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八重野撫子 感想 (8305文字)

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……もぐもぐ 

 

 

 

 

 

 

プレイ中の雑感コーナー

 

 

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八重野という女の子について

 

 

 

理由はどうであれ、私は許さないから

――――八重野

 

すももが誤って、石蕗に水をかけてしまった。そこに現れた八重野の一言。

友達が悲しそうに泣いていたら、こうかばっちゃうのは分かるんだけど、「あー……人の話聞かない人なんね……」とちょっとげんなりしていた。

けれど、数分話してみると、冷たい印象を持たせるものの、そんな嫌な感じをしなかった。おそらく理由をちゃんとはっきりさせて、彼女に飲み込めるものだったら、ちゃんと理解してくれる人なのだろう。

暴走型、あるいは思い込みの激しいタイプを予想したいただけに、ほっとした。

 

 

 

 

 

ほしのしずくを集めるという「目的設定」

 

 

 

うん。それで元の人間の姿に戻してあげられるよ

――――如月先生

 

石蕗が体感している日常は、すこし味気ない。

平和だし不幸なことはないよう見える。けれどどこか物足りない。それはおそらく「目的が設定されていない」からだと思う。

たとえば部活をしていたなら、大会で優勝をする! 期限内に○○を仕上げる! とかそういうゴールが決まっている。ゴールが定まっていて、そこを走る為に試行錯誤していくから「退屈」とは縁遠い。

けれど石蕗の学校生活にそういうのは無い。

彼は部活に入っているわけでも、熱中している趣味があるわけでもなさそうなので。

だからこの「ほしのしずくを集める」といった目的が設定される(更に今後の人間生活に関わる難易度)ので、必然的に必死にならざるをえない。


すると退屈だった日常が、楽しいものへと変わるんじゃないのかな。それが今後の人間生活に関わる危険なものだとしても、楽しく日々を過ごせる気がするのですよ。

 

 

 

 

秋姫すももの適応能力

 

 

 

「うふふ、やっぱりキレイ! ほら、瓶の中でもキラキラ光ってるよ、ユキちゃん」

ガラス瓶を見つめて、秋姫は目を細めている。
俺は……俺がもし秋姫だったらこんな時、やっと手に入れたぞって気持ちになると思う。


――――秋姫すもも、ユキちゃん

 


すももは使命感で、星のしずくを集めるというより、「不思議な体験」を楽しんでいるように見える。

ユウキノナから言わせれば「ごっこ」なんだろうとも思える。

 

悪いとかそうじゃなくて、「力」や「不思議」なことに憧れるってこういうことかもなーと。

「わたし、すごくドキドキしてるよ。ユキちゃんと会えて」

――――秋姫すもも


だよねー。ユキちゃんっていう存在は、「自分が知らなかった世界がある」ってことを確実に実感できるものだから、ワクワクドキドキしちゃうよ。

この世界で15年ほど生きていれば、「世界はこういう法則で、こういう原理で、こういうシステムで動いているんだ」っていうのが、なんとなくわかっちゃいますから。

分かって、長く触れ続けているとどうしても飽きちゃうですよね……。

 

 

 

秋姫すももの挙動不審

 

 

 

秋姫すももと喋っていると、高確率で彼女は真っ赤になり、焦り、しどろもどろになる。

そんな彼女を見ていると、すんげー不安になってくるんですよね……。「大丈夫?……現実……辛くない?」とそんなふうに心配してしまいます。

だって、すももっていう女の子は人一倍感受性が高いですから……いろいろなことにビックリドッキリできるのって裏返せば、様々な悪意に痛みに、心がぼろぼろになりやすいってことにもなります。

鈍くないからこそ、繊細だからこそ、この世界は彼女にとって辛いものなのになるのでは?と。


些細なことで泣いてしまうのって、そういうことだと思うんですよね。私からみれば些細ではないけれど、すももにとっては「大きな出来事」なはずですから。

正直……生き抜くいだろうなあ……。

 

 

 

 

 

ぬいぐるみになるという一回性

 

 

石蕗はぬいぐるみになることで、一日があっという間だった……と漏らします。

これって、ぬいぐるみから見る視点によって、今までとは違った世界を皮膚感覚として感じられるからなんでしょうね。


170cmから見続けてきた世界と、20cmほどから見る世界。


それってやっぱり違いますから。今まで見続けてきた当たり前だった世界の風景も、ぬいぐるみの目から見れば、違った驚きがいっぱいあるんでしょうね。そのせいで情報量の増大にともなって、脳がパンク→一日があっという間だった……と。

