猫箱ただひとつ

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新城 和泉_感想(3387文字)

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この圧倒的に少ないk時ボリューム!
でも仕方ない和泉ちゃんのこと私そんな好きじゃ……()

 




 

増えるぬいぐるみ

 

前に来た時と、何かが違う。
(あの辺にポテトがあって…あれは…)

「!」
(増えてる……?)
ベッドの上の棚に並んで、ひよこ(?)のぬいぐるみの数が増えているような、いないような。

いや、首吊りウサギも増えてるような……というか増えてるだろ、絶対。

(わざわざ買ってきたのかなぁ)
まあ、自然に増えるわけが……


(あいつ…今、シッポ伸びたような……)
なんか、他にもいろいろ増えたような気がするけど、錯覚だろう……だと思いたい。

――透矢

 

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雪さんの部屋に置いてあるぬいぐるみが、増えたり減ったりしている。それも透矢の目の前で、シッポが伸びたり……。え?

えなにこれはどういうことなの。
現実なんて簡単に歪むし、常識なんてものは簡単に覆るとかそういうこと?
そういう世界に透矢は今いるんだっていうことなんだろうか?

(しかしポテトのぬいぐるみまで蒐集するとは雪さん、ファンシー!)


(ポテトは果たしてファンシーなのか……?)

 

 

セックスからはじまる恋

 

中途半端な気持ちで彼女を抱いて、それで、手放した。僕は、本当なら、殴られたたって文句なんか言えない立場なのに。
(中略)
セックスして、そこから恋が始まるなんてことが……それを恋って呼ぶこと自体が、許されるんだろうか?
――透矢 

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海辺で和泉ちゃんとセックスした透矢。

最近どうも価値を相対化してすべての価値を一旦白紙にしてしまう癖がついてきているような気がする。つまり、透矢はセックスからはじまる恋に疑問やこれっていけないことじゃない?という気持ちを抱いているが、別にいいんじゃない?と私は思ってしまうのだ。

倫理観なんて所詮誰かが作ったもの。それも幼少期のうちに無自覚に学んでしまい無意識に自分の価値観だと思い込んでしまうのがこれなだけだ。

ならば、一旦その「価値」を0に戻し、価値を並列にし同列にしたあとで、「この価値観は自分に適しているだろうか?どう見ようか?」という過程を踏み、新たに価値を決定づけていくことを自動的にやってしまっている……ことを自覚した。ここ最近ね。

つまり、世間ではセックスから始まる恋なんて、恋じゃねーよという価値観だとは思うのだけれども、でも別にいいじゃん。セックスから恋がはじまって、誰かを好きになってもいいじゃん。ただ二人ともとてつもなく不器用なだけだったんだよ。

そう思ってしまう。

価値観をいったん0化する作業。弱くてもいいし、無能でもいい。無力でも無価値でも無為でもいい。ただ私が大事にしているのは、「優し」ければいい。誰かに優しくできるのなら、それ以外のことなんて瑣末なことだよ。

逆に誰かに優しくできないのなら、いくら強くても能力があっても私個人としては相容れない。交わることがない。

「価値の0化」は、ちょっと危ないような思考過程のようにも思える。(やり過ぎるとなんでも危険だけれども)倫理観を意識して壊していく行程は、それはやればやるだけ世間の価値観とは乖離してしまい、馴染めなくなってしまう可能性がでるから。

そして倫理観に縛られたままでは他者奴隷に人生を消費していくようになる……これは耐え難い……やっぱりバランスか。0か1の2極ではなく、どちらとも程々にやるのがいいんだろう。


今がなきゃだめだ

僕はきっと、和泉ちゃんが好きだ。

過去の自分の気持ちは関係ない、今の僕は、本当にそうなんだと思う。それはつまり―――悲しいけど、明日の僕が、今の僕だとは言えないってことだ。

手を取り、笑い合い、まだ見ぬ明日に、彼女がいてくれるなら、僕は自分の気持ちをつなぎ止めておくことができるだろう。

だけど彼女はいない。
……今がなきゃ、駄目だ。

こうしている間も過去に変わっていく、今この瞬間を思い出に変えてくれる、いつかの思い出を笑顔で振り返る、そんな今がなきゃ……共に思い出を作り、振り返ることが出来なきゃ、駄目なんだ。

