猫箱ただひとつ

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リトルバスターズRefrain1話。来ヶ谷唯湖と永遠 (3234文字)

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―――始まりはいつだったんだろう 
―――誰もそんなことには気付かない。

 

 

 

 

 

 

 

リトバスに対する期待値の高さ

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二期の一話をみてまず思ったのが、「悪くない悪くない……けどしかしー」という感情。

なんというか、『リトルバスターズ』という作品に対して、わたしはすんっげー水準が高い。求める理想が高すぎる。もうどんだけ高いんだよと自分でも思ってしまうくらいに高い。

まだまだこんなものじゃないよね? これが最高水準じゃなくて最低水準なんだよね?―――という感情が胸中を燻ってしまう。

リトバス二期の1話は決して悪くはなく__いやむしろ良かった__ないのに、満足できないわたしがいる。……やっぱりもう神格化されるんじゃないのかなあ……と後ろを振り返る感覚で自身の胸の中を見てみる。

だあねえ……。

私にとってリトバス(原作)とは、もうほんっとうううに感動して、胸を焦がし、噎び泣き、笑い、あまりにも哀しさに机をガンガン殴りつけるほどに衝動性が高い作品だった。

唯一無二で、もうこれ以上胸を締め付けられることはないっていうくらいに、そう思えるほどに、とてもとてつもなく最高だったのだ。

だから―――その思い出が、アニメとの像と一致していないせいか満足するべき質なのに、「満足できない」というなんだかびみょーな心情を抱えてしまっている。

(この1話けっして悪くないのに!!)

1話を見て期待してしまうが……しかし……この期待値の高さ、高水準を求めてしまう心のせいでなんか辛い。

 

 

 

 

クドと鈴とハルちんが動いているのはとても和む

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リトバス一期は4話で視聴を断念。あまりにも……うんそうね……あまりにも私の中では酷かったので切ってしまった。

どうも”生きてい"る感じがしなく、カキワリのセカイをただただ駒のように歩く様子がもう耐えられなかった。

けど、二期の1話では、「あれ?! みんなこんなにかわいかったっけ?!」という思いが浮びあがった。


もう!!もうね!!

 

クドと鈴とハルちんが可愛すぎるううううう!!!

 

みんなニコニコしていて表情が生き生きとしていて姿を観るだけで和む、和みまくりなのだだ!!

 

生きて"るっていう感じが、とてもした。

 

 

 

 

 

 

三枝 葉留佳の暗さ

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ふと気づいたのが、前より、ゲームをやったとき、三枝 葉留佳のことが好きになっていた。

1話の最初で、ハルちんの心情を零したような言葉があったんだけど、そこでなんか”グッと"きた。

たぶん、彼女の心の暗さが好きなんだとは思う。ハルちんは観た感じ快活でよく笑っているそんなお調子者。きっとおバカさんなだろうなーと思いきや、心の中はとても暗い、空間一面真っ黒で、古井戸に底なしの昏さを有しているようなそんな女の子。

そんな感じがとてもいい。

乾いた感じが。
ひび割れた感じが。
真夜中のように儚い感じが。

以前はこんなことを思わなかったのだけれど、今はそういう「心の汚さ」を抱えている人間になんか惹かれる。人間は綺麗なだけじゃない、俊博で無垢な人間なんか存在しない。

昏く曖昧で、汚くも弱いそんな一面を持ち合わせている。そんな考えがある。だから、そんな人を見ると”ああ人間らしい"とそう思える。

ね。

 

 

 

来ヶ谷唯湖の暴力

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来ヶ谷ちゃん行動を見て、まず思ったのが「ああやっぱり行き着くところは暴力」なんだよねと。
……

名誉を盾にしても、法を遵守させようとしても、道徳に訴えかけても、それらで効力がない場合は、「暴力」での解決しかない。

この世界でもっとも、そう最大で最高の”力"といえばそれは「暴力」でしかない。殴り蹴散らす暴力でしかありえない。相手に言うことを聞かせたくば、相手のルールをへし折りたくば、相手の尊厳を踏みにじりたければ―――物理的な力で押し通すしかありえない。

だから、まず、安易にその「暴力」を使わせないように法律があり、倫理が発生する。


来ヶ谷唯湖には、力があって良かったね―――としか思えなかった。もし彼女に扉を粉砕する暴力がなければ、一体なにを持ってきて相手をねじ伏せていたんだろう?