一回性を感じるのに手っ取り早いのは、視点のずらしですしね。

 

 

 

しかしすももに性愛を感じられない

 

 

 

すももがお着替えしている所や、お風呂で一緒に入る所とか見ても、「性的興奮」を覚えないよねー。

彼女が女の子でいくらかわいくても、そういう性愛目線でなかなか見られないなーと。

「性愛」っていう要素が0になっちゃってるよねこれ。きっと。
私的にそれは悪くなくて、というかむしろそっちのほうが好きなんです。


だって「性愛」っていう気持ちを0の状態で、人を見た時、その時に「好きだ」と思えたなら、その好きは本当____のように思えちゃうので。

 

 

 

優しいっていう気持ち

 

だって、そんなの……ナコっちゃんを叩くなんて……

そんなのできないよーーっ!!!

――――秋姫すもも

 

 

すももは、八重野撫子の優しい気持ちを消したくなくて、どうしても彼女の記憶を消すことを拒みます。

 

でもねユキちゃん、ナコちゃんがお洋服を洗ってくれたことは消えちゃう。
そんなナコちゃんの優しい気持ち、消すことなんてできないよ、わたし……

――――秋姫すもも

 

ここはユキちゃんが言うように、「不思議な力のみの記憶を消す」だけなので、別にナコちゃんの記憶を全損失させるわけでもないし、フィグラーレのことを知られてはいけない規則を守るならば、なんでもない行為です。だってリスクぜんぜん無いじゃないですか。

けれどすももは、それは出来ないよ、と。

ここを「実利優先」で見ると、すももの気持ちは分かり難いですよね。だって利益、損得を優先するばあい「やさしい気持ちだあぁ?!」となっちゃいますから……。

けれど、すももにとって実利よりももっと大事なことがある。それが「やさしい気持ち」。それは彼女自身がやさしい気持ちを有しているからこそ、見えてくる世界ですよねと。

ほんと……この子、優しすぎていつか壊れちゃわないかな……。と心配になるよ。

 

 

八重野ちゃんはほんっといい子……ああもうたまんない

 

 

「さっき……この鞄の中身、見えた?」

ほんの一瞬カバンから覗いた、マンガの背表紙。
たぶんそれは、本屋でよく見かける少女マンガだったと思うお。

「あ……うん。ちょっとだけ」
「そう」
「……」
「……」

 

こういう照れくさい会話好き。

お互いの距離感覚がうまく掴めなくて、どこまでも踏み込んでいいのかな? 縮めたほうがいい? それとも……とそんなふうに心に触れ合うような間がもうたまんない。

八重野は、礼儀正しいし、やさしいし、言葉数少ないけど、人のことを想っている言葉の数々は和む。

 

 

 

 

秋姫すももからのお菓子と複雑なきもち

 

 

石蕗くんへ、急に机の中にこれが入ってて、驚かせてしまったと思います。ごめんなさい』

――――秋姫すもも

 

自分の机の中をあさってみると、レター入りのお菓子の包み。

もうこれが無性に懐かしく、それも複雑な記憶とともに過去の思い出と絡んでいるので、どうしよもなく追想してしまった。

……もう胸がきゅるきゅるするんですよね……これ。

それも胸がきゅーーってなるのが堪らなく、きつい。ああもうきつい。こういうきついんだよああほんと。胸がおかしくなる。

しかしおかしいじゃないですか、私達の感情って脳の総合結果によって起こるものなんでしょ? だったらなぜ心臓あたりが「きゅー」ってなるんですかおかしいですよねこんなのええうんもう絶対におかしいどうかしている。


…………と戯言はほっておいて、このあと如月先生とすももの仲の良さを見てしまって、嫉妬……というよりほんと複雑なきもちが湧くよねどうしても……。

好きかどうかわからないけど、好意を持っていて、やさしさをくれた相手のことが気になるのは当然です。そんな相手が自分とは他の異性と仲睦まじくしているのって……ああもう……ね……うん……ほんと……きつい。

一週間。
あの日から、一週間が過ぎていた。
結局あの日、俺は秋姫の家には行かなかった。

次の日も、行けなかった。
何もなかったような顔をしていけばいいのに、気がつけば一週間たっていた。
本当に行けなかったのはたった一日だけだったのに。
だから今日は――……。

「帰ろ……」

――――ユキちゃん

 

 

 

 

秋姫すもものお父さんの愛情について

 

 

