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Angel Beats! 7・8・9話__命の継承は「生まれてきた意味」に結びつくのかも (9878文字)

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「お前どんだけ不器用なんだよ……」 

「知ってる」

 

 

 

 

 

 

 

第七話 「Alive」

 

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日常が大事になってくる

 

(もちろん思い出したい。けどこの不安はなんだ?……それはもしかしたら俺の記憶のせいでこの生活が終わってしまうんじゃないかと

……え?

……おれは、おれはこんなにも皆との暮らしを気に入っていたんだ。でも過去を思い出してしまって、それでもこれまで通り過ごしていけるのだろうか……でも、それでも……)

――――音無

 

 

音無が催眠術によって記憶を取り戻そうとしている時。

彼は「今の日常を壊したくない」と思うんですけど、なんかこれいいなーって思うんですよね。

神に抗うとか倒すとか、そういったものに価値を置いているんじゃなくて、「日常」っていう自分の暮らしっていうごくごく狭いミクロな自分の世界を大事にしているってところが。

もうこう思ってしまうと、「この世界にい続ける」っていう選択肢も浮かび上がっちゃうよねと。

 

 

 

 

生きがいを知らない

 

「俺は生きている意味がわからない。生きがいを知らない。他人に興味が持てない。

誰とも関わらず生きているのは、そのほうが楽だからだ。最低限食っていけるだけのバイトを惰性で続けて、そんな暮らしで十分だった」

――――音無

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生きがいとか生まれてきた意味といったものは、先天的なものじゃなくて後天的なものなんですよね。そして "" からつけるとき、何が一番大きな指標になるのか?

生まれてきた意味を設定するときに、必要なのは「好きか」どうかだと思うんです。それが「好き」だから、そいつが「好き」だから生きがいになる。なりうると。

岩沢が音楽を好きだったように、音無も妹のことが好きだからこそ、「好きなものが生き甲斐」となったって。

 

 

「俺はちゃんと生き甲斐を持って生きてきたんだ。

生きる意味はすぐ傍にあったんだ気付かなかっただけだ。俺はあいつに "ありがとう" そう言ってもらえるだけで生きていられたんだ。

あいつに感謝されるだけで、生きた気がしたんだ。幸せだったんだ。

……馬鹿だ俺。今頃気づくなんて。そんな大切な存在だったのに、何もしてやられなかった。ずっとあいつは病院で、俺のマンガ雑誌を読むだけで、……それだけで、それだけの人生で、あいつは幸せだったのだろうか……。

そしてそれを失った俺の人生も終わってしまったのだろうか……。気づかない幸せ、満たされていた日々。その時間は過ぎ去ってしまった。もう俺にはなにも残されていない」

――――音無

 

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前から思っていたんですが、この「失ってから気づく大切なこと」って、「失ったから大切なものになったのでは?」って思っちゃうんですね。

なんというか、 "それが" 大切だと気づかないのは、そのとき、大切ではなかったから? という指摘です。失ったから、「大切なもの」とシフトしたっていう感じですかね。

なにがいいたいの? えとですね、大切なことを気づくのって、全部無くしてからじゃないんですかね? ということです。なくなさない状態で、大切なものだと気づくには、すごく難しいのでは? というかそれは今その時では、大切なものじゃないのだからと。

ただこの「好き→生き甲斐」になるのだとしたら、自分が好きなものを自覚的になるだけで、もしかしたら早めに気づくことができるかもしれません。

 

 

「俺はもう一度生き甲斐を見つけられるかもしれない。生きる意味を見つけられるかもしれない。誰かの為にこの生命を費やせるのなら」

――――音無

 

生き甲斐とか、生きる意味とか、って「人生ずーっと」それを追いかけているイメージが私にはあるんですけど、それは違うよね? と。

時間の矢的な意味で、想いっていうのはそこまで長続きしないと思うんですよね。どんな想いも風化し劣化してしまうので。だからそのときそのとき、「生きる意味」を設定し続けていくのが、いいのかな? なんて思います。

