猫箱ただひとつ

物語追求blog。アニメ、マンガ、ギャルゲーを取り扱ってるよ

水月 共通√ (15316文字)

スポンサーリンク

f:id:bern-kaste:20140503032219j:plain

水月の共通√のプレイ感想。
すごい難しくてモチベーションがりがり削られている……。

 

 

  

 父、雪さんを引き取る

f:id:bern-kaste:20140411010838j:plain

雪さんの両親は、彼女が幼いうちに亡くなってしまったらしい。
それで、どういう経緯なのかはわからないけど、僕の父さんが彼女を引き取った。

――透矢

 未だに雪さんの事がよく分からない。雪さんは透矢のお母さんだとは思うのだけれど、しかしそれなら何故「両親」がいたことと、その両親が無縁墓地に眠っていることになるのだろう?

透矢が見ている現実が、幻のようなものだというのなら、後付で設定された事実の可能性もあると見ていいんだろうか。

それと透矢のお父さんが「引き取った」というところにも、違和感……引っかかる部分を感じる。

 

 

見えていないものは、存在するかもしれないし存在しないかもしれない

自分のいる場所が病院であることはわかるのに、病院のある場所はわからない。窓の向こうに見える世界は、もう僕の理解の及ばない異世界だ。

――透矢

記憶を失った透矢からすれば、「まだ」見ていない世界はあるかどうかも分からないものなんだろう。曖昧で不確かな存在。そんな世界にいる僕。ゆえに確認しない限りは、その事実を事実として認められないみたいなね。

理論上はたしかに透矢のいうとおり。"観て"いなければ、存在しないことに等しい。しかしそのことに不安を覚えるのはごく少数の人間だろう。なぜなら理論上ではそうではあるが、本当に、実際に、肌感覚として 観測しない限り病院の外は "ない" と不安を覚えないから。多数の人間はね。

透矢は記憶喪失だが、案の定というかやっぱりというかEpisode記憶だけが欠蔵していて意味記憶だけはちゃんと残っている。

意味記憶すらも失ってしまったらそれは赤ちゃんからのやり直しだから、九死に一生を得た……という感じでもあるのだけれど。

しかしここで思う。透矢が記憶を喪失している直接の原因は一切語られていない。雪さんが言うには、和泉の父親が関与している可能性がないとは言い切れないとは言っていたが……。

f:id:bern-kaste:20140411013451j:plain


そう、なぜ透矢は記憶を失っている? ここに重要な意味があるはず。花梨がマヨイガから抜けだしたあと、記憶が失っていた事実と、この透矢が記憶喪失している事実は符号するものがあるんじゃないか?

つまり―――記憶を失うということは、ある現実を現実では"なくした"。と。

  

僕が、明日この世界に存在しているのかどうか――
この世界が明日まで存在できるのかどうかだって、わかりはしないじゃないか。少なくとも、僕に、昨日なんて世界は存在していなかったんだから


過去を認識できなければ、透矢にとって過去はないも同然である。

たとえ周囲から「昔ね、こんなことがあったんだよ」と語り聞かされても、実感がともわないものだ。だって昔を認識できないのだから当然だろう。

光を浴びたことが無い者に、いくら太陽光の特徴を伝えても理解できないのと一緒だ。 

 

 

 

不確かな世界で、唯一確かなもの

 

早く朝になれ。
何も見えない、こんな不確かな世界は、もうたくさんだ。ゆいいつ確かなもの、自分自身を求めて貪るように手をはいまわらせる。 

――透矢


Episode記憶がなぜ重要かっていうと、それは世界への安心感をもたらしてくれるものだから。過去になにがあったか、何を経験してきたか、どんな思い出があるかそれを10数年積み上げていけば、「世界って現実ってこんなものだよね」という予測が簡単に立てられるようになる。

東から西へ太陽が上り、夜になれば月が降りてくる。大地はいきなり消失したりはしないし、風は害をもたらすものではない。そんなふうに、 


だからその肌感覚としての実感の積み重ねがないということは、それは生きているだけで恐怖で潰されるのと一緒。

 

 

雪さんと泥棒と、玄関の鍵

 

雪「こちらも、すぐに開けますから……」
手慣れた動作でポケットから鍵を取り出す雪さん。玄関の鍵らしい。
(あ、れ?)
なんだろう。
僕は目の前の光景に違和感のようなものを感じていた。



とにかく、事件の当日、雪さんが病院から戻ると玄関の鍵は開けられていて、室内は荒らされていた。

当然のなりゆきで、かけつけた警察の人間と共に雪さんは現場を調べた。ここから少しばかり話が怪しくなってくる。さんざん荒らされた室内を調べてみた結果わかったのは、何も盗まれていないという事実だった。

白昼、人の家に忍び込む危険を冒しておきながら、その見返りである盗みを働かないっていうのは、ちょっとおかしい。

――透矢

 

