猫箱ただひとつ

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言葉とはなに? それは概念の容れ物にすぎない (1397文字)

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言葉は、ただのラベル。
言葉は、ただの記号。
言葉は、概念を注ぎ込む容器にすぎない。

誰かと会話していて、言葉が食い違っていると思ったことはないだろうか? 

同じ「キチガイ」という言葉にたいし、相手はいい意味で使い、自分は悪い意味で使っていたことはないだろうか。 

同じ「可愛い」という言葉にたいし、男性と女性では意味がまったく異なることを感じたことはないだろうか。

「言葉」とは、ただの容器だ。

その容器に注ぎ込む「意味」は人それぞれ、十人十色に違う。同じコップにオレンジジュースを注ぐ人もいれば、ビールや麦茶を注ぎ込む人もいる。 ワイングラスに"必ず”赤ワインを注ぐ人もいれば、白ワインしか注がない人もいる。 

同じ容器でさえ、注ぎ込まれる液体が違ってくる。
同じ言葉でさえ、注ぎ込められた意味が変わってくる。

そう、言葉はただの「容れ物」にすぎない。 

 

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悪意を注げばまっ黒に染まり、善意を込めればまっ白に染め上がる。空っぽの容れ物に、込めるのはそいつの『概念』だ。

だから食い違いが起こる。 見た目(=言葉)が同じだったんだ、中身に入っている「概念」も同じだと決めつけてしまう。勝手に、無意識に、そう思ってしまう。

なぜなら、いちいち確認なんてしていられないからだ。無数の単語と単語を組み合わせて私たちは喋っている。 その無数の言葉1つ1つに、「これはこういう意味なんですよね?」といちいち確認なんてしていられない。会話が成り立たなくなる、時間だってかかる。

だから、暗黙の了解のうちに「自分勝手」に決めてしまう。多少の勘違いや誤読は切り捨てて、スピードと円滑なコミュニケーションを重視しているからだ。

ただ、それでも勘違いや誤読によって、コミュニケーションが成り立たなくなる時がある。

そんな時に、やはり「言葉」の価値は人それぞれに変わり、有用性も異なってくるんだなと実感する。

言葉とは、視る人によって視たい『意味』になる。受け取りたいように『意味』を受け取るし、書き換えたいように、『意味』を書き換える。


本来あらゆる物事に意味はない意味なんてない。存在しない。言葉にはそもそも意味なんて無い。最初からないんだ。 

けれど、そこに意味を「付随」させるのが人間。意味を「付与」させていくのが私たち。

ただの物体に意味を与え、ただの事柄に意味を付着させ、ただの概念に価値を生み出していく。 絵も機械も人間も、文字も音楽も歌も、空も星も宇宙も―――みんなみんな私たちが「価値」を込めたから、「価値がある」ものとしてそこに存在する。

それは『言葉』も同じ。 人々の主観によって言葉の価値が移ろいでゆく、言葉の意味が変化してくる。
『絶対の言葉』なんてものは、この世には存在しない。キチガイも淫売もあばずれも明盲も片目も下女も鳥目も鳥頭もめくらもかたわもぼけも人によっては、込めた意味が違う。 

そうやって「言葉」について思いを馳せるとき、

動物界脊椎動物脊椎動物亜門哺乳綱サル目サル亜目サル下目ヒト科ヒト亜科ヒト属――――という生命の「人間らしさ」と呼ぶひとつの要因になっているんではないかと考えてみたりする。 

ただのガラクタを、宝物に書き換える観測手。

世界にとってとてつもないバグであり、異物であると同時に、主でもある人間。従属する世界。

それはとってもとっても素晴らしいことのように思える。

 

 

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