生きる意味を失っても、それは終わりなんかじゃなくて、また生きる意味を設定すればいいんだよと。

 

 

 

 

 

死にきれねえよ……

 

「自分の生きる理由をお前に教えてもらって、見つけて、それで夢半ばで死んだのか。何も成し遂げず死んだのか。……そんなのってねえよ……ねえよ……死にきれねえよ

――――初音」

――――音無

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音無のこの言葉で、ああそうか、ここの世界にいる連中は、 "死にきれねえよ" っていう感情が基板にあるんだなと、なんか納得しましたよ。

 

 

い続けるよ、このままじゃ死にきれねえし
そう、あなたにも目的が生まれたってわけね

――――音無、ゆり

 

そこで「神に抗う」っていう目的を設定しちゃうとまずいよねえ……。答えが、おそらく無いので。いやこの「神」と呼ばれるものを、全知全能な唯一神って意味で捉えているとってことですね。

 

生きる意味を見つけて、また世界で生きる、っていう意味の神に抗うなら……fmfm。

 

 

 

ゆりの選んだ道

 

 

「どうすんだゆりっぺ」

「もう生徒会長でもないし、いいんじゃない?」

 

「「「えええ?!」」」


――――ゆり、その他

 

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ゆりの選択にちょっと惚れそうになったり。 ゆりはこの時選べたんですよ、天使とこのまま抗争状態を続けるか、どうかを。

けど彼女は「もう天使と戦うのはやめたわ」って言っていると思うんですけど、これって何がまずいかというと



今ままで「ゆりというリーダーがしてきたことは、間違いだった」ってことを認めることなんですね。


天使と戦うことは、間違いだった。神に抗うことでもなんでもないと。もしかすると、その意図を宣戦のメンバーが識ることに酔って、士気が低下したり、「このくそリーダーが!」なんて謗りを受ける場合もあるかもしれません。

ゆりという女の子がやってきたことは、無駄だったんだよろ。じゃあ俺たちが今までやってきたことはなんだったのだろう?と。

 

そんなリスクがあるにも関わらず、彼女は「天使とはもう戦わない」道を選ぶ。自分の保身に走るならば、あえて、わざと、ずっと戦い続けるっていう選択肢を取ると思うんですよね。

ゆりのこの選択は、「神はいない。ならばどうするか? 私達はどうするか? 」という「次」の道への模索です。 自分や、戦線のメンバーの幸いを考えているように見えますね。リーダーちゃんとやれてるよゆりっぺ!

 

からの!

 

「ゆりっぺ誰にやられた!?」
「……天使」

――――ゆり、誰か(誰だっけ)

 

 

最終局面、ゆりは傷ついた自分の身体を引きずりながら、音無たちの前に現れます。

このときわたしは、「ちょ?! っとまってよ、ゆりのあの選択はフェイクで、天使を陥れるための手順だったの?!」と疑心暗鬼になったんですが、――――でもま、やっぱりゆりっぺはそんなことしませんよね!とw

(二周目なので、疑いはしないのよ!)

 

 

 

音無の告白

 

立華、俺達は消えない。だから仲良くしてもいいんだよ。

ほれ、みんなと一緒に釣りしよ

――――音無

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音無が奏への、アクティブさが良いなーと思った。

こう「好きだよ」って、衒いもなく、ストレートに表現している行動や言葉はこいつカッコイイ!よ 

相手の心に踏み込むことを選ぶのってわりと勇気いりますしね、それに自分の素直なきもちを伝えるのに躊躇いがないのが、いい告白だなーと。(←もうあれは告白だよね! ドストレートに好きだと言っているわけじゃないんですけど!)