・透矢は昏睡中である。
・雪さんは透矢の見舞いから帰ると、家が荒らされていた 。
・しかし室内を点検したものの、何も盗まれていないことが判明。


f:id:bern-kaste:20140411013714j:plain

これはただの空き巣泥棒の話しだったんだろうか?
金品以外の、なにか別のものを盗もうとしていたが、見つけることが出来なかった可能性も考えられる。

そうだと仮定するなら、透矢の父の書斎にある、開かずの引き出しの中身……だろうか。(結局あれは開けられるじまいだったけど、なんだったんだ……)

  

 

 

 



 

 

イザナギイザナミ、日本神話について

 

イザナギイザナミの二人は、協力して国を作った。だけど、国作りの途中でイザナミが、難産によって死んでしまう。

夫のイザナギは怒り、その時の子供を殺してしまった、というところか。

 
イザナギイザナミは二人だけの楽園幻想を作りたかったのかな? 子どもが生まれたことでイザナミが死ぬ、そしてその子どもを殺すイザナギ

この2つは一体どういう意味があるんだろう……というかイザナギは平気で神々を殺せるようなやつ?

f:id:bern-kaste:20140411015519j:plain

イザナミの死を悲しんだイザナギは、死者が暮らすという黄泉の国(よみのくに)へ行く。暗闇の中で二人は再会を果たす。しかし、イザナミの体にウジがわいて、雷神が生まれているのに気づいたイザナギは、恐ろしくなって逃げ出す。

イザナミは恥ずかしい姿を見られ帰すわけにはいかないと黄泉の軍勢に後を追わせる。イザナギは、持っていた髪飾りや櫛で気をひいて、その軍勢をやりすごして、黄泉の国と、この世を結ぶ黄泉平坂(よもつひらさか)を、大岩で塞いで、通れなくしてしまう』

イザナギが死者に会いにいくこと。
・死者が腐っていたこと
イザナギが逃げてしまったこと
 
なんでこうも、ナナミ様のお話と酷似しているんだろうか。それも伝承されている方ではなく、透矢と那波が夢見るお話と。


1)ナナミ様とイザナギ伝説が酷似しているのは、イザナギ伝説を読んだ透矢がナナミ様というお話もこうだったんじゃないのかな?という夢想した結果。つまり彼が夢でみる、ナナミ様のお話は彼の作り出した夢物語。

那波と夢を共有しているのは、それすらも透矢がそういう現実を見たいがために作り出した幻の事実。


2)那波様のお話が真実だと仮定する。しかしアマテラス信仰・神話を作り出したのって、お国なんだよね? 戦時中に天皇信仰を強めるための道具として使っていただけ。そんな彼等が、なぜこんなど田舎の昔話をベースに作るんだろうか?

A→山ノ民がこの町にいた事実が関連してきそう。山ノ民という存在で困るのは国側だ。なぜなら山ノ民はこの国の先住民であるから、はじめの人と謳っているアマテラス、もといアマテラス信仰の根幹がゆるぎかねないから。

ちょっといまいちここ理解してないので、説明がガタガタだけど赦して。

 

+++

もうひとつ。ここは外しておけない。

透矢がわざわざ図書館で借りてきた本は何を意味するのか?

このイザナギ伝説の本は、民俗学者である父親の書斎にはあるだろうと和泉ちゃんは言っていた。それを記憶を失う透矢ももちろん分かっていたことであると。

しかし、父の書斎に同類の本があるにも関わらず、学校の図書館で借りてきた透矢。これはなにを意味するのか?


透矢もまたこの地に根付く、ナナミ様伝承に興味を持っていたんじゃないかと考える。しかし家をほっぽりだして日夜研究に勤しむ父親に反発している彼は、素直に借りることが出来なかったんだと。

そして透矢が「本を借りて」まで読むとはどういうことなのか。ナナミ様伝承・信仰の概要はこの町の子どもなら知っているであろう。和泉も花梨もすらすら言えていたのだし。

しかしもっと知りたいときは本から知識を得るしかない。透矢がナナミ様伝承をもっと知りたいと思うとしたら、どんな時だろうか?

・父親がなにを研究しているのかその一端を知りたい
・あるいは雪さんについて関係がある?

雪の正体が、本当に実在する人間だとするなら、彼女のことを知りたいと思って、山ノ民⇔ナナミ様のことを追求しようとするのは自然だろう。

ただ雪さんの正体が本当に謎なので、ここは保留にしておく。

 

 

  

 写真の女の子のブレ

でも、変な写真が多いせいもあってか、夢の女の子と同一人物だと言い切るのには、不安が残る。

どうして、はじっこで顔半分とか、暗がりでよくわからないとか、手ブレが出てたりとか、そんなのばっかりなんだ?
――透矢

アルバムにあった写真は、ブレが多く、顔を認識できないものばかりだった。それもある女の子のみ。

……これは誰だ? 透矢が「夢の中の女の子かも」というくらいなのだから、年いった人物ではなく、透矢とその当時の年齢の子なのだろう。

雪さん? 那波? それともすず?……いやすずはちがうかなー……。

 

