猫箱ただひとつ

物語追求blog。アニメ、マンガ、ギャルゲーを取り扱ってるよ

ゲームレビュー

原理的思考に固執するのは子どもの、子ども地味た考え方に過ぎない。でもね(ギャングスタ・リパブリカ)

「私が原理を重視するのは、それが価値を生むからだ。目的達成のためじゃない」 ――時守希(ギャングスタ・リパブリカ) 「原理」とは多くの物事を成立させるための根本的な法則であり、事象が依拠する最もはじまりの場所である。それ自体が何かに依存せず、ま…

今この瞬間を生きない、いろとりどりのセカイ

*ネタバレ注意 「いま、この瞬間に解らないこと、どうしても知りたいって思うこと、その内容の全てを理解している、そんなお前がこの先のいつかの時間に必ずいるから」 ――二階堂真紅/いろとりどりのセカイ この言葉はたまに思い出すくらいに好きだったりする…

HOLY BREAKER!感想―理解が及んでしまえば、もう終わりだ

※否定的な態度を取っているので注意。 HOLY BREAKER! 感想 「あなたが私に対して容易してきた批判文句は一通り言ったことにしましょう。シナリオが致命的につまらないとか、屏風のように戦闘が薄っぺらいとか、そういうこと全部ね。だから前置きは以上。本題…

2016年にプレイしたエロゲ総括(おすすめ~駄作まで)

例年どおりその年に "プレイ" したエロゲ(含む一般ノベル)26作品を気のむくまま語っていきます。核心的なネタバレはしませんが、作品内容には触れますしダメなものはダメと言いますのでそこはご注意下さい。 ・2014年にプレイしたエロゲ18作品・2015年にプレ…

立ち絵がぐりぐり動く『Corona Blossom vol1』レビュー

*Steam版(全年齢)を購入。18パッチは当ててないのでその前提でどうぞ。 (あと今回書き方(ないし書く立場)を変えてみたので以前の書き方が好きな人はあまり好ましくないかもということで一応注意)

つよきす 三学期レビュー 無印版を全てなかったことにして新たに作り直された本作は「つよきすとは何か?」を考えさせてくれる

*本記事は『つよきすCHRONICLE』(『つよきすFull Edition』→『つよきす三学期Full Edition』)の流れのもとで記述されており、また筆者は制作背景に関わる全てを重視しておらず《物語そのもの》の視点で語っていることにご注意。 ▼関連記事 「アニメ化」と…

『BALDR SKY Dive1』は過去と現代・ADVとACT2つのスイッチングで退屈をはぎとる!(作品紹介)

*今回大まかな作品構造に触れざるを得ないので、そういうのが嫌いな未プレイ者は読まないほうがいい。逆に「序盤のちょっとした情報くらいなら大丈夫」って人は、ここから先どうぞ。 2つのスイッチングで"退屈"を剥ぎ取る『BALDR SKY』 ヒロインに起こされる…

『つよきす Full Edition』レビュー ゴキブリをかばう前代未聞のヒロインに腹筋が震える

*前半は作品紹介、後半は感想。 1)可憐でお淑やかなヒロインなんてものは存在しない あなたはゴキブリを庇い立てるヒロインに出会ったことはあるだろうか? 私は『つよきす』をプレイするまでただの一度もお目にかかったことはなかったし、これからも出会う…

『ランス03』レビュー 正直おすすめできない作業作業RPGだった。(9417文字)

1)なぜランス03はこんなにも作業ゲーなのか 『ランス03 リーザス陥落』(以下ランス03)をプレイしたものの、序盤から終盤までひたすら「作業」感の強い作品だった。楽しむとは縁遠いゲーム設計であり、面白いか?と聞かれれば面白くないと答え、おすすめでき…

やや強引なストーリーだが心地よい『fault milestone one』の購入経緯+感想レビュー(6303文字)

*想定読者=既プレイ者のみ

立ち絵が美しい!5時間以内に終わる同人ファンタジーノベル『fault - milestone one』を紹介するぞ!

