猫箱ただひとつ

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2014年3月に終わったアニメ10作品に感想つけていきます。『未確認で進行形』がとても良かった!(12320文字)

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未確認で進行形 vol.2 Blu-ray 初回生産限定版

2014年3月に終わったアニメ10作品、感想をだらだらっとつけてきます。

本当はもっとさらりとした記事を予定していたんですが、がっつり書いてしまいました。(こういうこともありますよね!)

 

では行ってみましょー。

 

 

 

 

1)そにアニ

アニメオリジナルfigmaすーぱーそに子 水着Ver.付(初回限定版) そにアニ(1) [Blu-ray]

満足度:★★★+

正直期待してなかった『そにアニ』。しかし全12話どの回も良かったです。野良猫(ライス)を助けたり、豪華客船でゾンビが逃げまわったり、あるいは夢を諦めてしまった人に希望見せたり……そんな良いほっこりアニメでした。 

ロック要素ぜんぜんなかったですけどね!!!Σバチコーン!! ED楽曲が12回変わり続けたことが、唯一のバンドっぽい要素なのかも?ね?

 
この調子でニトロ作品の『スマガ』もアニメ化したりなんかするかもですね。ギャルゲのアニメ化に特別に期待していない私ですけど、スマガはぐりぐり動くと面白くなりそうな気がするんですよね。


(話し逸れた)

そにアニ』で特に好きな回は、小説家の道を諦めそうになっている女性が再び夢を掴もうとするお話でしょうか。

何の刺激もない職場、ありきたりな日常、諦めかけた夢の残滓を追い続けるキャリアウーマン。そんな彼女はある日、仕事でスーパーそに子と関わっていくことになります。

そに子の日常を追いかけ、そに子のロックを聴いて「もう一度夢を追いかけてみようかな……」と彼女が思うところにグッときます。

音楽は、ロックは、いつだって人の「観念の世界」を揺さぶってくるんですよ。なぜならこのツールは人がイデアの世界へと行く為に作り上げたものだから! 声帯を震わせ、弦を掻き鳴らし、空間を音素で満たしていく。その音の粒子で創りあげられた空間はきっと、一瞬だけ、人の『夢』をひらく場所になっていると、私は思うんですよね。

音楽で熱狂するのって、そういう魅力があるからこそなんだと。ほんの一時でも全てが満ちるセカイに行けるからこそ、夢を見続けられるのかなって思いました。


えと何の話しだっけ……。そうそう「そにアニ」は胸がうるっとするアニメってことでしたハイっ。

 

 

 

2)中二病でも恋がしたい!

中二病でも恋がしたい! 戀 (7) [Blu-ray]

満足度:★★★★

一期では「中二病は別に悪いもんじゃないんだよ?」で締めくられ、二期になり「中二病のまま恋だってしたいよ!」という話が全面に出てきました。

そう『中二戀』を一言でいうなら「中二病のまま、恋出来るのかな?」ということです。

幻想の住人である「中二病者」が恋をしてしまうと、強制的に現実に引っ張られてしまう。邪王真眼がどうとか不可視境界線どうとかそんなのどうでもよくなってしまう。なぜなら『恋』とは、幻想世界にあるものではなく、現実にいる人間を対象にした行為なのだから。


好きな男の子がいる。大好きな勇太がいればそれだけで世界は満たされていくもの。すると中二病度なるものがあれば、それは急速に下がっていっちゃうんですよね。


そんな中二病と恋の相克によって悩んでいる六花に、七宮という女の子が迫ってきます。「ねえ君はどっちを選ぶの?」と。

恋かそれとも中二病どちらを選ぶのか、どちらを切り捨てるのか。いずれにしてもに一つしか選べない。しかしどちらを選んでも大事なもう片方を失ってしまう最悪の二択。

……―――六花さあどうする?! 


六花が選んだのは七宮が提示した2択には無かった可能性を選びます。つまり「中二病のままで、恋もする」という第三の選択を選ぶんですが……果たしてそれは実現可能なんだろうか?。

否!!

やるかやらないかそれだけ! 可能性が低くてもそれを選びたいんだよ!と。そんな六花ちゃんの強い意志が感じられました。私はこの選択は滅茶苦茶難しいものだとは思いますが、でも彼女ならやり遂げてしまうかもしれません。

七宮の恋、六花の恋、勇太の恋、そんな甘くも"痛い"最高のキャラアニメでした。七宮も六花も大好きだよおおお!!!いやっほう!!!!勇太ももちろんくみん先輩もモリサマも凸森もね!