 

 

平等という概念について

雪「生命が意思をもち、価値という概念を生み出した段階で、平等なんていうのは、言葉以上の意味を持たなくなってしまったんじゃないでしょうか」

透矢「え?」

雪「もっとも、平等という言葉そのものが、価値という概念を根底に立脚しているんですよね。そう考えると、人間は生まれた瞬間から平等ではあり得ないというほうが、正しいのかもしれません」

「ええとですね、この世界には運の善し悪しだとか運命だとかいうものが、存在していると思うんです。お父様は金銭面で、他の方より恵まれた環境に生まれた。だから、相応の生活をしている。それだけのことなんじゃないでしょうか?」

 
平等とは対等と同じでいいと思う。つまり「差」がない状態のことを平等というんだろう。そして平等とは物の「価値」の大きさ、量を基板にしている。

しかし雪さんは言う。人間は生まれた瞬間に、平等なんてものはありえないと。つまり人間には生まれながらにして「差」が生じているから決して平等なんてないんですよと。

そりゃそうだよねと。

 

 

道祖神

雪「道祖神ですね。こうして道ばたに立って、外からの疫病や悪霊を防いでくれるんだそうですよ。」

 f:id:bern-kaste:20140423003756j:plain

道祖神とは

路傍の神である。(中略)村の守り神、子孫繁栄、近世では旅や交通安全の神として信仰されている。

古い時代のものは男女一対を象徴するものになっている。餅つき(男女の性交を象徴する)などにもその痕跡が残る。

 


――道祖神.Wikipedia


透矢はやたらこの「道祖神」のことを気にかけていた。何度も何度も。しかし一体なぜだ? 道端にいる神様、ムラの守り神……男女の性交を意味する……。

神話のナナミと何かしら関係があるんだろうか?


 

 

 神社であらわれるナナミ

(キミは、夢の…)
言葉が出ない。
同じだ、あの夢の中と。
自由にならない体も、ぼんやりとした視界も、むせかえるような青臭い空気も、はかなげにたたずむ、あの少女も。
――透矢

とうとう夢の中であっていたナナミが、現実にまで侵食してきた。この現象をアリスはなんっていってたんだっけ?……。


 

 透矢の父の立場

僕の父さんはその阻止派に属していて、中心人物的な扱いをされているという。つまり両派の対立は、イコール、瀬能と新城の対立でもあるということだ。

――透矢

 
透矢の父は村の工事の阻止派だった。これはいわずもがなナナミ様伝承を調べている彼にとっては都合悪いことだろうよね。

しかし……うーんだからなんだって感じである。和泉ちゃんの件でも、和泉の父親は結局出てこなかったのはなにかワケでもあるのか? この世界は本当に「現実」なのか? 透矢が生み出した世界ならば和泉父が出てこなかった理由も推察できそうだが……。


 

 

 透矢の交通事故

「もちろん、事故の話は想像の域を出ないものです。
 可能性を肯定するだけの根拠もありません。ですが――」

雪さんは、おもむろに振り返ると、坂を見下ろすように設置された監視カメラのレンズを、キッとにらみつけた。

「雪にはその可能性を否定することもできません。どうか、お気をつけください」

――雪

f:id:bern-kaste:20140423003925j:plain


雪さん曰く、透矢が事故にあったのも瀬能の可能性は未だにある、とのことだった。断言ではない可能性のお話。

今の透矢では、それが可能性が高いの低いのかもよく分からない。けれど雪さんを信じるのであれば、「瀬能という男は殺人すら厭わない」ということである。そういう背景が、過去が、いくつもあったのだろう。透矢が知らないだけで。

となると、瀬能の目的はなんだったんだろう? 村の大規模工事の阻止派である透矢の父を殺そうとした。殺すことで頭のいなくなった集団は簡単に瓦解させられると踏んでいたのかもしれない。

しかし透矢が巻き込まれたのはなぜだ? 偶然? たまたま?意味なんてなかったんだろうか?……分からない。

透矢と父親が交通事故を起こしたその情景すらも分からない。透矢は車にのって事故にあったのか、それとも歩行中に跳ねられたのか……どうなんだろう。

少なくとも、事故という「一回の出来事」で、透矢とその父親2人を重篤にできる状況……。交通事故であるのならば……いや可能性が多すぎてうーんという感じである。

 

 

 

おとぎ話とウサギの風船

 

雪「不思議だから、おとぎ話なんですよ。夢を見るためのお話なんですもの」

透矢「確かに。それじゃあ、いま僕が手を離してあげたら、このウサギも月まで昇れるのかな?」

雪「そうですね。透矢さんが、その子を応援してあげたなら、きっと。月に行くのは大変なんです。だから、子供は夢をつめこんで、大人は魔法の力を浸かって、ウサギを応援してあげるんですよ」

透矢「雪さん、魔法って、何?」

雪「大人は、子供ほどたくさんの夢を持てません。その代わりに魔法が使えるようになるんです。夢を力に変える、大人の魔法。その後押しを受けて風船ウサギは月まで駆け上がります。そこでお餅をついてくれるんですよ」

 
雪さんが話している風船ウサギ。夢をみるためのお話。その為には応援してあげなければいけないし、子どもの夢を詰め込み、大人の魔法の力も使ってあげなきゃいけない。

そうしてやっと風船ウサギは、お月様にいけるのだ。お餅をつく?……"餅つき"? 

