猫箱ただひとつ

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感情移入とは「幻肢痛」に似たようなもなのではないか?(2414文字)

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感情移入とは、自分の感情や精神を他の人や自然、芸術作品などに投射することで、それらと自分との融合を感じる意識作用、のことだ。


もっと簡単に言えば、ある何かと「一体化」する体感感覚のことだろう。これはおそらく多くの人が経験しているものだと思う。そう例えば、アニメ。 


アニメで主人公が「腕を切断されたら」自分の腕も同じように切断された感覚を伴う。「顔を殴られたら」自分の顔も殴られた感覚を体感する。

キャラが「怒れば」自分も怒り、「涙すれば」自分も悲しくなる。これがアニメに感情移入しているときに起こるパターンだろうか。アニメじゃなくても、映画でも小説でもギャルゲでもなんでもいい。



「感情移入」をもっと具体的に、私の体感を混ぜて言ってみる。

 

 

 

 

 

Fate/stay night」の話をしよう。

 

Fate/stay night (Realta Nua) -Fate- [ダウンロード]



Fateの主人公は、衛宮士郎という愚直な少年だ。士郎は足が折れ曲がろうと、腕が使い物にならくなろうと、体中から血がスプリンクラーのように撒き散らそうと


前へ進み続ける。


蛮勇にも敵に立ち向かい、非力ゆえに苛烈な痛みを伴い続ける。彼は自分の理想を叶えるために、決して諦めない。奥歯が欠けようとも、心臓が破壊されようとも立ち上がり続ける。

そんな彼と感情移入しているとき、私は奥歯を噛み砕かんと歯を食いしばり、怒りで視野が狭くなり、慟哭の果てに涙を流し続けた。

セイバーを送り出すときに胸中が晴れやかながらも空っぽになり、凛との盟約を交わしたとき胸が暖かくなり、桜の悲痛な姿に心を痛めた。

 

 

 

CLANNAD


CLANNAD Original SoundTrack

 

CLANNAD』では、智代との別れの果てに、全てが無気力になりすべてがどうでもよくなった。その日一日中、虚ろに過ごし、すべてを放り出し逃げ出したかった。

すべてがほんとうにどうでもよくなってしまうほどに、あれはキツく辛かった。

後半の潮のやさしさに触れ、泣いて泣いて泣き尽くした。全ての理不尽が憎く、壊れ行く世界を恨みした。奥歯を噛み締めてはいけないと思いつつも、ぎりぎりと喰いしめるほど噛み締めた。

 

 

 

CARNIVAL

CARNIVAL

救いのないこの世界が憎かった。エントロピーが減り続ける欠陥構造のこの世界を破壊したかった。

愛されもせず、憎しみだけを与え続ける周囲の人間に反吐がでた。幸せなんていうのは、絶対に手にはいらない。ニンジンを追いかけ続ける人生に、もう疲れてしまった。

木村学が自分の頭に―――を突き当てたとき__その境地に至ったとき__私の心の一部が欠けた音がした。

 

 

 

 

感情移入とは幻肢痛に似ている

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幻肢痛とは

あるはずもない手や足が痛む症状

例えば足を切断したにもかかわらず、つま先に痛みを感じるといった状態を指す。あるはずのない手の先端があるように感じる、すなわち幻肢の派生症状である。
幻肢痛 - Wikipedia

 

何がいいたいかというと、感情移入という状態のとき、

 

私たちは切断されてもいないはずの腕を"切断されたもの”として体感し、痛むはずのない心が"痛ん”でいる。



自分自身に起きた現象でもないのに、「感情移入」によって、自分自身に"起きた”ものと認識するようになる。あるはずもない手足が痛んでいると誤認している。

なぜこんなことが起きるのか? それを私なりに考えてみた。

 

 

 

 

感情移入とは、読心する心が織りなす現象

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私たちは、他人の気持ちを推し量れる。 


隣にいる人の気持ちを、感情を読み取れる能力がある。どうすれば怒るか? どうすれば喜ぶのか? どうすれば泣き叫ぶのか?



そういう読心する力がある。



この力があるからこそ、複雑なこの社会で渡り合うことができるし、人と人との距離を見極め最適な付き合いかたを学習することができる。

この能力が大勢より低いものを「空気が読めない」「コミュ障」などと呼ばれているのかもしれない。

そしてそんな力、相手の心を解することができるからこそ、「感情移入」という現象が生まれるのだろう。



「相手の気持ちになって考えなさい」…………これが行き過ぎると(=感情移入すると)「相手の感覚を自分のものとして体感できる」という超常な段階へと移行してしまうのだろう。

思うんだけど、これはもう一種の超能力だよね?……。テレパシーとかそういった類のものに見える。……他の動物はできるんだろうか。



ちなみに私は「感情移入」の段階にはいると、"腕を伸ばせる”ような感覚が伴う。

画面の中に"動かせる腕”というものが存在している感覚、と言えばいいんだろうか。実際の手は膝の上なのだけれど、そう感じられる瞬間がある。

この段階にまで移行すると、ヒロインの胸中から太陽の光、部屋のホコリ、湿気、暑さ、そういうものが簡単に"体感”できるようになる。

といってもみんな出来るものだと思う。「key」作品なんてとくに顕著で、面白ければ面白い作品ほど、集中することができればできるほどこういう感覚になりやすいよね。

 

CLANNAD

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おわり


ということで「感情移入って幻肢痛と似ているよね?」でしたー。

まだあまり自分の中で煮詰まっていないテーマなので、ご意見ご感想をくれると嬉しいです。


そんじゃーねー!

 

 

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<参考>

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