中二恋6つほど記事書いたのでよろしければどぞ。 

 

中二戀の記事

 

 

 

 

3)いなり、こんこん、恋いろは

 

いなり、こんこん、恋いろは。 第1巻 [Blu-ray]

満足度:★★★

いなりという女の子は、神様に「私◯◯さんになりたい!」と御願いします。◯◯さんになることで、いなりが前から好きだった想い人の隣にいられるから……でもこれって怖いお願いだと私は思うんですよね。

つまり「誰かになりたい」と望むいなりは、自分なんか要らないって言っているのと同じです。今の自分がどうでもいいからこそ、他人の人生に憧れ、その人に"成り代わりたい"と希求してしまう。

彼女は事ある毎にだれかに「変身」します。(この変身できる力は神様から授かったものなんですけどここでは割愛)問題が起きたら自分の姿で解決するんじゃなく、常に誰かの姿になり上手く処理しようとする。友だちが不良に絡まれていたら強気な人間に変身し、頼まれたラブレターを渡すことに失敗したらその本人に変身し、直接告白してしまう……とかね。

彼女はいつも、何時も、ずーっと「誰かになって」ばっかりでした。

ここが私は見てて不可解……というか不愉快だった。ウカ様がいなりに力を授けたのは、不用意なお願いで元の自分の姿に戻れなくなった彼女を助ける為だけのもの。なのに! なんでこの子は「それ以外」のことに何度も使うんだろう?と。

そんなに自分のことが嫌いか? と。

いつもいつも「誰かになりすましている」彼女を見ていると、ため息しかつけません。「私は私なんだ。誰かになんてなれない」と決意してからも、誰かに変身し続ける毎日。←なんだそれ……。

けれど人は愚かですからね……失敗して失敗して学習できないことなんて当然のことであり、学習したと思ったら同じ過ちを繰り返し続ける。ああなんて愚かなんだろう、神様が「人間なんて」と蔑んでしまう気持ちもよく分かるなって……。


最後はウカ様に神の力を返し、神との接点を失ってしまったいなり。以前のようにウカ様や他の神様を観ることは出来なくなっちゃいましたけど、きっとこれで良かったんだろうなという気がします。

あのままじゃいなりは自分の力で何かを成し遂げる事がなく、神の力――人の世でいえば"ズル"――で全ての事象を乗り切ろうとしていたからですね。多分あれがずっと続けば狂っていっちゃう気が……私はするなと……。

序盤は神と少女のハートフルアニメだー(≧▽≦)!と思ってたんですけど、なんか全然違ったなーと。

 

 

 

4)未確認で進行形

未確認で進行形 vol.2 Blu-ray 初回生産限定版

 満足度:★★★★+

 
今期いちばん好きなアニメでした!

小紅の淡い恋心がとても好きでした。いきなり現れた白夜に警戒しつつ→良好→友だち→ちょっと気になる→あ、なんかいいかも……→好きかも→好きだよ_みたいなねみたいなね!!

みたいなね!!!!

そして最終回の「わかってる?…わかってる」のやりとりがもう、ね、ほんと胸キュン! 小紅のなんども逸らす目とか、上気する頬とか、揺れる髪の毛とかが……ううう!!

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ラストのこれはすんごいほっこりしました。二人手を繋ぐ影絵。なんだろ……なんでしょうね……。ノスタルジーってやつなのかな? なんかもうどうしようもなく手に入らない時代ってあるんだなって想像して胸が苦しくなります。


未確認で進行形』は、毎週疲れた心を癒してくれるいいアニメでした。あー終わっちゃうんだなあって……思うとちょびっと悲しくなります。

のんのんびよりとまた同じ悲しさを味わいつつ……。あーもーやだー!(涙)
やだやだやだーやだー!(ジタバタ)


  

 

5)サムライフラメンコ

 

サムライフラメンコ 1(完全生産限定版)(イベントチケット優先販売申込券封入) [Blu-ray]

