猫箱ただひとつ

物語追求blog。アニメ、マンガ、ギャルゲーを取り扱ってるよ

私が4年間書いてきた「エロゲ感想」の移り変わりと作り方のまとめ(9863文字)

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  ひぐらしのなく頃に 第一話 鬼隠し編 (上) (星海社文庫)
*エロゲ感想とありますが、アニメ・小説も含みます。


ちょっと思うところがあって、自分が歩んできた感想記事の移り変わりを時系列順にて残してみようと思います。

またそれに伴って感想の作り方も書いてみるので、感想記事ってどう書けばいいんだろう?どういう感想記事のタイプがあるんだろ? って思っている人に役立てれば嬉しいです。


それでは行きます!







2008年 言葉の記録

ひぐらしのなく頃に 第三話 祟殺し編 (下) (星海社文庫)


2008年以前は、面白い作品ををひたすら漁っていました。

ただ読み続けるだけで、自分の気持ちを文字として残すことはなかったです。それは私の周囲にはアニメやエロゲーの感想を言い合える人がぽこぽこいたので、きっとそこで満足していたんでしょう。

しかし2008年にプレイした『ひぐらしのなく頃に』があまりにも素晴らしく、レナや梨花ちゃんの言葉がいちいち胸に響いたので「言葉」を記録するようになりました。


メモ帳に書ささっとき写すだけなんですけどね。


ちなみに書き写した、ひぐらしの言葉はこんなのです。


第参章 祟殺し

井の中の蛙は幸せでした
井戸の外に何も興味がなかったから

井の中の蛙は幸せでした
井戸の外で何があっても関係なかったから

そしてあなたも幸せでした
井戸の外で何があったか知らなかったから

―――ひぐらしのなく頃に



これは『ひぐらしのなく頃に』のフレデリカの詩です。彼女の「もうどうしようもない……もうどうにもならない」という嘆きの声がひしひしと伝わってきてうるうるします。


そしてこの習慣はひぐらしから始まり、いろいろ作品の好きな言葉をメモメモしていくことに。



「私にだっていやなことはある。いやなことをいやと言えない世の中ってのは、遠からず滅びるよ」


――ユメミルクスリ

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いやなことを嫌っていうの難しいよね……。それを世界滅亡にまで波及してしまう桐宮さんに笑いつつも胸にズシンときます。



「別にいいだろ。他の人に迷惑かけてるわけじゃないんだし」

「そういう考えはよくないんだよ。他の人に迷惑をかけなきゃ、
 何をやってもいいっていうのと同じ考えなんだから」


ななのにしては、珍しく正論な気がする


――ほしうた

ほしうた
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うんうんそうだよねー。「誰にも迷惑かけてないだろ」という言葉で自分の行動を正当化し続けるのって危険だよなーと。ななのにしてはほんと正論です。


                         

「世界で一番長い川は?」
「川?」
「A アマゾン川 、B ガンジス川 、C 江戸川 」


「もちろん江戸川だよ!」
「ぶー、京介くんは?」
ナイル川だ」
「正解」

「ちょ、ちょっと待ってよ! ABCってなにさ!?」

「ABCから選べなんて言った?」
「あいたー、騙されたー!」

なんにしても江戸川はねえから。

――京介、エテ吉、ユキ(G線上の魔王

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名言ちっくなものから、G線上の魔王のようなくだらないものまでメモメモしていました。(ちなみにユキの「選択肢に答えはねーから問題」を原文ママで友人に試してみたところ見事に白けた顔をされたのは良い思い出です∑


「好きな言葉を残す」ことは、見返すだけでその作品の思い出を蘇らせてくれます。G線上の魔王をプレイしたのは6年くらい前だというのに、メモした言葉を見ただけでその時のエテ吉の残念さ、京介の容赦の無さがぽわぽわと思いだせますよね。

言葉を書き写すのはすこし面倒くさいですが、好きな物語を最低限記憶に留められる方法なので気に入っています。なにより私は「言葉」に生かされている畑の人なので、余計にかも。





2010年 あらすじ感想型


言葉を書き写す習慣は「物語を残したい」という想いに変わっていきました。

たった数文字の言葉をメモするのではなく「物語自体」を保存し、後に振り返ったときに自分自身がどう感じたか、その物語はどういうものだったかを把握できるようなものにしたかったんです。


それが「あらすじ型感想」です。*1


あらすじ型感想とは、「物語を自分なりに再構築(粗い筋化)する感想」です。読むのに何時間と費やしたエロゲや小説がありますよね? それを自分なりにストーリーの最初から最後までをまとめちゃいます。もちろん事細かに書くのではなく、自分が大事だなと思う場面のみをを切り貼りし繋げていけば完成です。


具体例としてはこんな感じです――――がしかし「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」のネタバレ全開なので、気になる人はささーっと下にスクロールしてください。




砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない

13才の山田なぎさは生きていくために必要なこと以外は考えないようにしている、ごく普通の少女である。二学期の最初の日、彼女の通う中学校に、自分のことを人魚と言い張る少女、海野藻屑が東京から転校してくる。