 

 

「じゃあ奏、聞いて欲しい頼みがあるんだ」
「なに?」
「これからもみんなと一緒にいてくれ」
「どうして?」

「もう誰とも戦ってほしくないから、みんなと楽しく過ごして欲しいから。その……それに俺もお前と一緒にいたいからな」

「……そう、あなたがそう言うならそうする」
「約束だからな」
「うん」

 

――――音無、天使

 

天使ちゃんのこの「うん」っていうところが大好きです。約束だからな、からの、ノンタイム「うん」。しびれます。

 

 

 

 

オーバードライブはパッシブ?

 

オーバードライブはパッシブだから

――――天使

 

 

天使ちゃんが怪力なのは、オーバードライブがパッシブだからだそうな。パッシブ? 受動的とか消極的な意味の?……どういうことなんだろうふむ。

 

 

 

 

 

立華奏の助けなきゃ

 

 

「……助けなきゃ」

――――天使

 

、と言って、戦線のメンバーを助け(=巨大魚を斬る)んですが、天使にとって彼らは「助けるに値する存在」になりつつあるのかな?って思いました。

そかそか……。ふむふむ……みたいな。

 

 

 

 

第八話 Dancer in the Dark

 

 

 

みんなで夜遊び? お仕置きね

――――天使???

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ちょっとまとめておこう。

天使のスキルによる「HARMONICS」によって、(偽)天使が生まれた。(偽)天使は、攻撃性を有し、校則を破るものには剣で斬りつけるイカした正確の持ち主。

相手が非武装でも、無抵抗でも攻撃してくる。意志を明確に持ち、ガードスキル全てを操れる。

生み出した(偽)天使には、感情がある。よって(真)天使が「absorb」を使えば、「harmonics」で増えた分身だけ「攻撃的感情」が吸収されることになる。


疑問点がいくつかある。

1、なぜ天使は「absorb(=吸収)」なんてスキルを開発した?

 

「harmonics」後は、分身を "消失" させるスキルにすれば良かっただけでは?

→「absorb」のスキルは(偽)天使が開発したとするなら、納得がいくだろうか? それをたまたまゆりが結びつけてしまったせいで今回の悲劇はおきた?

いや違うな。

 

「プログラムの書き換えをしたようね」
「ああ、全てこいつの中に戻る」

「あれだけの冷酷な私達が?」
「どういうことだ」

――――(偽)天使、音無

 

この偽天使の疑問符、彼女はあきらかに、どういうこと? と投げかけていた。つまり彼女たちは、真天使に、「自分たちを吸収させる意図は無かった」ということになる。

 

「分身にだって意識はあるの。それは消えてしまうわけじゃない。同化するの。あなた達を襲ったたくさんの私達が、この子の中に残るの。

それだけの意識を一度に吸い込んでしまって、ただで済むと思うの?――――時間ね」

――――偽天使

 

本来、立華奏の用途に「ハーモニクスを多重に使う」っていうことは無かったんだ……おそらく。

もしくは、スキル構造上の欠陥を見逃していた……か。「AngelPlayer」はそもそもよくわからない代物だし、こういった「事故」が起きても不思議じゃないと思う。

 

そういえば、このガードスキルを使うには、負担が伴うのか。心的? もしくは肉体的に?

使っても身体は持つか?

……1回くらいなら――――ガードスキル・ハーモニクス


――――音無、天使

 

 

2、「Angel Player」とは一体なんなのか?

 

ガードスキルを開発できるソフトウェアみたいだが、そのソフトウェアは誰が "作った" んだ?……。それも説明書つきだ。

天使自身が開発したとするなら、「説明」書なんてものはいらないはず。(←誰かに後継させるつもりだったら話は別だけど)ふむ。

 

 

 

 

この(偽)天使が存在し続けることで被る不利益はなにか?


