猫箱ただひとつ

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九条くるり 感想。(4554文字)

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~~~~っ!!

 

 

 

 

 

くるりはわふー!でわふー

 

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この眠たい顔をしながら、ひっしにデートを続けようとするくるりんほんとラブです。ラブラブですわふーですワフーッ!!(>ワ<)ノ

 

 

 

……///////

 

 

昌のお母さんって?

 


徹夜をして、眠気でくらくらになりながらもデートを続けるくるりに対し、昌は本気で怒ります。彼の母親は過労死で亡くなったので、それを想うとどうしてもやるせなくなってしまうと。

――――ちょっと待って。昌の母親は死んでいる?

え、でもさ、結衣はお母さん生きているみたいなことを言っていたよね? お誕生日のときにプレゼントを食べ物のストラップを贈ってきたりもしてたし。

この世界では、結衣が生まれると、お母さんは生きることになる。そして本当のお父さんである葛木茂は事件によって命を落とす。その後、結衣の母親は再婚をし、再婚相手の次のお父さんは役者。ということでいいのかな?

ここで分かるのは、葛木茂氏が茉百合さんをかばった末に死んでしまう場合もあること。そして、昌と結衣の母親が死ぬのも確率的であること。

つまり、「運命」(=100%の未来)として、昌・結衣の母親と父親は死ぬことは決まっていないということ。fmfm

 

 

 

九条くるりの拒絶とコミュニケーションの断絶

 

 

「お前、邪魔なの」
「なんだよ、いきなり……」

「お前がいると落ち着かないし、なんだかイライラするし、すごく集中できない」

「……な」
「仕事が進まない。だから迷惑!」

――――くるり、昌

 

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……くるりと接しているといつも思うのが、「自分は相手のこと好きなのに、相手は自分のことを嫌っているのって慣れない」よねー……と。

なんかいい感じかな? 気持ちの共有もちょっとづつ出来て気がするよね、と思っている頃に「おまえ邪魔」と邪険にされると、もう心がずーんと重くなる……。

真っ向からの否定が痛いのではなく、好意を感じてる相手からの断絶っていつまで経っても慣れないものなのかもしれない……。なんかあれなんだよね……心がきりきりするようなあの感覚。

痛みを感じる機能って脳にあるんだよね? どうして精神的な痛みを感じるときに、心、つまり肋骨の中に収まっている心臓部分に痛みが走るんだろう。謎だよ謎すぎる。

心臓にも痛覚神経はあるとは思う。でも、物理的に心臓に傷つけられたわけじゃないんだよ。なのにどうして、……どうしてなんだろ……。んー……。

「お前がいると気が散るし、ふわふわするし、全然落ち着かない。……すごい最悪」

「だから、そんな顔でいなくなったらもっと気になって頭がいっぱいになった!」


「お前以外の事が何も考えられないの! すごく、迷惑なの!」

――――くるり

 

「一緒にいるって、お前が言った」

「なんで一緒にいない」

 

ああもう最高だよ可愛すぎて、にやにやが止まらない。というか気分が高揚しすぎてやばいヤバイヤバイヤバイ!!!////

 

 

「あ……」
「だめ」
「最初はこのくらいまでのはず……」
「だから、今はだめ」

 

もう久々に全ての理性が焼き切れた感覚を覚えた。くるりなんでこんなに可愛んだろうありえん。

 

 

 

携帯電話

 

「でも、ワタシが話しかけてる時は端末を使わないで……ほしいな」

――――くるり

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うん……わかる……。

 

 

 

 

疑心暗鬼と

 

 

くるりです。今日、念願の実験結果が出ました。これで開発が飛躍的に進みそうです。

問題の遺伝子を持った人物は、同じ寮にいる葛木昌という男です。
これから簡易的に監視、調査も行なってみます。

何故あんなにつまらない男が実験に耐えうるだけの素晴らしい遺伝子を持っているのかよくわかりません。

正直、才能の無駄遣いだと思います。不可解です。
もっとマシな人物だったらどれほどよかったでしょうか。

でも、どんなに不本意だとしても、調査はきちんとやります。
その先にあるもののために、妥協はしません。

それでは、またご連絡します。 くるり

 