『fault - milestone one』(ディレクターズ・カット版) 「これは私達の現実と陸続きの物語ではない」 開始早々、そう認識せざるをえない固有語による固有語のオンパレードによって『fault』は幕を開けた。「クラフト」「カラード・マナ」「風言語」……登場人…

もしも凛堂禊(ギャングスタ・リパブリカ)が『Hyper→Highspeed→Genius』の世界で『守護者』になったら、みたいな妄想楽しすぎ

*果てしなくどうでもいい記事であり、両作品ややネタバレ注意。 凛堂禊×HHG 『Hyper→Highspeed→Genius』(以下HHG)では、何らかの特殊能力を持った者を『守護者』(ジーニアス)と呼び、その能力は透視、念動力、発火現象……おおよそ「超能力」という言葉で連想…

世界は私達を愛してくれないし、私達は世界を愛すわけじゃない。(明日の君と逢うために~ざくざくアクターズ感想②)

※『明日の君と逢うために』『ざくざくアクターズ』ネタバレ注意 1)世界は私を愛さない(ざくアク) 『ざくざくアクターズ』は「ハグレ」と呼ばれる異世界召喚された者たちが跋扈する世界だ。牛男に鳥女、悪魔から七福神まで様々におり、彼らはその強い力を目当…

ゆのはな―ある冬の暖かい物語―(感想レビュー)

ゆのはな(PULLTOP) 季節は冬。 外に出ればぶるぶると震えてしまう寒さが待っている。手はかじかみ、吐き出す息は白い。手のひらで溶け出す六花を見てはやっぱり冬なんだなあって実感する。すると「この気温は堪えるでしょ?」と声をかけてくれる人がいて「ほ…

物語における『世界観』は十全に使い切るべきか?と言われればそうではないが、そう思ってしまうのは何が原因なんだ(甲鉄城のカバネリ~こなたよりかなたまで)

※『こなたよりかなたまで』『甲鉄城のカバネリ』ネタバレ注意 Q,「世界観が十全に使いきれていない」という不満はどこ?(こなかなからカバネリまで)

恋色空模様―神那島の空が緑茶色に染まる―感想レビュー④

<恋色空模様・一連エントリー> 恋色空模様のどこがダメで、どこを批判したいのか語る① 恋色空模様に『失敗』はあったのか?② 恋色空模様の表現力の低さは『失敗』にはならないのだろうか③ 恋色空模様 感想 これまで『恋色空模様』へ3通りの記事を書いてき…

恋色空模様の表現力の低さは『失敗』にはならないのだろうか③

恋色空模様の表現力のなさ 『恋色空模様』の記事をこれまで書いてきた。一つ目は私の価値観を優位にした批判を、二つ目は物語の価値観を優位にして一つ目の批判が批判足りえるのか探ってみた。 詳細は当該記事を見て頂くとして、 ▼ eroge-pc.hatenablog.jp e…

恋色空模様に『失敗』はあったのか?②

<恋色空模様・一連エントリ> 恋色空模様のどこがダメで、どこを批判したいのか語る 作品における『失敗』を「作品が描こうとしていたものを作品自ら阻害しているもの」と定義する。自ら反目し、矛盾を引き起こし、障害と立ちはだかる要素要素が存在する時…

恋色空模様のどこがダメで、どこを批判したいのか語る①

<恋色空模様・一連エントリ> 恋色空模様に『失敗』はあったのか?② 恋色空模様の表現力の低さは『失敗』にはならないのだろうか③ 恋色空模様―神那島の空が緑茶色に染まる―感想レビュー④ 『恋色空模様』の何がダメなのか、どこが引っかかり批判したいのか語…

戦国ランスは81時間吸われるくらいに楽しい。しかし最後はぐったりする程に疲れてしまうSLG作品でした(褒め言葉)