なぎさの父親は十年前の嵐によって命を落としてしまったし、兄は人間関係によって外に出なくなってしまった。父親がいない生活はやはり大変で母親が仕事に出ている間は、なぎさが家を守るしかない。家事に炊事洗濯、そしてなによりも絶賛ひきこもり中の兄貴の面倒を見なければいけない。

それはやはり少し不幸なことなのかも知れない。

その小さな不幸をはいつしか自分の個性として見ていくようになるけれど藻屑と出会い、自分が体験している不幸が、彼女のと比べるとなんでも無いモノだと知る。

藻屑の不幸に比べると自分の不幸なんてちっぽけで、そよ風が吹いたぐらいで消えてしまうくらいのふしあわせ。それは自身のアイデンティティの崩壊に近いものがあったと思う。

だってなぎさは今まで、それを少なからず支えにしてきて自分というものを定めてきたのだから。

なのになぎさは藻屑のことを嫌いになれないのだ。
クラスから浮きまくっていて、嘘しかつかない藻屑を。
いつもしつこいくらいに付きまとってきては、意味のわからないことばかりいう彼女を。
段々と友だちだと感じ始める。



なぎさが撃ちたいのはこの世界に意味のある実弾。
直接的で実体のある紛れもない本物の弾丸。
それは生きていくために必要で、この生活を抜け出すために大切なもの。
彼女は外に出ようとしない兄と、毎日一生懸命に働いている母を支えることだけを望んでいる。
中一のまだ何かもあやふやで、何もかも不安定なこの時期に自立心だけが際立って突出している。


それはきっと13才の少女にしてはほんの少し歪な心。


対して海野藻屑は違う。彼女は意味の無い、なんにも役に立たない弾丸だけをあたり構わずぶっ放す。彼女が込めるのは``砂糖菓子の弾丸``。シリンダーにせっせと砂糖菓子を詰め込み、銃把を強く握り、撃鉄を上げる。

無意味で無価値な銃弾。虚構で出来ているそれは誰かに向けての攻撃じゃない。
彼女はなんの迷いもなく引き金をひく、撃鉄が落ち、雷管を強打する。そしてようやく発射されるのはべたべたのロリポップ。そんな虚構の塊は、時になぎさやクラスメイトの心を抉り、傷つける。それでも藻屑はそれをやめない。ううん、やめられないのだ。


それは自分は不幸じゃないと思いたいという感情から発露するものだからだ。彼女が自分を人魚だと言い張ったり、ありもしない荒唐無稽な話を大真面目に言うのも全部、その感情の裏返し。


日が経つにつれ海野藻屑の家庭環境の劣悪さが、なぎさにもわかるようになってくる。
彼女の父親、海野雅愛は日常的に藻屑に暴力を振るっている。藻屑が足を引きずってるのも、そのせいでろくに走れないのも、体中におびただしい数の痣があるのも、左耳が聞こえないのも、
全部父親から受けたものなのだ。


でも藻屑は雅愛を愛している。父親を世界中の誰よりも好いている。どんなに殴られようと、辱めを受けられようと、こころ無い言葉を言われようと、決して嫌いにならない。


``好きって絶望だよね``


この言葉を発する彼女は一体何を思い、見つめているんだろう。

10月4日、地元の蜷山にて海野藻屑のバラバラ遺体をなぎさは見つける。
とうとう藻屑は父親の手によってこの世から消えてしまった。泡のように。
彼女は最後には自分さえも一つの弾丸となって世界を飛び交う。


―――きっとその弾丸はどんなものも撃ちぬけないけれど


なぎさは海野藻屑がこの現実にいたことを、心に刻みつける。
深く、軋むぐらい強く。強く強く。
決して忘れないために。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

――砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない(当時の感想の原文ママ

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……読まれて分かったと思いますが、「あらすじ型感想」は誰かに伝えるための感想ではありません。自分の為にだけに書く感想です。ゆえに、他人に見せた場合うまく理解をえられませんし、「何言ってんだこいつ?」という目線を投げられちゃうかも。

ただこれには例外があって、自分と「共感するポイント/感受性」が近い相手ならば大きく理解してくれます。めったにいないんですけどね!


そして「あらすじ型感想」の最も良いところは、自分が読んで感じた "イメージ" すらも書き残せることです。その物語に本来 "無かった" 場面だとしても、そういう映像を自分が"見た"のなら、自由気ままに思いのままに文章として書いていきます。

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』感想を例にあげれば、なぎさと海蘊2人の「銃弾」「雷管」の描写は本編にはありません。あれは私が読んで "見た" イメージを具現化したものです。

対して海野藻屑は違う。彼女は意味の無い、なんにも役に立たない弾丸だけをあたり構わずぶっ放す。彼女が込めるのは``砂糖菓子の弾丸``。シリンダーにせっせと砂糖菓子を詰め込み、銃把を強く握り、撃鉄を上げる。

――砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない



こんなふうにあらすじ型感想は「自分の情動」と「主観的イメージ」を大事にします。自分の為だけに書いて、自分の為だけに残します。


読んだ物語をふたたび構築する。要らない場面をそぎ落とし、大切なシーンを自身の感情いっぱいに文字として書き込んでいき圧縮していく。読み返すと当時の自分の気持ちやどこに感銘を受けたのが手に取るように分かります。


しかしだからこそ多くの人には受け入れられませんし共感を集めることは難しいんです。だって他人の主観イメージであらすじ化した物語の感想なんて、わざわざ読みたいという人は稀有ですから。


ということでまとめ。


あらすじ型感想のデメリット



・多くの人には読んでもらえない。
・読まれたとしても「なんだこの感想?」と思われる可能性大



あらすじ型感想のメリット



・物語を圧縮できるので、当時の自分の情動とイメージ、物語の内容を手軽に確認できる
圧縮することに伴い、誰かに物語を紹介するときもペラペラと話せる。
・物語を読んだときに感じた「自分のイメージ」「感情」を大切にできる。
・物語に愛着が湧く。



「あらすじ型感想」は書くのに時間はかかりますし、構造上多くの人は呼んでもらえません。けれど、物語を大切にする人にとっては良き手法だと思います。








2011年 他者に向けたレビュー記事……


この頃にFC2ブログを開設しました。理由はなんとなくで、これといった動機はありませんでした。(時期的にブログ流行っていたんだっけ?)

とにかくブログ作ってそこにエロゲの感想を残したいなと思いました。私がいままで書いていた感想は「自分の為」のものだったけれど、今度は「他者向けの感想」を書くのも面白いかもなと。


そこでプレイ終了した『秋空に舞うコンフェティ』の感想を書いてみることに。

でも……しかしこの作品、滅茶苦茶といっていいほどのストーリーのダメダメでした。


ここまで評価がいちじるしく低いのは、「秋空に舞うコンフェティ」のシナリオがひどいからだ。今までやった中で、断トツでひどい。 秋空に舞う、どころじゃない。

むしろ、秋空に散ったと言うべき。

――秋空に舞うコンフェティ 【レビュー】

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さらにさらに『秋空に舞うコンフェティ』の次にプレイしたが『のーぶる☆わーくす』といった作品でしたがこれまた酷い……と言わずにはいられない作品で、ずーーーっと愚痴って終わった感想でした。


どのルートにも言えることが、とにかくシナリオが酷い。ひどすぎる。

影武者としての設定は生かし切ることができていない。ギャグパートもさりとて面白いわけじゃない。シリアスなシーンは“風味”と言っていいくらいに味気ない。


ご都合展開のオンパレード。

のーぶる☆わーくすは、特徴的なところが無いうえに、魅力もないときている。灯たちヒロイン5人と、少しシリアスな場面がありながらもいちゃラブするだけのゲーム。 キャラに萌えることが出来なければ、きっと楽しめない。

――のーぶる☆わーくす 【レビュー】

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この二つの感想を経て思ったのが、批判記事ってまったく面白くない書いててつまらなかった。


理由の1つには、作品を批判すると必ず「物語の構造」に言及しなければ、なぜつまらないかを語れない点にありました。ある女の子校長室でいきなりフェラしたのは、尺に余裕がなかったからだとか、設定に飼い殺されているだとか、このシナリオのつまらさなはライターの技量不足だとか……。そんなクソつまらないことを長々と論理立てて語らなければいけないのです。


私はそういった作品の「外側」に触れたくないんですね、でも触れてしまっている。ライターがーシナリオがー設定がーとかそんなつまらないことを言ってしまっている。本当はもっともっと言及したい「物語の本質」や「自分がどう感じた」かを言えなくなっている。


自分が書きたい記事って、批判でも批評でもなく「感想」なんです。


物語を見て感じた情動を書き留めたい、。物語の血脈に流れている本質を掴み取りたいだけだったんだとこの時になってハッキリ理解しました。なので物語の構造・ギミック・設定に言及しない記事を目指そうとも。




2012年 読解型感想の確立


自分がどういう方向でどういう感想記事を書きたいのかは分かったんですが、どういう方法で実現すればいいのか分からなく困ってしまいました。

私がやりたいエロゲ感想は「感情を記録」「物語を再構築」「本質を見つける」ことです。しかし前2つはいいとして、「物語の本質を見つけるってどうすればいいのよ?」という疑問は必至です。だってそんなもん私が聞きたいのです。


そこで試行錯誤して出来上がったのがこのテンプレです。*2


・簡潔でわかりやすい、あらすじを書け

【その物語の、本質を吐き出せ】
【上記で問うた、本質の説得をしろ】
【説得材料をグループにまとめろ、分けれるだけわけろ】
【分けた説得材料を、さらに説得しろ】
【以上、上記を添削し、最後から最初の順に組み立てる】



やり方は簡単。

まず物語のあらすじをばーっと書いて、全容を把握します。次に自分の頭でふわっと浮かび上がっているその物語の本質を文字に起こします→ なぜそれが本質なのか?という疑問を繰り返し、答え続けることで、説得力のある感想が出来上がります。

