猫箱ただひとつ

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御桜 枢・TIPS (10313文字)

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あなたが『世界』を観測した時から、運命ホロスコープ)は回り始めるのです。

 

 

 


「運命が君の親を」の感想レビュー記事書きました。 

 

運命が君の親を選ぶ 君の友人は君が選ぶ」_感想。運命とは一体なんなの? (11849文字)

 

 

 

 

 

梨鈴EP ラベンダー畑が崩壊した。けれども運命とクノエ、梨鈴はラベンダー畑をまた新たに造る。

・未来EP 彼女たちの幻想を壊し、現実を見据えさせた。未来を見させようとした。


梨鈴ENDでは、彼女の大切にしていたラベンダー畑が壊されるも、それを再び作りなおして終わった。

未来ENDでは、未来と友人が幻想にハマっていたのを現実に引き戻して終わった。

えこの物語では、みなに幻想を見せ、太極の両義である「陰」を実感させて終わる。

「陰」と「陽」とが繰り返されている。梨鈴は幻想を大事にしている。未来は幻想を大事にしすぎた。えこは幻想を大事にしている。

……ふーむ。となると、枢のお話は「陽」にあたるのかな?

うんやっぱり陽でした。

 

 

 

 

集合的無意識

 

「いや、これって錬金術じゃん、見たことある!」
「中国だよ~」
「どっちなんだ……?」
「もしかして偶然同じデザインとか」
「ヨーロッパと中国で?」
「うん、そういうのよくあるっていうし」
+++

歴史の違う西洋と東洋で、同じデザインのシンボルが生まれる―――。



人類が思いえがくモノ、想像するもの、当てはめやすいモノというものはいくらか決められているのかもしれない。

決められてているというか、そういう傾向にある?ということだろうか。

この話を聞いて、集合的無意識の話を思い出した。えーとなんだったけなあ、ある患者の夢を記録していたら、偶然にもどっかの国の宗教的シンボルと合致したとかそういうの。

 

 

 

運命と出逢う

 

人は――

運命を避けようとして選んだ道で運命と出逢うのです。

あなたのこれまでの歩みも同じ――
あなたは運命を避け続けてここまで来た。
物語の終わりを拒否し、『その先』を観ようとした。

そうしてここまで辿り着いた。
おめでとう――

(枢)

 

運命を避けようと、というのは運命を見ないようにするとか、運命という概念を考えないようにするとかそういうのだろうか。

けれども、どこにいっても「運命」はある。運命は遍在するんだろう……か。

「物語の終わり」__これは一体なにを指し示しているんだろう? これは梨鈴や未来、えこと寄り添った”終わり"ということなんだろうか?

 

 

 

『陽中の陰』『陰中の陽』

 

太極図には、白い部分の中に『黒い点』、黒い部分の中に『白い点』が描かれています。

これらはそれぞれ、『陽中の陰』『陰中の陽』という、重要な概念を現している。すなわち、陰陽どちらかの勢力が増して、一方を完全に飲み込んでしまった時―――。

その内部に存在する『点』が大きくなって、再び陰陽の均衡が保たれるという考え方です。

(理事長)

 

これの概念は、すんげー面白い。

陰と陽に分けられてもなお、その内部には「陰」と「陽」を内包している。そして両義の均衡が破られたとき、内側にあるぽっちがバランスを取るよう努める。

エネルギーが円状態なのか。

 

 

 

運命には重力が存在する

 

さて、我々はレゴブロックで城を作り始めた。
やがて城は完全に近づき、最後にほんの数個のブロックだけが余った。

この時、もしも大量のブロックが余ったなら、我々は別の何かをオマケとして作っただろう。だが、たった数個のブロックでは、もう意味のあるものは作れない。

必然的に残ったブロックも、城の一部とする以外に使い道が無い。このように、可能性の一つが極大化していくと、それ以外の可能性を吸収してしまう。

全ての事象が一つの可能性へ収束していこうとするのだ。
この流れに囚われること、または囚われている状態。これが―――。

『運命(fate)』である。

 

大きな流れは、小さな流れを吸収し、より大きなうねりとなる。
引力……または重力みたいな。引き寄せて引き寄せて繋ぎ止めるそんなイメージ。

運命の流れをみて、傾向を観測して、対策を講じる。これが占い……か。

 

 

 

 

星に囲まれる時間

 

だからここには、近代的な機材は何もありません。昔ながらの道具を使い、星と共に時間を過ごす場所です。

人々から忘れられた古い空間です。姉の言う通り壊した方がいいのかもしれない。

でも、私はこの場所が好きなのです。
星たちの真ん中に放り込まれ、いつまでも語り合えるようなこの場所が……。

(枢)

 

 

枢が体験している、星たちとの団欒はとてもつもないいい!