「昼間でかけた時に買ったのを忘れててね。
ほらキレイだろう、金平糖。よく冷やしておいたよ」

――――正史郎

 

 

いやー……すもものお父さん……すごい好きです……。

もうねすももに対する愛が溢れていて、もうね胸キュンが止まらない。そっかー……そうだよなー……こういうお父さんがいてこそ、すももという優しい女の子になるのかー……そうだよねそりゃそうだ。

いつもすもものことを思って、気にかけていることが、声や振る舞い、態度、行動に出ていて、あーもう幸せな親子だなあ><って思っちゃうんですよね。

なんですか金平糖をすもものために、買ってきて、喜ぶ顔が見たくて冷蔵庫で冷やす。そしてすもも、も、ありがとうっていっているこの幸せ空間。最高すぎます。

「わ、本当だー、ありがとうお父さん」

――――秋姫すもも


もうやさしさがそこらじゅうに溢れているよねん。

 

 

 

 

いーっぱいお話しようね

 

 

 

 

でもこうしてまた来てくれたから、いいの。ユキちゃん。

今日はいーっぱいお話しようね

――――秋姫すもも

 

この「今日はいーっぱいお話しようね」という、声かけ?というのはなんか珍しいよねと。

珍しいというか、この言葉を相手にかけるということをしたことがないんですよね、されることはあってもしたことはない。

たぶん「話をする」のは、当たり前という思いが強く、話をすることを目的にして行動を起こすっていうのがなかなかないのかも?……。

「○○さんちょっとお話しよ、○○くんすこしお話しない? 」

ふーむにゃるる?

というより、これが出来る人が割と尊敬してしまうかもしれない。誰かの前に立ったら、会話は始まるもの――――けれど、わざわざそれを明確にして伝えるのって、なんか気恥ずかしいかもしれないなと。fmfm。

 

 

 

 

 

 

 

秋姫すももと星のしずく

 

 

「今日は帰ろうか」

え?
だめだよぉ……
だって、だって星のしずくがそこにあるってわかってるのに

――――ユキちゃん、秋姫すもも

 

 

プラネタリウムの会館。真っ暗な空間。すももは暗闇が苦手で、怖い。

そんなすももに、ユキちゃんは今日はやめよう。危ないしそんな気持ちのまますももを、お使いさせるのは気が咎めたのでしょうね。


けれど、すももはダメだよと言います。

最初これ私、「星のしずくを集めることに使命感、もしくは義務感が生まれ始めたのかな?」とおもったんですけど、どうも違う。


彼女は、「ユキちゃんをはやくぬいぐるみの国帰させてあげたい」一心なんですよね。

魔法少女の不思議な体験でも、義務感でもない、ただ「やさしい気持ち」から生まれた動機。秋姫すももという女の子は、やさしさでできているのかなって。

 

 

「誰かを喜ばせたり、嬉しいって思ってもらうこと……すごく好きだから、すもも」

――――八重野

 

 

 

 

 

 

正しいことを言うってこと

 

 

 

「……この力も、結構初歩の方なのだけれど
「そんなに驚いているってことは、まだお使いになれないようね。是非お勉強されてはいかが?」

「お、おいっ!!」
「……ユキちゃん?」

そんな言い方、やめろよ

――――アルパラス、すもも、ユキちゃん

 

 

すももは力不足だし、初心者だし、未熟だろう。それは事実。変わらない現実。勉強だって足りていない。

けれど、それを言葉に乗せて伝えるのは正しいんだろうか?


正しい……というより、たとえ「本当のことでも言っていいことと悪いことがある」んじゃないだろうか?

それが周知のことだとしても、言ってはいけないことがあるように感じる。たぶんね、これ「本当のことを告げる」ことに嫌悪を抱いているわけじゃあない。

それを告げることに「悪意」を感じさせるから、すこし嫌悪感を覚えるんだよ。もしこれが「やさしさ」によるものだとしたら、きっとそんな気持ちにはならない。

秋姫すももが、八重野に「やさしい嘘」をついたように。

 

 

 

 

すももの悲しみ

 

 

「嬉しいこともたくさんあったのにね、でもね」

……今日はもう……日記かけないよう…ふぇ…ん

「明日また書いたらいいと思う」
「毎日書いているのに、…書きたいのに……ぐす」

――――秋姫すもも、ユキちゃん

 

 

結城ノナとの出逢いによって、すももは傷ついてしまった。

……やっぱりこの子は傷つきやすいんだよね……。きっと自分の未熟さや無力さに、耐えられないものを感じているように思える。

日記……日記かあ……。


でもユキちゃんがいてよかったよ、ほんと。もしこれが一人だったら悲しさはもっと痛みに変わってしまったはずなのだから。

 