もしも物語の本質が浮かんでこない場合は、物語をもう一度読んでこれだと思うものを見つけます。見つけられるまでひたすらに読み込んで、いくというのがこのテンプレ方法です。


ここで言ってる「物語の本質」とは、その物語って結局なんだったの?という疑問に「この物語は■■■だったんだ」と一言で言い表せることを物語の本質と呼んでいます。



ということで、テンプレで出来上がったのが『春季限定ポコ・ア・ポコ』の感想でした。

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さっきも言ったとおり、物語の本質が分からなかったら、プレイ終了した後もう一度エロゲを読みました。分からない部分があったら考え、共感する場面があったら共感したと書くことを繰り返した感想記事です。

つまり

桜がファミレス服を来てたら、可愛いー!と叫び
藍のお兄ちゃん攻撃にめろめろになったら可愛いー!とのたうちまわり
夏海がオナ◯ーをはじめれば、うわあ!とコメントし続けるだけですねハイ。


そうやって物語を再読みこみし、文章を積み上げていくとかすかにですが自分なりに「春季限定ポコ・ア・ポコの本質ってこれだ!」と思えるようなものが見えるようになりました。

3つの個別√の感想を書いたあと、『春季限定ポコ・ア・ポコ』ってこういう物語だったんだよ! と自分なりに書いたのが下の記事です。

春季限定 ポコ・ア・ポコ 【レビュー】



今みれば未熟でまだまだな感想ですが、それでもこの感想があったから今のエロゲ感想記事があったんだなーと思います。


2013年 読解型感想をいろいろな作品に適用



ここからは上述したテンプレ通りに、アニメ・エロゲ問わず感想を読解し続けました。


中二病でも恋がしたい!』ではとにかく自分の溢れだす情動を文字にぶつけ

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ああ、そうだろうさ。みんな経験してる。みんなそういうもんだって納得してる。大人になるってのはそういうことだろうさ。

だけど、それってなんか違うんだよ。 そうするのが一番いいってみんな思うから、みんな納得しちゃってるだけなんだよ。

だって楽だもの、そういうもんだって諦めちゃうのは楽だよ。あらがわなくていいし、あがかなくて済む。ただどうしようもないって呑み込んで終わりだもの。簡単。

けれどそのどうしようもない現実を一つ呑み込むたびに、それは身体の中で一つの無力感となる、そして終いには自身を蝕んでくるんだよ。 そしてだんだんとやりきれなくなってくるんだよ。

どうにももならない事をしょうながないって思ったり、やりきれないことをそういうもんだって納得したり、そういうのはもううんざりなんだよ……。

現実っていうのはとてつもなく冷たいものなんだ │中二病でも恋がしたい 11話



中二恋の最終回で物語の本質を理解したり


中二病でも恋がしたい」というアニメは最後にこう伝えたかったんだと思います。

中二病は「特別」なことじゃなくて、「普通」なことなんですよと。それは誰でも当たり前のように思っている”特別”になりたいと望む心であると。”現実”を変えたいと欲する願いだと。

――六花ちゃんにありったけのありがとうを │中二病でも恋がしたい 12話[最終回]

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『Rewrite』ルチア√ではひたすらにシーンを読み込み、自分なりにルチア√の答えを掴んでみたり

ルチア√を終えて思う。
人ひとりを救うのは簡単じゃないっていうこと。

今の世の中で、友達がお前は価値がある人間だ、生きてていいんだって、大真面目に言ってくれる人なんてどれくらいいるんだろう?
・・・そしてそれを言われる本人に、本当に価値がないと言ってもらえらないんだとしたら、それ以外の人間はどうやって実存(現実に存在すること)へのきっかけを掴めばいいんだろう?

・・・自殺願望を持ってる人がひとりでに勝手に死んでいくってのが、その答えだったとしたら、本当に世界は残酷だ・・・。

――「Rewrite ルチア √」

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あるいは『ef』を読解して物語の本質を見つけても、作品自体は低評価のままだったりもした。(あらためて見直すと当時の自分感想がうざすぎるっ!)


正直なところ、2部作である『ef』を半分しか見ていないのに評価をつけるのは早計だとは思う。

だがもう見切りをつけてしまった、続きを見ないことに踏ん切りをつけてしまった。本作の続編である ef - the latter tale. をやる気力がないのだ。前半でこの程度なら、後半で巻き返しが起こせるはずもないという確信がなぜかある。

だから―the first tale―で評価をつけようと思う。これは名作ではなく、良作でもなく、秀作でもない。―――――傑作だ。ごめん間違い、凡作かな。戯言だけどね。

――「ef - the first tale 」

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そんなふうに紆余曲折をしながら、ようやく自分が満足いく感想記事のひな形が出来上がったのが『いろとりどりのセカイ』でした。

これはいままでの試行錯誤の集大成です。

いろとりどりのセカイ 感想│ 悲しいときは手をつなぐ。そういう決まりだ

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自身の中で作品を再構築する「あらすじ型」と、物語を読みこんで本質を見つける「読解型」を合わせたのがいろセカ感想です。