暗い星空の中で、1人、自分だけがこの世界に存在しているようなそんな感覚を味わいながら、煌めいている星たちを眺める。自己内省。

ああそうか。自己内省は、観念側の傾向を強めるのか……。それは想像力とも同義だから。

 

 

 

 

 

占星術と見えない世界

星と人の運命が重なり合うことは、
実験と実証の積み重ねによって確かめられてきました。

この地球で生きた無数の人々の命の記録―――。
それが占星術である以上、統計と括られてもしかたないのかもしれません


ですが、記録の上から分かるのはあくまでも基本。チェスで言う『定石』の部分にすぎない。 より深く運命を読み解くには、こうして星の中に身を置かねばならないのです。

そうでなければ、星々からの声は聴こえません。

(枢)

 

占いとは結局のところ、
自分を『見えない世界』に置かなければ、運の流れを観ることはできないのだろうか?

「私はただの『墓守り』として一生を終えてもいい」
「私は星と共にいられればいいのです」

「理事長がわざわざこの塔をブッ壊そうとしている理由は、先輩をここから引き離すためなんじゃないか?」

(運命、枢)

 

 

見えない世界、目に見えていないモノを観ようとすること。それをずっと追いかけていれば、いつか見えるようになるんだろうか。

梨鈴が風を見るように、老師が運の流れを見るように、未来が蝶々を観れるように、えこがウソ鳥を鳥だと観れるように、枢が星たちの声を聞けるように―――。


しかし、何事も”行き過ぎて"は破滅しか待っていない。御桜透谷のように狂人という未来が待っているんじゃないか。


だから高嶋運命は図らずも、
「観念側」に行き過ぎている、未来・枢を「実体側」に引き寄せ。
「実体側」に苦しんでいる、梨鈴・えこに「観念側」の価値を解いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

ちょうちょ

 

書斎で1人悩む父の姿は何度か見かけたものの、その心の内は計りようがない……。

彼は私たち姉妹に対し、一度も人間的な感情を見せることがなかった。そんな乳の圧迫に耐えかねたのか、姉は麗南学院を卒業すると同時に―――。

この町を黙って飛び出し、東京の何処かへと消えてしまった。それから数年間、帰ってくることはありませんでした。

(枢)

 

これはなにかを彷彿とさせるなと思ったら、原典であるハンスの歌だった。

ある日ハンスは、親元を離れ旅に出る。そして時が過ぎ、故郷へと帰ってくる。覚えていたのは母1人……。

なにかと符号しそうな気がする。

 

 

 

生きるつもりのない死

 

母は、この塔で息を引き取りました。

『生きるつもりのない』死に方でした。
生きようという気配がまるで無く、ただ―――死んだ。

本当に何も無く死んだ。
どう説明しても、あれはそういう死に方でした。

死ぬ気力すら失せた時、全ての力が尽きる―――。
それが死ということだと。

(枢)

 

 

 

 

 

 

 

 

世界は歩いていける

よく分かんないけどさ、『世界』ってのは、歩いて行ける場所のことじゃないのかな?

行けるのなら行きたいよ、オレは。 そう思ってここに来たし、これからも好きなところに行く。

先輩だってそうなんだぜ?
オレたち、どこにでも行けるんだよ。

(運命)

 

観念側――見えない世界――に傾倒した枢を、手に取れるもの見て歩いていける場所の価値を説く。

そうでしたね……。
『運命』は一つの形に収まらず、常に変化し続けているということでしょうか。

そうだよ、だから先輩も……!

私も行ってみたいです。あの光の海の中に……。
でも……、だけど、私は―――。

(枢、運命)


親しい友人としてはここまで、だけれど違う関係ならば……そうもっと親しくもっと近い関係ならば、それは恋人?ならば。枢をこっちがわに寄せられる。

それなら、私を連れて行ってくれますか?
+++

共に一つの世界を観るために……。
あなたと私の運命を重ね合わせてください。

(枢)

 

 

 

 

 

 

占星術師の狂気性

あのね、タカシマくん?占星術師たちは、どうやって占星術の有効性を確認したと思う?

