猫箱ただひとつ

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「true tears」1・2・3・4話__はい、ぱちぱちってして(4532文字)

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「あなた飛べないわ」

 

 

 

 

 

 

 

一話「私…涙、あげちゃったから」

 

true tears vol.1 [DVD]

 

 

涙、Tears

 

僕の中の君はいつも泣いていて、君の涙を僕は拭いたいと思う
____仲上眞一郎

 

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true tears』では、「涙」という言葉が結構出てくる。真実の涙? それは一体どういうもので、かつ真実とそうじゃない涙の分水嶺はどこにあるんだろう。

 

 

 

石動乃絵と天空

 

ニワトリのエサ取っていたのか

天空の食事

____眞一郎、乃絵

 

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天空……天国にいったおばあちゃんに近いから?……

 

 

この子、空に飛びたいのに、こんなところに閉じ込められていて可哀想。だから、もっとも高いところにある食事を与えているの

 

ふむふむ

 


しっしっしっ

だってこの子は飛ぼうとしないニワトリだから。そしてあなたはこっちのほう。飛ぼうとしない

 

乃絵の中では、「飛べる」ものと「飛べない」ものに分かれているみたいだけど、どういう基準なんだろう?

飛べる?……それは前に前に向かって進んでいく存在のことなんだろうか。それとも。

 

 

ばっちこい!
……だはっ

 

このやりとりが好き……。もう乃絵かわいいよ! 乃絵の人に対する心の踏み込み方が、好きなんだろうなあとも思う。

 

 

(…泣く)

(石動乃絵の涙)


「行きましょ」

+++

「強いんだな。可愛がってたんだろ。なのに 」

「悲しいわ。とってもとっても悲しいわ 」

「――――私……涙、あげちゃったから」

____眞一郎、乃絵

 

Tears...for truth~true tears イメージソング集~

 

乃絵の最後のせりふが、寓話性がたかくていいなあ……。絵本ってそういえば寓話性が高い、というかメタファーの純度がとても高いものばかりなので、今度漁ってみたい。

 


クドわふたーの、「猫箱」の絵本とかほんっと寓話的な物語で好きだなーと思い出してみたり。どこまでも暗いけれど……なんかあったまるので。

 

 

 

 

2話「私…何がしたいの…」

 true tears vol.2 [DVD]

 

 

 

 

涙ってなに?

 

涙ってなに?

____石動乃絵

 

このあと眞一郎は、「涙腺上の~分泌が=」と言う。乃絵は「あなた見込みあるわね」と頷いてみせた。

乃絵にとって「涙」の定義は、シビアかつ価値を置いているものなんでしょうね。

乃絵が欲しい「涙」ってどんなのなんだろうか。

 

私には使命があるの。涙を取り戻さなくちゃいけないのそのためには選ばれし者の涙が必要なの。ふふーん

 

選ばれし者、ね。

 

雷轟丸は非業の死を遂げたけれど、ちゃんと後を継ぐ者を残してくれた。


乃絵にとって好きな存在が、選ばれし者に繋がるのか、それとも「飛べそう」な存在なんだろうか。ニワトリは羽があるけど、彼らはたしか空中を飛べないよね?……

そうか、飛べない存在なのに、「飛ぼう」とする心の在り方をしている人が、乃絵にとって選びたい存在?

 

私、眞一郎を見上げるのが大好き。それって空に近いところにいるってことだもの

 

このえへへ、と、にっこりしながら語る乃絵は超絶に可愛い……ああもうかわいい……妹にしたい……いや妹ではないね……うんうん……。

 

 

湯浅比呂美の汚さ

 


「あの子変な噂がいっぱいあるの知ってる? 」

「ああ野伏から聞いたよ。あれだろ地底人とメル友だとかったくバカだよな」

「授業が終わると木に登って、通りかかる男子生徒を逆ナンしてるんだって 」

「え」

____比呂美、眞一郎

 

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当時、比呂美のことをすごい信頼というのもなんだか変だけど、信じていて、彼女がこんなこというってことは、乃絵って子は……なんて疑心暗鬼になったものだけれど、