戦国ランス 感想 2006年にアリスソフトから発売された本作は、ランスが織田信長家の影番を務めながら全国統一を目指す『地域制圧型戦略シュミレーションゲーム』である。 北は北海道から、南は鹿児島まで進軍しては地域から金を巻き上げたり、その大金で雑兵…

累計800,000ダウンロードされた『NOeSIS』の文章レベルが低くてGiveUpしたお話

(1)NOeSIS 感想 2016年2月に『NOeSIS〜嘘を吐いた記憶の物語〜』(以下NOeSIS)をプレイしたのだけれど、その文章力の低さに思わず投げ出してしまった。結局、全4章中1章しか読み進められなかった思い出がある。 ノベルゲームにおける「文章」を「物語を牽…

Humanity(一本道エディション)の感想

人口の激減にともない「労働力」も激減の道を辿っていた。 もちろん人間だって手をこまねいたわけではなく、自らと同じ姿の生き物――亜人――を試験官から生成することで労働力の補填を狙ったのである。そうしてあらゆる仕事が亜人に流され、危ない仕事も亜人に…

アルカディアの灯火―らくえんはあるよ ここにあるよ―(感想レビュー)

※未プレイ者は閲覧非推奨 アルカディアの灯火 内在批評

エロゲにエロはいらない人間が変態ヒロインと四六時中しまくる『ピュアガール』を(まちがって)買ってしまった

2012年フロントウイングから発売された『ピュアガール』は、原画*1キャラクターの身悶えるような可愛さとkotoko歌うOPムービーに「YES!YES!」と叫んだ私はつい先日買いました。やってみました。そして気づくのです。 これ抜きゲーじゃネ? てっきりピュアガ…

あえて無視する君との未来 感想

<あえての一連エントリ> 1)福音をもたらすブルマ師匠とあえて無視する君との未来2)『あえて無視する君との未来』批判レビュー。最も重要な部分をスルーしてしまった本作 プレイ時間 18時間 面白くなってくる時間 30分くらいから 退屈しましたか? してい…

なぜ『去人たち』のレビュー・感想はこんなにも少ないのか

<去人たち・一連エントリ> 1)『去人たち』考察―白痴と、精神病者の狂騒劇― 今回は本作の感想記事を漁っていたときにふと思ったことを、語っていきます ※ネタバレ注意 なぜ『去人たち』のレビュー・感想はこんなにも少ないのか 他の人の『去人たち』の感想…

彼と彼女と彼女の忠義の感想 ネコは綺麗好きにゃ!

ある日、助けてもいないネコが助けて頂きありがとうございましたと主人公のもとへやってくる。それも「女性」としてやってくる。やってくるというか既に六畳一間にちょんと居座っていた。 ――誰だ! お前っ! 猫の恩返し風味ノベル,『彼と彼女と彼女の忠義』…

うたわれるものエルルゥの超絶地道なレベル上げをJoyToKeyで効率化しましょ

※最善の方法とは言えないかも うたわれるもの×レベル上げ(攻略?) 『うたわれるもの』のゲーム難易度である「難易度参」をノーコンティニューでクリアするためには、エルルゥのLvを爆上げする必要性があります。 参考→うわれるもの攻略 しかしやってみるとわ…

『あえて無視する君との未来』批判レビュー。最も重要な部分をスルーしてしまった本作

*ネタバレ注意 あえて無視する君との未来の批判 主人公・沢渡拓郎は「未来視」を有しており、彼が見た未来は必ず実現してしまう。それはどんなに頑張っても、どんなに足掻いても、定められた未来は変えられなかった現実があるからこそ彼は「未来は変えられな…

『去人たち』考察―精神病者は踊り狂い、傍観者は去っていく―

※ネタバレ注意 (本記事は『去人たち on 吉里吉里版』(以下、『去人たち』)を対象としたものであり、作品"外"のことは極力触れず可能な限り作品"内"のみで完結しようとする語りであることを了解しつつ読んで頂ければ幸いである) 1.『去人たち』はナニから去ろ…