満足度:★★★

ほんとは二周したほうがもっと理解出来るんだろうなあと思いつつ、もうそんな気力がないのでここでざっくり感想書いちゃいます。

サムライフラメンコ』で私が観たのは「ヒーローを追求するとヒーローを辞めざるをえなくなってくる」ってことでしょうか。

サムメンコに在ったであろう核とはまた別路線の話しなんですけどね、これ。でも私にはそう見えちゃうのです。一市民であるただの青年がヒーローを目指す。彼・羽佐間正義はヒーロにーになることだけが夢であり、その過程で生まれる人助けなど瑣末な問題にすぎません。

大事なのは自分がヒーローという英雄で、悪という敵がいることだけ。だから悪を倒す度に「悪の所在」がころころ変わっていくんですよね。最初はマナーの悪い市民→偽物ヒーロー→キングトーチャー→フロム・ビヨンド→大統領→宇宙人。

羽佐間正義がヒーローとしてのレベルが上がると、それに追従するかのように次から次へと悪のレベルも上がってくる。それは「ヒーローという存在を求めた青年の願いを世界が叶えた」構造になっています。

羽佐間の願いは、彼が望めば際限なく叶えてくれます。ずっとサムライフラメンコというヒーローにいら居続けることが出来た。でも最後には羽佐間は「悪が生まれること」を否定します。つまりあの宇宙との対話世界で、小さい頃に夢見たヒーローでいつづけることを止めてしまったんだと思うんですよね。


しかしなんでやめちゃったんでしょ?

小さいころの夢で、両親が悪に殺されるという明確な動機があって、人生の大半をヒーローに成る為だけに生きてきた羽佐間正義がなぜお膳立てされたヒーロー世界を諦めてしまったんでしょうか。

思うに「これは何か違う」と考えちゃったのかなと思いました。羽佐間がヒーローを望むことはすなわち悪を望むことでもあります。悪役がいなければヒーローという存在は生まれませんから。

それは「正義の味方」としてはすごく滑稽じゃないですか? 悪がこの世に蔓延ってくれ!なんて望むヒーローなんてもうそれは正義の味方でもなんでもない。ただの悪です。

つまり羽佐間が「ヒーロー世界を諦めた」のは、彼が正義の味方であり、ヒーローだったからこそ、悪が蔓延ってしまう自分の願いを諦めざるをえなかったということです。

ヒーローを希求すればするほど、ヒーローから遠ざかってしまう。辞めざるをえなくなってしまう。そんな矛盾が「ヒーロー(正義の味方)になる」という願いには内包されているんでしょう。

  *

で、宇宙での対話を経て、世界に悪がいなくなります。けれどもそこで羽佐間に危害を加える少年が現れる。

悪が無くなった世界でも、悪意ある行動があるし、世間で認識される悪人が存在してしまう。それはまるで……そう―――私達人間こそが【本当の悪だ】とも取れます。

悪とは怪人や怪獣、宇宙人、権力者とかそうではなく―――私達一般市民からなる人類こそがそもそも悪ってことです。人の心が【悪】そのものだと。

だから悪の怪人がいなくなった世界でも、悪人は生まれ続ける。羽佐間を追いかけまわした少年然り、ラストでの空き缶のポイ捨て然り。


そしてそれはヒーローという存在では抑止することは出来ない。なぜならヒーローがやっているのは結局のところ暴力での解決だから。殴り蹴りビームで相手を無力化する、けれども現社会ではそんなのはリンチ集団となんら変わらない。ヒーローでは悪を根絶やしにすることは出来ない。

そこできっと「愛」なんでしょうね。ええ愛です。

羽佐間に危害を加えた少年を救うにはどうすればいいか? 彼の悪をなくすにはどうすればいいのか?  悪の怪人ではなくただの【人間】である少年にサムライフラメンコこと羽佐間正義はどう立ち向かっていけばいいか? これがラスト終盤です。

ハザママサヨシが取った行動は、「ヒーローではなく一個人として向き合う」ことだったんじゃないでしょうか。殺せ殺せ僕を殺してあなたはダークヒーロになるんだと言う少年に向かって、服を脱ぎ、けれどもサムメンコの衣装は着ない

―――一糸纏わぬ全裸の姿で少年に向き合う。


それはサムライフラメンコというヒーローでは、少年を倒せないからでしょう。暴力で解決できない事象。殴って少年を気絶させ警察に渡せば全て解決する? しないでしょうね。