簡単にいえば「いろセカはどういうものだったのか?」を具体的に説明するために、作品をふたたび読んで、そこで見つけた作品の本質を自分なりにひとまとめにした感想ってことです。

『いろとりどりのセカイ』はエロゲとしての評価は個人的に低いんですが、発見できた物語の本質はとても心地が良いものでした。思わず泣いてしまうほどに素敵で、なにこれすごい良い物語じゃんか><!!と。


プレイ終了時、満足できなかった作品も、物語を読解することでもっともっと大きな価値に気づけることもあるんだなと気づいたり、でも評価という点ではいぜん低いまま変わることはないんですけどね。


そして『いろとりどりのセカイ』感想を皮切りに、いろいろな作品に読解+あらすじ型の方法をためしてみました。


『Angel Beats!』(10674文字)
『true tears』 (1126文字)
「魔法少女まどか☆マギカ」(11613文字)
スマイルプリキュア(7168文字)
中二病でも恋がしたい 12話[最終回]
戦姫絶唱シンフォギア13話(3133文字) 
CARNIVAL
天使のいない12月 
『らくえん ~あいかわらずなぼく。の場合~』
あかね色に染まる坂
アッチむいて恋 
最果てのイマ(10888文字)
「運命が君の親を選ぶ 君の友人は君が選ぶ」(11849文字)
『強盗、娼婦のヒモになる』(13431文字)
『明日の君と逢うために』(9703文字) 
グリザイアの楽園 感想 (14035文字)
『Flyable Heart』 (3245文字)
ギャングスタ・リパブリカ (13975文字) 
はつゆきさくら考察


全19作品を読解し感想を書いて分かったことは

読解型感想のデメリット


作品にテーマがなければあまり意味のない行動になる。(←読み解く作品の本質がそもそもなければやったって無駄ってことです「あかね色に染まる坂」「」など)

物語の本質を見つけるために、プレイ終了したあと更にもう一度物語を読み解くことになるので膨大な時間がかかる。(物語の主要なシーンをもう一度見るのに加え、そこに自分で考えコメントをつける為時間がかかりすぎる)

・上のとおり時間がかかりすぎるため、途中でギブアップ(投げ出す)こともある

・また最後まで読解しても、自分の力量ゆえに「物語の本質」を見つけられないこともある。←無駄とはいいませんが、そういうこともあると留めておいたほうがいいと思います(trueTearsは本当に難しくて私には分かりませんでした。ただやってよかったなとは思います)



読解型感想のメリット


作品にテーマ(本質)があればとても面白い。プレイ終了時に評価が低くともテーマが素晴しければ愛着がわく作品になることも多々。

作品を1記事にまとめられるので、作品の概要から当時自分がどういうふうに感じていたのかを手軽に把握できる。

作品のテーマ(本質)に気づけたとき、あるいは分からなかったことが分かったときとてもワクワクする(知的体験で興奮するみたいな感じです)




この読解型感想は私がやりたかった「感情の記録」「物語の再構築/圧縮」「本質を見つける」こと全てを満たしてくれるタイプです。


物語をメスで切り込むような「評(レビュー)」ではないところがグッド。


ただこの方法はめちゃめちゃ時間がかかるので、本当に好きな物語じゃないとほいほい実行できないものかもしれません……。


例えば「最果てのイマ」とか「はつゆきさくら」とかはプレイ終了時してから1ヶ月以上感想のために読解して感想書いての繰り返しでした。前者は精神的にきつくなって途中でギブアップし、後者はちゃんと完遂できましたが最後もうヘトヘトでした。


繰り返しますが、なぜこんなにも時間がかかるかというと物語をもう一度読み込んで、気になったところ一つづつ考えているからです。『はつゆきさくら』でいえば


Prologue・玉樹桜 感想(26452文字)

あずま夜 感想(25326文字)

シロクマ 感想 (26088文字)

東雲希 感想(18500文字)

小坂井綾 感想 (29804文字)

ラスト(1/2)(31892文字) 

ラスト(2/2)(37254文字)

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上のような感想記事みたく、気になった場面をもう一度見なおして、気づいたこと気になったこと、不可解で謎な部分をひたすら考え、コメントしていきます。それを全ルートに実行したあと「はつゆきさくらの本質とはなにか?」という記事を作ります。*3


それがこの記事です。いわばこれは上の7つの個別√感想の総まとめでもあります。


『はつゆきさくら』考察_初雪が春へ至るためには何が必要だったのか? (21461文字) 

「読解型感想」で物語の本質を探る方法は、私がやりたいことを全て満たしてくれるんですが、ただやっぱり行動コストが高すぎるので、気に入った作品でしかやりません。このあいだプレイした『ファタモルガーナの館』はうーん……という感じだったのでさらっと感想書いて終わりにしました。

「ファタモルガーナの館」感想_これで救われるんですか?ふざけんな(4811文字) 

ファタモルガーナの館

ファタモルガーナの館


―――とこんな感じで、私が4年間どう物語に触れて、感想を書いてきたかは終わりです。


おわり



さてどうだったでしょうか。もしなにかの参考になれれば嬉しいことはありません。

エロゲの感想書いてみようかなという人は、自分がどういう感想を書きたいのかハッキリさせておくと遠回りしなくていいような気がします。


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おまけ

ここからは自分の健忘録として「スマガ」「そして明日の世界より――」のあらすじ型感想を残しておきます。…さっきも言いましたがこの感想タイプは他人向けのものじゃないので、とくに興味のない人はここでお別れなのです! 