中世ヨーロッパの誰にも知られぬ古城で、貴族や魔術師たちがどんな実験を行っていたか。エリザベート・バートリの事件など、たまたま発覚した一例にすぎないわ。

人間の運命を調べるために、地下室に閉じ込めた赤ん坊を……。決して外に出さず、何年、何十年も、息絶えるまで……。

彼らはそうやって無数の人間をモルモットにしてきた。
+++

生きた人間を使って実証したから、占星術は『当たる』と確信されてるの

(理事長)

信じているから壊してしまいたい。
それって自然な感情でしょう?

(理事長)

 

信じているのなら、壊したくはないし、守りたいとしか私は思えないのだが……。

信じているから壊してしまいたい。
それって自然な感情でしょう?

 

壊したい……か。許容はできないけど、理解はなんとかできるといったところなのか。

好きの反対が嫌いなように。好きだからこそ、嫌いになれるように。信じているからこそ、信じたくないように……。

 

 

キミが見つけた黄色い蝶のフェロモン、香水にしてみたのよ。

 

どういうことだろう? 黄色い蝶で当てはまるのは「未来が幻視していた蝶」くらいしか思い当たらないのだが。

あれは……香水にできないぞ?……。
けれど、彼女の中では可能なのか?

 

 

 

 

 

 

大事な塔、大切な母の居場所。

 

父と母は決して幸せな夫婦ではありませんでした。でも、母は父を愛し、この『塔ノ山』を愛していた。

外から見れば時間が止まったような町ですが、母にとっては安らぎの場所だったのです。

だから私はここを守りたかった。
時代の変化という流れに立ち向かおうとしていた。
そのために、運命さんたちを巻き込んでしまいました。

(枢)

 

枢の中では、塔の運命は決まっていた。

避けられない運命に囚われていた。しかし、それを知っていてもなお彼女は、運命に立ち向かった。「高嶋運命」を巻き込み、みんなを巻き込んでも、母の居場所を守りたかった。

それは―――。

 

 

 

 

 

 

言葉の価値

 

くだらないわ、所詮は迷信や妄想に釣られただけ。しかもその根拠は『運命』って名前のみ。 まさに言霊信仰……。日本人は愚かよね、老若男女の例外なく。


言葉を信じてない姉さんには分かりません


分からなくて結構よ。言葉など伝達記号の一種にすぎない。 まあ、人間を操作するには便利なツールよね。

(揺、枢)

 

 

『運命の―――』
『運命の訪れと共にカリヨンが鳴る―――』
『それを手に入れた者を祝福するために


「この言い伝えは戦時中にカリヨンを鳴らさぬよう当局に命じられた御桜の当主が……。いつか再び鐘が鳴る日を占い、その結果を詩にして遺したものです」


「私は信じています」
「いつか必ず鐘は鳴る……って!」

(枢)

 

姉さんにとって言葉は記号で、森は木の集まりで、塔ノ山は土の塊で、運命はただの偶然なのでしょう。

でも私は信じてる。


運命があるのなら、『運命』が訪れている今こそ、鐘は鳴るはずなんです!

今すぐにでも、カリヨンは鳴るんです!

 

 

言葉を信じる。伝達記号でしかないそれに夢を幻想を見いだせる。

 

 

 

 

蝶番

 

私の名前は御桜揺(みさくら あゆ)。『揺れる』と書いて『揺(あゆ)』。
+++

本当です、私が枢で姉が揺――、
枢と揺で『蝶番』を意味してるんです。
+++

星の塔の鍵――、カリヨンを動かすためにはこの鍵が二つ必要です。

(揺、枢)

 

枢と揺は、蝶番を意味している。
蝶番とは扉を支え、開閉するためのもの。

戸と戸を繋ぐ、軸。枢が軸で、揺が羽か。


天と地を繋ぐ?……。


この二人は、この姉妹は、一体なんの「蝶番」なんだ?
幻想と現実?____なんか違うな。

 

 

 

 

理事長と裏サイト

 

それから『a-you』の日記についてだが――。
あれは理事長が麗南学院の生徒だった頃、メモ帳に書き綴っていた日記だった。

それと、橙の御桜家の主について書かれた『物語』も、理事長が編集した記録(あるいは事実を元にした物語)だった。

理事長がそれらを裏サイトに置いた理由は分からない

(運命)



実際の学校と"裏”サイト。
裏サイト中にある「a-you」の日記。

これは太極の両義そのものを現している。

陽である学校という現実。その裏側「陰」である裏サイト。
「陰中の陽」であるa-youの日記。

理事長は、実際のところ占いを神秘を、とても信じている。この一連の構図を"わざと”創りだしたのはなにか意味があると思う。

どんな意味?