法も倫理も効かない、すべてを開き直った相手に。

 

 

ナイフ?____という暴力の延長線上の武器だろうか。

策略?____どんな策を弄しても、相手は暴力をもって仲間を傷つけようとしている。後手に回ったとき、来ヶ谷唯湖の大切な人たちは欠ける。


……私にはもう暴力以上の解決方法しか見当たらない。

 

 

 

 

来ヶ谷唯湖の体感していた、感情のない世界

 

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「そう? 怒るんだなわたしは。わたしには感情なんてもんは無いと思っていた―――」

 

来ヶ谷唯湖はこの時、この瞬間、この場面で「自分には感情がある」と実感した。

けれどちょっと待ってよ?


だったらさ、来ヶ谷唯湖という女の子はこれまでこの16年ほどの人生にその世界には「感情が無かった」とそう言っているも同じじゃないか。

感情が”消失"した世界____それは想像が難しいけれど、皮膚感覚として少しだけ分かるような気がする。

灰色で無味無臭で、乾いていて、ひび割れていて、ざらざらとしたそんな世界なんじゃないか?

感情がないっていうことは、”実利"を優先する、してしまうそんな世界しか”観"れないということになる。

観念側の世界を観るには、どうしても感情が必要不可欠なんだ。これがもし欠けているというのなら、彼女が見ているものはすべて実体でしかない。


…………それは、生きている価値を感じられない世界と言い換えてもいいかもしれない。

 

+++

 

もしこのことが本当のなら、どんな原因で、どんな過程で、どんな過去のせいでそうなってしまったのだろう? 来ヶ谷唯湖という女の子にそういった過去があったんだっけ?……。

 

ちょっと思い出せない。


ふと思ったのが、彼女はなんでも出来る。なんでもそつなく高水準にすべてのことを出来てしまう。

勉強も武道も、スキルを要するものはほぼなんでも出来る。―――これのせいかもしれない、そう思った。


有能すぎる、万能すぎるというのは、世界がつまらなくなってしまうのかもしれないと。感情が希薄になってしまう原因の一端を担うのかもなと。

(全知全能の神様は、生きていて楽しいんだろうか? そんな疑問に似ている)

 

 

 

たしか、来ヶ谷唯湖はこう言っていたはず。

私には人間を人間と思えない。ただそこにいてただそこで動いている。そんな有象無象に見える」んだと。

正確な言葉ではない。けれど似たようなことを言っていなかっただろうか。

この記憶が正しいんだとすれば、やっぱり____彼女にとってこの世界は無味乾燥だったんだろう。”みんな"と出逢うまでは―――。

 

そういえば、この後、彼女は、自身の心情をドロシーと竜巻で表現する。

 

竜巻で見知らぬ土地に飛ばされてしまったドロシーも。 

幾度となく、繰り返す。
終わらない物語なんて、何一つとしてないんだ。
・・・最後は、一人で還っていった。
夢だって判ったら、そこで終わってしまう物語に、
ひとりで還っていくんだ。
幾度となく、繰り返す。
先なんてあるはずがないんだ。

 

そうこうやって。んで思ったのが、ドロシーの童話の話に、「心」が欲しいと願うロボットがいた気がするんだけどどうだったけ?

 

 

 

 

おわり


EDが良すぎたので(いやもうほんといいよこれ!)、CD出たら買いたいなーとか思っていたり。

イントロのピコピコ(?)しているのとか好きです。ぴこぴこ。

 

 

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