具、武器だからです。

――ミリオタでなくても軍事がわかる講座 - 始めに・軍人さんは戦争がイヤ

 見方を変えれば、軍に所属するというのは「永遠のモラトリアム空間」(ただし平時のみ)を享受できるということなのかもしれない。訓練し、勉強し、スキルを磨きながら仲間との共有体験を上げつつ寝食を共にする。

それはいつか終わりがくる民間の学校と比べると、儚くも楽しい日常が待っているものなのかもしれないとテキトー言ってみる。


 

死ぬ気で頑張れ

 

「私を含め、軍人は国民が懸命に稼いだお金で生かされている。よって、為すべき事を成さず命を散らすことは許されない。そして、余力を残したまま惰性に生きることも許されない

常に死ぬ気でがんばれ。ただし決して死ぬな。手は抜かず、されど無理はせず。この身体は国民の物という意識を強く持ち、自らを大切に扱うこと。いいね」

――環

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絢斗はこの環の弁を「ある種の洗脳」と評す。

たしかに間違ってはいないとは思うのだけれど、私からするとこれは強い動機付けのインストールだなあと思う。あまりにも"強すぎ"る為、自分の命が自分モノという感覚は薄れてしまい、最後には組織に従属し委ねることになるのだろうけれど。

本来・本質的に他者と自分、あるいは他者の命と自分の命は別物なのだけれど、軍学校(0教)ではその思想は許容されるわけもなく"この身体は国民の物"という意識を刷り込まれる。

自分の為に自分を大切にするのではなく、国民の物だから自分を大切に扱えとのこと。ああこれは"個"の意識を破壊させるものなのかーにゃるほどね。共同体感覚共同体感覚♪

 

 

 

気づいてもらえただけでもラッキーです

「悪い。七海さんって、結構楽しい人なんだね」

「はぁ……そうですね。常にローテーションなんで、暗い性格だと思われがちですが」

「あっ、やっぱり。りょ~かい。危ない誤解するところだった」

「……いいですよ。基本的に誤解されたままで終わるので……気づいてもらえただけでもラッキーです

 

――七海、絢斗

 

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ナナミンのこの発想好きすなー

「気づいてもらえただけでもラッキーです」って。

誤解されるのが自然でそれがさも当たり前になっている場合、むしろ気づいてくれたことに嬉さを覚える。これを少し弄ると、誤解されもしょうがないしょうがないというゆるい感覚を持てそうな気がする。 

 

 

 

 

民間人と軍人の意識の差、その歩み寄りは必要か

 

このままギクシャクしたままにしておくつもりはないけれど、この温度差……埋められるか?

いや、埋める必要はない。俺はあまり軍人は好きじゃない。だから、この距離感でいいといえばいい。

――絢斗

こういう他者との埋められないであろう「距離感」っていうのは悩ましいよね。とくにある対象に関して"意識が高い"人と"意識が低い"人では、歩み寄りが難しい。

なぜなら意識が高い人にとっては、その対象物を貶めているような行為を繰り出す意識低い系の人間に許容しろというのがそもそも困難。そして意識低い系からすると、意識高い系の行動は面倒臭いに違いない。

これは民間人と軍学校の人間でも同じ。戦争に対する意識、日常に関する意識、命、規律、上下関係……そういった様々なことに民間人は意識が低いし、軍学校の生徒は意識が高くなっている。

 

唯奈「んだね~。ぶっちゃけ私たち、みんなが戦争に行くってことにまだピンときてないレベルだし」

絢斗「そうそう。そういうことはもっと物騒になってから考えれあbいいじゃない。のびのびと学生生活過ごそうよ。遠くの戦争なんてまだ関係ないって思ってさ」

志乃「……は?

絢斗「……ん?」

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ゆえに歩み寄ることは不可能。ここで言っている歩み寄るというのは「互いの思想をぶつけあわせ"妥協"する」ということ。妥協したらそれは嘘じゃん?

だから可能なのは、両者の"立場の違い"を許容できなくても、理解すること以外にないんじゃないかなとは思う。理解して理解して理解して放置。もし線の内側に入ってしまえば、争いが生まれる。相手の境界線を歪めてでも、自分の思想/価値観を貫きたいっていうのは傲慢すぎる。

でも覚悟とも呼べるべき"動機"があるのなら歓迎しよう。

そういつだって

 

―――覚悟の無いやつが口出しするな!!