1、SSSのメンバーはこの世界から消えたくない。なので校則を破理続けることになる。しかし、そのことで(偽)天使との争いが生まれる。つまり、(偽)天使との血みどろの闘争が幕を上げる。

これは意味のない消耗戦なので、やっぱり避けたい、というところだろうか。

 

 

 

 

 

第九話 「In Your Memory」

 

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Angel Playerはいっぱいある

 

 

「マシンはコンピュータ室の備品としていくらでもかわりはあるの、ソフトも同様」

――――ゆり


ゆりが言うには、天使が所有しているマシンも、ソフトもごろごろと転がっているとのこと。

誰だろうね? このソフトを作ったのは、

 

 

 

音無の動機

 

「好きにしろよ!! もうどうせ誰も助からないんだからな!! なあ!! みんなもわかってんだろ!!」


「そんなことは無い。助かる」


「綺麗事だ!!」
「今その子が大切な水を!」

「大丈夫だ。今のは俺の分だ。もう俺は今後一切飲まないから安心してくれ」


――――音無、他

 

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音無の生命動機っていうのかな、それは「誰かの為に役に立ちたい、ありがとうって言ってもらいたい」という利他的なものだと思う。

自分を優先する基準ではなくて、 "誰かが" "他人が" 喜んでもらえるなら、その "為" に動こうとするもの。献身的という度合いを離れてはいないんですけど、これがいいなーって私は思うんですね。

 

 

「なあ俺全部思い出したよ。死んだときのこと。俺医者になりたかったんだ。誰かのためになりたい。ありがとうって言ってもらえるように生きたいって、そう思って

――――音無

 

誰かの為に、他人の為に、行動していくっていうのが。それが結局のところ自分を満たすのであっても、なかなかできることではないですし。

 

 

 

生きてきた意味をつくる

 

 

「……んだよそれ」

「こうしておけば、自分の命がもし尽きても、それでも、その生命が人のために使われる。生きてきた意味がつくれるんだ」

+++
「……なあやっぱお前はすげーよ。 音無、みろよ……あれだけ絶望してた連中が、みんな、誰かに希望を託そうとしている。お前がみんなの人生を救ったんだぜ……

…音無……なあ……音無……聞いてんのかよ……音無……っ…」

 

 

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生まれてきた意味、生きてきた意味。それは自分一人では実現しないんじゃないだろうか。実現というよりは、満たされないのではないかなと思う。

自分という個体が、誰かに影響する…関係する・結びつく。そういった時に人間は「生きてきた意味」を感じ取れるのではないか? という疑問。

他人がいないと充足できない、と言ってもいいのかもしれない。「生まれてきた意味」というのは、それを成し遂げたり、その目的に行動し続けることで得られる満足感、充足、幸福感といったもののように見える。

それを遂行し完了することで、人生が満ち足りたものになると。後悔しない、心残りがないそんな生涯を歩めるということ。

命の継承・自我の保存――――そういったものが、最も「生きている意味」になりやすいのかな? どうだろ。

自分が死んでも、自分が紡がれてゆく…っていうのかな。
自分の存在が他人に影響する……ふむ。

 

 

天使と奇跡と偽天使

 

「壮絶な戦いだった。あなたと約束した私が目覚めたのは奇跡ってこと」

――――立華奏

 

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この「冷酷な偽天使という100の感情に打ち勝った、立華奏」という構図はいったいなんなんだろう?

ここは一体なんだったの? っていう疑問がとてもある。

立華奏はガードスキル・ハーモニクスを使用した。攻撃の意志にあるときに使った・ハーモニクスの特性を見誤っていた・absorbというスキル・といういろいろな要因が重なって、

冷酷な偽天使が100体生まれた(数字はあくまでイメージ)。その100体の偽天使が、absorbというガードスキルによって、再び真天使の身体の中へ戻る。

となると、膨大な「冷酷な意志」が真天使の「温和な意志」とせめぎ合うことになる。それは蟲毒みたいな儀式に似たようなものを感じる。どちらが強いか? と。弱いものは淘汰され、勝ち残る……みたいなね。