気になるところばっかりだまとめる。

子どもの夢というのはそのままの意味で「夢を見る心」ということ
大人の魔法というのは、おそらく「涙石」のこと。意志の力を現実に具象化する。
そして「お月様で餅をつく」。これが引っかかるな。餅つきが男女の性交を意味しているのなら、そして夢を叶えた風船ウサギが息つくところが「月」だというのならば

この風船ウサギのお伽話は、雪と透矢2人のたどり着いた未来そのものだといえる。マヨイガといわれる夢の果て、遠き理想郷。そこで男女二人が一対となり暮らす。子どもの心をもち、涙石によって夢を叶えた……。

 

 f:id:bern-kaste:20140406034541j:plain

雪「ウサギたちは月まで運んでもらった恩返しに、私達の次の世代まで夢をつないでくれるんです。お月様にはウサギがいるんだよ――そんな素敵な夢を」

雪「こんなお話、信じられませんか? でも雪の知っているお月様はそうなんです」

透矢「信じるよ。そういう月が一つくらいあっても、いいと思う」

キザだろうか、ご都合主義だろうか。
だけどいいんだ、
たとえ嘘でも幻でも、
これはおとぎの話、
夢を見るための、話なんだから。


次の世代に夢をつなげるかあ……。涙石が現代に存在するのも、ナナミ様の伝承が老若男女とわず受け継がれているのも、誰かの夢がかなった恩返しなんだろうか。

 

放たれた風船ウサギは、ぐんぐん空へと駆け上がり、やがて、もう一羽に追いついた。二羽根のウサギは絡み合い、寄り添うようにして、夕焼け空の彼方へ消えていく。

月へ、向かったんだ――
ウサギたちが住むという、月へ。 

 

 

 

 

 雪のネバーランド解釈

雪「雪は、ネバーランド自体が一つの虚像だと思ったんです。ピーターが自分のために作った幻の世界。だから、あの国の住人であるティンカーベルは、ピーターが作った幻の一部なんじゃないかと」

雪「一人ぼっちの少年、ピーターパンは自分にとっての理想郷――時が止まった、子供だけの王国を築こうとしています」

透矢「でも、子供たちはいつか目を覚まして、ネバーランドは去っていく。それは、子供が大人になるっていうことだよね」

雪「ええ。ピーターだけが、時の流れから取り残されてしまうんです。そうして、最後には、大切な人からも忘れられてしまう。だから、ピーターパンは子供だけのものなんじゃないでしょうか。彼を理解し、受け入れられるのが、子供だけだから――」

周囲の世界を受け入れず、ただ、自分の内なる世界に固執して永遠を求め続ける。そんな少年の姿を想像して、僕は不意に泣き出したいような衝動にかられた。

――透矢、雪

f:id:bern-kaste:20140423005515j:plain

 雪さんはやけに「幻」や「夢」について語ることが多い。
これは雪さんからのシグナルなんだろうか?……。

私は"そういう存在"なんですよと、気づいてくださいっていう。

あと透矢が言っていることも気になる。つまり目を覚ましてしまえば、ネバーランド(=雪)さんは消えるってことの「目を覚ます」という部分について。

これは透矢が雪さんが幻、あるいは虚像のような存在だと認識したら、雪さんが消えるという意味じゃなく。自分の現実を"定めて"しまったら=目を覚ますってことなのかもしれない。

いつも花梨の舞が失敗したあと、絶対的に雪さんは登場しない。透矢が雪さん以外の誰かの「現実を見よう」とした場合、もちろんその誰かの側にいくことになるこの日ね。

だからこそ、雪さんを見続ける気持ちがなければ、お祭りの日に雪さんの側にいようと思わないし、そうしなければ雪さんと自動的にお別れしてしまうってわけか。
でもなぜ、お祭りの後、雪さんは消えてしまうんだ?

→花梨が突然倒れたこと
→ナナミ/ナナミ父による常世の門を開いたこと

常世の門が開くと、どう不味いみたいだなあ……。しかしなぜ常世の門が開いたらダメなんだろう?

