猫箱ただひとつ

物語追求blog。アニメ、マンガ、ギャルゲーを取り扱ってるよ

Angel Beats! 4話5話・感想__心からの願い事を叶える為に (3871文字)

スポンサーリンク

 

f:id:bern-kaste:20131119234050j:plain

 

 

そいつは最高に気持ちがいいな

 

 

 

 

 4話、「Day Game」

 

 

心からの願い

 

「……生きていた頃に、似たようなことがあったっけってな……。すげー大事な試合だったんだ」

――――日向

 f:id:bern-kaste:20131119234327j:plain

 

岩沢が消えた理由、そして日向が ”もしかしたら" 消えるかもしれかった要因。

 


いやなんだろ、前回の記事でも触れたんですけど、これって「心からの願い」をみんな叶えるためにここにいるんじゃないのかなって思うんですよね。


「心からの願い/ 生まれてきた意味/ 真理」

 

こういった様々な意味を含めて、私はそれを「アレセイア(Aletheia)」と呼んでいるんですけど、これを満たすため、叶える為だったとしたら……素敵だなあ……って思う。


天使ちゃんの言いなり(=学園生活を送ること)によって、たいていの人は、「アレセイア」を満たしちゃうのかもね? って。

高校生活という舞台に、恋愛も、青春も、友人も存在しますから。言うなれば人生の縮図だからこそ、 ”この場所" があるのあかもしれません。


ただ問題なのが、ゆりっぺ達率いるSSSの活動はとても邪魔になっている……よなあ……。

なんでかっていうと、この場所がある最大の理由が「救済としての場所」と考えるのなら、ゆり達の行動は「救済を遅らせている」ことと、「満たす願いを勘違い」させちゃう点が非常にまずい。


生前、人生に絶望をし、慟哭しながら死んでいった者たちが、救われるためにここに来ているわけです(仮定)。

けれど、ゆり達の行動目的は「天使≒神を倒して、ここで生き続けるぞ」ということに他なりません。すると「心からの願い事」を叶えることで、生前の人生が救済されるところを、先延ばしにしちゃうんですね。遅らせているっていってもいいかも。

さらに、本当は「心の中にある願い事を叶えたい」、は ず な の に____ゆり達の行動目的にある「天使を倒す」ことが、至上目的だと ”勘違い" してしまうことが十分にあると思います。

 

 とくにこのセリフが顕著です。

 

「お前、消えるのか? ……お前、この試合勝ったら消えるのか?」

「……っ、消えねーよ。……なんで…こんなことで消えるかよ……」


――――音無、日向


死後の世界から消えてしまう__もっと正確にいうなら「心からの願い事」を叶える__ことがダメだ、それはイケナイと思っちゃうところがまずいんです。

至上目的がずれて、勘違いしてしまっている。ここにいるSSS全員が「生前の人生が満たされること」を望んでいるのなら、悪手かもしれないなーと。

ただ、

この死後の世界のルール、成り立ち、在り方を知らないから起きる悲劇といってもいいかもしれません。悪いとか良いとかじゃなくて、なんか難しーよねここ……。

 

 

(こいつを捕れば、終わるのか? ……そいつは最高に気持ちがいいな)

(捕るな、日向。
俺は―――俺はお前に消えてほしくないっ)

――――日向、音無

 

音無のこの「消えてほしくない」という気持ちは、この世界の在り方からいえば反しているんですけど、でもそれは「悪い」わけじゃないとは思うんです。

自分自身のAletheiaが満たされるのなら、「ここで生き続ける」という選択肢も十二分にアリなんですよね。

ただ、やっぱり、「ここで生き続ける」と ”勘違い" しちゃう場合もあるんで、うー……んー……みたいな(笑)

 

 

 

 

 

5話 「Favorite Flavor」

 

 

「けど、彼女がもし神の創造物である天使なんかではなく、その精神が鋼でないのなら、私達と同じ人の魂であるなら、その名誉の失墜は、彼女の精神的打撃を与えることになる」

――――ゆり

 f:id:bern-kaste:20131119235041j:plain


岩沢がライブ中に消えたことをキッカケに、ゆりの中で「天使って実は天使じゃないんじゃないの? 」と疑念が生まれ、それが確信になるこのお話。

……なんつーか、天使ちゃんすんごい不器用なんだよね。

ゆりの行動動機、そして目的は明らかになるほどに相手に明かされている。もう何度も天使に「神はどこにいる?! お前は一体なんなの?!」と詰め寄っているんじゃないのかなと思う。

けれどそんな叫びはむなしく(?)、天使との対話はまだ望めていない。これの大きな原因としては、

天使ちゃん本人のコミュニケーション問題」が大きいのかな?