 ――透矢

 

いくら透矢が和泉ちゃんが好きでも、彼女が今、この瞬間に、自分の側にいなければ駄目ということ。駄目というのは、「今」いないってことは、過去も共に築きあげられないし、未来に思いをはせることも難しくなるからだろうか。

今がなきゃ、駄目だ……か。
大事なのは過去か、未来か、今か。

過去は今を積層した結果だし
未来は今の延長線上にあるだろう可能性、
なら大事にしなければいけないのは、「今」なのかもしれない。

……ははーんそうかそうか。

今を頑張り続けていけば、走り続けていれば、ある地点に到達できる。その地点から"振り返った"ときにこそ、今までやってたことに意味が生まれるし、価値が現れる。

「前に進んで振り返ってみたときこそ、当時は何かに曇っていた風景がやっと、明晰に眺めることが出来るのかも知れない」

「だから進んで、やり通して……その時こそ、振り返ることが大切なんだよ」

――ラン

 

今を貫くことで、過去が輝きはじめる。
そして未来は曖昧模糊な存在だ。やっぱり「今」か。過

 

 

 

和泉ちゃんとメガネ

みんな敵みたいに見えたのね。それで気づいたら、下を向くようになってた。人の目を見て離すことが、できなくて」

「それでメガネ?」
「うん。それと、メガネで自分の顔が隠せるからっていうのもあるよ。何かを隔ててるほうが落ち着いちゃうんだよね……」

――和泉、透矢

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和泉ちゃんがメガネをかけているのは、周りの人間が敵に見えるだからそうだ。

この言葉を聞いて、あこれは「投射」だなと思った。 心理学や精神医学で言う投射tは、自我の防衛機能のひとつとされるものらしい。

自らに何らかの問題(能力・容姿・状況・感情等)を許容できない場合、人は苦しみを受けるが、その不快感を分離し、他者に宿るものとして誤認する作用である。

 
つまり自分の他者による不安・恐怖が、「みんなが私のことを害そうとしている」という錯覚を引き起こしてしまう。片思いもそれと同じで、強すぎる恋は「あれ?相手も自分のこと好きなんじゃ?」という錯覚を引き起こしてしまう。

世界に敵がいっぱいいると思っている人は(それが法的・倫理的に被害がある事実に関わらず)、その人自身にそう思ってしまう「なにか」があるという考え方。

逆に他人を赦しほとんどの行為を肯定してしまえるような人間(=秋子さんとか)は、世界をそのように見えているということになる。(実際に被害がある事実に関わらず)

ふむふむ。

 

 

透矢の父、目を覚ます

 

僕が記憶喪失になり、花梨が奇妙な眠りにつき……あの夏から一年が過ぎた。

僕の記憶は……けっきょく戻らない。ただ、父さんを目を覚ました。夏休みが明けた途端に。

――透矢

 

透矢の父が目を覚ましたのが、夏休みが明けた途端だとのこと。夏休みが開けるのって9月1日~10日くらいだと思うのだけれども、透矢が学校はどうなんだっけ?とくに何日に夏休みが終わると言ってなかった気がする。

9月がはじまることで、透矢の父が昏睡から目覚める。これを予定調和、真実として仮定してみよう。

なぜ「9月」になると、目を覚ますことになるのか?
9月か……防災の日
違うねはい。

 

 

おわり

共通・花梨・雪さんの感想は一万文字を超えるほどに、書きたいことけっこうあったんですけど和泉ちゃんはなあ……ないよなあ……。


そもそも和泉ちゃんを「女の子」として見るのが厳しいというか、辛いというか、なんというか……なんだろう……。私おとなしい女の子、苦手じゃないんですけどキュンキュンこない人だなと再認識してしまうぞっ。

やっぱり女の子は勝ち気で、強気で、知的な頭いい子が良いです。きゅんきゅんくるよね。

 

琴乃宮 雪_感想(22775文字)

宮代花梨 感想(15963文字) 

水月 共通√ (15316文字)

 

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