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朝目を覚ますと、上記の文面が全生徒宛に送信されていた。くるりの間違いなく本心の素直な気持ちだったんだろう。けれど、それは昔であり過去のこと…………と思えるか、それとも "今でも" くるりの気持ちが過去のものと同一だと考えるか。

その分岐点はお互いが感じ取った「気持ち」でしかないのだけれど、それはやっぱり証明不可能なんだよなあ……とうじうじしていたら

くるりちゃんとお話しなきゃ、本当の事はわからないよ!!」
――――結衣


うんうんそうなんだよね。私達に与えられたもっとも伝達効率のいいツールって「言葉」なんだから、話し合わないと駄目なんだ。いくら「ほんとう」のことが確実にならないとしても。

 

+++

 

「だって! 男なんて、鈍くって、女の子の気持ちを全然わかってなくて……」

「ひどい事ばかりするし……自分の事しか考えてないし!」

「だから、そんなどうしようもない男なんて、好きになるわけない!」

――――くるり

 

 

そして、たまたま、ちはや先生とくるりが会話しているところを盗み聞いてしまう。直接めんとむかって本人にこう言われたら「本当に?」なんて考えてしまうけれど、

くるりが最も信頼しているちはや先生に向けての、気持ちの吐露は「本当の」という真実味が帯びてきてしまう。なんでだろうね。第三者との会話のほうを確定事項と、それが本当の気持ちだったんだと、そう思わずにはいられなかった。

そしてここまで言われたら、もう「実は違うんでしょ、そんなこと思ってないんだよね」なんて気持ちは消し飛ぶ。うん、いや……無理だよ。ここまで明らかにのべつなくなしに拒絶の言葉を言われてしまったら、ああそっか本当は嫌いだったんだなと思うしかない。

誰かを好きになった時に感じる胸の痛さとは違う

好きな子から、もういらないなんて聞きたくない……

ね……ほんとさ……。

 

 

あれだけ母さんを慕ってる彼女が、それを知りつつ彼氏ができましたー! なんて笑って言えるわけないでしょ

そうだと思うよ。きっと、ね

――――蒼龍

 

「……うっ……うっ……ひっく、ひっく……」

――――くるり

 

過去には行くことは叶わない未完成のタイムマシン。たとえ過去に飛ぶことができたとしても、未来の記憶を保っていられるわけじゃない。けれど、くるりは、飛ばなくちゃいけないんだ……。

今を変える為、きっとあった暖かい未来に書き換える為に、無理でも無茶でも0%の確率だろうと、それで死のうとも、白い砂に変わり果てようとも――――飛ぶ。

飛んだ。

扉を開いたタイムマシンの中には、くるりの髪留めらしき形をした砂だけが座席にぽつんとあった。

………………

……

いつだって喪う時は唐突で、突然で、両手からさらさらと大切なものを零れ落ちていく感覚がまさにこれだった。涙と後悔と苦痛によって周りが見えなくなって、話し合うことも、明日を見ることも出来なくなったとき、人は「今」の地点に立っているにも関わらず、「過去」向いて「過去」に向かって走っていってしまうんだろう、きっと。きっとね……。

 

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――――やり直したいですか?

これは奇跡でもなんでもなくて、ただの幸福な偶然にすぎません

 

すずのは言う。やり直せると。この悲劇を悲しいままにしない方法があると。

 

そして葛木昌は、"飛んだ"。


+++

 

雪代すずのによる世界間の飛行は、以下の特徴を持っている。

「時間を飛び越えた時、その時点から数時間巻き戻る」+「その世界から別世界へと飛んだとき、それまで経験してきたこと反映される」

しかし、これは一体どういうことなんだろう?