 

 

f:id:bern-kaste:20131119235210j:plain



それとも前にいった「天使との不要な接触を避けるためお互いの真意がズレ続けている」というのも考えられそう。

 

とにかく天使こと「立華奏」は、喋らなさすぎるんだよなー……。口数が少ないとどうしても、真意がどんどんずれてくる。自分の想いが相手に伝わらなくなってくる。言葉は不完全なツールだから、どうしてもこれは起きちゃうんですよね……。

自分が100%の思いを込めた発言でも、相手によって20%、66%、11%とバラバラに伝わってしまう。伝達効率は人によって変わる。しかも「100%」相手の真意を受信できる、自分の想いを送信できるなんてのは、お伽話なんです。

だからどうしたって、口数が少ないと……相手の「像」がズレていくよなあ……。それも天使ちゃんの行動を見るに、自分のことを誤解されたとしても、「違うよ! そうじゃないよ!」とわざわざ言わない人だと思う。

……そっか」で済ませちゃうような人間に見える。それが冷たいってことではなくて……なんだろうね? あんまり外側に関心がないのかもね?

 

 

「立華は弁解したんだろうか」

「さあね、しかも全教科だしね。全教科の教師にどうやって弁解するのよって話よ」

――――音無、ゆり

 

一話の感想で、音無がやってきたことはこっちの価値観で計っちゃうのは安易かもね、というようなことを言ったんです。

でも……やっぱり、ゆりっぺや音無たちが「悪い」なんてことは思えないけれど、彼らの一方的な天使ちゃんへのぶつかりは、やっぱり心が痛い……。

なぜ心が痛くなるかというと、音無も言うように、彼女のことを「自分と同じ人間だ」と思えてしまったところなんですよね……。

 

(これ食いたかっただけなんだな)
(きっとこれあいつの大好物なんだよ。そんなささやかな幸せまで、奪っちまった俺)

――――音無

 

相手に「感情が有る」と認識し、実感できてしまうと、仲良くしようって思っちゃうんですよ。

なんでかっていうと、相手の痛みを「想像」できるからですね。他者読解の能力と私が勝手に呼んでいるものですが、この値が高ければ高いほど、他人の心に敏感になれると思うのです。

そして、この力が強いほど、相手の痛みを自分のものとすることができる。(大仰な言い方ですが、たいていみんな持っていますよね)例えそれが、錯覚や勘違いでも、そう ”思え" るところが重要なのです。

今まで何を考えているか分からず、言葉もうまく通じない相手こと天使。そんな天使が、落ち込み、好物の食べ物を慰めものにしようとしている姿をみたら、

 

ゆりも音無も認識を変えちゃうのは当然かなって思います。

 

 

(天使は人だ。失墜の底に慰めに好物の麻婆豆腐を食べるにくる天使がどこにいる。

生徒会長としての義務から、風紀を乱しまくる私たちを野放しにしておけなかったんだ)

――――ゆり

 

このゆり達が、紆余曲折ありながらも、天使ちゃんのことをさんざんに傷めつけて、傷めつけられて、やっと彼女のことを「理解」できたことを「間違い」って思いたくないんですよね。

ゆり達が生きる為に、消えない為に、必死になって戦い、その場その場で選択し決断してきたことを、「間違いの元辿りつけた正解」――――そんなふうに思いたいんですよ。

 

 

(私達がギルドで兵器を生み出したから、彼女も対抗してガードスキルを生み出し始めた。これが事の顛末か。滑稽ね。まだ神への糸口も掴めていなかったんじゃなかったって)

――――ゆり

 

天使ちゃん側からすると「……むすっ」としちゃうかもしれませんが、(怒ってなければ逆に怖い!)、できれば許してね欲しいかなと思います……。

 

 

 

言葉メモ

 

「今の天使なら俺たちの仲間になれるんじゃないかな」

――――音無

 

(俺はどうして、そんな馬鹿げた提案をしてしまったんだろう。それは食券を一人で買い求めて、この学食の隅の席で一人で麻婆豆腐を食べている彼女の姿を思い描いてしまったからだ

信用を失い、役目も失ってしまった彼女のその姿は痛々しいほどに孤独だった)

――――音無

 

 

 おわり

 
ギャグのつぼが私に合っているみたいで、くすくすしながら観ていますw

二回目の視聴にも関わらず、面白く観れるのはすごいなとか思っていたり。

じゃあまたね!

 

 

 

 <参考>

 

 
My Soul, Your Beats!/Brave Song 【通常盤】
Lia 多田葵
アニプレックス (2010-05-26)
売り上げランキング: 42,486
Angel Beats! 6 【完全生産限定版】 [Blu-ray]
アニプレックス (2010-11-24)
売り上げランキング: 21,270