乃絵を信じている視点に立っていると、「なんでこの子はこんなことを言うんだ……」とちょっとうっとなってしまう。

比呂美は、たぶん乃絵と眞一郎が一緒にいるのが嫌なように見える。だからこういった、あることないこと(=乃絵の心証が下がる)を言ったように思える……なあとか。

「あなたがわたしと友だちになりたいって、中上慎一郎が」

「そう、あのっ!」

「嘘でしょ」

「あなた仲上眞一郎に嘘をついたでしょ」

「うそって…どうしてそんな」

「だって、あなた私のこと好きじゃない」
「……っ」
「大丈夫、わたし怒ってないわ」

____乃絵、比呂美

 

乃絵の人の内面を読み取る力は、ほんとすごい……。彼女いわく「まごころの想像力」だとか。私ならここ、分かっててもなあなあで流してしまうのに……。流して、とりあえず友だちになって後悔しそうな気がするのですね。

 

 

 

 

3話「どうなった? こないだの話」

 

true tears vol.3 [DVD]

 

 

 

 

愛ちゃん

 

「人って誰かを好きになると、その人にもっと近寄りたいって思うよね。もっともっとその人に……でもそれが叶わない時、その人の近くにいる誰かの傍に…。…っ」

――――愛子

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……愛ちゃん苦しくないのかね……。

本当は好きな人の傍にいたい。でも叶わなくて、三代吉を介して……。でもなんのきっかけかつき合ってしまって、今に至る……そんな状況に見える。

もしこれが本当なら、苦しくない?……。いやもう最悪に苦しい状況だよこれ…。

 

あんたみたいな奴を好きになった女の子は大変だよ!

 

 

 

人は他者と感情を共有したがる

 

「この道歩いたよな。祭りのときお前はぐれちゃってわんわん泣いてさ」


「覚えてないわ」

「そっか 」

____眞一郎、比呂美

 

 

少年期、比呂美と二人でお祭りにいったあの日。そのときの出来事。自分はそのときの思い出を覚えていたなら、相手もそれを覚えていると期待してしまう。

けれどその期待は、「覚えていない」という一言によって無くなってしまう。んで、そのときの「そっか」っていう落胆にも似た気持ちって自分の感情を相手が共有していないから感じるものだよなーとか思います。

誰かとなにかを「共有」するって、大事なことなんだよね。接続…。

……おいてかないで、か

 

 

 

 

「あのさ、どういうつもりか知らないけどさ、あんまり俺に関わらないほうがいいんじゃないか」

「?」

「彼氏いるんだろ、俺、見たぜ。お前が一緒にいるとこ。だからもうやめてくれ」

 

私が好きなのは、蛍川の4番

そうなの?
………
わたしにはっ!

うん、だからもう慎一郎くんの名前は出さないで

 

 

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4話「はい、ぱちぱちってして」

 

true tears vol.4 [DVD]

 

 

 

思い通りにいかないこの世界で

 

(君はこんなにおしゃべりだった?
君は、僕の知っている君じゃない。僕の知らない世界では、君は、なんの枷もなく、花のように笑っていた)

____眞一郎

 

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3話で、乃絵に彼氏疑惑が浮上し、4話で比呂美に好きな人がいると聞く。そして眞一郎は「自分の世界にいる比呂美」との齟齬を強く認識してくんですけど……これってほんとキツいよね……。

だって自分の中で綺麗で・美して・愛しているものが、本当は汚くて、醜かった場合、その存在を愛せますか? っていう問いと似ている。



自分で勝手に「思っていた」純情な乃絵。決めつけていた比呂美の心の在り方。



それを知ってもなお、彼女たちを好きでいられますか?
ほんとうは綺麗でもなんでもないかもしれませんよ?
大丈夫ですか?
汚さに耐えられますか?


潔癖では、この世界はとても辛いですよと。

 

そんなふうに。

 

俺はあいつが、いつも暗い顔をして、苦しんでいると思っていた。俺が助けられるんならって

なのに好きな男が他にいるから知ったからって


____眞一郎

 

 

 

気を引いておいて、答えは無いだなんて、酷いわ。そういうの

____石動乃絵

 

ね、ほんとまったく!w

 

 

 

ヘボ涙!ゲロ涙!

