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誰かを好きになるのに理由が必要なんですか?その問いかけはあまりにも意味がないと思うのですよ_ニセコイ6話感想。(2983文字)

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ムカムカッ

 

 

 

 

 

 

好きになるのに理由が必要なんですか?

 

「ねえ小咲は一条くんのどこが好きなの?」

――るり

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るりちゃんは小野寺さんにそう質問した。

 

私は瞬間的に「誰かを好きになるのに理由が必要なの?」と思った。誰かを好きになるのに理由なんかいらないし、理由を持ってきた時点でそれは後付でしかない。後から取ってつけた外付けの理由に、なんか価値あるだろうか。


好きになるのにどうして理由が必要なんだろう?

 

誰かを好きになったことに納得したいからなのかもしれない。人間ちゃんは不可解なことがあったらすぐ「理由」をつけがたるせいなのかもしれない、運命という概念も神話という概念も天狗の概念もその類だろう。

 


でもそんなのはやっぱり取ってつけたような意味でしかない。

 

誰かを好きにところはたくさん挙げられるだろう。顔が綺麗だとかスタイルがいいだとか男らしいとか性格が素敵だねとか心象領域が似通っているからシンパシーを感じたんだとかいろいろいろ出てくるだろうキリがないくらいに挙げられるよでも


好きになった"理由"ではないんだよそういうのは。

 

なんとなく好きだなーと思ってたらいつの間にか好きになってたんじゃないの? キッカケなんてものは"キッカケ"でしかない、好きな理由には足り得ない。理由を持ってくることに、理由を探すことになんか意味があるの? 

 

誰かを好きになった理由なんてものは「なんとなく」でしかない。そこに理屈を持ってくるのは納得したいだけでしょ? 誰かを好きなことに運命的なもの因縁果がなければ「好き」足り得ないという思い込みじゃないの?――――。

 

だって誰かを好きになったとき、自分に聞いてみればこの問いかけがおかしいことに気づく。誰かを好きになった理由はなんですか?とでも、本質的なあこれだな!っていう答えなんかないでしょ? もちろんこれは万人に当てはまるとは思わないけれど、少なくとも私はそう思うのですよ。誰かを好きになった「理由」を問うのは、その問いかけ自体があまりにも意味がないとさえ。

 


*追記 

 ……ってこれなにかを彷彿するなーと思ったら猫物語で月火が言っていたのとほぼ同じで、さらに彼女の言葉のほうがよりしっくりするので引張りだしてきた。

 

「でも本当になんとなくなんだもん。なんとなくでなんとなくでなんとなくなんだもん」 

月火は拗ねたように言った。

なんとなくでなんとなくでなんとなくなんだもん

 

好きかなーって思って、好きだなーって感じて、好きだってわかる。そんな感じ」

 ~ 

「好きな理由にしたってさあ。そりゃ色々こじつけることはできるよ? 格好いいとか、優しいとか、背が高いとか、お金持ちとか、そういう理由付けは色々可能だけどさ」

 ~

「けど、そんなの全部嘘だもん」

「自分の気持ちを理性で理解するための、おためごかしって言うのかな。理由付けって言うよりは、こじつけだよ。好きだっていう結論ありきで、その結論に梯子をかけていくようなものだよ」

 ――月火(猫物語)中略部分多々

 
そうそうこれだ。

 

 

「……つーか、なるほど、そんな理屈みてーなことをごちゃごちゃ考えているから、僕は人を好きなったことがないんだな」

――阿良々木暦

 

猫物語 (黒) (講談社BOX)

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あいつは最悪なんだよな、という前提。あるいはバイアス思考

 

「どうせ私が溺れたのだって、きっとあのもやしが全部悪いんだわッ」

「え一条君?」

 

「そうあいつときたら試合前からムカつくことばっか言ってさ、私が覚えれたときも人の寝込みを襲おうとするしほんと最低なんだから!」

――千棘、小野寺

 

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あるあるあるよねこういうの。「あいつは最悪。だから全部あいつのせいなんだ」というバイアス思考。理屈や根拠なんてものはないのに、悪い結果がでたら原因を憎きあいつのせいにするという考え方。


―――一条楽は最低で最悪。だからプールで溺れたのもあいつのせい

 

因果関係なんてないのに、千棘は自身の中でそう設定している。楽の"せい"で私は溺れることになったと。だってあいつ最低なんだもん!!!