 

ってことなんだから。

 

 

本当に、必要以上に馴れ馴れしくするのはやめて。友達になるつもりは、ないから

「お互いのためって言ったな。それって……別れが悲しくなるってこと?」

「……」

……そういう感傷は戦場で邪魔になるって、私はそう考えてる


――志乃、絢斗


 お志乃ちゃんの「戦争に対するリアルな感覚」は、民間人であり戦争の経験なんかしたことない人種にとっては、正直全然わからない。何故ならそれは"概念の外側"の事象であるからね。

概念の外側にあるものは皮膚感覚はもちろんのこと、実感も想像もぬるいレベルでしか体験できない。それはつまりなにも知らないことと同義である。

だから志乃の価値観/思想をいくら全部さらけ出したとしても、「そういった人生を歩んできていない者」には絶対的にわからない。理解できない。そういうものがこの世の中にはある。

それは対話することが無価値とか言いたいんじゃない。言葉で分かるのは、気持ちだけ、そういうこと。

 

 

 

お前ら何話してんだよ?

「ねぇねぇ、今のなんの話?」

「なんでもね」

「は? 私を仲間はずれにするなら私の前で話すなよ! 馬鹿かお前らは!

――唯奈

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いやもうほんとごめんね、って言いたく成るくらいに正論なゆいにゃん。少なくとも私はこれを正しい論とは思うよ。

仲間はずれにする人間の前で、そいつには言えないことを話すのって、もうそれ「アピール」したいだけだものね、ってなるもん。そいつを仲間はずれにするなら、そうとは気づかないようにやれっていう至言だと思う。

 

 

してはいけないこと

 

ましろ「あの……できれば、責めないであげてください。お志乃ちゃんがカリカリするのも……仕方なくて」

小夜子「仕方なくとも、してはいけないことがあるわ

 

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日本人は「しょーがないしょーがない、といって問題を問題にしない精神がある」という意見を見かけて、あなるほどねと思った。

しょうがないというのは「仕方ない」という言葉と同じで、それは仕方ないことだったんだよと言ってある事象を0化してしまう。

ましろのこれも一緒で、「お志乃ちゃんには過去にこうこうあってですね!だから起こるのも無理がないんです仕方ないんです」と言っても、でも風祭志乃が起こしたことって、「仕方ない」の一言で済ませていいのかな?って思わずに入られない。

「仕方ない」、だからなに?
志乃には「仕方ない」理由があるからなにをしてもいいの?

ということになる。

それはつまり「仕方ない/しょーがない」という言葉は、ある種の免罪符としての効果を発揮しているんだろうね。この一言を口ずさめばたちまち問題が問題じゃなくなってしまう。

でもそれこそが"問題"なんだよ。

「仕方なくとも、やってはいけないことがある」という小夜子さんの意見は凄まじく正しい。もし「仕方ない」で済ませてしまえば、「仕方ない」でなんでも出来てしまうことになる。窃盗も簒奪も搾取も殺害も聖域の侵害も全てだ。それを許せるか?無理だろ。

これは「他人に迷惑かけてないから別にいいだろ」という意見と同じ。だからって、なにをしてもいいわけじゃない。

 

 

 

覚悟と不条理

世の中は不条理で、全然思い通りにいかない。だから覚悟のない人にとって、不幸はいつも突然なんだ。最初は受け止めきれなくても、いつかは納得しなきゃいけない」

――環

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"だから覚悟のない人にとって、不幸はいつも突然なんだ。"

 

すんげー深い。


覚悟というのは、「マイナスを受け入れられる事を想定」していると読み替えてもいい気がする。不幸になる未来、死んでしまっている明日、仲間が殺害される3分後―――そういうのを"良し"として、"ありえるもの"として、毎日を生きていると、突然の不幸は、"突然"じゃなくなる。それは想定していた、必ず起きるものだと"分かっていた"ものが、今来たんだにゃははという実感に変わるんだろう。

死を受け入れた人にとって、1分後に死が到来しても騒がないんじゃないだろうか。ただ死っていうのは、生理的なものなので、全部抑えきれるものではないとは思うがそれでも理性である程度身体や思考の抑止を出来てしまうんじゃないかと考える。

この覚悟=ある未来を受け入れ想定している、っていうのはなにもマイナスな部分じゃなくて歓びといったプラスの場合でもそう。そういう場合は「覚悟」とは言わないとは思うけれどね。

たとえば、"自分は宝くじに当選しているんだ"という感覚を毎日持ち続ければ、ある日宝くじに当たってとしても歓びなんて湧かないだろう。「私が当選するなんて当然でしょ?」みたいな感じなんだと思うんだよ。

 

 

おわり

 安牌な面白さ、

なんだけれども購入かするかどうかと問われるとちょいと悩ましいところ。すごい安ければ買いたいがしーかーしーそういうわけになってもいないので。

 

んじゃまたねっ。

 

<参考> 

ガンナイトガール 初回版[アダルト]
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ラジオ ガンナイトガール 0教2区広報部(音楽CD)
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