最終的には、今までどおりの「温和な意志」の立華奏が戻ってきた。それを奏は奇跡だよという。あなたと約束した私がここにいるのは、とても低い確率の上で、実現したんだよと。

でもこれは……一体なんなんだろう? なんでこんな話がある?……。

 

「でもさ、俺は最後にこの身体をドナー登録で残せたんだ。俺の身体は誰かを助けられたはずだ。そう信じる」

「きっとその誰かは、見知らぬあなたにありがとうって一生思い続けるわね」

――――音無、天使

 

 

 

 

 

消える条件は、完全に満ち足りたかどうか?

 

「結弦」
「なんだ?」
「ならもう思い残すことはない?」
「そうだな。誰かを助けられたなら、俺の人生はそう悪いものじゃなかった。そう思えるよ」

「――――もしかして俺は消えるのか?」
「思い残すことが無ければ」

「……あいつらがいる」
「そう。あの人達とずっと一緒にいたい?」

「それは……仲間だからな、いたいさ。

でも今は違う気持ちもある。あいつらも俺みたいな報われた気持ちになってさ、みんなでこの世界から去れればいいなって。また新しい人生も悪くないってさ」

 

「でしょ」

――――音無、天使

 

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ここの奏と音無のやりとりで分かるのは、この死後の世界から消えるには「完全に満ち足りたか」どうかが指標になりえると思う。 

なんでかっていうと、音無は、もうほぼ十分に満たされている。生きてきた人生に、 "意味" はあったとそう思えているのだから。でも消えない、なぜか?

 

それは「あいつらがいる」ということと、「天使を一人にしておけない」の2つ。心残りといえばそうなのかもしれないけど、さして "大きい" もののようには見えない。胸に刺がささった僅かな違和感、そんなふうに。

んにゃ、だからここで分かるのは、「完全に」満ちたりないと消えないんだなということだろう。

 

 

 

死後の世界にくる条件は?

 

「ちょっとまて。もしかしてお前はこの気持ちをみんなに知って欲しかったのか?」

「……知らなかった?」

「真面目に授業を受けたら幸せなのか?
部活動をしたら満たされるのか?!」

「だって、ここに来るのはみんな、青春時代をまともに過ごせなかった人たちだもの」

――――音無、天使

 

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天使がいうには「まともな青春時代を送れなかった」からという。でも天使ちゃん自身も、この世界の創造主でもなんでもないわけだから、事実の積み上げとしての経験、そこからの推測にすぎないのだろう。


なんか私は、ほんとうに? って思っちゃうんですよね。


1、学校がある、生徒を教師を模したNPCがいること。
2、死後の世界にくるヤツが、たいてい青春時代を送れていない

この2つがあるからといって、「まともな青春時代を送れなかった人がここにくる」という条件が確定されるわけじゃないと思うんです。

青春時代をそのままの、10代の頃を指すのではなく「青春=満ちた人生」というだけなんじゃないの? と。学校やNPCがいるのは、「人生を満たす為のファクター」がこの環境にすべて包括されているから、それを体現している "学校" という姿形なだけなんじゃないの?って思うんです。 


天使のことを真に受けるなら、10代に「失われた時間」が "無ければ" ここには来れないってことです。でも別に20代、30代……死ぬ間際で「失われた時間があって、満たされなかった」と感じるのなら、ここに来てもいいとは思うんですよね。

ここは救済の居場所ですから。



音無はここを「若者の救済の場所」と言っているんですけど、なぜここで若者?