あの少年は刑務所に入ったとしても何度でも羽佐間の前に戻ってなんどもなんども危害を加えようとするでしょう。なぜなら少年の目的はサムライフラメンコの対極としての【悪】で居続けるだけに生きているのですから。

だから少年の心に届くのは力ではなく、言葉、あるいは愛という気持ちだけだったのかなって思います。ヒーローを辞めて、一人の人間として向き合うことでしか「人の心にある悪」は倒せない。


―――サムライフラメンコ。これはヒーローを追い求めてヒーローを辞めてしまった青年の物語

 

余談。

(でも羽佐間くん最後にはサムライフラメンコの衣装を普段着の下に着てたよね?←あれは「僕はヒーローを辞めても胸の内にはヒーロー魂は残ってるんだよ」と受け止めました)

羽佐間正義のヒーロー譚は、最終話の彼と一話の彼とではまったく一緒だと思うんですよね。成長とか進歩とかなくて、ぐるぐる廻り続けたうち最後には「人間としてのヒーロー」に戻らざるをえなかったみたいな。

人間としてのヒーローというのは、「善意」だけで動こうとする人のことです。正義の味方という思想を受け継ぐただの善人ってことです。特別な力とか強大な能力を持っている一握りの人種ではなく、ただの平凡などこにでもいる人間ってことです。


長い!ね!
おわーりー

関連記事。

→)サムライフラメンコ 1話。僕たちがヒーローっすよ!!(4764文字)

 

 

 

6)のうりん

 

のうりん Vol.1 [Blu-ray]

 満足度;★★★

 序盤4話くらいまでは楽しく見てたんですが、段々と視聴熱がスローダウン。リンゴちゃんがトマトを齧ってにこりと微笑むあの回好きだったなー……。

いやなんでしょうね?

12話振り返ると「のうりんって一体?」みたいな疑問が拭えないんですよゆー! 後半はよく分からないノリとカオスとパロの三重奏なので何がなんだか分からないまま30分終わってました。

つまらなくはないんですけどね、ヒロインデブ化する回とか荒らしの中で校庭でキャンプファイヤーとかホント!!なんぞ!!w

 

 

 

 

7)スペース☆ダンディ

 

スペース☆ダンディ 9 [Blu-ray]

 満足度:★★★★


一話完結の宇宙探索物語・スペースダンディ!

一話で死んだとしても次週ではちゃんと生きているダンディ! ゾンビになっても大爆発に巻き込まれても、シュウマイによって未来に行ったとしても全てがチャラになるダンディ! 

毎話突拍子もなくて、予測が出来ない展開に笑ってました。1話でダンディ達のまぬけさに笑い、3話で捕食されることに恐怖を覚え、5話で泣きそうに。

 

特に5話はとても良い回でした。ある少女をおじいちゃんの元に届けるお話なんですけど……なんかもう優しすぎて目がうるうるしてました。こういうの弱いんですよー><!

7話のシュウマイ回はほんと謎で、きっと誰も理解できなかったでしょう。あれがきっとカオスっていう奴なんですね分かります(笑)


私はこういう異世界探検もの?が好きなんですよね。私達の世界ではありえない倫理、物質、ルールで動いている世界との異文化交流がとても面白い。

蟲師』とか『カイバ』とかが好きなのもそこらへんきっとあります。

 

蟲師(1) (アフタヌーンKC (255))

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カイバ Vol.1 [DVD]

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『スペースダンディ』って名前じゃ録画してあっても後で絶対に消しちゃっていたと思うんですけど、numafukurouさんの感想ちらっと読んでへーあれ面白いんだと思い、積極的に視聴することに。これがダンディを継視聴するキッカケだったので読んで良かったです!