 

…………分からない。ただはっきりしているのが、この「a-youの日記」がなければ、高嶋運命はこの塔の山の土地に来なかったということだけ。

「運命」は訪れなかった―――そういう結末が待っていたはず。となると……運命の訪れを願っていた? 御桜揺は?

 

ありえる。

 

何かを訴えたかったのか―――。
それとも誰かの共感が欲しかったのか―――。

もしかしたら、彼女は彼女で『向こう側の世界』に突き動かされてたのかもしれない。『a-YOU』の日記を読んだオレには、そう思えてならなかった。

(運命)


 

 

 

 

 

運命の選択

オレはこの町のみんなと一緒に過ごしたい。


冬になっても、再び夏が来ても―――。
ここにいて、みんなの未来を見てみたい。
もうすぐ枯れ葉の舞い散る季節だ。

中庭の女神像は―――。
青い目の守り神は、オレたちの全てを許すように優しく微笑み続けている。

初夏に初めて会った時から今も変わらずに。
これからもオレは―――。
オレは、ここで暮らしていこう―――。
いいよな、それで?
風が作った空気の道に乗って―――。

(運命)

 

運命は元の場所にも取るか、それとも塔ノ山に居残るか迷っていた。未来と枢では外界に行き、梨鈴とえこでは塔ノ山に残る。

しかし、誰も選ばなかったばあい____つまり誰とも恋人関係にならなかった場合、高嶋運命は塔ノ山に残る選択をする。

 

それは彼が、”見つけ"なければいけないからだ。自分の片割れを、半分を、半身を見つけなければいけないからだ。

永遠の女性―――。それを見つけないと彼の今が周り始めないのだろう。

 

夢の世界で―――。
向こう側の世界で観た彼女だ。

オレはまだあの子に出逢ってない。
オレがこの町に来たのはあの子に会うためだ。

どこにいるんだ―――?
キミは誰なんだ―――?

オレは―――。

 

 

 

 

 

陽中の陰__夢と現実

 

この地は陽中の陰―――。
世界が生まれる場所―――。
だけど、それはいきなり現れるわけじゃない。
この世界の裏側で双子のように存在している。

陰と陽が互いに追いかけ合うように―――。
こうしている今も、向こう側で息づいている。

「知ってるよ」
「オレは何度かそれを観た。この世界とそっくりの場所を――」

(運命)

 

そっくりの場所。リアルな夢。夢と現実を間違えてしまうほどに、そっくりな場所。

そういう世界をシームレスに行き来してきた。

そこは陽中(現実)の陰(夢)。……夢というと誤差がでるな……。

陽の世界と、陰の世界か……。陽の世界のバランスが壊れたとき、運命が見たリアルな夢が飲み込み、バランスを取るようになる。

 

 

 

 

☓☓☓☓☓☓☓☓

 

その日、オレはまた『a-YOU』の夢を観た。
いつもよりずっと長かった。
景色の細部までハッキリとしていた。

そして、それが最後に観た『a-YOU』の夢になった。


―――聴こえる。
―――オレに語りかける声。
―――ああ、この声だ……。
―――オレの中に棲んでる☓☓☓☓☓☓☓☓だ。

―――☓☓☓☓☓☓☓☓だよ。

 

た か し ま  う ん め い。

八文字。

 

 

 

 

透谷への恨みを晴らす

 

「自分がそうされたから、恨みを晴らすつもりで……」

透谷のことを持ち出すのはやめてちょうだい。
ようやくあの男が死んで、私は解放されたのよ。御桜家は私のものになった。もう誰にも文句は言わせない、この土地は私が好きに使う……。

あの男のオカルト趣味は、一つ残らず消し去ってやるわ!

(枢、揺)

 

 

 

 

 

 

 

梨鈴たちのEND

 

 

 

雪都梨鈴

 


「あはは、よく分かんないよ~、なんにも見えない~~!」
「ううむ、オレもだ……、この風水盤、意味分かんね~~!」

一つ問題なのは師範役のりーこがまるで参考にならないってことだが……。まあ、そんなのは些細なことだ。

オレたちは何もかも一緒に始めたばかりだし。これからいろんな未来が待っているのだから。

二人で暮らしていこう。
これからもずっと、この町で―――!