んじゃまたね!







2010年に書いた原文です。(推敲しないままぽいぽい)



※「あすせか」「スマガ」のネタバレ注意




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明日が終わる、明後日は終わったあとのセカイ

未来の価値が無くなる。
すべてが無駄な日常に移り変わる。

明日が分からないから今日に希望が持てる。
希望があるから、あらゆるものに投資ができる。
投資というのは何かに期待をし、夢見ることだと思う。
自身に投資する、ある何かのために時間を割き努力をする。
誰かに投資する、信頼、愛、友情、それは信じるという絶対の関係性。
明日に投資する、可能性、可能性、可能性――――――きっとそれは`時間がある`という前提が必要なのだ。

明日死ぬとわかって、未来が見えなくて、目の前は真っ暗闇だと知ったとき
今までと同じ日常を送れる人は、はたして一体何人いるのだろうか。
例え、何ヶ月後に死ぬと知ったとしても、それは明日死ぬのと大差はない。

――――だってそれは絶対に、必ず、何があっても、死ぬとわかってしまったのだから――――


人間はいつかは死ぬ、それは今も昔も変わらない不動の事実だ。
でも誰もが、『 いつ 』命が途絶えるのかは知らない。
だって未来がどんなものか分からないから、曖昧だから私たちは死に怯えなくてすむ。
だから星が墜ちてくるなんて知らない方がよかったんだ。
そうしたら星が墜ちてくるその瞬間まで今までと同じ幸せな日常を過ごせたはずなんだから。



あまりにも便利に、豊かになりすぎると自分だけでセカイを完結できた気持ちになってしまう。
周りに誰かがいなくても自分の生活は成り立つ。誰かと深く関わらなくても人は生きていける。
だって身の回りには自分の欲望を満たすものは両の手に余りある。
ネットにテレビ、本にゲームあらゆる方法でそれは存在している。人に関わらないで済むのはどんなに楽なことか。
頼んでも無いのに世話をやいてくるヤツ、罪悪感もなく他人に面倒事を押し付けてくるヤツ、人を馬鹿にしせせら笑うヤツ、プライベートにずかずかと入り込んでくるヤツ――――

それを知ってしまい、実感してしまうともう駄目だ。人に興味をもたなくなる、人との関係性に執着しなくなる。他人なんてどうでもよくなる。

楽に生きるのと、楽しく生きるのが違うように。
一人で生きていくのと、誰かと生きていくのとでは全然違う。

逆に、遊ぶ施設もなく、食べ物屋も無く、本土からも遠い。変化に乏しく、することは少ない。
一人だとほんとやること無いからな、だから皆と一緒にいる。人との

最後が途切れているのは、コピペミスではなく、断念してしまった後です。しかしこの頃荒んでいたなぁ……。荒み具合が言葉ににじみ出ていますねはい。



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いきなり空から落下で始まる。そんな中、魔女たちに合い彼女たちを幸せにすると誓う。

世界から悪魔を排除し、平和を保とうが。自己を犠牲にし人々を救おうがエトワールは救われない。
主人公はハッピーエンドを掴むためエトワールを救うため走り続ける。
心が挫けようが悲劇の渦中でもがき苦しもうがその先に必ずハッピーエンドがあると信じて。

一週目のスピカ編では「 鉄槌の日 」を迎えるまえにミラとガーネットは命を落としてしまう。
そのせいでスピカは深い悲しみ囚われる。一度は天蓋の外へ逃げ出そうとするが後一歩のところで断念。
彼女は仲間たちを見捨てられなかったのだ。魔女は命を落とすと悪魔が羽化した際、悪魔の格好で出てくるという。

見捨てないで! 殺して! とどめを刺して! 仲間を殺したくない!

そう、そんな仲間を置いていけなかったのだ。だから彼女はこのセカイに残る。このセカイがスキだから。

最期は、スピカが鉄槌の日で命を落とし、もう終わりでいいだろとこの先を未来を諦めたオザキが橋の上から落ち自殺。
その際、オザキとスピカの幻想死で幕を閉じる。



2回目のリベンジでは、スピカに執着しすぎたせいで主人公はガーネットに対し大きな罪を背負ってしまう。
一度は、苦しさに負け贖罪しないまま人生リベンジするのを諦めたが沖のおかげでスピカと同等にガーネットも幸せにすると誓う。
この章では悪魔、魔女、原器の秘密を紐解いていく。このセカイは魔女の認識、概念、主観的な真実で成り立っていることがわかる。
幸せな結末に至るには魔女たちに、このセカイが不幸じゃない、幸せはあると信じこませないといけない。
何かを願うのと、何かを信じるのは意味合い的にも実現するにも大きな違いがある。後者が一番難しい。
ガーネットに、今までの世界が不幸なら、こんな世界は要らない!