 

 

今のあなたの涙には、価値は無いわ。ヘボ涙、ドブ涙、ヘドロ涙、ゲロ涙。

____乃絵

 

 

 

おばあちゃん……

 

 

乃絵の涙を持って行ってあげようねえ。
そうそしたら、泣き虫乃絵は泣かないで済むよ。

誰でもってわけじゃない。とってもとっても大切な人の涙だけ貰ってあげることができるんだ

とっても、とっても大切な――――

「それから私は泣けなくなったの。
おばあちゃんが涙を持って行ってくれたから」

____おばあちゃん、乃絵


やばいな……おばあちゃんのこの言葉は、ある「神さま」のことを思い出してしまった。

その神さまは、

―――悲しい時は空を見て
これから何か、どうしようもなく痛くて悲しいことがあったなら……空を見上げて。

そこに一片の白色を見つけたなら、もうあなたたちは泣けないよ。悲しいことの何もかもをまるごとぜんぶ、私が貰っていくから、それが、お仕置き


この「泣けないよ。悲しいことはもらっていくから」の部分がやさしくもあり、とても「怖い」ことだと思うんですよね。

「悲しい気持ち」ってなくしちゃって大丈夫なのかな? 「泣け」なくなってしまうことって本当に良いことなのかな? なんて考えちゃいます。

ちょっと心の根っこにある、侵してはいけないやばい!そこは触れちゃやばいよ! っていう部分だと思うんですよね。石動乃絵は、現にそういう状況にあって、「涙が出ない」「泣けない」って……辛いのかもねと。

「いつしか私も泣きたいって思うようになったの。その為には、誰かから涙を貰わなくちゃ。でも」

「――――誰でもってわけじゃない」

「そう、私が大切だと思える選ばれし者の涙でなくちゃ。気高く、いつも上を見上げて、おばあちゃんにいる天空に近い存在の涙でなくちゃ」

「その候補が俺で、その前が雷轟丸だってわけか。ニワトリの涙……」

「わかった? そんなヘボ涙じゃダメなの」

____乃絵、眞一郎

 

 

 

 

 

 

愛ちゃんはどんな気持ちなんだろうか……

 

「どうする? やっぱカラオケ?」

「うーん……気分じゃないかも」

「じゃ買いもんでもいくか」

「金欠なんだよねわたし」

「心配すんなって、稲刈りの手伝いしてさ今オレちょっぴり金持ちっ」

「いーよ悪いし 」

____三代吉、愛子



三代吉にたいする、愛ちゃんの言葉を見ると、どんどん心がすれ違いになっていくのかな……なんて思っちゃうんですよね。

愛ちゃんって実際のところは、眞一郎が好き……なんだよね? だとしたらこの関係ってすごく……薄っぺらく虚ろなものとしか見えないんですよね……

でもそうじゃない。

愛ちゃんはこのあと、三代吉の行動に「好意を持って」手を握るんですね。これって彼女的には、三代吉もそんな嫌いではなくて、そこそこ好きで、でも一番は眞一郎でっていうすんごいバランスなんだろうか……。

 

 

 

 

石動乃絵とまごころの想像力

 

「あのね仲良くなってあげてもいいわ湯浅比呂美」

「あなたのヘボ涙の理由、どうせ彼女なんでしょ」

「女の勘ってやつか 」

「そうじゃないわ。まごころの想像力よ 」

「相手がどうして苦しんでいるのか、どうすれば救えるのかまごころで考えるの」

 

「あの子と仲良くなってもいい
慎一郎が元気でるなら」

(わけのわからん女だと思っていた。でも)

____乃絵、慎一郎

 

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もうほんとしみる……乃絵のやさしさが染みる……。

 

 

 

 

眞一郎の心象風景

 

 

天使が振らせた赤い雪が、白い雪に変わって、積もってゆく。ひび割れた大地に、汚れた水に、積もって積もって、そこに広がるのは白い大地だ。どこまでも、どこまでも白い――――

 

彼は絵本を書いていて、その絵本のことだと思われる幻想風景。なんですが実はこれって彼の心象風景だよねと。

この言葉は、今まで「ひび割れた大地(=傷ついた心)」に、乃絵のまごころ(=白い雪)が積もって積もって、傷を覆い隠した(=白い大地に変わる)ってことなんだと思います。

 

 

 

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