 

 

 

道明寺えこ

 

 

たった2ヶ月半の間に、ずいぶんといろいろなことがあったような気がする。

良いこともあった。もちろん悪いこともあった。
幼馴染みの梨鈴と久しぶりに会って―――
未来という、新しい友だちも出来て―――
出会いもあれば、別れもあった。
たった2ヶ月半……。

75日……1800時間……10800分……6480000秒という時の中で、いくつかの選択も迫られた。

 

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えこが、笑顔で手を振っている。
その姿を見て、オレはすぐに、足りなかったパズルの1ピースが、見つかったことに気づいた。

「ああ……そうか……」

あの笑顔だ……。
彼女の笑顔の1ピースがはまって、オレの人生のパズルは完成するんだ。

(運命)

 

 

「えこっ!」
「運命!」

生まれてすぐ『運命』と名付けられて―――
そのオレの運命は、いろいろあったけど―――
その中でオレが選んだ運命は、この森に住む1人の女の子につながっていたんだ……!

これからは、えこと2人で森を守っていく。
それが、オレの運命だから。

 

 

 

 

 

真白未来

これから春になって、彼女が試験に合格したら、オレたちは海辺の町で暮らすことになるだろう。まだまだ始まったばかりだけど―――。

それがオレたちの『未来』だ。
二人で歩いていこう。
ここから続く道を―――。

 

 

 

 

御桜 枢

 

今はこうして塔ノ山で暮らしているけど、来年、先輩が卒業したらこの町を出る予定だ。

それまでは星の塔で一緒に過ごそう。今夜も二人で新しい星を探そう。そして、先輩が新しい道を歩き始めたら―――。

あの日、高層ビルを見ながら約束したように、新しい光を掴みに行こう。オレたちは歩いて行ける。

歩いて行ける場所が、この世界なのだから―――。

「暖かい」

(運命、枢)

 

 

 

私達はこの宇宙を―――、世界を観ることで、ここに存在しています

逆に言えば、あなたがこの世界を観ていなければ、ホロスコープは全てが無効です。

夢の世界にホロスコープは適用されると思いますか?
もし適用されるとしたら、あなたの夢が始まった時の出生図を新たに用意する必要があるでしょう。

あなたの出生図は宇宙に一つ。あなたの観ている宇宙だけのものです。つまり―――

あなたが『世界』を観測した時から、運命(ホロスコープ)は回り始めるのです。

(枢)

 

 

 

 

枢と運命と信じること

 

運命さん、すみません……

梨鈴さん、未来さん、えこさん、すみません。

この塔の運命はもう決められてるのです。星の配置が人の運命と共に在るように。大きなものの運命は、小さなもののそれと符号する。
+++

そしてこの塔の運命もまた――。
星図盤の中に――。

あの人の想いと共に刻まれている。この塔の中で朽ちることを選び、塔の運命を自らの身に置き換えた――。
でも、旅人の終の住み家とするには、ここはあまりに寂しい場所――。

だから、私が共にいます。
この塔が土に還り、塔ノ山の森が消え去っても、あなたの想いを守り続けます。
+++
どうか安らかに――。
お母さん――。

 

 

ここで一生を終えるとか言ってたけど、それじゃ先輩まで人柱になるようなもんだ。そんなの、今どき流行らない!

「フフっ、運命さんまで古いって言うんですね」

違う! そうじゃなくて、その……、何て言ったらいいんだ……。ああもう! 実際に見せてやるよ! オレと一緒に来てくれ!

「一緒に? どちらへ?」

『世界』だよ!運命は『世界』を観た時から始まるんだろ? だったらオレが観せてやるよ!

 

 

 

 枢は塔が「破壊される運命」とそう思っていた。
彼女の中ではそれはもう”ほぼ"確定事項だったんだろう。

けれど諦めたくなかった。だから高嶋運命、その仲間たちの力を借りてどうにか塔が破壊される運命を退けたかった。

しかし―――やっぱりというか、彼女は「もうダメだ」と諦めてしまう。それは占星術で決められた未来で、手繰り寄せてしまう運命だと。

 

けれど、運命が枢を選ばないEND、選ぶEND、どちらも「塔は破壊されない」。そういう未来だった。運命は……そう運命とは……。

+++

 

あと枢・真白といった、運命にとらわれている人には、現実を直視させるか、なんらかの”ズレ"を引き起こせればいい。未来の場合は逆ズレといった場合か?

 

 

 

 

 

複雑ですがシンプルですよ?
これはただの姉妹喧嘩ですから


(枢)

 

 

 

あなたが『世界』を観測した時から、
運命(ホロスコープ)は回り始めるのです

 

 

 

<参考>

 

運命が君の親を選ぶ 君の友人は君が選ぶ
ホワイトソフト (2013-03-29)

 

「運命が君の親を選ぶ 君の友人は君が選ぶ」サウンドトラック
ホワイトソフト (2013-04-26)
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