Humanity(一本道エディション)の感想

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人口の激減にともない「労働力」も激減の道を辿っていた。

もちろん人間だって手をこまねいたわけではなく、自らと同じ姿の生き物――亜人――を試験官から生成することで労働力の補填を狙ったのである。そうしてあらゆる仕事が亜人に流され、危ない仕事も亜人に任せるようになった現代。21XX年。

亜人がいっぱいになったこの世界で、主人公・亜人でお送りするのが人間性追求ADV『Humanity』*1である。

   ◆

本記事は、複数√のうち1√をプレイできる「Humanity 一本道エディション(体験版)」の感想。

*1:シナリオ:はと.音楽:はと

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『Rotation Girl』やりました。感想もレビューも私達は望んでいないって?まあまあそう言わずに

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(1)Rotation Girl 紹介

 

本作は「放置型RPG」である。

つまり最初に「行動ロジック」と呼ばれるコマンドを設定してから、主人公をダンジョンに潜らせると、自動的に戦闘を処理するゲームデザインになっているのだ。戦闘の際プレイヤーはいちいち技コマンドを選択しなくていいのでそういう意味では楽だ。

けれどぬるいわけでもない。

ダンジョンから帰ってくる条件付け(=帰還条件)をミスれば容易に死ぬし、敵がタメ攻撃をしてくる際にむやみやたら攻撃コマンドばかり選択されるようになってたらHPガリガリ減ってこれまた死ぬ。戦闘は自動で行われるため楽だが、ダンジョンから無事に帰ってくるためにはすこし頭を使わなければいけない。

ここの難易度バランスがよい。

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――行動セット一覧/Rotation girl

 

↑こんな感じに自分のHP・MPによって繰り出す技を変えたり、敵の行動によってどう行動するかを最初に決めておくわけだ。

ただし、「放置型RPG」だからといって楽に勝てるダンジョンで1時間2時間3時間放ったからしにすると……めちゃくちゃLevelが上がるわけで…………そしたらもう後のダンジョンはただ殴り続けるだけで勝ててしまう。過剰なレベリングは後の「行動セットを考える楽しみ」を奪ってしまうので注意して欲しい。

これ私自身やってしまって失敗したなあ……って思った。

Lv99で魔王に勝てても全然嬉しくないんだよね。自分と同等の条件でもって手に汗握る強敵をぶっ潰すバトルが楽しいわけで、一方的な戦闘なんて詰まらないわけさ。『.hack//G.U.』でカイトに勝てねー強えーってなって必死でレベリングして再度挑んだらあっさり勝ててしまったあの虚しさ、わかるでしょ? 

そしてそんなダンジョンで登場する敵キャラはかくも愉快である。

誰とは言わない。
何とも言わない。
そういうことだ。

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――敵キャラクター/Rotation girl

 

Rotation girl 

興味あればやってみてはいかが。

 

  プレイ時間   2時間-3時間(※放置時間は省いてる)
  面白くなってくる時間   10分
  退屈しましたか?   していない
  私的満足度/擬似客観視   ★★★(3.6)/★★★(3.5)
  お気に入りキャラ   なし

フリゲ配布先→http://madeinroom.web.fc2.com/rotation/rotation.html

 

ここから先は『Rotation girl』の感想になるが、もちろんネタバレなので注意。未プレイ者は閲覧非推奨。

 

 

 

 

(2)Rotation Girl 感想・レビュー

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『Dimension W』のEDアニメーションは"軽い"

 

『Dimension W』のEDについて

 

『Dimension W』のEDアニメーションは、百合崎ミラが歩いて、走って、戦って、窓拭きをするアニメーションである―――いや正直このEDをなんと表現すればいいのか分からないけれど、ミラが快活に動くEDなのは間違いないだろう。

そんな当該EDは「軽い」ように思う。

ミラの体重が10kgしかないのかと思うほどに軽く、重力の影響を受けてないようなアニメーションだった。

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冒頭のケープを羽織っているミラが座っている状態から立ち上がる時、そこから重力を後に傾けて・前へ戻す揺り戻す動作―――この辺りはそこまで「軽く」感じるわけではない。そこそこ体重あるなという感じだ。

 

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しかしその後の(黄色い背景時)ミラが左側から右側へと滑り込み、画面中央で踏み止まる時の全身の反動が「軽く」見える。速度を殺すときの着地も甘く、踏ん張っている感じがせず、まるで彼女の体重がそもそもないかのよう。

視覚的に重力が感じにくい。

直後。ピンク色の煙幕が画面を覆い尽くし、半裸ミラが現れ悠々と歩き、すぐに冒頭でケープを被ったミラが走るシーンに切り替わる。

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