 

八重野と薙刀

 

 

 

「つ、石蕗?!」

――――八重野

 

 

ああもう最高だよ。八重野に和服はすごい似合う。それも薙刀だなんて! 知的でクールで武力? ああもう私の好みすぎる。

んとねー、すももちゃんは可愛いけど、なんというか「恋人」っていう感じじゃないんだよね。なんか「娘」っていう感じなのよさ。

いつも思うのが、私の好きになる人って「対等」という要素がキーだと感じる。対等な精神状況……というのだろうか。

保護者になるより、お互いを支えあうそんな関係が望ましいし、好きなのよさね。

 

 

よく晴れているね。
ああ。

……よかった。
よかった……って?

……だって今日は七夕だろう?
一年に一度しか会えないのだから、晴れていたほうがいい

――――八重野、石蕗

 



こういう心の持ち主だっていうところもいいよね……。

なんというかいろいろなものに、いろいろな事に、慈愛を持っていることを八重野ちゃんは感じさせるもの。

彼女がみる風景は、慈しみで溢れているような気がするんですよね。

「やっぱり友達は、笑顔のほうがいい」

――――八重野


声からでる、おだやかさな雰囲気もほんとたまらない。
なんでこの子は、こんなにもやさしさで溢れているんだろう……もうすごいよ。

すももとは違う、ニュアンス? の「やさしさ」。

 

 

 

 

 

少女期、すももの寂しさ

 

「たまたまお父さんがいない日だったんだ」
さよなら、って手を振ろうとしたら……すももがぽろぽろ涙を流していた

「笑顔でバイバイってしようとしてたんだけど、すもも……涙とまらなかったんだね」

「だから私は、家族の開くぁ理にはなれないけど……すももが寂しいと思うときに、そばにいてあげたいと思ったんだ」

――――八重野

 

 

きっとお父さんも、お母さんもすもものことを大事にしていると思うんだけど、お母さんは海外へ出張?だものね……。

小さいとき、たぶんすごい寂しくなる気持ちは分かる気がする。

とくに、すももは……感受性強いものね……。

 

 

 

 

 

八重野と肝試し

 

 

「……手…つなぐ…のか?」

――――八重野



肝試しの帰り。二人で手を繋いであるく。

このときとても空気がおだやかでしんとしていた。こういうゆるく、でも静かな感じはとてもいい……。

こういう、(言葉では説明できないのだけれど)やさしい空気?というのかな、八重野といるときはたいていそれが出ているような気がする。

うんうん……こういう雰囲気がとても好き。

 

 

 

すももの成長

 

 

 

「言っておくけど、ごく初級の言葉だからね! 水に恐れをなさなければ、すぐに使えるようになるんだから!!」

――――プリマ…アスパラス

 


すももは着実に成長している。

それが他の人(結城ノナ)には、どんなに遅く鈍く見えても、一歩一歩確実にさ。

真っ暗な場所を恐れなくなったり、水に恐れなくなったり、そうやって少しづつ……。

 

 

 

好悪という感情

 

 

もしかして俺、八重野に避けられてるのかな。
だから、わざわざ秋姫と俺を一緒にしてるんだろうか。
それなら、納得が少しだけ行くけど……なんか辛いな。

――――石蕗

 

自分が相手を嫌っていても、相手が嫌いになるとは限らない・
自分が相手を好いていても、相手が好いてくれるとは限らないのと同様に、相手が自分を嫌っていても、自分が相手を嫌いになるとは限らない。

……最後のいちばん辛いんだけどね……。

別に嫌いでもなんでもなくて、いや、むしろそれなりに好感があって好いている相手から嫌われるということが、さ。なんか胸がきゅーってなる。少し心が軋む。

 

石蕗と一緒にいると……なんだか居心地が悪いんだ』

――――八重野

 

…………これはきっついなあ……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アクシデントとお風呂

 

 

 

気まずかった。
いっそ大声で怒鳴られたり、涙を流されたりした方がよかった。
八重野はそのどっちにも当てはまらない。

「ごめん」
「な、なにが?」
「せっかく……さ、バザーで楽しかったのに、あんなことになって……」
「あんなことって、でも」
「あれは、私が最初に滑ったから悪いんだ」

――――石蕗、八重野

 

 