なにはともあれ、7月にダンディ二期が始まるとのことなので嬉しいニュースだなって。

 

 

 

 

8)ノラガミ

 

ノラガミ 2 初回限定版[Blu-ray][イベント優先申込み券(2部)付き]

★★

のうりんと同じく序盤は面白く見てたんですが、んん……。後半になるとどこが面白いのか分からないまま惰性で見てました(汗)

うぐぐ。……ありきたり……というか路傍に転がってそうなありふれた物語だったなー……と(どこが悪い、どこが詰まらないかの詳しい説明は割愛です)


EDの「ハートリアライズ」を聞くためだけに見ていた可能性が微粒子レベルで存在するような?!……。

 

 これはいい曲なんですよ!良い感じにセンチになっていきますからっ。


 

  

 

 

 

9)凪のあすから

凪のあすから 第5巻 (初回限定版) [Blu-ray]

 満足度:★★★

 

 とうとう「凪のあすから」も終わってしまいました。あーもう来期のアニメ始まるなーなんて思っています。早いー。
+++

『凪あす』に漂っていたのは「好き」という感情でしょうか。光がまなかを好きなこと、まなかが光を好きなこと、紡ぐがちさきを好きなこと、ちさきが紡ぐが好きなこと、要がちさきが好きなこと、さゆが要を好きなこと、美海が光を好きなこと―――。

そんな彼彼女らの実らない恋、実った恋、変化しない好き、変化してしまった好き____そのすべての「好き」を肯定する。例え人を好きになったことで他者を傷付け不幸にしてしまったとしても、変わってしまう好きが許せなくて罪悪感でいっぱいになったとしても、そのすべての「好き」を肯定する。それが『凪のあすから』だったんだと思います。


26話終盤、美海ちゃんがおじょし様の墓場で括りつけられている時に、鱗様だっけな?かが、「好きがなければ辛くはならない。でも歓びに満ちることもない」みたいなことを言ってましたよね。

その通りです。もし誰かを好きにならないのだとしたら心はずっと凪いだままでしょう。恋をすることで味わう心臓が裂ける痛みや、皮膚が焼き切るような激痛を感じなくなりますから。

それは、きっと穏やかな日常。
誰かを好きにならない事は凪の世界に居続けること。


しかし多幸感を感じられない世界でもあります。好きは痛い、でも好きは駄目なんかじゃない。好きは苦しい、でも好きは無駄じゃない。


光が教えてくれたんだよ

だれかを好きになるの、駄目だって、無駄だって、思いたくねえ」 

そう駄目じゃない。
好きな気持ちは駄目じゃない。

――美海

 

「永遠に変わらない心」 

「時の流れに変わっていく心」 

「その全てが間違いじゃない」

 

――まなか


美海やまなかが言うように、

―――どんな「好き」もどんな「恋」もきっとダメなんかじゃない。 

 

 

きっと!


  *

 

海の色。大地の色。風の色。心の色。君の色。 

―Earth color of a calm―

 

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凪あすでは「好きはデトリタスのように粒子となって海に溶けている」と言われているんですけど、ここが私的にとっても良いです。

「好き」という感情の粒子が存在する。その好きは例え自分の心から無くなってしまっとしても、肉体から破片となって散らばり、海に溶け、大地に染み込み、風に乗り、人の心に残留しつづける―――。


それはまるで好きが世界に漂うような。まるで世界が好きで満ちているような感じです。……とってもロマンチック。

まなかのひーくんを好きな気持ちが、いつまでも海に"在った"ように。きっと好きという感情粒子は――いいえ人の想いは――細かな破片となって世界に散らばっている。

 

「海に溶けて、空気にとけて、時間を超えて。伝わる気持ち」

「この世界にはたくさんの想いが輝いている」

―――まなか、光

 

 *


語りたいこといっぱいある……ような(場面転換2回め)

20話でまなかの中に好きがないことが発覚。そのときに要やちさきは「好きがなくてもいいんじゃないかな」と発言したところ、さゆちゃん激怒。

ふざっけんなああ!! 好きがなくていいなんてまなかさんに確認とったわけじゃないのに大人ぶってじゃんねーよ!!」←みたいな感じ。

このとき、「さゆちゃんは対人摩擦凄そうだな……」と思った私がいます。彼女もう完璧に「感情優先」しちゃう人なので、論理や理屈が優先される話し合いのとき滅茶苦茶疎まれるだろうなーと(白目)

感情だけの会話は実りある会話ができなく、どちらかが折れるという形でしか会話を収束できません。でもでもでも! 好きってそういう事なんですよね、論理じゃない理屈じゃない感情はそういった全てを飲み込むほどの激流。だから時に同量圧力をぶち壊し、一人だけ暴走してしまうことがある。

感情×感情×感情。

好きは怖いなって思うと同時に、好きがなければ、感情がなければ人は人じゃなくなっちゃうんだろうなとも思いました。

 


あとちさきの「光を好きでいられなくなった罪悪感」は、初恋という"初めて"を重視しすぎるとああなっちゃうんだろうなと。

初めて好きになった相手はそれはもう本当に「運命の恋人」と言うに相応しい。けれどももし、その好きが移ろってしまったら? 別の誰かを好きになってしまったら? 