そしてなぜ花梨は倒れるんだ? よくわからん。

 *

"彼を理解し、受け入れられるのが、子供だけだから――"

雪さんはそういった。つまり雪さんを理解し、受け入れられるのは、子どもの心を持っている人だけというわけか。永遠を望み、悠久という理想というものを望むものはいつだって大人じゃなくて……子どもか……。ふむ。

 

周囲の世界を受け入れず、ただ、自分の内なる世界に固執して永遠を求め続ける。そんな少年の姿を想像して、僕は不意に泣き出したいような衝動にかられた。

透矢がここで泣きたくなってしまったのは、雪さんの存在を無意識に感じ取ってしまったからだろうか? 雪さんはこの現実世界にいない人間だと。


いいや違うか。透矢は自分の心が「内なる永遠世界を望んでいる」ことに気づいちゃったのか。

 

 

 

  

 記憶があいまい

いちど見失ったその瞬間から、彼女たちの印象は、霧が散っていくみたいに、じんわりと消え去ってしまう。

夢や幻は、それでもいい。
だけど、さっき観たばかりの写真すら鮮明に思い出すことができないこの状況は、どう説明する?
――透矢

 
"さっきみた写真すら"よく思い出せない透矢。それはつまり、今、ここで生きている現実が彼にとって「夢」となっているということだろう。

夢とはなにか? それはもう"思い出せない記憶"のことである。思い出せないからこそ夢は夢である、そしてそれが"思い出せる"のなら、現実となんら変わりがない。

 

 

 怪(あやかし)

「透矢、あなた…何者?」

大きな瞳が、僕を見上げていた。
射抜くような、だけど、どこか怯えのような色を含んで。

「何者って…」
「怪(あやかし)…」
あやかし?

『人に非ず…』
「?」
『この世にあってはならない者。それが怪だ』

 ――透矢、アリス

アリスは、透矢と那波があやかしだと言う。二人は人ではないと。後にアリスは透矢を「中途半端な存在」というようなことを言い、ナナミのことを本物のアヤカシと表現していた記憶がある。

透矢がみる幻影としてのナナミ様ではなく、この現実世界に立っている牧野那波のことを「怪」だと。

アリスがいうアヤカシとはどういう意味だっけなあ……。たしか"こっち側"の人間じゃないとかそういう大ざっぱな意味だった気がするんだけど。

つまり、牧野那波は"あっち側"――おそらくマヨイガ――の存在なんだろう。アヤカシか…。

 

お祭りの日、那波が透矢を押し倒したのは、彼女にとって現実のえん挑戦状の出来事にすぎないから?…(那波ではなく、ナナミ様的な意味で)

 

 

 アリスの忠告

アリス「今日のお礼に、いいこと教えてあげるわ。あの女とは離れなさい」
透矢「…そんな、よくわからない理由で、彼女のこと嫌いになんかなれないよ」

アリス「だったら、マリアと関わらないで」

「要するに、あの女は普通じゃないの。だから関わりたくない。関わればロクなことにならないから」

 
アリスはなんでここまで那波に対して、怯えを抱いているのだろう? その理由をなにか言っていた気がするのだけれど、どうだったけ。


 

 

花梨の癇癪と、もう透矢は死んでいるんだよな…ってこと

花梨「幼なじみのあいさつは、だから、なんていうか……もっと自然なあいさつ! 幼なじみなんだからわかってよ、馬鹿」

かんしゃくを起こして、花梨はドカドカと地面を蹴った。

 
花梨の複雑な感情は、記憶喪失前の透矢と、喪失後の透矢の差異になっとくがいかないからだ。

納得がいかないというのは、花梨の中にある透矢という人物像への「期待」が、今の透矢が満たしてくれないから。でもそれって…もう無理なんだよね…。だって過去の透矢はある意味で死んでいるのだから。

つまり「過去」の流れを継いで透矢を見てしまうのではなく、「今」だけの透矢を見続けることが出来れば、この悩みは改善するはず。でもここがいちばん難しいんだけどね。

あるいは、「今」を「過去」にしてく(=思い出を積み重ねていく)ことで、対処は可能。

 

 

何度も何度も「同じ夢」をみる透矢

"ざざーん、ざざーん"
波音がする。
夢の中にいた。
僕は正面に立つ大きな木、そして、髪の長い少女に向かい、弓矢を構える。

どうして? どうして、僕の手で、あなたを射抜かなくちゃいけないんだ?

そうだった。手を離さなければ、夢が終わらない。この悪夢に終止符を打つため、僕は、この手を放すんだ。
そんなことのために、僕は、彼女を殺してしまうんだ。
――透矢

f:id:bern-kaste:20140428210757j:plain
透矢が夢を終わらせることは、すなわち、それを"現実にしたくなかった"ということ。(CF.那波√)


その現実を「夢」にしたかったからこそ、ナナミに矢を放つのだろう。しかしなんでナナミを殺すことが、夢の終わりになるんだっけ?

そして花梨√でもナナミ様を殺すが、なぜ透矢は覚えている道があるのか?