そんな偏見と前提に塗れた思考じゃ……そりゃ楽のこと好きになれるわけなんてない。楽の良いところがすべてその「前提思考」によって「悪い」とすり替えられるのだから。どんなに千棘の為のことをしても「あいつは最低だからなんか魂胆あるんでしょ」とか「ただの気まぐれか」といった偏見に沿った思考をし続けてしまうんじゃないだろうか。

 

「あーもう今日ほんと最悪だわ(理由考えるのめんどくさいから)☓☓☓(_=憎き相手)のせいに違いない」と。

 

千棘は意図的にやっているというより……そういうふうにしたくて、そういう事実のほうが "分かりやすい" ゆえにそう思いたいんじゃないんだろうか。

一条楽が今までのように最低で最悪で下品だとすれば、分かりやすい。相手の気持ちを読み解くときに、そういう前提でもって考えればかんたんに答えがでる。一条楽はもやしでしかないなーあはは、みたいな。

 

他者を自分にとって"分かりやすい"型に押しこむのって、そう珍しいことじゃない。血液型占いもその類だと思うし、人は複雑なものに出会った時、分かりやすい答えを選んじゃうんじゃないだろうか。




 

千棘の誤解されるしかない言動と、楽が鈍感なんかじゃないってこと

 

「ば、ばっかじゃないのそんなわけないじゃない!どうして私があんたに礼なんか」

 

「だよな、お前そんなやつじゃねーもんな」


――楽、千棘

 

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千棘にも良いところはある。ちゃんとお礼を言おうとしたり楽の好きなどら焼きを買ってきたりと人を思いやる気持ちはある。けれどもそういった千棘の良い部分は、今までの素行の悪さゆえに見えなくなってしまう。

楽もまた「千棘ってこういうやつだよな……」という前提があるので、その前提に沿いながら思考を進めることになる。千棘がお礼を言ってきた可能性が出てきたぞ→でもあいつは礼なんか言えないゴリラ女だからそんなわけないか、と千棘の行動が別のものに解釈される。

 

「ちょっともやし!!」


いや……仕方ないと思うんですけどね……だって千棘は普段楽のことを「もやし」「はっ!」「最低」「ボコガッボコガシ!!(殴る音)」といった具合に、言動が最悪すぎる。

楽が「お前(礼をいう奴)じゃねーもんな」と言ってしまうのも、当然といえば当然である。人の名前を悪意ある名前で呼び、気に入らないことがあったらすぐ手が出る、暴言だって縦横無尽に操ってくる人間をどうして「好意的な解釈」ができるのだろうか!

 

もうなんというか……ね。ふたりとも相手とのコミュニケーションコストがバカ高い状態になっているので、自分が本当に伝えたいことをストレートに言ったとしても「何言ってんだお前?悪いもんでも食ったか?」と誤解されるしかない。

なんだろうこのコミュニケーション不通は!! 

 

楽も千棘も相手のことを「悪いヤツ」と思っている(ある一面ではふたりとも悪い部分がある)ので、どうにかしてそのバイアスを取り除ければやっと互いの真意をよりよく伝わるようになるのかなって。

 

それは相手の「良い部分」を何度も何度も見続けてやっと「あそっかこいつは言動最低だけれども良い部分はあるんだな」と少しつづ、相手の前提を変えていければいいのかなって思いました。


じゃそれだけだから、じゃーねばかもやし

 

おおさんきゅーな

 

たまにはいいとこもあるんだな、あいつにも

――楽、千棘

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また千棘も

 

「あほかッんなもん助けるに決まってるだろ!!!」

「お前は相手が嫌いだったら助けねーのかよ!!」

――楽

 

こことかで「あのもやしもしかして、そんな…悪いやつじゃないのかなな…」なんて思ってくれれば…くれれば………れば……。はやく楽という人間を見てくれるようになったらいいなと。楽めっちゃイイヤツなので「偽物の恋人をするフリ」「家庭がヤクザ」という出会いじゃなければ、もっともっと素直に接することができたんだろうなと夢想してしまう。

 

 

「Thank you for saving me. I'm sorry.I...shouldn't have hit you……」

――千棘

 

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 (ここすっごく良いと思いましたハイ)

なんか千棘と楽のあいだには分厚い膜みたいなもので一線を引かれているような気がする。イメージ的にね、その膜のせいで言葉の届く速度が落ちたり、伝達する率が下がったり、あるいは届かなかったり……!

 

 

 

あとどうでもいいんですけど、ラストの星空がとても綺麗だったなあ……とか。ザクシャインラブ?!!ザクシャインラブ!ザクシャインラブ!!

 

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んじゃまたね!

 

 

<参考>

 

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