そうすると自分の「最初の好き」が嘘くさく偽りみたいに感じられてしまうんじゃないでしょうか。だから初めての恋を変化させないように、エネルギーを注ぎ込んでしまう。

紡という想い人から告白されても、「私は紡のこと好きじゃない!」って言ってしまったり、頑なに光以外の誰かを好きとちさきが告白しなかったのも、


「初めてという神秘性」を大事に守りたいのかなって。初恋はやっぱり特別ですから。

 

  *

2クール目にはいって、美海ちゃん達が5年の月日が流れててもうすごい興奮しましたよあれ。光は5年前の姿のままで、一人だけ地上に戻ってくるところも、すごい悲しくなって、「あーこれが世界から阻害された感覚なのか……」とちょっと苦しくなったり。

光のあの状態は自分の土台がぐらついている状態なので、滅茶苦茶不安だと思うんですよね……。まなかもいないし。皆自分が知っている皆じゃなくなっている。世界が自分という異分子を受け入れていないようなそんな錯覚。


ともかく約半年間とても楽しかったです。満足度は低めなんですが、そんなのはもう瑣末な問題なのです!笑

 

 印象に残った言葉メモ

 

『お前が明里のこと好きになってくれたから、こんな幸せな眺めがある。だからあいつにも思い出させてやりてえ』 

(あんなの間違っていた) 

(やっぱりお前の言うとおりだった。好きにならなければ辛くならない)

 

だれかを想えばだれかが泣く

だれかを犠牲にして傷つけて

そんなの好きっていう気持ちなら

 

「人を好きになるって最低だ…」

――光

 

 

 凪いだ海が動き出す

――まなか 

 

好きは、海に、似ている。

――まなか 

 

 

まなかとは相変わらず?

なんだよいきなり

デートでもすればいいのに。せっかく両思いだって分かったのに何の進展もなしって問題じゃない?

 

…ばっ、いいんだよそういうのは!

いつかのちさきみたいなもの? 変わりたくないって

 

いや、変わってもいい。

だけど変わらなくたっていい自由だ

 

ん、そうだね。

――光、要

 

いつもは静かで穏やかで、なのに時に激しくて手がつけられないくらいになる。

あの時、俺、お前のこと

 

―――海みたいなやつだなって思った

 

(紡)

 

 

地上暮らしていた私は
海の人を好きになった。

その初恋でながした涙は、やさしい海に溶けていった。
すべてを溶かしたその海は
これからも新しい命と新しい想いを生んでいく。

――美海

  

 

関連記事

 

 

  

 

10)世界征服~謀略のズヴィズダー

 

世界征服~謀略のズヴィズダー~ 2(完全生産限定版) [Blu-ray]

満足度: ★★★+

 

毎週楽しみにしていたズヴィズダー。結局どんな物語だったのか私には分かりませんでしたがオールオッケーです! 問題ありません(笑



ということでぐだぐだ語っていきます。


結局のところ星宮ケイトが言っていた「征服」とはなんだったのか? 一話では戦車を征服し、2話では食卓を征服し、3話では喫煙者を征服できなかった……。ガラクーチカは他者を説得(征服)する為の具象化装置(?)で、ケイトはどこかの王様で? なんか世界征服したがっている? みたいな。よく分かりません


ラストの京士郎との戦いでケイトはこう言います。
 

奥の手とやらはそれでオシまいかあ?お嬢ちゃんよ

 

あるっ!!

 

私の秘策は最初からひとつだ貴様だ! 奴らの手先・地紋京士郎!!今から貴様はこのヴィニエイラに忠誠を誓い、我がズヴィズダーの一員となるのだ!

 

そいつは面白えなあ! じゃあ何か?お前はいちいち倒す相手の前にそのツラ下げにいくってのか?それがお前の制服だってのか。

 

そうだ! 

 

ゆくのだ。
私はこの足で世界中の全ての者に会いにゆく。
この世界に共に生きる老若男女に会いに行く! そのもの達を悉く征服する為に。

その程度やり遂げずして、なにが世界征服かっ!!