恋人でもなんでもない、ただの部活の仲間で、友達の裸をアクシデントとは見てしまうっていうのは……ああもうほんと気まずい。なんだこれ。

もうなんかすんごい申し訳ない気持ちと、罪悪感でごちゃまぜになる。別に八重野はそこまで気にしているわけじゃなくても……さ。

そんな帰り道、最後には八重野はこう言う。


「今日は楽しかった」

――――八重野

 

 

もうほんっと……この子は気遣いできるやさしい子だよなあ……。

 

 

 

 

分け合いっこ

 

「女の子どうしってさ」
「……?」

「そういう風にわけあいっこ、よくするよな」
「えっ、あ……うん。するかも」
「男の子はしない……のかな?」
「しないよ」

――――石蕗、秋姫すもも

 

なにいってんの?! 男だってするよ食べ物の分け合いっこ!

 

 

 

 

悩みを打ち明けるっていうことは、気持ちを共有するっていうこと

 

 

 

つ、石蕗くん、最近悩んでいる事とか……あるのかな……


あの、ごめんね、教室でも何か考えてるみたいだったから。
あ! は、話すのが嫌だったら、話さなくていいよ。
ただ、す、すっごく考えてるみたいだったから、誰かに話した方がいいのかなって思って

あ! あ、でも! も、もう、男の子の友達に話しているかもしれないよね。ごめんね


――――秋姫すもも



悩みを打ち明けるのって、誰かとの気持ちの共有だなあと。

さいきんちょっとだけ追っかけてるんですけど「共有」ってけっこーすごい概念だなと。

私達ってもともとは、一人ひとり断絶されているはずなのに、誰かとなにかを共有できる。世界を気持ちを感情を思い出を記憶を共有できる。

共有することでコミュニティ強度が増す。または対人との。


共有っていったいなんなんだろうね?


(というより、すもものやさしさは落ち着くにゃ)

 

 

 

強い気持ちは言葉にしないと

 

 

「あ……あのね」
「そういう気持ちって……ね、すごく強いのに……ね」
「言葉にしないと……伝わらないみたい」
「不思議だよね、すごくすごく強い思いなのに」

――――秋姫すもも

 


どんなに強い想いでも、それは個人の内側の話で、他の人には分からないのよさね……。

気持ちの読解能力が、いくら人間が優れているからといったって、すべての把握は難しい。というより出来ない……か。

 

秋姫すももの失恋

 

 

「ぐす……すん。ぐす」

――――秋姫すもも

 

 

石蕗が八重野が好きだと判明したその日、秋姫すももは失恋をした。

わりと……ここくる……。

なんから嫌われていたように思えたから、余計に。あーほんとうにすももは好きだったんだと。



自分も辛いのに、いつも、誰かのことばかり気にしているすももは、なんというか……ほんと……このこ大丈夫かなあ……と心配になる。

恋する心ってとても小さくて弱いから、石蕗くん。
だから、大事にしてあげて

――――秋姫すもも

 

石蕗に言っているようで、自分自身にも言い聞かせているそんな印象を与える。

 

 

 

 

やさしい気持ち

 

 

 

 

それから、ナコちゃんだって分かってる

え?

すももがナコちゃんのことをさ、すごく大切に思ってること。
たとえすももが何もできないって思ってても、きっとできてるんだ

ナコちゃんのこと、助けられるんだよ

――――ユキちゃん、秋姫すもも

 

 

やさしさの循環と、溢れ。

 

 

 

 

きっときっと、ナコちゃんの悲しい気持ちを、助けてあげられるって

――――秋姫すもも

 


「何もしてくれなくていいの。ただ、わたしのそばに居て、ナコちゃん」

 

 

 

うん。ナコちゃんはいつもわたしを大事にしてくれたね。

すもも……

でも、ナコちゃん。大事なものって、一つだけじゃないよ。

えっ

ナコちゃんのね……恋心、わたしにとってすごく大事なもの

 

 

お願いだから……その恋心、固く凍らせりゃわないでほしいの

 

 

 

 

わたしのことを思ってくれるのと同じくらい……
ナコちゃんの恋心、大事にしてあげて

 

 

わたし、ユキちゃんが来てくれてよかったと思ってるんだよ

こんなに不思議で、ドキドキする体験、今までした事がなかったもん。

わたしにこんな体験をさせてくれたユキちゃんを、わたしは助けてあげたかったの

 

 

 

今日までの事は、きっと俺の中では一生忘れる事ができない。
そして何より、俺は人を好きになる気持ちを手に入れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

おわり

 

八重野がいちばん好きかもしれない。

 

 

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