未来の九条くるりは「タイムマシン」を完成させた。おそらく自由度の高い、未来と過去を飛翔できるそんな機械を。

ここまではいい。問題なのは、「すずのが起こしている事は、時間跳躍ではない」ということ。

すずのが度々、繚乱祭の片付けの後に起こす、奇跡とでも呼べてしまう力は、「世界Aと世界Bの飛行」と呼ぶものだと思う。

      C地点
世界A――――│――――

       │
       │
世界B――――――――――


世界Aが今現在、葛木昌がいる世界だとする。そして繚乱祭片付けの夜、つまりC地点から「世界B」へと移動している。(ここは結衣の物語のほうがハッキリとしている)


そしておそらく「世界B」では、葛木昌が元いた世界だろう。すずのの目的は、葛木昌が元の世界へと助ける為だからだ。

ゆえにそこには結衣という人間はいないし、桜子は病院で生活をしている。父親である茂はいまだ存命しており、昌の母親は過労によって他界したそんな世界。

世界Aから世界Bに戻ってきたときに、すずのが起こした(タイムマシンの能力?)によって、「数時間巻き戻り」+「世界Aで経験してきたことが世界Bに反映」されたと見るべきだと思う。

――――となると、くるりが作ったタイムマシンは、「時間跳躍」+「世界間の移動」という能力があると見ていいと思う。

 

 

 

 

選ばれないことは死ぬこと

 

マミィの子どもの頃の記憶は、いつでもひとりだ……ある時期までは
――――マックス

 

世界を飛び越えたあと、マックスは小さいころのくるりについて話してくれる。

くるりは両親がいないいわゆる孤児だそうで、施設で生活していたところ、繚乱学園理事長であるちはやに拾われたそうだ。

「もっと難しい本があるの?」

「あるわよ。私が今いる学校には、とっても難しくて、面白い本がいっぱいあるの」

「……ホント? そこ、行ってみたい」

にっこりと笑って、理事長はくるりの手を引く。
くるりが理事長に連れられ、施設の門を出るところで映像が切り替わった。

――――マックスの映像記録

 


ちはや先生が、くるりを学園に迎えたのは、くるりに「才能」があったからだと思う。孤児だろうとなんだろう市場を動かすほどの力を持った人間に、価値がないわけじゃない。

タイムマシンを作れるほどの、彼女の才の片鱗を見て「活かしたい」と思っても不思議ではないだろう。なぜならちはや先生が運営している「繚乱学園」のもっとうは「才あるものの育成」なのだから。

しかし、思うんだよ。

じゃあ、他にもいた両親がいない子どもたちはどうしたんだろう?って。ちはや先生は神じゃない。善意によって誰かを助けることはできても、それは「全てを救う」ことではない。選んだ子どもがいるということは、選ばれなかった子どももいるということになる。

選ばれなかった子どもたちは…………。
…………

 

 

好きという感情

 

 

『傷つくのに、どうして好きになるの? そんなの不条理だよ』

――――くるり

 

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くるりはいいとろこ突いてくる。うんうんそうだよね……不条理だよね……。でもこの世界は実利一方向じゃないっていうしるしにも感じられて、ちょっと嬉しかったりもする。「好き」っていう気持ちがこの世界に遍在することは。

 

 

 

 

「そんな風に気をつかわれても、私は全然嬉しくなんかないのよ?」

「自分が愛する人に振り向いてもらえないからと言って、くるりちゃんにまで幸せを捨ててほしいなんて思っていません」

「正直に、自分の気持ちを離して。約束したでしょう?ちゃんと相談するって」

――――千早耶

 


「ええ。そうよ。私だけじゃないわ、誰かを好きになったら、みんなそうなの。その人でいっぱいになるの……それが、好きという事」

――――千早耶

 

 

…しょーが好き……だ、だから……あんなメール見られたら…ワタシ…

――――くるり

 

「それに、嫌われたかと思った……。しょーにあんなメールを、だから……」

「今のくるりが、あんな風に思ってないって、俺わかってるから」

「………うん…」

――――くるり、昌

 

 

だけど。

だけどこうやって一緒にいられるあたりまえは、すごく特別なことなんだ。

おかえり。

こんなに短い言葉だけど、すごく大切なものがたくさんつまってる。

おかえり。

俺はこの先何度もこの言葉をくるりに言うだろう。

――――昌

 

 

この場所で、この時間で、見つけた。
普通で、なにげなくて、あたりまえの

特別なもの。

 

こんな温っかい気持ちになるなんて思いもしなかった。
精一杯の感謝をこめて終わります。

 

 

 

<参考>

 

Flyable Heart オリジナルサウンドトラック Flyable Sound!
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