たぶんここらへんすごい大事なこと。

 

もういい、帰ろう。
こんな夢はたくさんだ。
だけど、僕が帰るっていうことは――


<やっぱり、この手は離せない>
<…でも、帰らなきゃ>

 

 

 男の子と女の子

「僕、おねえさんの話しなんかしない。練習も、これからはずっと、花梨ちゃんと一緒にする」

「…ホント?」
「ホント」

「…でも、男の子が女の子の味方しちゃいけないんでしょう? 透矢くんまで仲間はずれにされちゃうよ」

――少年期透矢・花梨

 こういう男の子は、女の子はっていう意識は小さい頃からすでに産まれているんだよねえって実感する。それは父親から母親から、先生から、あるいは近隣住民から「性差の価値観」を学習し、行動にはまで反映するようになる。

この"男の子が女の子の見方をする"っていうのは、その価値観の上での判断だよねー。そして自分と共通点があるものと結束を固め、そうじゃない者を排除するこれはもう完全に「内と外」を強める為の行為。

国民国家思想とかもそういうのだしね。

あーでも、「人類VS非人類」の戦争が起きた時、人間が意思を統制できない問題は、技術的な…いや能力的な問題なんだろうか?

つまりカバーする範囲が巨大だと、無理じゃね?ってこと。国VS国なら、ある程度意思を統率できるのに出来ないとするのなら、これは共通点が脆弱すぎることだろうか。

「人類」というたった一つの広すぎる共通点じゃ、共感できないみたいなね。

 

「花梨ちゃんのこといじめるんなら、庄一も他のみんなも、もう仲間じゃない」
「……」
「だから、僕とがんばろうよ」

――少年期透矢・花梨

 もう透矢はやさしいなあ……。こんなこと言われたらもうきゅんきゅんだよね。

 

 

 

壊れるぞ?…透矢

「キミのそれは、治そうと思って治せるものじゃない。過去という言葉にこだわり過ぎれば……壊れるぞ」

最後の言葉に、背筋が凍りついた。

 ――牧野健司、透矢


牧野の父のいうとおり、過去に固執すればするほどに透矢の精神は不安定になっていくだろう。だって、それは"解決の出来ない"ことだから。いくら過去を欲しようとも、それを取り戻す保証はどこにもない。

過去ばかり見ていると、「今」を見ることがなくなってしまうみたいなね。

これは正しい意見なんだけど、感情的にはやっぱり難しいもの。とくに記憶喪失は身体のなかに「空白」 があるのと同じだから。その空白を満たそうとしてしまうのは自然だと思う。

そういった欠損を、欠損のままでいい、そう思えるのって一体なにが必要なんだろうか? 

心象強度?違う
自己受容?…半分くらいあたり

でもその為の入り口は、やっぱり「誰か」なんだよ。人でしかありえない。というよりは誰かに支えてもらうことが近道といえるかもしれない。



那波を勉強会によばない理由

庄一「言われてみると、なんでだろうな」
花梨「和泉が呼んでないか、牧野さんが遠慮してるか、どっちかじゃない?」

庄一「まあ、そんなに気にしなくていいと思うぜ。わざと呼んでないってわけじゃないし

透矢「うん…」

二人とも隠し事をしている様子はない。なのに――妙に引っかかりを覚えた。

 

f:id:bern-kaste:20140428210856j:plain

透矢の家で勉強会。集まったのは透矢、花梨、庄一、和泉の4人。しかしなぜ那波を呼ばないの?という透矢の言葉に、二人はそう答えた。

つまり、呼ばない理由はないのに、呼んでいないというこの事実。

これは何を指しているのか? おそらく牧野那波という存在は希薄なんじゃないのかと思った。朧げな存在なゆえに、うまく認識できないから「勉強会に声をかける」という発想が生まれてこなかったと想像する。

 

 

ナナミ様伝承

少女の記憶は戻らぬまま時が過ぎ、彼女は次第に、そこでの生活、そこでの自分の立場になじんでいった。やがて、七波と少女の間には、深い信頼と愛情が生まれていた。

才能を買われた少女は術師として、七波を影ながら支えた。そして、夜には、二人は幾度となく抱き合った。

少女(=後のナナミ)と七波の昔話。これは本当にあった出来事なんだろうか? それとも透矢の夢見ている虚構?……いやこの問いにはあまり意味がないかもしれない。

本当にあった、と仮定しなければ進めないんじゃないか?

ただ気になるのが、アマテラス伝承と、ナナミ様の昔話がとても酷似していること。天岩戸、髪飾りなど。

これはナナミ様たちが源流で、そこからアマテラス伝承が作られたと見るべきなんだろうか……。

 

 

 

 花梨の話って結局?

透矢「僕で力になれることは?」
花梨「応援くらいかな」
透矢「そ、そう…じゃあ頑張って」

花梨「ありがと。そうだ、もしこれが治ったらキミに聞いてもらいたい話しがあるんだ。そのときはよろしく」

「うん。まあ、言えたらなんだけどね…」

f:id:bern-kaste:20140428210951j:plain

花梨が「治す」と言っているのは、本番で極度にあがってしまうことだろう。そしてそれが治ったら、話したいことがあるとのことがだ……結局なんだったのだろう?