 

夢見てえなことを…。それじゃあまるでテメエが征服される方じゃねえか!世界中と顔なじみになってそれからどうするんだアァっ?!

 

なにをするかだと……。
…そんな面白いことを貴様に教えるわけがなかろう。

――ヴィニエイラ、京士郎

 

 

地紋京士郎、権謀術数に疲れ、理想を過去に置いてきたと言うのなら思い出させてやろう。

この拳でな!

 

理想なんて…くだらねえって言ってんだろうっ!!!

 

求める限りあるのだ!
それが征服の力なのだっ!!
理想を失ったそんな軽い気持ちで誰の心をも動かせるものかぁーーっ!!!

 

 

 でさらに京士郎との戦いの最中に、今まで征服してきた「戦車」「食」「逆上がり」を実行していくケイト。さらに何故か二輪バイクまで操れるようになっている星宮ケイト!

 

ヴィニエイラ式 二輪回避術 疾風の型

ヴィニエイラ式 飲乳術 雪華の型

ヴィニエイラ式 真空逆上がり 円月の型

 

 たぶんここにケイトの「征服」の真意があるんでしょう。つまり征服とは希望を手に取る行為なのではないか?と考えます。

彼女にとって自分の自己領域を拡大していく――征服する――ことは、理想を夢見、希望をたぐり寄せること。逆上がりという技能を取り込み、食を自分のものにし、上手く車輪を回せなかった三輪車を乗りこなす。

自分という存在を、広げていくこと。それは可能性を広げることでもあります。今まで出来なかったことが出来るようになる。それだけで明日訪れる選択肢はすこし変わっていくかもしれません。三輪車をこげることで、バイクを乗りこなせることで、ケイトに出来ることが確実に増えていきますから。

そして世界征服とは、全人類に会いに行き、一人ひとりを征服するとケイトは語ります。これはいうなれば、全ての人間と会うことで自分の可能性を広げていく行為なのかもねと。

何かを征服したいと思う気持ち。
それは希望を生む行為だなって思います。

上手く伝えられないね!難しー……。


 印象に残った言葉

 

明日汰「ケイトお前さあ…世界中の人の前へ押しかけるなんて言ってくれましたが、呼ばれもしないのに相手の心にズカズカと踏み込んでいく必要なんてあるのか? それって悪いことなんじゃ」

 

ケイト「悪いとも。迷惑千万極まりなかろう。だがそんなものは知らん。お手軽な楽園が欲しければ勝手に閉じこもっているがいい。

それでも未来は否応なくやってくるのだ。私の未来はきっとお前の中にもあるぞ、ドヴァー」 

 

 

明日汰「俺は征服してなんかさせてやらないからな、絶対にっ」

ケイト「にー」

 

――地紋明日汰 征服 実行――

 

 

「まずあげる手は左手だ。胸元まで上げてそして返しながら引き付ける。このとき指先の形はズヴィズダーの頭文字を表しているんだ。そして大胆に天と地を指し示し、拳を前に突き出す」

 

「「我らがズヴィズダーの光をあまねく世界に!!」」

――明日汰

 

ズヴィズダーの記事

 

 

 

おわり

 

てことで長々と書いてきたんですけど、どうだったんでしょうか。今期は「未確認で進行形」が抜きん出てたなーというのが私の印象だったりします。

小紅ちゃん小紅ちゃん!!ましたんんん!!!がいない明日なんて嘘だよ嘘だと言ってよばーにー!!(白目)
……。

今期、自分が視聴していたアニメ以外にも面白そうな作品見逃していた感じなのでちょっと後悔です。にゃももさんが紹介してた、『
ウィザード・バリスターズ』とか、小耳にした『鬼灯の冷徹』は見とけば良かったなあ……と(バリスタはニコニコで再放映していたんですけどねうっかり見逃してしまいましたあうち)


来期も面白いアニメがたくさんあれば嬉しいです。わくわく。

それではまたね。バイバイ。*1

 

 

(2014年1月アニメを見始めたときの感想はこちら)

毎週楽しみにしている2014年冬アニメを7つ紹介です!!(4741文字)

 

 

<参考> 

 

 

 

*1:あとここで出てきていないアニメは切りました。2クールへと続くものは終わったときに感想書きます。