幸せなセカイを信じろ!!

と主人公は問いかけガーネットによって今までと違う世界が構築され、そこで同じだけど違う日常が再開される。
信じる心が、世界を構築する。嫌い世界なら嫌いじゃない世界を想像し創造すればいい。
けど新しく出来たセカイは少しづつ綻びが見え始める。
ガーネットがセカイを疑い始めているせいで。

セカイは瓦解していく。それはもうこの世界を信じられないくらいに。

そしてやはり今回も悲劇だった。



三回目のリベンジは、セカイの秘密を知った主人公がそれを武器に、スピカとガーネットに必死に幸せな結末を信じ込ませようとする。
しかし、そのせいで2人は仲違いになっていまい。うまくいかなくなってしまう。
見かねたミラが主人公と一緒に悩み、解決の糸口を探そうする。
待ちに待った文化祭、内容は演劇。クラスとエトワールが一致団結して成功を願う。
しかし当日、魔女三人、主人公、ひのけ、以外のクラスメイトは色々な事情で学校を休んでしまう。
即興で脚本を作りなおし、配役を決めなおすも、ここでもスピカとガーネットは不満を募らせる。
が、ミラの機転によって三人とも元の仲のいい関係・・・ううんそれ以上に仲が深まる。
そのせいか幾十の悪魔が襲ってこようが魔女の力は衰えることを知らない。
更には羽化した悪魔さえもコスモギガスター号で殲滅してしまう。

これに搭乗できることにより悪魔との戦いを永遠に終結できることがわかる。
今までは天蓋を破って街に堕ちてきた悪魔を倒すしか出来なかったが、この機体により悪魔の本拠地レセプタを破壊との話だった。
だがこれは宇宙に行かなくてはならない。しかもその間この町を守るために魔女が2人残らなければならない。
更に宇宙へ行っても地球に帰るころには一万年以上の時間が経つことになっている。これでは大元を倒しても仲間にもう会えないことになる。

搭乗者に指名されたミラと主人公。こうした事情により、またも4人の仲が悪くなっていく。
そう結局のところ皆信じられないのだ。宇宙大魔王を殺して仲間全員と会える未来を……セカイを。


アルマゲスト(原器)は信じる心を具現する力。そこには一抹の不安や疑問は決して許されない。
何故なら、それが し ん じ る ということなのだ。
もし本当に信じれたならそれが彼女達のセカイになる。

スピカとガーネットは、ミラとオザキが帰ってくるまでにこの街を悪魔から守り抜き、2人が必ずここに戻ってくることを
ミラとオザキは、宇宙大魔王をぶっ倒して、伊都夏市に戻って学園の皆やスピカとガーネットに会うことを



―――例え一万年以上の時が経過して、絶対に会えないと言われても―――


  ―――――それを私たちは信じる。――――――


そして皆が皆、自分達の最高の幸せを望み信じられた結果がこの章なのだろう。
ミラとオザキは悪魔の根源を倒し、地球に帰還でき。地球では二郎の発明が一万年の経過という問題を解決してた。

天蓋は消え、悪魔はもう襲ってこない。もう未来を悲観することなんて何もない。



―――うん、だってこれからは、もっともっと幸せになるんだもの。
きっとこれくらいじゃ妥協なんてしない、絶対に。
私たちはこれまでの幸せを全部取り戻せる。
味わってきた辛さも、苦痛もきっといい思い出になる。
だから、さ、その日が迎えるその時まで。

一緒に、いようね。



happy end




この章が終わると伊都夏市のモデルとなった灰色の世界。神さまたちの所に居る。
「 魔女三人は救えたけど、あと一人幸せになってないやつがいる 」といって視聴者側になっても皆の幸せを願う主人公。

日下部、沖姫ルートを経てアリデットがまだ悲劇を繰り返すことを望んでることが判る。
そんな彼女にあることを言うために、視聴者側のセカイから演じる者のセカイへ行く。



彼は思い出したのだ。この悲劇の物語のルーツとなった世界があることを。



川島有理は、居ても居なくてもいいような存在だった。どこも秀でたところがなく特に悪いところもない。
彼女は天文部に入部してた。星空が好きだった。
ある時、彼が学園に転入してきた。彼も星や宇宙が好きだったことから天文部に入部し、彼女と親密になっていた。

しかし、もうその頃にはセカイは絶望でいっぱいだった。
巨大な隕石が地球に向かって堕ちてきているらしい。対処方法は今のところわかってなく。
それはもう目前まで迫ってた。

川島は、最後の日。自分の人生にもし意味があるとするならそれは先輩である彼に想いを告げることだけなのではないかと思った。
先輩に一方的に待ち合わせ場所を言い渡して強引に切ってしまった。
彼女は待ち合わせ場所の山の山頂に来たとき、ふとした不安が過ぎる。