 

 

 

ナナミを見るということ?

 

「ねえ、キミは神様なの? どうして僕の前にだけ?」
「違います。あなたが、ナナミのほうを見てくださった」
僕が、見た?
「ええ。ナナミは、いつだってお側にいますわ……約束ですもの」

――透矢、ナナミ

 
神社にてナナミと会ったときのこと。彼女は透矢が「見て」くれるからこそ、自分はここにいると告げている。

ナナミはいつも透矢の側にいるらしいのだけれど、実体化する(つまり透矢からして"見えた"状態)になるには、透矢が"見"なければいけないのだろう。

もうここらへんは観測の話になってくると思うんだけど、しかしー?

ナナミが常に透矢の側にいることが本当なのだとしたら、小さいころの約束「いつも側にいる」ということを愚直に守った結果なんだろうか。



 

和泉ちゃんと名札

和泉「今日で、最後かな……これも。信じるの、疲れちゃったもん」

本当にくたびれたように、和泉ちゃんは名札を撫でた。

 

お父さんとお母さんと自分で3人で書いた、スク水の名札。和泉ちゃんはお父さんのことを「信じて」いたからこそ、親子の関係を続けてきたのだろう。でも結局裏切り続けたまま、ここまで来てしまい、最終的には信じることを諦めた。

「今日で、最後かな……これも。信じるの、疲れちゃったもん」
本当にくたびれたように、和泉ちゃんは名札を撫でた。

――透矢、和泉

この「信じることを諦めた」というところがすごい気になる。信じることを止めた瞬間に、 「今」が変化しちゃうんじゃないか? いやそりゃ現実的に考えて、何かを終わらせてしまったら変化するのは当然なのだけれど、此処で言っているのはそういうことじゃない。

世界が歪むとか書き換わるとか、変質するとかそういった意味。


 海底の人工物

海底に人工物らしきものがあった。
何かの遺跡か?
ところどころ、光っているように見えるけど…

『っ!』
こんな時に――ひどい頭痛がした。痛みの向こうに見えるのは、なんだ…

ようやく全体像がつかめてきた。
石畳のようなもの、何かの台座みたいなもの。明らかに、何か意図を持って作られた建築物だった。現代の建物で言うなら神社――いや、石造りだし、神殿っていうほうが雰囲気には合っているだろうか。
和泉ちゃんの様子だと、これを僕が見るのは今日が初めてのようだ。こんなもの、僕の記憶と関係あるはずがない……
ないのに、底を目指す自分がいた。

――透矢

 
この神殿はけっきょくなんだったんだ?
透矢がこの神殿に何かしらの違和や気付きみたいなのを感じているのは分かる。となるとナナミ様が生きていた昔の出来事関連? 昔の神社の名残が、海底の遺跡ってこと?

あーもうよくわからん。

 

 

 宮代神社と、御社

「やしろ……おんやしろ」
これは違う。
「み…み、やしろ…………みやしろ!?」

宮代――花梨の苗字と同じ…だとしたら何か関係があるのか?

 
大和神社には梓弓が祀られていた。
宮代神社には何が祀られているのだろう。
そして巫女との関係は一体?
そしてマヨイガにある御社が、のちの宮代だとするのなら、それは一体何を意味する?

洞窟を守るように立ててあった、御社。
洞窟の中には、放射線?涙石がたくさんある。そしてそこは儀式の場。星読み。

 

 

雪ちゃん?……

やがて、僕は泣き疲れて寝てしまった。
「あ…」
その日、僕は、ママの夢を見た。

「ふふ……おやすみなさい」
パパとママがいて、雪ちゃんがいて、花梨ちゃんがいて、庄一がいて――目が覚めたら、そんなふうに暮らせているといいなぁ……



――少年期・透矢

 雪ちゃんって風船の名前だよね?……
でも……なんだ……本当に雪さんは「人間」として実在するのか?

それともこの少年透矢の呟きは、風船雪ちゃんを指しているのか人間雪ちゃんを指しているのか分からないので良くわからない。

 

 

お父さんの見舞いをしない透矢

顔もロクに覚えていない父さんが、その時、やけに真剣な表情だったことを、なぜだがか思い出した。

――透矢

 そういえば透矢はなぜ父親の見舞いをしないんだろう?

別に集中治療室にいるわけでも、面会が難しいわけでもないのに(父親は昏睡しているだけ)。

一回くらいお見舞いしてもいいんじゃないだろうか? 例え透矢の中に記憶がないとしても、父親の顔を見ることで記憶の想起の手がかりや、記憶が戻る可能性だってある。

いくら事故+記憶喪失だとしても、一回も見舞いをしないというのはすごく不可解である。父親に会うのに抵抗があるのならばまだ分かるが、透矢自身そうでもない様子だ。うーん。ここもしかしたらすっごい重要なんじゃないか?