ゆり率いるSSSのメンバーが「ほとんど」若者なのは、べつに「若い時に人生を閉じた」からじゃないでしょ?っていう指摘です。

50歳まで生きて死んだ。けれどこのしごのせかいでは「若い容姿」に変換される。そういう考えもありだと思うんですよね。

 

 

 

 

天使ちゃんはほんとうに、「使い」だったんだ!……

 

そうかここは若者たちの救済の場所だったのだ。

誰もここに居たくて居るんじゃない。
人生の理不尽に抗っているだけなんだ。

それを奏は、 "そうじゃない" と。

理不尽じゃない人生を教えてあげたくて、人並みの青春を送らせてあげたくて、ここに留まろうとする彼らを説得してきた。

それがなんて皮肉な話だ。それだけの話だったのに、お互いの信念を貫く為に対立し、やがて武器まで作り出して今じゃ抗争の毎日だ。

 

「お前どんだけ不器用なんだよ……」
「知ってる」

 

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天使ちゃんもとい、立華奏の目的は「人並みの青春(=満ちた人生)を送らせててあげたい」ただそれだけだった。

となると彼女は、やさしい気持ちがまずあって、そこから、彼らの為に尽力する。奉仕とかそういった精神に近いと思う。

死後の世界にきた、「満たされなかった者」を「満たすため(=成仏?)」の使い。天の、神の、使い……か。

 

 

 

誰かを「救う」という傲慢さ

 

「でももしあなたがいてくれるのなら、できるかもしれない。本当ならあなたは消えているはず。でもあなたは残っている」

「お前のはじめての味方になれるのか?」
「あなたが思い残しているのは、そのことじゃないの?」
「そうかもしれない」

 

でも……。無理だ……。いや、だからこそ……そんな記憶を永遠に背負い続けていこうとしているあいつだからこそ、救ってやりたい。

できるんだろうか? この不器用な天使と。 あいつらの仲間であり、奏の味方である俺がなんとかしないといけないんじゃないのか?


――――天使、音無

 

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天使と音無がしていることは、他方からみればその行動はとても傲慢的という指摘があるかもしれない。いやあるだろう。

でも「集団/組織」で行なっていない点で、わたしは是とできます。彼彼女の行動は「自由」だからですね。自分の意志の元に、相手の心に踏み込む、介入する。

音無はそれを自分で選んで決断して、行動するわけです。相手の "為" に。そして自分の為に。ゆりの理不尽な人生を、ユイの満たされなかった生涯を「どうにかしてあげたい」という気持ちで。

こういう行動好きなんだよなあ……。だってそれは、「やさしい気持ち」であふれているから。誰かの為にっていうのは、例外もあるんですけど、基本的には「情」が相手にないとできないものです。

そいつの人生に関わろうと思うほどに、そいつが好きか? 好きだ、と即答できるのなら、どうにかしたい、そう思うのは人情だよね。

 


もしこれが「組織」だっての、ボランティア活動みたいなものだったら、唾棄スべきものなんですけどね。少なくとも私はそれを受け入れられないです。

集団で相手の自由意志に介入することは、結果に益が結びついても、悪質なものに見えるから。数の暴力で相手の自由意志を折り曲げることや、組織での行動は「思考停止」に繋がりやすいのでなおさらです。

何言っているか分かり難いでしょうか。かんたんです。

 

大勢で、なにかの組合に入って、ボランティア活動をしている人は、

 

なんでそれが善なる行動なのか考えたことありますか?」っていうことです。



おそらく「善/悪」を考えないで、盲目的に自分がやっていることは「正しい」「素晴らしい」「善だ」と思って行動しているのがまず、まずダメです。

そんな盲目的かつ、無意識で、さらに集団で、「1人の人生に介入」するんです。それは……おそろしげな行動だと思いますよ。

 

終わったらどうしよう……?

 

「全てが終わったら……おわったら……。そのとき……そのとき俺達はどうなるんだろう」

――――音無

 

 

音無の行動動機からすれば、彼は「誰かの為」に生きたいとそう思う人だと思う。

なら、この死語の世界にくる人間に対して、導く存在になりたい、つまり、この世界にずっと居続けて困っている人を助けたいと、そう思ってしまうかも? なんて思いました。

 

 

 

<参考>

Angel Beats! -Track ZERO-
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