――――――もし、先輩が来なかったら?―――――


そうなのだ、今日は最期の日。先輩だって添い遂げたい人がいたっておかしくないのだ。
それなのに自分は一方的に・・・・・・・・・・・・・・・

そんな不安が胸埋め尽くしもう目の前に迫った 隕石、、、ううん ナガレボシに願ってしまった。


セカイヲトメテ、と
      

そしてあの悲劇がつづく物語が出来てしまった。




悲劇しか続かない、いや悲劇だけを望んでいるそんな世界は終わらせなくちゃいけないと分かっている。
嘘じゃない。本当だ。
だけどそれと同じくらいに、この世界を壊したくない。
もし壊してしまったら、先輩が来るかどうかもわからない元の世界の時間が動き始めてしまう。
それがたまらなく嫌だ、不安で胸が締め付けられる。

先輩が来なかったという事実が、私の足をすくませる。
きっと心が折れてしまう。立ち直れない。そうなったら私は世界が果てるその時まで無様に泣いているだろう。
世界が失くなるって時に何を言ってるんだかと思うかもしれない。私もそう思う。
でもやっぱり、どうすることも出来ない。
そんな現実は、目を両手で覆うほどに見たくない。だから私はこのままでいいと思うんだ――――――――


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――――



だからオザキもといユーマもといヒデオもとい 、うんこマンは元のセカイに戻る。
彼は彼女に想いを伝えなければいけない。自分が彼女のことをどう思ってるかを。
想いを伝え、彼はこのまま世界が終わるのも悪くないと思いはじめる。
自分には今までに幸せにしてきた人たちの笑顔と、今すぐ隣で笑っている彼女がいるのだから。
これ以上何を望もうと言うのだろう。多分なにも無い、だからさこれでいいと思うんだ。

奇跡は起きる。
大勢のエトワールが、彼と彼女に力を貸す。不幸を打ち破る。未来を変える。明日は迎えられる。

「 バットエンドはあんたに相応しくない。あんたがあんなに求めていた``ハッピーエンド``はこんな所で終わるの?それで満足なの?
 まさか馬鹿言わないで。そんなの私たちが絶対にさせないし許さない。あんたには幸せになって欲しい。
 ううん、なってもらわなくっちゃ! 」

エトワールは物語を紡ぎ出す、何の例外もなく、何の妥協もなく。幸せな未来を。

隕石は跡形もなく、欠片も残さず、そこにあったのかさえ疑わせるほどに消滅する。



そこに一輪の花をたずさえて。(花火)



End




ていうかもうぶっちゃけなんでも展開だが、悪くはなかった。



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まあ感想です。

圧倒的な理不尽な現実から逃げ出さず、自分の願いのために文字通り命を掛けてでも成し遂げる話。

主人公はどのルートでも一貫して、諦めないで何回も人生をリベンジしている。
走り続ければいつかその地点にいけると信じて。
いくらアリデッドや神さまに無駄と言われ、悲劇の烙印を押されようと、辛酸を舐め、泥水を啜ろうと構わない。
ハッピーエンドしか望まない彼には、それ以外の未来なんて要らないのだ。

そして、この作品は信じることの大切さを教えてくれていると思う。
世界観や価値観、今までの常識を人は簡単に覆せない。
だから何かを信じるのはすごく大変で、とても難しいのだ。

けど、エトワール達は最後にはこれ以上の未来が幸せがあると希望し信じてしまう。
それは何故か?
きっと、走り続ける主人公を見て皆、信じられるずにはいられないのだろう。

死をも恐れない、絶望など怖くない、悲劇すらも走り超えていく彼は眩しすぎるのだ。
そして、奇跡は起こる。

いつだって奇跡を起こすのは、誰かを信じる心なのだから。

―――スマガ感想<終>

スマガはプレイ中は「ぐだぐだだわ……」という低評価だったんですけど、あらすじ感想書いてみると泣けてきます。うるうるしながらこれを書いていたのはいい思い出です。


上に挙げた感想を2013年にブラッシュアップしたのが、以下の記事です。
「 そして明日の世界より―― 」が未だに根強い人気があるわけをぐにゃぐにゃと考えてみた
スマガ 信じるっていうことは諦めないっていうこと │感想



というかここまで読んでくれて本当に有難うございました! いやまさか……読んでくれるとは……感無量です(読み飛ばしただけですって? あッハイ)


それじゃバイバイです。

*1:(私的に呼んでいる感想タイプ)

*2:グーグル検索で片っ端からエロゲ感想サイトを漁りました。とりあえず自分が理想とする感想を見付けようと思ったんですね、でようやく見つけられたのが「物語の本質」をずばばんと的確に指摘している記事でした。その感想をロールモデルに位置づけ、どうすればそのモデルに近づければいいのかを試行錯誤したのがこのテンプレートです

*3:(春季限定ポコ・ア・ポコと同じですねただ量が多すぎるはつゆきさくら)