「透矢の父親」なんて存在、この世界にいないんじゃないか?

 

 

 

  BADEND

みんなの優しさに甘え、自分の影を追いかけ、汗を流してきた、この一ヶ月。
けっきょく、僕に何ができたんだろう? 悔しかった。僕が、事故になんか逢わなければ、もう少し何かができたかもしれない。そう思うと、今の自分っていう存在が、とてつもなく無駄で、どうしようもないもののようにすら思えてきた。

僕は、瀬能透矢に、なれない。

なんなんだろう、僕は、
なんにもわからない世界に放り込まれ、辛い思いをして。

水月」の核はここか……。

 

もしも、僕が記憶を無くしていなかったら。今頃は、試合に勝って、みんなに、もてはやされていたんだろうか。

もし夢の中の彼女を射抜かずに済めば、夢は続いて、僕と彼女に、新しい未来が開けていたんだろうか。

いくつも転がった可能性の、いちばん、どうしようもないところに僕はいるのかもしれない。誰から必要とされるでもなく、ただ、瀬能透矢っていう男の、入れ物として存在している。

もう、いい…逃げたりしないから、早く目をさましてくれよ。本当の僕。なんでもできるはずの、僕じゃない僕。

――透矢 

f:id:bern-kaste:20140503030431j:plain
なぜこれがBADENDなのかというと、瀬能透矢は今、このときを生きていないからだ。「もし」という可能性世界のことばかりに思いを馳せて、ああだったら、こうだったらと悔やんでいる。

でも結局のところ、「もし」を夢想しても記憶喪失じゃない透矢になれない。透矢がすることは、万能な自分(=勉強が出来、弓道も出来、花梨と上手く疎通出来た自分)を忘れて、「今」ここにいる自分であがくしかないのだろう。

そう悩んじゃう気持ちも分かるし、失ったかどうかも分からない記憶喪失状態で「損失感」を覚えてしまうのも少しだけ理解できる。だからこれは良いか、悪いかの問題じゃなく、「可能性世界」を生きてしまうと、現実でうまくいきられなくなってしまうというだけなんだろう。

  

眠い。
明日の朝には、この悪夢も、終わっているんだろうか。急速に、意識が薄れていくのが感じられた。

さようなら――

"ざざーん、ざざーん"
眠りにつこうとする意識の彼方で、あの日見た、少女の現像が、波間に消えていった。

 
そして透矢のここで生きた現実は、泡となって消え失せる。『夢』となったのだろう。そしてまたどこかの可能性世界で、起きる。そのときにはこの時間で葛藤したことなんて忘れているに違いない。

 

大和鈴蘭

 

f:id:bern-kaste:20140407020835j:plain

花梨「あー、私だって無理して神主になれなんて言う気はないんだけどさ。なんていうかほら、もあんな感じだし」


一周目ではでてこなかった「大和鈴蘭」。この花梨の言葉がきっかけで、彼女は生まれたのかもしれない。そんなことを思った。

花梨が「庄一の妹」という単語から、透矢の次の世界に「庄一の妹である鈴蘭」が創りだされたのではないかという指摘。

 

 

 ナナミ様と涙石。海

和泉「ええとね、ナナミ様が海にいらっしゃるのは、ナナミ様の伝承と関係があるからなの」

透矢「伝承?」

和泉「すごーく大ざっぱな説明になっちゃうんだけど、ナナミ様には愛してる人がいたのね。でも、色々あって、その人は海で死んじゃうの。だから、ナナミ様は愛する人を想って海岸へ下りてくるんだよ」

花梨「そう。ナナミ様の願いが叶うことはないのに、彼女の流した涙は、ナナミ様を信じる他の誰かの願いを叶えてくれるんだよ。悲しい話だと思わない?」

 

 

 

 雪さんの行動

透矢「大勢でなにかするのは、あまり好きじゃない?」

僕の問いかけに、雪さんは本当に困ったという顔をして、考えこむように顔を伏せた。

雪「自分でも、よくわからなくて。雪もみなさんのことは大好きですし、一緒にいて楽しいとも思います。思うんですが、雪は駄目なんですよ」

 雪さんが大勢の前に出るのを嫌がったりするのって、彼女の存在が希薄だからなせいかなと思った。

おそらく雪さんがここにいられるのは、透矢という観測手あってこそなんじゃないか? あとは他人の「観測がない」状態も含まれる。だから多くの観測にさらされれば、自ずと存在強度が薄まるみたいな。

それを危惧していると取られると、なるほどねーと、。

 

 

水月ビジュアルファンブック (MAGICAL CUTE)

水月ビジュアルファンブック (MAGICAL CUTE)

 
水月 ~Portable~ ベスト版

水月 ~Portable~ ベスト版

 
水月 弐 (通常版)

水月 弐 (通常版)